「小型PC」タグアーカイブ

MINISFORUM AI X1 Proレビュー!AI性能と拡張性で進化したミニPC

MINISFORUM AI X1 Pro 本体 側面 microSDカードが見える。
2025年4月中旬に発売された「MINISFORUM AI X1 Pro」は、最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載し、世界初のCopilot+ PC認定ミニPCとして大きな注目を集めています。

このレビューでは、AI X1 Proが日々の作業からプロフェッショナルなクリエイティブワークまで、どれほど快適にするのか、そして兄弟機にあたる「MINISFORUM AI X1」と比べてどこが優れているのか、その圧倒的なパフォーマンスと拡張性を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

MINISFORUM AI X1 Pro の長所(Pros):

  • Copilot+ PC認定を受けた、50 TOPSの圧倒的なAI性能
  • プロユースに応えるデュアル2.5Gbps有線LANポート搭載
  • 3基のM.2スロットと最大128GBメモリに対応するクラス最高峰の内部拡張性
  • ACアダプター不要の電源ユニット内蔵による、スマートな設置性
  • クリエイターに嬉しいSDカードスロットを標準装備

MINISFORUM AI X1 Pro の短所(Cons):

  • 一部の競合モデルが搭載する最上位GPUには一歩及ばないグラフィックス性能
  • 電源内蔵と引き換えの、ミニPCとしては大型の筐体
  • 他のハイエンドモデルと比較して、USB-Aポートの数がやや少ない
  • メモリ増設の柔軟性と、最高速メモリ搭載機に対する性能面のトレードオフ

総合評価:

MINISFORUM AI X1 Proは、省スペース性は保ちつつも、性能、拡張性、将来性において一切の妥協をしたくないパワーユーザー向けの「次世代コンパクトデスクトップ」です。最先端のAI機能とプロ仕様の拡張性を求めるクリエイターや開発者にとって、これ以上ない選択肢となります。

この記事で分かること

  1. 高級感のある金属製ボディと、電源内蔵デザインの詳細なレビュー
  2. 兄弟機「MINISFORUM AI X1」とのあらゆる違いを徹底比較
  3. デュアルLANや独立OCuLinkポートなど、プロ仕様の接続性
  4. 最新CPU「Ryzen AI 9 HX 370」のベンチマークスコアと性能解説
  5. Copilot+ PCとしてのAI機能の実際の使用感と将来性
  6. 『モンスターハンターワイルズ』など、人気ゲームのフレームレートと快適性
  7. 高負荷時の冷却性能と、驚くほど静かな動作音
  8. メリット・デメリット、5段階評価、そしてどんな人におすすめか
  9. 最新の価格と購入先のまとめ

この記事を最後まで読むことで、「MINISFORUM AI X1 Pro」が本当に最適な一台なのか、購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク

公式ページ:Minisforum AI X1 PRO

デザイン:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 大きさと引き換えに手にした、上質な一体感と拡張性

MINISFORUM AI X1 Proの外観

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proのデザインについて、その質感、サイズ感、そして比較対象である「MINISFORUM AI X1」との決定的な違いに焦点を当てて書いていきます。実際にデスクに置いてみて感じた、日々の使い勝手に直結するポイントを詳しくレビューします。

第一印象:ずっしりとした高級感と、想定以上の存在感

箱から取り出して最初に感じたのは、ひんやりとした金属の感触と、その重みでした。本体のほとんどが金属で作られており、表面にはサンドブラスト加工のようなサラサラとした塗装が施されているため、非常に高い質感を感じます。安価なミニPCにありがちなプラスチックの質感とは一線を画す、所有する喜びを満たしてくれる仕上がりです。底面は電波の透過性を考慮してプラスチック製ですが、こちらもマットな質感で統一感を損なっていません。

MINISFORUM AI X1 Proの外観

しかし、そのサイズには正直驚かされました。私がこれまで触れてきたミニPCのイメージを覆す大きさで、実測で約1.4kgという重量はずっしりと手に伝わります。兄弟機の「MINISFORUM AI X1」がMac Miniとほぼ同等のコンパクトさだったのと比べると、「大人と子供」と表現されるほどのサイズ差があります。デスクに設置すると、ミニPCというよりはコンパクトなデスクトップPCといった方がしっくりくるほどの存在感がありました。

サイズ・重量の違い

  • MINISFORUM AI X1 Pro:(サイズ)195(幅)×42.5(高さ)×195(奥行)mm、(重量)約1.5kg
  • MINISFORUM AI X1:(サイズ)126(幅)×52(高さ)×128(奥行)mm、(重量)約600g

最大の特徴:デスクを解放する「電源ユニット内蔵」という選択

MINISFORUM AI X1 Proと電源ケーブル

この大きな筐体デザインがもたらす最大のメリットは、電源ユニットが本体に内蔵されていることです。セットアップの際、ACアダプターを探して戸惑ったのですが、それもそのはず、本機はメガネタイプの電源ケーブル1本を接続するだけで済みます 。一般的なミニPCでは必須の、大きくて邪魔になりがちなACアダプターの「レンガ」が不要なため、デスク周りの配線が驚くほどスッキリしました。

兄弟機のAI X1ではコンパクトなACアダプターが付属していましたが、それでもデスク下のスペースを占有します。AI X1 Proは、本体サイズと引き換えに、デスク周りの美観と取り回しの良さという、日々の快適さに直結する価値を提供してくれました。外出先に持ち出す際も、PC本体と電源ケーブルだけで完結するのは、想像以上にスマートで快適です。

設置の自由度と、使い勝手のトレードオフ

MINISFORUM AI X1 Proの縦置き。スタンド。

付属品のスタンドを使えば、本体を縦置きにすることも可能です。これにより、デスク上の占有スペースをさらに減らすことができます。しかし、実際に縦置きで使ってみると一つ問題点がありました。天板に配置されている指紋認証センサーに指が届きにくくなってしまうのです。この指紋センサーはWindows Helloに対応しており、ログイン時の認証速度は1秒未満と非常に高速で便利なだけに、少し残念なポイントでした。

また、VESAマウント用の金具も付属しており、モニターの裏に設置することも理論上は可能です。ただ、1.4kg近い重量を考えると、モニターアームやスタンドの耐荷重は事前にしっかり確認する必要があるでしょう。個人的には、この高級感のあるデザインを隠してしまうのは少しもったいないと感じ、デスクの上に堂々と設置して使っています。

内部へのアクセスと拡張性:中上級者向けの構造

MINISFORUM AI X1 Proの内部。分解。

内部の拡張性が高いのも、この大きな筐体ならではの魅力です。M.2 SSDスロットが合計3つも用意されており、最大で12TBもの超高速ストレージ環境を構築できます。しかし、その内部にアクセスするまでが少し大変でした。底面のパネルはツメで固く固定されており、「壊れるのでは?」と思うくらいの力で慎重に開ける必要がありました。内部にはケーブル類も接続されているため、PCの分解に慣れていない方は注意が必要です。

兄弟機のAI X1も内部アクセスには慎重さが必要でしたが、AI X1 Proはより堅牢に作られている印象です。簡単に開けられない点はデメリットとも言えますが、一度大容量SSDを増設してしまえば、頻繁に開ける必要はないでしょう。ストレージ容量を重視するクリエイターやゲーマーにとっては、この拡張性は大きなメリットになります。

ボタン配置と指紋認証:便利な機能と今後の期待

MINISFORUM AI X1 Pro 電源ボタン。指紋認証

本体の前面には電源ボタンとCopilotボタンが、天板には指紋認証センサーが配置されています。指紋認証によるログインは非常にスムーズで、パスワード入力の手間から解放される快適さは一度体験すると手放せません。ただ、欲を言えば、ノートPCのように電源ボタンと指紋認証センサーが一体化していると、電源投入からログインまでがワンアクションで済み、さらにスマートになると感じました。

Copilotボタンについては、正直なところ私はあまり使用する機会がありませんでした。むしろ、このボタンが電源ボタンの位置にあれば、縦置きした際にも操作しやすいと感じました。これらのボタン類は兄弟機のAI X1には搭載されていない機能であり 、AIアシスタント機能の活用やセキュリティ向上といった、本機の「Pro」たる所以を示している部分でもあります。

MINISFORUM AI X1 Proのコパイロットボタン

MINISFORUM AI X1 Proの付属品

  • 簡単な説明書
  • HDMIケーブル
  • VESAマウント(モニター裏面設置用)
  • 縦置き用のスタンド
  • 電源ケーブル

まとめ:デザイン

  • 素材と質感:サンドブラスト加工が施された金属製の筐体は、非常に高級感があり所有欲を満たす
  • サイズと重量:ミニPCとしては大型で約1.4kgと重いが、その分安定感と存在感がある
  • 最大の特徴:電源ユニットを内蔵しているためACアダプターが不要で、デスク周りが非常にスッキリする
  • 設置方法:縦置きスタンドが付属し省スペース化に貢献するが、天板の指紋センサーが使いにくくなるトレードオフがある
  • 内部アクセス:SSDを3基搭載できる高い拡張性を持つが、ケースの分解はやや難易度が高い
  • 兄弟機との比較:ACアダプターが必須でコンパクトなAI X1に対し、AI X1 Proは大型化と引き換えに電源内蔵と指紋認証などの付加価値を手に入れている

接続ポートと映像出力:MINISFORUM AI X1 Pro ~ プロの名に恥じない圧倒的な拡張性

MINISFORUM AI X1 Pro 前面の接続ポート

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proが備える豊富な接続ポートと、クリエイティブワークからゲーミングまでをカバーする強力な映像出力性能について書いていきます。実際に様々な周辺機器を接続して感じた利便性や、コンパクトモデルの「MINISFORUM AI X1」との比較を通じて、その魅力に迫ります。

あらゆる用途に応える、充実のポート配置

日々の作業でPCに求めるのは、ストレスのない接続性です。その点で、AI X1 Proはまさにプロフェッショナルな要求に応える設計だと感じました。本体前面には、USB3.2 Gen2 Type-Aポートが2つと、最大40Gbpsのデータ転送を誇るUSB4ポートが1つ配置されています。私が普段使っている外付けSSDからの大容量データ転送や、スマートフォンの急速充電も、わざわざ本体の裏側に手を伸ばすことなく、素早く行えるこの配置は非常に合理的です。

MINISFORUM AI X1 Pro 背面の接続ポート

一方で、背面に目を移すと、その本気度がさらに伝わってきます。映像出力用のHDMI 2.1とDisplayPort 2.0、もう一つのUSB4ポートに加え、特筆すべきは2つの2.5Gbps対応有線LANポートと、外付けGPU接続を可能にするOCuLinkポートの存在です。これだけのポートがこのサイズに凝縮されているのは圧巻の一言です。

「Pro」を決定づける、OCuLinkとデュアルLANの優位性

AI X1 Proを単なる高性能ミニPC以上の存在に引き上げているのが、OCuLinkポートです。OCuLinkを使えば、外付けGPUボックスを接続して、デスクトップPCに匹敵するほどのゲーミング性能やAI処理能力を引き出すことが可能です。コンパクトなMINISFORUM AI X1でもOCuLinkは利用できますが、内部のM.2スロットを一つ消費する排他仕様でした。対してAI X1 ProはOCuLinkが独立した専用ポートとして搭載されており、内蔵SSDの拡張性を一切犠牲にしない点が大きなアドバンテージです。

MINISFORUM AI X1 ProのOCuLinkポート

クリエイターを刺激する、最大4画面の4K/8K出力

映像出力能力も、このPCのハイライトの一つです。HDMI、DisplayPort、そして2つのUSB4ポートを組み合わせることで、最大で4画面の4K同時出力に対応しています。私の作業環境では、メインの4Kモニターで動画編集ソフトの『DaVinci Resolve』を開き、2台目のモニターで資料を表示、3台目でコミュニケーションツールを確認するという使い方をしていますが、全く遅延なく快適そのものでした。

さらに、HDMI 2.1 FRLとDisplayPort 2.0ポートは、最大で8K@60Hzという未来を見据えたスペックに対応しています。今はまだオーバースペックに感じるかもしれませんが、数年後も第一線で使い続けられる安心感を与えてくれます。高解像度で色彩豊かな映像は、まさに没入感のある視聴体験をもたらしてくれました。

MINISFORUM AI X1 Proの映像出力。最大4画面の4K/8K出力

日常の使い勝手を高めるSDカードスロットと、唯一の要望

写真や動画を扱う私にとって、本体側面にSDカードスロットが標準で搭載されている点は、地味ながら非常に嬉しいポイントでした。比較対象のAI X1にはこのスロットがないため、別途カードリーダーを用意する必要がありましたが、AI X1 Proなら撮影後すぐにデータを取り込めます。

ただ一つだけ要望を挙げるとすれば、背面のUSB Type-Aポートの数です。現在、背面にはUSB 2.0が1つしかありません。私のキーボードとマウスはそれぞれ2.4GHzの無線ドングルを使用するため、このポートはすぐに埋まってしまいます。もう一つ、できれば高速なUSB3.2ポートが背面にあれば、ケーブルマネジメントの観点からも完璧だったと感じました。

MINISFORUM AI X1 ProのSDカードスロット

MINISFORUM AI X1 Proの接続ポート

  • 前面:
  • 電源スイッチ ×1
  • USB3.2 Gen2 Type-Aポート ×2
  • USB4ポート ×1 (Alt PD out 15W)
  • 3.5 mmコンボジャック ×1
  • Copilot ボタン ×1
  • DMIC ×2
  • 背面:
  • CLR CMOS ×1
  • Kensington Lock ×1
  • USB2.0 Type-A ポート ×1
  • OCuLink ×1 (PCIe 4.0×4)
  • USB4ポート ×1 (Alt PD)
  • DP2.0 ×1
  • HDMI 2.1 FRL ×1
  • RJ45 2.5G ネットポート ×2
  • 電源接続端子 ×1
  • 上側:
  • 指紋認証ボタン
  • 側面:
  • SDカード・スロット

まとめ:接続ポートと映像出力

  • ポートの豊富さ:USB4を2基、OCuLink、デュアル2.5G LANなど、あらゆるニーズに対応するプロ仕様の構成
  • 映像出力能力:最大4画面の4K同時出力と8K@60Hzに対応し、クリエイティブ作業に絶大なパワーを発揮
  • 利便性:前面の高速USBポートと側面のSDカードスロットが、日々のデータ転送を快適にする
  • 拡張性:独立したOCuLinkポートにより、ストレージを犠牲にすることなく外付けGPUで性能を飛躍的に向上可能
  • AI X1との比較:デュアルLAN、SDカードスロット、独立OCuLinkポートの搭載が、AI X1に対する明確な優位点
  • 唯一の要望:背面のUSB Type-Aポートがもう1つあれば、周辺機器の常時接続がよりスマートになった

パフォーマンス:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 次世代を見据えた圧倒的な処理能力

MINISFORUM AI X1 Pro CPU

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proの性能の核となる部分に深く切り込んでいきます。最新鋭のCPUがもたらす基本性能、Copilot+ PC認定の源泉であるAI処理能力、そしてクリエイティブな作業を支えるメモリとストレージのポテンシャルについて、私が実際に体験して感じたことを中心に解説します。

パワーの源泉:最新アーキテクチャ「Zen 5」CPUの実力

このPCを起動してまず感じたのは、あらゆる操作に対する圧倒的な応答性の高さでした。その力の源泉は、搭載されているAMD Ryzen™ AI 9 HX 370プロセッサです 。これは執筆時点での最新アーキテクチャ「Zen 5」を採用しており 、製造プロセスは微細なTSMC 4nmです。コンパクトモデルのMINISFORUM AI X1が採用する「Zen 4」アーキテクチャから世代が一つ進んだことで、パフォーマンスは飛躍的に向上しています。

AI X1 ProのCPUは、4つの高性能「Zen 5」コアと8つの高効率「Zen 5c」コアで構成される、合計12コア/24スレッドのハイブリッド構成です 。最大ブーストクロックは5.1GHzに達し 、負荷の高い作業でも余裕を持って処理します。注目すべきは、一部のハイブリッドCPUとは異なり、Zen 5とZen 5cの両方のコアがAVX-512のような高度な命令セットに対応していることです。これにより、AI開発や科学技術計算といった複雑な演算処理で、すべてのコアをフルに活用できるのが大きな強みです。

統合グラフィックスの常識を超える「Radeon 890M」

CPUに統合されたグラフィックス性能も驚くべきレベルにあります。搭載されているAMD Radeon™ 890Mは、最新の「RDNA 3.5」アーキテクチャを採用したGPUです 。グラフィックス周波数は最大2900MHz 、GPUコア数は16基を誇り、CPU全体で合計24MBのL3キャッシュを備えています。これにより、単なるデスクトップ画面の描画にとどまらず、本格的な動画編集や3Dレンダリングといったクリエイティブな作業も、外付けGPUなしで快適にこなせるほどのパワーを秘めています。

AI時代の到来を告げる、本物の「Copilot+ PC」性能

MINISFORUM AI X1 Proで作業する様子

MINISFORUM AI X1 Proが他のミニPCと一線を画す最大の理由は、そのAI性能にあります。内蔵されたNPU(Neural Processing Unit)は、最大50 TOPS(1秒間に50兆回の演算性能)という驚異的な処理能力を誇ります。これはMicrosoftが定める「Copilot+ PC」の要件(40 TOPS以上)を余裕でクリアする数値であり 、Windows 11の高度なAI支援機能をローカル環境で、クラウドを介さず高速に実行できることを意味します。

試しに、AMDの「GAIA」というツールを使ったローカル環境で言語モデル「Llama-2 7B Chat」を動作させ、複雑な問いかけ(プロンプトA)をすると、毎秒14.1トークン、別のプロンプトBでは毎秒15.5トークンという高速な出力が確認できます。この数値は、NPUを持たない私のメインPCが出力したトークン数を遥かに上回るものであり、NPUによる推論処理がいかに効率的であるかを物語っています。

なお、比較対象のMINISFORUM AI X1(Ryzen 7 260搭載モデル)が内蔵するNPUは最大16 TOPSであり、Copilot+ PCの要件を満たしていません。このNPU性能の差が、両者の間にある決定的な違いと言えるでしょう。

AI性能を実体験:ローカル環境で動かす大規模言語モデル

このAI性能を実際に試すため、私はいくつかの生成AIモデルをローカル環境で動かしてみました。まず、AMDが提供する「AMUSE」というフレームワーク上で画像生成AI「StableDiffusion 3.5 Turbo」を動かしてみると、非常にスムーズに動作しました。しかし、真に驚かされたのは、より大規模な言語モデル「Qwen3 32B」を動かせたことです。これは通常、高性能なデスクトップPCでも動作が困難なモデルであり、この小さな筐体で実現できたことに感動を覚えました。

さらに「AMD GAIA」というツールを使って対話型AIを試したところ、その応答生成速度は、私が普段使っているデスクトップPCを明らかに上回っていました。思考を妨げない速さで次々とテキストが生成される様子は、まさに未来のPCの姿を垣間見るような体験でした。

余裕を生むメモリと、妥協なきストレージ拡張性

MINISFORUM AI X1 Proのメモリ

私が試用したモデルは64GBのDDR5メモリを搭載していましたが、AI X1 Proはユーザー自身で最大128GBまで増設可能なDDR5 SODIMMスロットを2つ備えています。複数の高負荷アプリケーションを同時に立ち上げても、動作が重くなる気配は一切なく、まさに無限の作業スペースを手に入れた感覚でした。

ストレージに関しても、その拡張性は圧巻です。M.2 2280 PCIe4.0 SSDスロット3つも用意されており、理論上は最大12TBもの広大なストレージ環境を構築できます。標準搭載されているKingston製の1TB SSDは、CrystalDiskMark読み取り4800 MB/s、書き込み3900 MB/sという、公称値を上回る非常に高速な実測値を記録しました。この速度のおかげで、OSの起動はもちろん、動画編集ソフト『DaVinci Resolve』のような重量級アプリケーションの立ち上げも一瞬で完了します。

MINISFORUM AI X1 Proのストレージ

ただし、3つあるM.2スロットはすべてが同じ速度ではありません。SSDスロット0番と1番がPCIe 4.0 x4接続でこの高速性能をフルに発揮する一方、SSDスロット2番はPCIe 4.0 x1接続のため、実測での速度が1500~1900MB/s程度に留まります。そのため、OSや主要なアプリケーションは最速のスロット0番・1番にインストールし、ゲームライブラリや動画素材の保管庫としてスロット2番を活用するなど、用途に応じて使い分けるのが賢明な選択と言えるでしょう。

MINISFORUM AI X1 Proのパフォーマンス仕様

  • CPU: AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (Zen 5 + Zen 5c アーキテクチャ, 12コア/24スレッド, 最大5.1GHz)
  • グラフィックス: AMD Radeon™ 890M (RDNA 3.5 アーキテクチャ, 16 GPUコア, 最大2900MHz)
  • NPU: 最大50 TOPS
  • メモリ: DDR5 SODIMM ×2スロット (最大128GBまで増設可能)
  • ストレージ: M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSD スロット ×3 (各スロット4TB, 合計最大12TBまで増設可能)

まとめ:パフォーマンス

  • CPU性能:最新のZen 5アーキテクチャ採用の12コアCPUで、あらゆる高負荷作業を快適にこなす圧倒的な処理能力を誇る
  • AI処理能力:50 TOPSの強力なNPUを搭載し、ローカル環境で高度なAI機能を実行できる真のCopilot+ PCである
  • グラフィックス:RDNA 3.5世代のRadeon 890Mにより、統合グラフィックスとは思えないほどの描画性能を発揮する
  • メモリ:ユーザー自身で最大128GBまで拡張可能なDDR5メモリに対応し、プロのマルチタスク環境にも応える
  • ストレージ:3基のM.2スロットにより最大12TBの超高速ストレージを構築可能で、拡張性に死角がない
  • AI X1との比較:CPUアーキテクチャの世代が新しく、Copilot+ PCの基準を満たすNPUを搭載している点が最大の優位点

ベンチマーク

MINISFORUM AI X1 Proが搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサは、どのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen AI 9 HX 370

  • PassmarkのCPUベンチマークで「35096」
  • Geekbench 6のシングルコア「2960」、マルチコア「12800」
  • Cinebench R23 シングルコア「2020」、マルチコア「22670」
  • Cinebench 2024 シングルコア「108」、マルチコア「938」

CPUのベンチマーク結果から分かること

AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサはシングルコア性能とマルチコア性能の両方で優れたスコアを記録していることから、このCPUは非常にバランスの取れた高性能プロセッサであると評価できます。日常的な軽作業から専門的な高負荷作業まで、あらゆる用途でユーザーに満足のいくパフォーマンスを提供できるポテンシャルを秘めています。

例えば、普段は快適なウェブブラウジングやオフィスソフトを利用しつつ、時には高画質な動画編集や最新のPCゲームを楽しむといった、幅広いニーズに応えることが可能です。

Ryzen AI 9 HX 370 VS Ryzen™ 7 255

MINISFORUM AI X1 Proが搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサと、MINISFORUM AI X1が搭載するAMD Ryzen™ 7 255 プロセッサはどのくらいの性能差があるのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen™ 7 255

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「30559」
  • Geekbench 6のシングルコア「2532」、マルチコア「12899」
  • Cinebench R23 シングルコア「1723」、マルチコア「16337」
  • Cinebench 2024 シングルコア「102」、マルチコア「945」

比較から分かること

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、AMD Ryzen™ 7 255に対して、ほとんどの領域で優位に立つ、より高性能な次世代プロセッサであると結論付けられます。特に、体感速度に直結するシングルコア性能においては圧倒的な差があり、日常的な使用感の向上に大きく貢献します。また、Passmark、Geekbench 6、Cinebench R23で示されたマルチコア性能の差は、高負荷な作業を頻繁に行うユーザーにとって、作業効率の観点から非常に大きなメリットとなります。

Cinebench 2024のマルチコアスコアでほぼ互角という結果はありましたが、これはあくまで特定の条件下での性能の一側面であり、全体的なパフォーマンス評価を覆すものではありません。したがって、これらのデータから分かることは、AMD Ryzen AI 9 HX 370が、より新しいテクノロジーを基盤とし、幅広いアプリケーションにおいて一貫して高いパフォーマンスを提供することで、ユーザーに対してより高速で快適なコンピューティング環境を約束する、明らかに上位のプロセッサであるという事実です。

Ryzen AI 9 HX 370性能を比較

MINISFORUM AI X1 Proが搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※PassmarkのCPUランキングで比較したものです。

  1. Ryzen AI Max+ 395 (GMKtec EVO-X2)・・・Passmark:50369
  2. Ryzen AI 9 HX 370(MINISFORUM AI X1 Pro)・・・Passmark:35096
  3. Core Ultra 9 285H (GMKtec EVO-T1)・・・Passmark:33731
  4. AMD Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
  5. AMD Ryzen 9 8945HS (GMKtec K11/MINISFORUM UM890 Pro/GEEKOM A8)・・・Passmark:30325
  6. Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
  7. Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
  8. Ryzen 7 8845HS (GMKtec NucBox K8/Beelink SER8)・・・Passmark:28708
  9. Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Passmark:28465
  10. Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206

比較から分かること

AMD Ryzen AI 9 HX 370が極めて高い処理能力を持つCPUであることを客観的に示しています。このCPUは、競合するIntelの最新世代CPUや、自社の前世代ハイエンドCPUを上回るスコアを記録しており、ノートPCや小型PC向けのプロセッサとして最高レベルのパフォーマンスを提供します。リスト上で2番目に高いスコアであるという事実は、このCPUが動画編集、3Dレンダリング、高度な計算、そしてもちろん快適なゲーミングといった、あらゆる高負荷なタスクをスムーズに処理できる能力を有していることを強く裏付けています。

グラフィック性能

AMD Ryzen AI 9 HX 370が内蔵するAMD Radeon 890M GPUのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 890Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「8100」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4360」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3630」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「36000」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「20,500」
  • Wild Life Extreme 「6400」

<ベンチマーク結果から分かること>

AMD Radeon 890Mのベンチマーク結果から分かることは、このGPUが単なるCPUの付属品としての内蔵グラフィックスではなく、単体GPUに迫るほどの強力なゲーミング性能とクリエイティブ性能を持った、革新的な統合グラフィックスソリューションであるということです。

DirectX 11とDirectX 12の両方で高いスコアを示していることから、幅広い年代のPCゲームに対応できる柔軟性を持ち合わせています。Fire Strikeの高いスコアは、多くの既存ゲームをフルHDで快適に楽しめることを保証し、Time Spyのスコアは、これから登場する新しいゲームへの対応力も備えていることを示しています。

Radeon 890M VS Radeon 780M

AMD Ryzen AI 9 HX 370が内蔵するRadeon 890M GPUと、AMD Ryzen™ 7 255 プロセッサが内蔵するRadeon 780M GPUはどのくらいの性能差があるのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 780Mグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「7954」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4242」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3223」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「35994」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「20377」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

比較から分かること

データから、Radeon 890Mが、すでに高い評価を得ていたRadeon 780Mをベースに、特に将来を見据えた性能強化を果たした、優れた後継GPUであるということが分かります。すべての項目でスコアが向上していますが、その進化の度合いは一様ではありません。DirectX 11環境では堅実な性能向上に留まる一方で、DirectX 12環境、特に高負荷なTime Spyにおいて顕著なパフォーマンス向上を遂げている点が最大の特徴です。これは、単なるクロック周波数の向上といった単純な強化ではなく、アーキテクチャレベルでの改良やドライバの最適化が進んだ結果と考えられます。

ゲーム性能:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 内蔵GPUの常識を覆す、本格ゲーミング体験

MINISFORUM AI X1 Proのゲーム画面

MINISFORUM AI X1 Proが搭載するAMD Radeon 890Mグラフィックスは、果たしてどこまでPCゲームを楽しめるのでしょうか。ここでは、人気のeスポーツタイトルからグラフィック負荷の高い大作まで、様々なゲームを実際にプレイし、そのパフォーマンスをフレームレートの数値と共に具体的にレビューします。

モンスターハンターワイルズ

広大な世界でシームレスな狩りが楽しめる超大作、『モンスターハンターワイルズ』に挑戦しました。グラフィックへの要求が高い本作ですが、1080p解像度、グラフィック設定を「低」にすることで、平均30〜40 FPSでのプレイが可能でした。FSRのようなアップスケーリング技術を併用することで、フレームレートはさらに安定し、快適なプレイフィールが得られます。シームレスに広がるフィールドを駆け巡っても読み込みで待たされることはなく、モンスターの複雑な動きにもスムーズに追従できました。これにより、没入感の高い次世代の狩猟体験を存分に味わうことができました。

原神

次に、美しいアニメ調のグラフィックが魅力のオープンワールドRPG『原神』をプレイしました。1080p解像度、グラフィック設定を「高」にしても、フレームレートは常に60 FPSを維持し、広大なテイワットの世界をストレスなく冒険できました。特に感動したのは、元素爆発の華やかなエフェクトが画面を埋め尽くすような激しい戦闘シーンでも、パフォーマンスが一切落ちなかったことです。キャラクターの動きは常に滑らかで、美しい景色を楽しみながら没入感の高いプレイを堪能できました。

Apex Legends

一瞬の判断が勝敗を分けるバトルロイヤルシューター『Apex Legends』です。eスポーツタイトルとして高いフレームレートが求められるこのゲームで、AI X1 Proは期待を遥かに超える性能を見せてくれました。1080p解像度、描画負荷を抑えた競技設定で訓練所を走り回ってみると、フレームレートは平均して100 FPS以上を維持。敵を追いかける激しい視点移動や、複数部隊が入り乱れる銃撃戦でも、画面は非常になめらかで、敵の動きを正確に捉えることができました。少しグラフィック設定を上げても常時60 FPSに張り付いて安定しており、カクつきとは無縁の快適なプレイフィールは、まさに衝撃的でした。

サイバーパンク2077

MINISFORUM AI X1 Proでサイバーパンク2077をプレイ

非常に高いグラフィック負荷で知られる『サイバーパンク2077』は、このPCにとって大きな挑戦です。1080p解像度、グラフィック設定を「低」にすることで、ネオンきらめくナイトシティを平均30 FPS前後で探索することができました。さらに、アップスケーリング技術であるFSRを「パフォーマンス」モードに設定すると、フレームレートは45〜60 FPSまで向上し、プレイフィールは劇的に改善。大勢の人が行き交う市場でもパフォーマンスが安定していたのは、強力なCPU性能の恩恵でしょう。

エルデンリング

世界中で大ヒットした高難易度アクションRPG『エルデンリング』では、その広大な世界と手強いボスとの戦いを体験しました。このゲームはフレームレートの上限が60 FPSに設定されていますが、AI X1 Proは1080p解像度、グラフィック設定「中」で、ほとんどの場面で安定して60 FPSに近い数値を維持しました。入り組んだストームヴィル城の探索から、巨大なツリーガードとの死闘まで、処理落ちによるストレスを感じることはなく、シビアなタイミングが要求される回避や攻撃に集中することができました。

Forza Horizon 5

MINISFORUM AI X1 ProでForza Horizon 5をプレイ

美しいメキシコを舞台にしたオープンワールド・レーシング『Forza Horizon 5』では、内蔵GPUとは思えない快適なドライブを体験できました。1080p解像度、グラフィックプリセットを「高」に設定しても、フレームレートは平均60 FPSを大きく上回り、ゲーム内のベンチマークテストでは70 FPSを超えるスコアを記録しました。高速で流れる風景も美しく描画され、マシンの性能を気にすることなく、純粋にレースの爽快感に浸ることができました。

まとめ:ゲーム性能

MINISFORUM AI X1 Proが搭載するRadeon 890Mは、「内蔵グラフィックスではゲームはそこそこにしか動かない」というこれまでの常識を完全に覆します。eスポーツタイトルでは競技レベルの高いフレームレートを叩き出し、人気のオープンワールドRPGでは美しい世界を滑らかに描き出します 。さらに、『サイバーパンク2077』のような重量級タイトルでさえ、設定次第で十分に楽しめるレベルに引き上げてしまうその性能は、まさに圧巻の一言です。この一台があれば、専用のゲーミングPCを用意せずとも、ほとんどのPCゲームを1080p解像度で快適に楽しめるでしょう。

冷却性能:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 静寂の中に秘められた、揺るぎない安定性

MINISFORUM AI X1 Proの冷却システム

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proの冷却性能と静音性について、私が実際に使用して感じたことを詳しく書いていきます。高性能なCPUを安定して動作させるための冷却システムの秘密と、日常的な作業から高負荷なタスクまで、どれほど静かにこなせるのか、その実力に迫ります。

日常を邪魔しない、卓越した静音性

PCをデスクに設置して電源を入れたとき、私が最初に驚いたのはその静けさでした。WebブラウジングやYouTubeでの動画鑑賞、書類作成といった日常的な作業中、本体に耳を近づけなければ動作していることがわからないほど、ファンは静寂を保っています 。この静音性は、非常にコンパクトながら同じく静かだと感じたMINISFORUM AI X1にも通じる、このメーカーの強みかもしれません。

もちろん、動画の書き出しやAIの処理といった高負荷な作業を始めると、ファンが回転を始め、冷却していることが音でわかります。しかし、その音は甲高いノイズではなく、不快感のない「サー」という低い風切り音で、公式の発表通り45dB未満という静粛性は十分に保たれていると感じました。集中力を削がれることなく、静かな環境で作業を続けたい私にとって、これは非常に大きなメリットでした。

高度な冷却システムと、高負荷時の温度挙動

この静音性と冷却性能を両立させているのが、内部に搭載された高度な冷却システムです。2つの静音冷却ファンに加え、CPUの熱を効率的に奪う相変化冷却材、そしてその熱を素早くヒートシンクへ運ぶ純銅製のデュアルヒートパイプが採用されています。この設計が、パワフルなRyzen AI 9 HX 370 CPUを安定して動作させる秘訣です。

その実力を試すため、私は人気ゲームの『Apex Legends』を1時間ほどプレイしてみました。驚いたことに、ゲーム中のCPU温度は60度前後で非常に安定しており、パフォーマンスが低下する気配は一切ありませんでした。さらに、CPUに極限の負荷をかけ続けるCinebench R23の10分間連続テストを実行したところ、温度は一時的に上昇したものの、最終的には75℃前後で安定し、それ以上上がることはありませんでした。

ただし、テスト環境や内容によっては、CPUの平均温度が80.5℃に達することもあるようです。私が試した限りでは性能低下は見られませんでしたが、最高のパフォーマンスを維持するためには、本体周りの風通しを良くしておくのが賢明でしょう。

触れても安心の筐体温度

高性能なPCは本体が熱くなりがちですが、AI X1 Proはその点も優秀でした。ベンチマークテストを立て続けに実行した後、おそるおそる金属製の天板に触れてみましたが、「ちょっとだけほろ温い感じ」がする程度で、その温度は34度ほどでした 。不快な熱さは全くなく、内部の熱が効率的に筐体全体へ分散・放熱されていることがよくわかります。これなら、うっかり本体に触れてしまっても安心です。

MINISFORUM AI X1 Proの冷却性能 仕様

  • 冷却ファン: 静音冷却ファン ×2
  • ヒートパイプ: 純銅製デュアルヒートパイプ
  • サーマルインターフェイス: 相変化冷却材
  • 公称騒音レベル: 45dB未満(パフォーマンスモード時)
  • 公称温度: 待機時37℃、フルロード時80℃未満(室温23℃環境)

まとめ:冷却性能

  • 静音性:日常的な作業では無音に近く、高負荷時も不快感のない低いファンノイズで非常に静か
  • 冷却能力:ゲームプレイや長時間の高負荷テストでもCPU温度を安定させ、パフォーマンスを維持する確かな冷却力を持つ
  • ピーク時温度:非常に重い処理が続くとCPU温度は高くなる傾向もあるため、設置場所の通気性確保が推奨される
  • 筐体温度:高負荷が続いた後でも本体天板はわずかに温かくなる程度で、安全かつ効率的に放熱されている
  • AI X1との比較:どちらのモデルも非常に静かだが、AI X1 Proの冷却システムは、より発熱量の多いハイエンドCPUを安定して冷却できるよう設計されている

通信性能:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 途切れない接続が創造性を加速させる

MINISFORUM AI X1 Pro 本体 前面

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proの通信性能に焦点を当ててレビューします。最新のワイヤレス規格への対応はもちろん、このモデルの真価を示すユニークな有線LAN構成まで、私が実際に体験して感じた安定性と速度、そしてそれが日々の作業にもたらすメリットを具体的に解説します。

未来標準のワイヤレス接続

デスク周りのケーブルを極力減らしたい私にとって、ワイヤレス性能の安定性はPC選びの重要な要素です。AI X1 Proは、最新規格であるWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しており、その接続性は期待以上でした 。私の作業環境では、Bluetoothキーボード、マウス、そして遅延が許されない音楽制作用のヘッドホンを同時に接続しましたが、接続が途切れたり、音が途切れたりすることは一度もありませんでした。

同時に、Wi-Fi 7対応ルーター経由で数10GBにもなる大容量の動画素材をダウンロードしましたが、まるで有線接続しているかのような速度と安定性を維持し続けてくれました 。バッファリングを待つストレスから解放され、思考を中断されることなく作業に集中できる環境は、まさに未来標準の快適さでした。

最大のアドバンテージ:デュアル2.5GbE LANポート

AI X1 Proの通信性能における最大の特徴は、なんといっても2つの2.5Gbps対応有線LANポートを搭載していることです。コンパクトモデルのMINISFORUM AI X1が1ポートであるのに対し、このデュアルLAN構成は「Pro」モデルならではの明確なアドバンテージと言えるでしょう。

この機能は、私のワークフローを劇的に改善してくれました。私は1つのポートをインターネット接続用のメイン回線に、もう1つをNAS(ネットワーク対応ストレージ)への直接接続用として設定しました。これにより、クラウドとの同期やオンライン会議を安定して行いながら、同時にNASに保存された4K動画素材を遅延なく直接編集するという、これまででは考えられなかった芸当が可能になったのです。インテリジェントな負荷分散により、ネットワークが常に安定した状態を維持してくれるという公式の説明は、まさにその通りでした 。

安定性を支える設計思想

MINISFORUMは、ただ最新の規格を搭載するだけでなく、その安定性にも配慮していると感じます。例えば、兄弟機にあたるAI X1では、AMDプラットフォームとの互換性を考慮して、あえて安定性の高いMediaTek製のWi-Fiカードが採用されていました。AI X1 Proも同様に、長時間の使用でも接続が途切れることのない、揺るぎない安定感を提供してくれます。これは、クリエイティブな作業からオンラインゲームまで、あらゆるシーンで信頼できるパートナーとなりうる証です。

MINISFORUM AI X1 Proの通信性能 仕様

  • ワイヤレス接続: Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4 サポート
  • 有線LAN: 2500Mbps LAN ポート ×2

まとめ:通信性能

  • ワイヤレス性能:最新規格のWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応し、高速かつ安定した無線環境を実現
  • 有線LANの優位性:2つの2.5Gbps LANポートが最大の特徴で、プロフェッショナルなネットワーク構築を可能にする
  • 柔軟な活用法:インターネットとローカルネットワーク(NASなど)への同時接続により、作業効率を飛躍的に向上させる
  • 接続の安定性:長時間の使用でも途切れることのない、信頼性の高い通信を維持する設計思想
  • AI X1との比較:デュアルLANポートの有無が決定的な違いであり、より高度なネットワーク活用を目指すならAI X1 Proが最適

ソフトウェアとOS:MINISFORUM AI X1 Pro ~ 未来への準備は万端か?AI機能の現在地

MINISFORUM AI X1 ProのOS。Windows 11

ここでは、MINISFORUM AI X1 Proのソフトウェア面に焦点を当て、プリインストールされているOSの信頼性から、最大のセールスポイントである「Copilot+ PC」としての実力、そして開発者にとっての可能性まで、私が実際に使用して感じたことを深く掘り下げていきます。

安心して使える、クリーンなOS環境

PCの快適さは、OSの安定性と信頼性から始まります。その点において、AI X1 Proは非常に好印象でした。プリインストールされているのはWindows 11 Proで、箱から出してすぐに最新のOS環境を利用できます。私が特に評価したいのは、余計なプリインストールソフト(ブロートウェア)が一切見当たらない、クリーンな状態であることです。これにより、システムの軽快さが保たれ、自分で必要なアプリケーションだけをインストールして、快適な作業環境をすぐに構築できました。

また、安価なミニPCで時折見られるライセンスの問題についても、AI X1 Proは安心です。コマンドプロンプトで確認したところ、ライセンスは正規のOEMライセンスでした。これは、PCメーカーが出荷する製品に適用される正当なライセンスであり、将来にわたって安心してWindows Updateを受けられることを意味します。この基本的な信頼性の高さが、プロフェッショナルな用途にも耐えうる基盤となっています。

「Copilot+ PC」の現在地と未来への期待

MINISFORUM AI X1 ProでCopilotを使用

本機は「世界初のCopilot+ PC認定を受けたミニPC」というキャッチコピーを掲げており、その象徴として本体前面には専用のCopilotボタンが配置されています。これを押すと即座にAIアシスタントが起動するのは便利ですが、現時点ではその真価を完全に体験するには至っていない、というのが正直な感想です。

例えば、AIによる画像生成機能「Image creator」をペイントソフトで使おうとしたところ、Microsoftアカウントでのログインに加え、サブスクリプションで得られるAIクレジットが必要でした。また、リアルタイム翻訳やカメラのスタジオエフェクトといった機能は確かに便利ですが、まだ対応するアプリケーションが限られています。これはハードウェアの欠点ではなく、Microsoftのソフトウェアエコシステムがまだ発展途上であるためです。AI X1 Proは、未来のAI機能が本格的に実装されたときに、その性能を100%引き出せる準備が整ったマシンと言えるでしょう。

比較対象のMINISFORUM AI X1もNPUを搭載していますが、その性能は最大16 TOPSであり、Copilot+ PCの基準(40 TOPS以上)には達していません。AI X1 Proが搭載する50 TOPSのNPUこそが、これからのWindows AI時代を本格的に体験するためのパスポートなのです。

開発者にとってのコンパクトなAI開発環境

一般ユーザー向けのAIアプリケーションがまだ少ない一方で、AI X1 ProはAI開発者や新しい技術をいち早く試したいエンスージアストにとって、非常に魅力的なツールです。AMDが提供する開発者向け統合環境「Ryzen AI Software」を利用すれば、このPCの強力なNPUをフル活用したAI推論アプリケーションを自分で開発することが可能です。

私も実際にこの環境を使い、ローカルで大規模言語モデルを動作させてみましたが、その処理速度には目を見張るものがありました。これまで高性能なデスクトップPCでしか扱えなかったようなAIモデルが、このコンパクトな筐体で快適に動作するのです。これは、AI X1 Proが単なる高性能ミニPCではなく、ポータブルなAI開発ステーションとしての可能性を秘めていることを示しています。

BIOSの安定性と今後のアップデートへの期待

MINISFORUM AI X1 ProのBIOS画面

ソフトウェアの基盤となるBIOSについては、ほとんどのユーザーが意識することなく安定して使用できるでしょう。ただし、一部のユーザーからは、特定のBIOSバージョン(1.0.4)でSSDを換装した後にスリープモードから復帰できなくなるという問題が報告されています。これは、自らパーツ交換を行うような上級者にとっては注意すべき点かもしれません。MINISFORUMは定期的にBIOSアップデートを提供しているため、今後の改善に期待したいところです。

MINISFORUM AI X1 ProのBIOS設定画面

MINISFORUM AI X1 ProのソフトウェアとOS 仕様

  • プリインストールOS: Windows 11 Pro
  • OSライセンス: OEMライセンス
  • AI機能: Copilot+ PC 認定 (NPU: 最大50 TOPS)
  • 独自ユーティリティ: Ryzen AI Software (開発者向け)

まとめ:ソフトウェアとOS

  • OSの信頼性:余計なソフトが入っていないクリーンなWindows 11 Proと正規のOEMライセンスで安心して使用できる
  • AI機能の将来性:ハードウェアはCopilot+ PCの要件を完全に満たしており、未来のAIアップデートに完全対応している
  • 現状のAI体験:Copilot+の全機能を体験するにはMicrosoft側のソフトウェアエコシステムの成熟が必要
  • 開発者向けツール:Ryzen AI Softwareにより、強力なNPUを活用した独自のAIアプリケーション開発が可能
  • 安定性:基本的には安定しているが、パーツ換装などを行う際はBIOSのバージョンに注意が必要な場合がある
  • AI X1との比較:Copilot+ PC認定の有無が最大のソフトウェア的な違いであり、最新AI機能への対応力で明確に差別化されている

MINISFORUM AI X1 Pro と MINISFORUM AI X1 の違い

MINISFORUM AI X1 Pro 実機を手で持つ

MINISFORUM AI X1 ProAI X1は、製品名こそ似ていますが、コンセプトやターゲットユーザーが異なる全く別のモデルです。ここでは、両者の主な違いを項目別に詳しく比較し、それぞれの特徴を明らかにします。

CPU (プロセッサ) & AI性能

  • AI X1 Pro: AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (12コア/24スレッド, Zen 5アーキテクチャ)を搭載。NPU性能は最大50 TOPSです。
  • AI X1: Ryzen™ 7 255/260 (8コア/16スレッド, Zen 4アーキテクチャ)などの選択肢があります。Ryzen 7 260のNPU性能は最大16 TOPSです。
  • 違い: AI X1 ProはCPUの世代が新しく、コア数も多いため、基本的な処理性能で上回ります 。特にNPU性能の差は決定的で、AI X1 Proは最新のAI機能をローカルで快適に実行できる「Copilot+ PC」の基準を満たしています。

グラフィック (GPU)

  • AI X1 Pro: AMD Radeon™ 890M (RDNA 3.5世代, 16 GPUコア)を搭載しています。
  • AI X1: AMD Radeon™ 780M (RDNA 3世代, 12実行ユニット)を搭載しています。
  • 違い: AI X1 Proが搭載するRadeon 890Mは、世代が新しくGPUコア数も多いため、AI X1のRadeon 780Mよりも高いグラフィック性能を発揮します。

電源

  • AI X1 Pro: 電源ユニットが本体に内蔵されています。
  • AI X1: 外部ACアダプターが付属します。
  • 違い: AI X1 ProはACアダプターが不要なため、デスク周りの配線が非常にすっきりします。一方、AI X1はACアダプターが必要ですが、本体はよりコンパクトです。

ストレージ拡張性

  • AI X1 Pro: M.2 SSDスロットを3基、SDカードスロットを1基搭載しています。
  • AI X1: M.2 SSDスロットを2基搭載していますが、1基はOCuLinkポートと排他利用です。SDカードスロットはありません。
  • 違い: 内蔵ストレージの最大数でAI X1 Proが優れており、特にOCuLinkを使用しながらでもSSDを2基搭載できる点が大きなアドバンテージです。また、クリエイターにとってSDカードスロットの有無は重要な差となります。

有線LAN (イーサネット)

  • AI X1 Pro: 2500Mbps LANポートを2基搭載しています。
  • AI X1: 2500Mbps LANポートを1基搭載しています。
  • 違い: AI X1 Proは2つの高速な有線ネットワークを同時に利用できるため、より高度で安定したネットワーク環境を構築可能です。

OSとAI機能

  • AI X1 Pro: Copilot+ PC認定を受けており、専用のCopilotボタンも搭載しています。
  • AI X1: 標準モデルはCopilot+ PCの要件を満たしておらず、Copilotボタンもありません。
  • 違い: どちらもWindows 11 Proを搭載していますが、OSに統合されたAI機能を最大限に活用できるのはAI X1 Proです。

サイズと重量

  • AI X1 Pro: 約195 x 195 x 42.5 mmで、重量は約1.5kgです。
  • AI X1: 約128 x 128 x 52 mmで、重量は約0.6kgです。
  • 違い: サイズと重量は全く異なり、AI X1 Proが据え置きのメインマシンを想定しているのに対し、AI X1は設置の自由度や省スペース性に非常に優れています。

その他の機能

  • AI X1 Pro: 天板にWindows Hello対応の指紋認証センサーを搭載しています。
  • AI X1: 指紋認証センサーは搭載されていません。
  • 違い: AI X1 Proは、指紋認証による素早く安全なログインが可能です。

まとめ

MINISFORUM AI X1 ProAI X1は、用途に応じて明確に作り分けられています。AI X1 Proは、より大型で高価ですが、電源内蔵の利便性、Copilot+ PC認定の最先端AI性能、デュアルLANや3基のSSDスロットといったプロ仕様の拡張性を備えた、「妥協のないパフォーマンスを省スペースで実現するメインマシン」です。一方、AI X1は、非常にコンパクトで手頃な価格ながら、日常使いや軽いクリエイティブ作業には十分な性能を持つ、「設置の自由度とコストパフォーマンスに優れたバランスの良いモデル」と言えるでしょう。

MINISFORUM AI X1 Proのメリット・デメリット

MINISFORUM AI X1 Proがモニターの横に置かれている

MINISFORUM AI X1 Proは、次世代のAI性能とプロフェッショナルな拡張性をコンパクトな筐体に凝縮した、非常に魅力的なミニPCです。しかし、そのユニークな設計思想ゆえに、他の高性能ミニPCと比較した際には明確な長所と、いくつかの弱点が存在します。ここでは、MINISFORUM AI X1や他の競合モデルと比較しながら、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:Copilot+ PCとしての優れたAI性能

AI X1 Proが搭載する50 TOPSのNPUは、Microsoftが定める「Copilot+ PC」の基準をクリアしており、ローカル環境で高度なAI機能を快適に実行できます 。これは、基準に満たないMINISFORUM AI X1(最大16 TOPS)や、Beelink GTi14(最大34.5 TOPS)、Mac mini M4(11 TOPS)に対して明確なアドバンテージです 。将来のWindows AIアップデートを最大限に活用できる、将来性を見据えた性能と言えるでしょう。

メリット2:プロユースに応えるデュアル2.5G有線LAN

AI X1 Proは、2つの2.5Gbps対応有線LANポートを搭載しています。これにより、インターネット接続とNASなどのローカルネットワークを物理的に分離し、高速かつ安定した通信環境を構築できます。これは、LANポートが1つしかないGMKtec EVO-X2やMINISFORUM AI X1、Mac mini M4にはない大きな利点であり、GMKtec EVO-T1やBeelink GTi14といった他のハイエンドモデルに匹敵するプロ仕様の機能です。

メリット3:クラス最高峰の内部拡張性

ユーザー自身の手でメモリを最大128GBまで増設でき、M.2 SSDスロットを3基も備えている点は、本機の大きな魅力です。メモリがオンボードで増設不可のGMKtec EVO-X2や、そもそも内部拡張が不可能なMac mini M4と比較して、その柔軟性は際立っています。将来的なアップグレードを見据えて長期間使用したいユーザーにとって、この拡張性は非常に価値が高いです。

メリット4:電源内蔵によるスマートな設置性

AI X1 Proは、ACアダプターを本体に内蔵しているため、電源ケーブル1本でデスク周りをすっきりと見せることができます。230.1Wもの巨大なACアダプターを必要とするGMKtec EVO-X2や、同様に外部電源が必要なGMKtec EVO-T1と比べ、設置の快適性は本機が優れています。Beelink GTi14やMac mini M4も電源を内蔵しており、ハイエンドモデルとしての利便性を確保しています。

メリット5:便利なSDカードスロット搭載

本体にSDカードスロットが標準で搭載されているため、カメラで撮影した写真や動画をカードリーダーなしで直接取り込めます 。これは、クリエイティブな作業を行うユーザーにとって非常に便利な機能です。GMKtec EVO-X2やBeelink GTi14も同様のスロットを備えていますが、MINISFORUM AI X1やGMKtec EVO-T1、Mac mini M4には搭載されておらず、本機の明確な長所の一つとなっています。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:統合グラフィックス性能の限界

AI X1 Proが内蔵するRadeon 890Mは、統合グラフィックスとして非常に高性能ですが、一部の競合には及びません。特に、40コアものRDNA 3.5 GPUを搭載するGMKtec EVO-X2の「Radeon 8060S」と比較すると、グラフィック性能には大きな差があります。より高いレベルのゲーミング性能やグラフィック処理能力を求める場合、この点は弱点となり得ます。

デメリット2:ミニPCとしては大型の筐体

電源ユニットを内蔵していることと引き換えに、AI X1 Proの筐体サイズは他のミニPCより一回り大きくなっています。特に、CDケースよりわずかに大きい程度のMINISFORUM AI X1や、さらにコンパクトなMac mini M4と比較すると、その存在感は明らかです。限られたスペースに設置したいユーザーにとっては、このサイズがデメリットになる可能性があります。

デメリット3:限定的なUSB-Aポート数

AI X1 Proは合計で3つのUSB-Aポートを備えていますが、これは他のハイエンドモデルと比較して少ないです。例えば、GMKtec EVO-X2は合計5つ、GMKtec EVO-T1も5つのUSB-Aポートを搭載しており 、キーボードやマウス、USBメモリなど複数の有線デバイスを同時に接続したい場合に、ポート数が不足する可能性があります。

デメリット4:メモリ増設の柔軟性と速度のトレードオフ

本機のメモリがユーザー自身で交換・増設できるSODIMM形式であることは大きなメリットですが、一方で性能面のトレードオフも存在します。採用されているDDR5-5600メモリは、GMKtec EVO-X2に搭載されているオンボード(増設不可)のLPDDR5X 8000MHzメモリと比較すると、速度面で劣ります。このメモリ帯域幅の差は、特に内蔵GPUの性能に影響を与えるため、グラフィックス性能を最大限に引き出したい場合には弱点となり得ます。

MINISFORUM AI X1 Proのスペック(仕様)一覧

  • プロセッサ: AMD Ryzen AI 9 HX 370 (12コア/24スレッド、L3キャッシュ合計24MB、最大ブースト・クロック5.1GHz)
  • GPU: AMD Radeon 890Mグラフィックス (グラフィックス周波数2900MHz)
  • RAM: DDR5 SODIMM x2スロット (装着済、合計最大128GBまで増設可能、5600MHz)
  • ストレージ: M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSDスロット x3 (装着済/空/空、各スロット最大4TBまで、合計最大12TB)、最大読み書き速度7300MB/s
  • 拡張ストレージ: SDカードスロットx1、OCuLinkx1 (PCIe 4.0×4)
  • 電源: AC-IN 19V / 7.1A 134.9W (電源アダプター内蔵)
  • ワイヤレス通信: M.2 2230 WIFI (Wi-Fi 7)、Bluetooth 5.4
  • 有線LAN: 2500Mbps LAN (RJ45) x2
  • 上側インターフェース: 指紋認証ボタンx1
  • 前側インターフェース: 電源スイッチx1、USB3.2 Gen2 Type-Aポートx2、3.5 mmコンボジャックx1、USB4ポート (Alt PD out 15W) x1、Copilotボタンx1、DMICx2
  • 背面インターフェース: 電源接続端子x1、RJ45 2.5Gネットポートx2、HDMI 2.1 FRLx1、DP 2.0×1 (4K@120Hz | 8K@60Hz)、USB4ポート (Alt PD) x1、OCuLinkx1 (PCIe 4.0×4)、USB2.0 Type-A ポートx1、Kensington Lockx1、CLR CMOSx1
  • 映像出力: HDMI 2.1 FRLx1 (最大8K@60Hz)、USB4x2 (最大4K@60Hz)、DP 2.0×1 (最大8K@60Hz)、最大4画面同時出力に対応
  • 冷却システム: 2つの静音冷却ファン、相変化冷却材、純銅製デュアルヒートパイプ
  • OS: Windows 11 Pro
  • サイズ: 195(幅) x 42.5(高さ) x 195(奥行) mm
  • 重量: 約1.5kg
  • 付属品: 本体、電源ケーブル、HDMIケーブル、マウント(VESA対応)、スタンド、取扱説明書

MINISFORUM AI X1 Proの評価

MINISFORUM AI X1 Pro 電源内蔵

8つの基準で「MINISFORUM AI X1 Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

パフォーマンス:★★★★★

最新のAMD Zen 5アーキテクチャCPUと50 TOPSのNPUを搭載し、あらゆる作業を快適にこなす圧倒的な処理能力は、ミニPCの常識を覆します。

冷却性能と静音性:★★★★☆

高負荷時もパフォーマンスを安定させる冷却能力と、日常作業では無音に近いほどの静音性を両立。ただし、極限の負荷ではCPU温度が高くなる場面もあるため満点には至りません。

デザイン:★★★★☆

高品質な金属製の筐体は所有欲を満たしますが、ミニPCとしては大型。しかし、そのサイズは電源ユニットを内蔵し、デスク周りをすっきりさせるという大きなメリットをもたらします。

通信:★★★★★

最新のWi-Fi 7とBluetooth 5.4に加え、プロユースにも応えるデュアル2.5Gbps有線LANポートを搭載しており、通信性能に一切の死角がありません。

拡張性:★★★★★

最大128GBのメモリ、3基のM.2 SSDスロット、そしてストレージを犠牲にしない独立したOCuLinkポートを備え、ミニPCとしては最高峰の拡張性を誇ります。

機能:★★★★☆

Copilot+ PC認定、高速な指紋認証、SDカードリーダーなど多機能ですが、Copilot+の体験がソフトウェア側の成熟待ちである点を考慮しました。

使いやすさ:★★★★☆

電源内蔵による配線のシンプルさやクリーンなOSは高評価。一方で、内部アクセスの難しさや、やや低速なSDカードリーダーは惜しい点です。

コストパフォーマンス:★★★★☆

価格はミニPCとして高価ですが、その価格に見合うだけの最先端の性能とプロ仕様の拡張性・接続性を備えており、非常に価値の高い一台です。

総評】 ★★★★☆ (4.5)

MINISFORUM AI X1 Proは、単なる「ミニPC」というカテゴリーに収まらない、「次世代のコンパクトなメインデスクトップ」と呼ぶにふさわしい一台です。これまで高性能を求めると大きなタワー型PCを選ぶしかなかったユーザーに対し、省スペースと妥協のないパフォーマンスを両立するという、新たな選択肢を提示してくれます。

圧倒的なパフォーマンスと将来性

このPCの最大の魅力は、Zen 5アーキテクチャを採用したRyzen AI 9 HX 370プロセッサと、Microsoftの基準をクリアする50 TOPSのNPUがもたらす圧倒的な性能です。日常的な作業はもちろん、これまで専用のワークステーションが必要だった動画編集やAI開発といった高負荷なタスクも、このコンパクトな筐体で快適にこなすことができます。これは、今日の要求に応えるだけでなく、これから本格化するWindowsのAI時代にも完全に対応できる、未来への投資とも言える性能です。

プロユースに応える接続性と拡張性

デュアル2.5Gbps LANポート、3基のM.2 SSDスロット、独立したOCuLinkポートといった仕様は、明らかにプロフェッショナルなユーザーを意識したものです。例えば、インターネットと高速なローカルネットワークを両立させたり、最大12TBもの内蔵ストレージを構築したりと、一般的なミニPCでは不可能な柔軟なシステム構築を可能にします。これは、クリエイターや開発者にとって、創造性を最大限に引き出すための強力な基盤となるでしょう。

大きさと引き換えに得た、本質的な快適性

本機がミニPCとして大型であることは事実です。しかし、そのサイズは電源ユニットを内蔵するためという明確な理由があります。ACアダプターという「大きなレンガ」をデスク周りから追放できるメリットは、実際に体験すると想像以上に大きいものでした。すっきりとした配線は、日々の作業環境における快適さを本質的に向上させてくれます。これは、小型化のために利便性を犠牲にするのではなく、快適な使用体験を追求した結果のデザインと言えます。

購入前の注意点

完璧に見える本機にも、いくつかの注意点があります。まず、そのサイズは必ず確認すべきです。ミニPCの手軽さをイメージしていると、その存在感に驚くかもしれません。また、内部ストレージの増設は可能ですが、ケースの分解はやや難易度が高いため、初心者にはお勧めできません。さらに、Copilot+ PCとしての真価は、今後のMicrosoftのソフトウェアアップデートに依存する部分が大きいことも理解しておく必要があります。

どんな人に最適か

では、このPCはどのような人に最適なのでしょうか。それは、「省スペース性は欲しいが、性能、拡張性、将来性において一切の妥協をしたくない」と考えるパワーユーザーです。デスクトップPCからの置き換えを検討している動画クリエイター、ローカル環境でAI開発を行いたいエンジニア、そして最先端の技術をいち早く体験したいエンスージアストにとって、これ以上ない選択肢となります。最小や最安を求めるのではなく、コンパクトなフォームファクタで最高の体験を求める人にこそ、強く推薦したい一台です。

MINISFORUM X1 Pro 370ミニPC、AMD Ryzen AI 9 HX 370、Radeon 890M、DDR5 64GB、1TB SSD、Windows 11 PRO MiNiPC、8K 4画面出力、Copilotボタン付きAI コンパクトPC

MINISFORUM AI X1 Proの価格・購入先

MINISFORUM AI X1 Pro 本体 外観 縦向き。

※価格は2025/12/15に調査したものです。価格は変動します。

※「MINISFORUM AI X1 Pro」はMinisforumの公式サイトやECサイトのAmazon、楽天市場などで購入できます。

Minisforumの公式サイト

  • ベアボーンキット(OSライセンスなし)で122,399円、
  • 32GB RAM + 1TB SSDで167,999円、
  • 64GB RAM + 1TB SSDで180,799円、

で販売されています。

Minisforumの公式ウェブサイトで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで180,799円(税込・64GB+1TB)、
  • 楽天市場で209,999円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで217,273円、
  • AliExpressで117,828円、
  • 米国 Amazon.comで$989.00、

で販売されています。

Amazonで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

楽天市場で「MINISFORUM AI X1」をチェックする

ヤフーショッピングで「MINISFORUM AI X1」をチェックする

AliExpressで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

米国 Amazon.comで「MINISFORUM AI X1」をチェックする

Yahoo! Shopping
Yahoo!ショッピング

お得なポイント還元を
今すぐチェック!

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

MINISFORUM AI X1 Pro」に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Minisforum X1 Lite

Minisforumから発売されたAMD Ryzen™ 7 255 搭載のミニPCです(2025年11月19日 発売)。

DDR5-5600MHzメモリ(最大128GB)、M.2 2280 PCIe4.0 NVMe SSDストレージ(最大8TB)を搭載しています。

また、OCuLinkポート、最大3画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4)、冷却システム(相変化熱伝導材, デュアルヒートパイプ, 大型静音ファン)、ストレージ拡張(M.2 2280 PCIe4.0 NVMe SSD×2スロット)、VESAマウント、USB 3.2 Gen2 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G イーサネットポートにも対応しています。

価格は、Amazonで83,199円(Ryzen 7 255・32GB 1TB・税込)、楽天市場で107,999円(送料無料)、AliExpressで51,090円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$559.00、です。

関連記事:Minisforum X1 Lite徹底レビュー!UM750L Slimと比較

Amazonで「Minisforum X1 Lite」をチェックする

GMKtec EVO-T1

GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 9 285H 搭載のミニPCです(2025年7月18日 発売)。

64GB DDR5 5600 MT/sメモリ、1TB または 2TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、Oculinkポート、4画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4, Type-C)、VC放熱とインテリジェントファンコントロールを備えたデュアル冷却システム、VESAマウント、メモリ拡張(最大128GBまで・2スロット)、ストレージ拡張(合計で最大12TB・3つのM.2スロット)、USB3.2-C (PD/DP/データ)、USB3.2-A x3、USB2.0-A x2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2、2つの2.5G LANポートにも対応しています。

価格は、Amazonで157,999円(税込・64GB DDR5 1TB)、楽天市場で202,750円(送料無料)、ヤフーショッピングで202,730円、です。

関連記事:GMKtec EVO-T1 徹底レビュー!EVO-X2との性能差、欠点を評価

Amazonで「GMKtec EVO-T1」をチェックする

GMKtec EVO-X2

GMKtecから発売されるAMD Ryzen AI Max+ 395 (最大126 TOPS) 搭載のミニPCです(2025年4月15日予約開始・5月27日出荷)。

64GB/128GBLPDDR5X 8000MHzメモリ (オンボード)、PCIe 4.0 M.2 2280 SSDストレージを搭載しています。

また、最大8K 4画面出力(DP 1.4 x1, HDMI 2.1 x1, USB4.0 x2)、冷却システム「Max3.0 Airflow System」、デュアルM.2 2280 拡張スロット、SDカードリーダー、USB-A 3.2 Gen2 x3、USB-A 2.0 x2、2.5Gbps 有線LAN、Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで266,220円(税込)、楽天市場で313,492円(送料無料)、ヤフーショッピングで333,898円、です。

関連記事:GMKtec EVO-X2徹底レビュー!EVO-X1比較と性能・価格を評価

Amazonで「GMKtec EVO-X2」をチェックする

GMKtec EVO-X1

GMKtecから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2024年12月20日 発売)。

32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHzメモリ、1TB or 2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD NVMeストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。

また、8K 3画面出力(USB4,DP2.1,HDMI 2.1)、Oculinkポート、冷却システム、最大8TBまでのストレージ拡張(M.2 2280 PCIe 4.0)、

縦置きスタンド、USB 4.0 (PD/DP/DATA) x1、USB 3.2 Gen2 (10Gbps) x4、USB 2.0 x2、WiFi 6 (2.4GHz/5.0GHz)、 Bluetooth 5.2、2.5Gデュアル 有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで142,900円(税込)、楽天市場で174,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで170,220円、です。

関連記事:GMKtec EVO-X1レビュー!8K対応Oculink付きAIミニPCの実力

Amazonで「GMKtec EVO-X1」をチェックする

Beelink SER9

Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。

32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、

USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで130,000円(税込)、楽天市場で137,989円(Pro版・送料無料)、ヤフーショッピングで228,800円、です。

関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?

Amazonで「Beelink SER9」をチェックする

GEEKOM GT1 Mega

GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。

32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。

また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、楽天市場で155,870円(送料無料)、米国 Amazon.comで$849.00、です。

関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?

Amazonで「GEEKOM GT1 Mega」をチェックする

Beelink GTi14

Beelinkから発売されたIntel Core Ultra 9 185H 搭載のミニPCです(2025年2月 発売)。

32GB/64GB/96GB DDR5 5600MHz Dual SO-DIMMメモリ、1TB/2TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)ストレージ、145W電源ユニット(内蔵)、SDカードスロットを搭載しています。

また、最大34.5 TOPS、AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップ、Thunderbolt 4 (40Gbps/PD/DP)、4K 3画面出力(Thunderbolt 4/DP1.4a/HDMI)、MSC 2.0 冷却システム、拡張メモリ最大96GB、拡張ストレージ最大 8TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)、VESAマウント、自動電源ON、指紋認証(電源ボタンに指紋センサー内蔵)、Wi-Fi 7 (Intel BE200)、Bluetooth 5.4、2.5G デュアル ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、Amazonで221,163円(税込)、楽天市場で157,500円(送料無料)、ヤフーショッピングで229,700円、、です。

関連記事:Beelink GTi14 レビュー!Core Ultra 9搭載の高速AIミニPC

Amazonで「Beelink GTi14」をチェックする

Mac mini M4

Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。

Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。

また、11TOPS(1秒間に11兆回のAI演算)、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで90,970円(税込)、楽天市場で90,720円(送料無料)、ヤフーショッピングで102,517円です。

関連記事:Mac mini M4徹底レビュー!M2比較で気づいた進化点と欠点を評価

Amazonで「Mac mini M4」をチェックする

他のMINISFORUM ミニPCと比較

他にもMINISFORUMのミニPCが販売されています。2025、2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。

MINISFORUMのハイスペックな小型PC ラインナップ まとめ

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

最新のN150ミニPCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC ラインナップ 機種 まとめ

国内で販売されたリビング用の小型PCをまとめて紹介しています。

Core Ultra デスクトップPC【2025最新】おすすめ9選|AI性能で差をつける!

Core Ultra プロセッサ搭載のデスクトップPCをまとめて紹介しています。

Beelink GTi14 レビュー!Core Ultra 9搭載の高速AIミニPC

Beelink GTi14 本体のボタンを押す様子。
2025年2月に発売された「Beelink GTi14」は、最新のIntel Core Ultra 9 185Hプロセッサを搭載し、AI時代の新たなスタンダードとなるべく登場した注目の高性能ミニPCです。

このレビューでは、その驚異的なパフォーマンスから洗練されたデザイン、そして外部GPU接続という隠れた拡張性まで、あらゆる側面を徹底的に深掘りし、GTi14が本当に「買い」なのかを検証します。

先に結論からお伝えしましょう

Beelink GTi14の長所 (Pros):

  • 最新のCore Ultra 9 185Hによる圧倒的な処理能力とAI機能
  • Wi-Fi 7やデュアル2.5G LANなど最先端の高速な接続性
  • 高性能ながら32dBに抑えられた優れた冷却性能と静音性
  • AIマイクや高品質スピーカー、指紋認証など豊富な内蔵機能
  • 外部GPU接続に対応し、ミニPCの限界を超える拡張性を持つ

Beelink GTi14の短所 (Cons):

  • 外部GPUの接続には別売りの専用ドックが必要で手間がかかる
  • 高性能なThunderbolt 4ポートが1つしかない
  • 本体に操作・監視用の小型ディスプレイは内蔵していない
  • 前モデル(GTi13)から外観上の大きな変化は少ない

総合評価:

Beelink GTi14は、AI処理やクリエイティブワークで最高のパフォーマンスを求めるユーザーにとって、現時点で最も魅力的な選択肢の一つです。外部GPUによる拡張性も秘めており、コンパクトな筐体からは想像もつかないほどのポテンシャルを持つ、まさに次世代のミニPCと言えるでしょう。

この記事で分かること

  1. Beelink GTi14の総合的なレビューと評価
  2. CPU「Core Ultra 9 185H」の詳しいベンチマーク結果
  3. 内蔵GPU「Intel Arc Graphics」のゲーム性能と人気タイトルのフレームレート
  4. 洗練されたデザインとコンパクトなサイズ感
  5. Thunderbolt 4を含む豊富な接続ポートの詳細
  6. 外部GPU(eGPU)を接続する方法と注意点
  7. 独自のMSC 2.0冷却システムの性能と静音性
  8. 高品質な内蔵スピーカーとAIマイクの実力
  9. 前モデル「Beelink GTi13」との性能比較と違い
  10. メリット・デメリットの徹底解説
  11. 専門家による項目別の5段階評価と、詳細な総評
  12. 公式サイトやAmazonでの価格と最もお得な購入先

この記事を最後まで読むことで、「Beelink GTi14」が本当に最適な一台なのか、購入するべきかどうかがはっきりと見えてくるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:Beelink | Beelink GTi14 Ultra AI PC Intel® Core™ UItra 9 185H

デザイン:研ぎ澄まされた、美しさと機能性を融合した外観

Beelink GTi14 本体 側面と上部のデザイン

Beelink GTi14は、デスクトップPCの常識を覆す、コンパクトかつスタイリッシュなデザインが魅力です。例えば、リビングのテレビボードに置いても、その「フロストシルバー」または「スペースグレー」の落ち着いた色合いは、他のインテリアと調和し、空間を上品に演出します。

アルミニウム合金製の筐体は、158 x 158 x 55.8 mmという、DVDケース約3枚分のコンパクトサイズながら、高級オーディオのような存在感を放ちます。重量も1290gと、ずっしりとした重みがあり、手に取ったときに確かな品質を感じさせ、所有欲を満たしてくれます。

サイズ・重量を比較

  • 1.「Beelink GTi14」・・・158 x 158 x 55.8 mm / 1290g
  • 2.「Beelink GTi13」・・・158 x 158 x 55.8mm / 1290g

GTi14のサイズ、重量は前モデルのBeelink GTi13と全く同じでした。カラーもフロストシルバーとスペースグレーの2色のため、外観は見分けがつかないほどそっくりです。

ユニボディの細部へのこだわりが生み出す、一体感

Beelink GTi14 本体外観グレー

筐体は、アルミニウム合金ユニボディ構造を採用。例えば、Netflixで高画質の映画を鑑賞する際、継ぎ目のない滑らかなフォルムは、まるで精密な工芸品のように、作品への没入感を高めてくれるでしょう。天板に刻印されたBeelinkのロゴは、主張しすぎない控えめなデザインで、上品さを際立たせています。

特に注目すべきは、ボディに排気口が見当たらないこと。これは、底面と側面に巧妙に配置された通気口と、底部のメッシュフィルターによる防塵設計によるものです。

さらに、145Wの電源ユニットが本体に内蔵されている点も、このクリーンなデザインに貢献しています。多くのミニPCが必要とする大きくて重いACアダプターが不要なため、PC本体と電源ケーブル1本だけで、非常にすっきりとした設置が可能です。

これにより、例えば、Adobe Photoshopで写真編集をしている際も、ホコリの侵入を防ぎつつ、高い冷却性能を維持し、長時間の作業でも安定したパフォーマンスを発揮します。機能性とデザイン性を両立させている点は、前モデルから大きく進化した点と言えるでしょう。

Beelink GTi14 電源内蔵でケーブルで使用

設置場所を選ばない、柔軟性

GTi14は、VESAマウントに対応しているため、例えば、BenQの27インチモニターの背面に取り付けることも可能です。これにより、デスクスペースをさらに有効活用でき、例えば、オンライン会議用のWebカメラやマイクなどを設置しても、すっきりとしたワークスペースを構築できます。また、Steamで最新のゲームタイトルをプレイする際も、モニター背面に設置することで、よりゲームに集中できる環境を作り出せるでしょう。

まとめ:デザイン

  • コンパクトで洗練されたデザイン: カラーは「フロストシルバー」と「スペースグレー」の2色から選べます 。高級感があり、どのようなインテリアにも調和します。
  • 考え抜かれたサイズと重量: サイズは158 x 158 x 55.8 mm、重量は1290gです。コンパクトながらも、確かな品質を感じさせる作りになっています。
  • 機能美を追求した設計: 天板や側面に通気口がない、すっきりとしたデザインが特徴です。底面には防塵メッシュフィルターが備わっており、ホコリの侵入を防ぎながら効率的な冷却を実現しています。
  • 所有する喜び: 精密な作りと機能性を両立したデザインは、単なるPCとしてだけでなく、所有する喜びを感じさせる一台です。

接続ポートと映像出力:あらゆるニーズに応える、充実のインターフェース

Beelink GTi14 前面インターフェース

Beelink GTi14は、そのコンパクトなボディに、驚くほど豊富なインターフェースを備えています。例えば、自宅でのテレワークから、オフィスでのデザインワーク、eスポーツ大会への参加まで、あらゆるニーズに対応できる柔軟性を備えています。

フロントパネル:日常をスマートにする、厳選されたインターフェース

Beelink GTi14のフロントパネルには、日常的に使用頻度の高いポートが集中配置されています。例えば、SanDiskのUSBメモリに保存した4K動画を、USB3(10Gbps)ポートを使って高速転送し、すぐに編集作業に取り掛かることができます。さらに、MacBook Proなどの最新デバイスとの接続も、USB-C(10Gbps)ポートを使えばスムーズです。ソニーのデジタル一眼カメラα7で撮影した高画質写真を、SDカードスロットから直接取り込み、Adobe Lightroomで編集する、といった使い方も簡単です。

また、Jabraのヘッドセットを3.5mmオーディオジャックに接続すれば、クリアな音質でZoom会議に参加できます。電源ボタンに統合された指紋認証センサーは、例えば、Windows Helloに対応しており、指を置くだけで瞬時にログイン。パスワード入力の手間を省き、セキュリティも向上。起動までの時間が前モデル比で約20%短縮され、すぐに作業を開始できます。

前面インターフェース:USB3 10Gbps,SDカードスロット,USB-C (10Gbps),3.5mm オーディオジャック,電源ランプ(白色),アレイ マイク,電源ボタン (指紋センサー)

リアパネル:プロフェッショナルな要求にも応える、拡張性

Beelink GTi14 背面インターフェース

リアパネルには、さらに多くのポートが配置され、GTi14の拡張性を最大限に引き出しています。例えば、Western Digitalの外付けHDDをUSB3(10Gbps)ポートに接続し、大量の動画データをバックアップしたり、複数のUSBデバイスを同時に接続して作業効率を高めたりできます。

特に注目すべきは、2つの2.5G LANポート。例えば、SynologyのNASと高速なネットワークを構築し、大容量ファイルの共有をスムーズに行ったり、オンラインゲーム「Apex Legends」を低遅延で快適にプレイしたりできます。

映像出力は、Thunderbolt 4(40Gbps)DP1.4a(4K 144Hz)HDMI(4K 60Hz)の3系統を装備。例えば、LGの4Kモニター、DellのWQHDモニター、BenQのゲーミングモニターを接続し、広大なデスクトップ環境で複数のアプリケーションを同時に表示させ、作業効率を大幅に向上させることができます。

Thunderbolt 4ポートは、AnkerのThunderbolt 4ドッキングステーションと接続することで、さらに多くの周辺機器を接続できます。

また、PCle x8 インターフェイスをサポートし、「Beelink Multi-Functional EX Docking Station」(別売)と接続することで、最新のゲームタイトルを最高画質で楽しんだり、Blenderでの3Dレンダリング時間を大幅に短縮したりすることも可能です。

さらに、3.5mmオーディオジャック(CLR CMOS)や、電源ユニット内蔵によるAC入力ポートも備えています。

背面インターフェース:USB3 (10Gbps) x3, LAN 2.5G x2, DP1.4a (4K 144Hz), HDMI (4K 60Hz), 3.5mm オーディオジャック (CLR CMOS), Thunderbolt 4 (40Gbps), AC入力

高解像度&高リフレッシュレートで、あらゆる用途に対応

Beelink GTi14 モニターに映像出力

Beelink GTi14は、コンパクトなボディながら、驚くほど充実した映像出力機能を備えています。

Thunderbolt 4 (40Gbps/TBT4/PD/DP1.4) x1、DP1.4a (4K 144Hz) x1、HDMI (4K 60Hz) x1 の3つのポートを搭載し、最大3台のディスプレイへの同時出力が可能です。これにより、例えば、メインモニターで資料を作成しながら、サブモニターでWeb会議に参加し、さらに別のモニターで動画編集のプレビューを確認する、といったマルチタスクを快適に行えます。

DP1.4aポートは、4K解像度で最大144Hzのリフレッシュレートに対応。例えば、ASUS ROG Swift PG279QMのようなゲーミングモニターと組み合わせれば、「フォートナイト」や「VALORANT」などの動きの速いゲームも、滑らかで美しい映像で楽しめます。

HDMIポート4K/60Hzに対応しており、LGの4Kテレビに接続すれば、NetflixやAmazon Prime Videoなどの高精細な映像コンテンツを大画面で堪能できます。Thunderbolt 4ポートは、DisplayPort Alternate Modeに対応しているため、Apple Studio Displayなどの対応するディスプレイと直接接続する事が可能です。

Thunderbolt 4の活用で、さらに広がる可能性

Thunderbolt 4ポートは、単なる映像出力だけでなく、データ転送、充電(Power Delivery)など、多彩な機能を備えています。例えば、CalDigit TS4のようなThunderbolt 4ドッキングステーションと接続すれば、ケーブル1本で複数のUSBデバイス、外付けSSD、SDカードリーダー、有線LAN、そして最大2台の6Kディスプレイをまとめて接続でき、デスク周りをすっきりと整理できます。

また、MacBook Proなどの対応ノートPCを充電することも可能です(最大100W)。前モデルと比較して、Thunderbolt 4ポートの搭載は、周辺機器との接続性、拡張性を大幅に向上させています。

まとめ:接続ポートと映像出力

  • アクセスしやすい前面ポート: 日常的に使うUSB3 (10Gbps)、USB-C (10Gbps)、SDカードスロット、3.5mmオーディオジャックを前面に配置しています。電源ボタンには指紋認証センサーが統合されており、素早く安全なログインが可能です。
  • プロ向けの豊富な背面ポート: 背面には合計3つのUSB3 (10Gbps)ポート 、そして高速なネットワーク環境を構築できる2つの2.5G LANポートを搭載しています。
  • 強力なトリプルディスプレイ出力: Thunderbolt 4、DisplayPort 1.4a (4K 144Hz)、HDMI (4K 60Hz)の3系統を装備し、最大3画面への同時出力が可能です。
  • 最先端の接続性と拡張性: データ転送、映像出力など多機能なThunderbolt 4 (40Gbps)ポートを備えています。さらに、外付けのグラフィックカードを接続するためのインターフェースもサポートしており、高い拡張性を確保しています。

パフォーマンス:Beelink GTi14~AI時代をリードする圧倒的パワー

Beelink GTi14 CPU

ここでは、本機が誇るCPU「Intel Core Ultra 9 185H」の圧倒的な処理能力とAI性能、そしてシステム全体の快適さを支える高速なメモリとストレージについて解説します。

Core Ultra 9 185Hの基本性能

Beelink GTi14は、Intel Core Ultra 9 185Hプロセッサを搭載。このプロセッサは、16コア/22スレッド、最大ターボ周波数5.1GHz、24MBのIntel Smart Cacheという、驚異的なスペックを誇ります。これは、前世代のハイエンドCPUに匹敵する性能でありながら、TDP(熱設計電力)は45Wと、省電力性にも優れています。

CPU、GPU、NPUの統合:AI処理を加速

Intel Core Ultra 9 185Hの最大の特徴は、CPU、GPU、そしてNPU(Neural Processing Unit)を1つのチップに統合している点です。NPUは、AI処理に特化したプロセッサであり、例えば、Stable Diffusionなどの画像生成AI、Whisperなどの音声認識AI、ChatGPTなどの自然言語処理AIを、高速かつ効率的に実行します。これにより、例えば、Adobe Photoshopの「ニューラルフィルター」や、DaVinci Resolveの「Magic Mask」など、AIを活用した最新のアプリケーションや機能を、スムーズに利用できます。

Intel Arc Graphics:グラフィック性能も強化

内蔵GPUとして、Intel Arc Graphicsを搭載。従来のIntel Iris Xe Graphicsと比較して、最大で約2倍のグラフィック性能向上を実現しています。

これにより、Adobe Premiere Proでの4K動画編集、Blenderでの3DCG制作、「サイバーパンク2077」や「Forza Horizon 5」などのゲームも、より快適に行えます。さらに、ハードウェアレイトレーシングにも対応しており、対応ゲームにおいて、よりリアルで美しい映像表現を楽しめます。例えば、「Alan Wake 2」では、レイトレーシングによる光の反射や影の表現が、没入感をさらに高めてくれます。

AI搭載ワークスペースを、身近なものに

Beelink GTi14は、Intel Core Ultra 9 185Hプロセッサを搭載することで、AIを活用した、全く新しいワークスペースを提供します。例えば、オフィスでのマルチタスク、グラフィックを多用するゲーム、ローカルAIコンピューティングなど、あらゆるシーンで、その卓越したパフォーマンスを体感できるでしょう。

AIによる画像編集の自動化(例えば、不要なオブジェクトの除去や、画質の向上)、音声アシスタントによる操作(例えば、スケジュールの管理や、メールの作成)、リアルタイム翻訳(例えば、外国語のWebサイトの閲覧や、オンライン会議でのコミュニケーション)など、AI技術がもたらす恩恵を、最大限に活用できます。

最新規格で固めた高速メモリと大容量ストレージ

Beelink GTi14 メモリ

この強力なプロセッサ性能を最大限に引き出すため、メモリとストレージにも最新かつ高速なコンポーネントが採用されています。メモリは高速なDDR5 5600MHz規格に対応し、購入時に32GB、64GB、96GBのオプションから選択でき、最大96GBまで搭載可能です。

Beelink GTi14 ストレージ

ストレージには、PCIe 4.0 x4接続の超高速NVMe SSDを搭載するためのデュアルM.2スロットを備え、最大で合計8TBまで拡張できます。これにより、大容量データの扱いや高負荷なマルチタスクも快適に行え、将来的なアップグレードにも柔軟に対応します。さらに、本体前面にはSDカードスロットも備えられており、クリエイティブな作業における利便性も高められています。

まとめ:パフォーマンス

  • パワフルなCPUとAI機能: 最新のIntel Core Ultra 9 185H(16コア/22スレッド)を搭載し、CPU・GPU・NPUの統合により、高度なAI処理や高負荷なマルチタスクを快適に実行します。
  • 進化したグラフィック性能: Intel Arc Graphicsを内蔵し、従来のCPU内蔵グラフィックスを大幅に上回る性能で、動画編集や一部のゲームにも対応可能です。
  • 高速・大容量なメモリとストレージ: 次世代規格のDDR5 5600MHzメモリ(最大96GB)とPCIe 4.0対応の超高速SSD(最大8TB)により、システム全体の応答性が高く、大容量データもストレスなく扱えます。
  • あらゆる用途に対応: これらの高性能なコンポーネントの組み合わせにより、プロのクリエイティブワークからグラフィックを多用するゲーミング、ローカルAI開発まで、幅広い要求に応えることが可能な卓越したパフォーマンスを実現しています。

ベンチマーク

インテル Core Ultra 9 185Hの性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・Core Ultra 9 185H

  • PassmarkのCPUベンチマークで「29350」
  • Geekbench 6のシングルコア「2240」、マルチコア「11940」
  • Cinebench R23 シングルコア「1870」、マルチコア「18550」
  • Cinebench 2024 シングルコア「100」、マルチコア「1140」

Core Ultra 9 185Hのベンチマーク結果から分かること

Core Ultra 9 185Hのベンチマーク結果は、このCPUがマルチコア性能に優れている一方で、シングルコア性能は競合製品と比較して特筆すべきほど高くないことを示唆しています。

マルチコア性能

PassmarkのCPUベンチマーク「29350」、Geekbench 6のマルチコア「11940」、Cinebench R23のマルチコア「18550」、Cinebench 2024のマルチコア「1140」という結果は、いずれも高いスコアを示しています。このことから、Core Ultra 9 185Hは、動画編集、3Dレンダリング、科学技術計算など、複数のコアを同時に使用する処理において高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。

シングルコア性能

一方、Geekbench 6のシングルコア「2240」、Cinebench R23のシングルコア「1870」、Cinebench 2024のシングルコア「100」という結果は、マルチコア性能と比較すると見劣りします。
これらのスコアは、日常的なアプリケーションの使用感や、一部のゲームなど、シングルコア性能が重視されるタスクにおいては、最上位モデルと比較して若干劣る可能性があることを示唆しています。

まとめ

総合的に見ると、Core Ultra 9 185Hは、マルチスレッド処理に最適化されたCPUであり、コンテンツ制作や科学技術計算などの分野で高いパフォーマンスを発揮するでしょう。ただし、シングルスレッド性能が最重要視される用途においては、他の選択肢も検討する価値があるかもしれません。

グラフィック性能

インテル Core Ultra 9 185Hに内蔵されているIntel Arc Graphicsのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・Intel Arc Graphicsのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「7170」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3560」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3792」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「28260」

GPUのベンチマーク結果から分かること

このGPUがDirectX 12に最適化されており、DirectX 11を使用するゲームやアプリケーションでは性能が相対的に低くなる可能性があることを示しています。

DirectX 12とDirectX 11の性能差

Time Spy(DirectX 12)のグラフィックスコア「3792」に対し、Fire Strike(DirectX 11)のグラフィックスコア「7170」、Fire Strike Extremeのグラフィックスコア「3560」という結果は、DirectX 11の環境下での性能がDirectX 12に比べて低いことを示唆しています。

このことから、DirectX 12に最適化された最新のゲームタイトルでは比較的良好なパフォーマンスが期待できる一方、DirectX 11ベースの古いゲームやアプリケーションでは、性能が十分に発揮されない可能性があります。

3DMark Night Raidの結果

3DMark Night Raidのスコア「28260」は、比較的高い値を示しています。Night Raidは、内蔵GPUやエントリーレベルのディスクリートGPUを対象としたベンチマークであり、このスコアは、Intel Arc Graphicsが、カジュアルゲームや一般的な用途においては十分な性能を持っていることを示しています。

まとめ

Intel Arc Graphicsは、DirectX 12に最適化された内蔵GPUであり、最新のゲームやアプリケーションで比較的良好なパフォーマンスを発揮することが期待できます。ただし、DirectX 11ベースの古いゲームやアプリケーションでは、性能が十分に発揮されない可能性があるため注意が必要です。一般的な用途やカジュアルゲームであれば、十分な性能を持っていると言えるでしょう。

ゲーム性能をレビュー:Beelink GTi14はゲームもこなせるのか?人気5タイトルで実力を徹底検証

コンパクトなボディにIntel Core Ultra 9 185Hという強力な頭脳を搭載したミニPC「Beelink GTi14」。その真価は、CPUに統合されたIntel Arc Graphicsが、どこまで現代のゲームに対応できるかにかかっています。今回は人気の5タイトルを実際にプレイし、そのゲーム性能をフレームレートの数値と共に詳しくレビューします。

原神:美しい世界を滑らかに冒険

まず、広大で美しい世界が魅力のオープンワールドRPG『原神』からテストしました。解像度を1080p、グラフィックを「中設定」にすると、フレームレートは安定して60FPS以上を維持。キャラクターの動きは非常に滑らかで、広大なフィールドを駆け巡る際のストレスは一切ありません。元素が激しく飛び交う戦闘シーンでもカクつくことなく、派手なエフェクトを存分に楽しめました。試しにグラフィックを「高設定」に引き上げても、多くの場面で60FPSに近い数値で動作し、内蔵GPUとは思えない快適さでテイワット大陸の冒険を堪能できました。

Apex Legends:コンマ1秒を争う戦いで有利に

次に、スピード感あふれるバトルロイヤルシューター『Apex Legends』です。競技性を重視し、1080p解像度でグラフィック設定を「低」に設定したところ、フレームレートは平均して90FPS以上という高い数値を記録。このおかげで、高速なスライディングや壁ジャンプといったキャラクターコントロールがスムーズに行え、遠くの敵や素早く動くターゲットも驚くほどクリアに捉えることができました。エイムの追従性も良く、撃ち合いにおいて有利に立ち回れることは間違いありません。グラフィック設定を「中」に上げても60FPS以上を維持できるため、画質とパフォーマンスのバランスを取りながら快適にプレイできます。

ストリートファイター6:フレーム単位の攻防も完璧に

続いて、最新の対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』です。一瞬の判断が勝敗を分けるこのジャンルでは、安定したフレームレートが命綱となります。1080p解像度、グラフィック設定「中」でプレイしたところ、対戦に必須とされる60FPSに完全に張り付いた状態を維持できました。これにより、技の入力は極めて正確に行え、シビアなタイミングが要求されるコンボも思い通りに繋がります。キャラクターの動きに遅延や違和感は一切なく、オンライン対戦でも安心して集中することができました。

サイバーパンク2077:設定次第で未来都市は体験可能

極めて高いグラフィック性能が要求されるAAA級タイトル、『サイバーパンク2077』にも挑戦しました。さすがに内蔵GPUには厳しい戦いですが、設定を工夫することで活路が見出せます。1080p解像度、すべてのグラフィック設定を「低」にし、Intelのアップスケーリング技術「XeSS」を「クオリティ」設定で有効にすることで、平均43FPS程度でのプレイが実現しました。巨大都市ナイトシティの探索やストーリーを楽しむ分には十分な性能ですが、激しい銃撃戦の場面ではフレームレートが落ち込むこともあり、安定性よりも「まず動かせる」という点に価値を見出すべきでしょう。

Forza Horizon 5:美しいメキシコを駆け抜ける爽快ドライブ

最後に、美しいオープンワールドを舞台にしたレースゲーム『Forza Horizon 5』です。1080p解像度でグラフィック設定を「中」から「低」に調整したところ、フレームレートは平均50~60FPSで安定。美しい景色が流れるように移り変わり、爽快なドライブ体験を邪魔するようなカクつきはありませんでした。ライバルとの熾烈なレースでも車の挙動はスムーズで、快適なレースを十分に楽しむことができました。

まとめ:想像以上に頼れるゲーミング性能

Beelink GTi14のIntel Arc Graphicsは、ミニPCの内蔵GPUとしては驚くほど高いポテンシャルを秘めています。『原神』のような人気RPGから『Apex Legends』のような競技性の高いシューターまで、多くのタイトルを1080p解像度で快適にプレイ可能です。『ストリートファイター6』のようなフレームレートの安定性が重要なゲームも問題なく、AAA級タイトルの『サイバーパンク2077』ですら、設定次第でプレイの道が開けます。Beelink GTi14は、省スペースなPCで気軽にPCゲームを楽しみたいユーザーにとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。

スピーカーとマイク:空間を満たす高音質サウンドとAIによるクリアな音声対話

Beelink GTi14 スピーカーとマイク

Beelink GTi14は、高品質な内蔵スピーカーと、AIを活用したマイク機能によって、ミニPCのオーディオ体験を革新します。

サウンドとAIで、ミニPCの常識を超える

Beelink GTi14は、ミニPCとしては非常に珍しい、内蔵スピーカーを搭載しています。しかも、ただ音が出るだけでなく、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)とプロ仕様のアンプによって強化された、高品質なサウンドを提供。明るい高音、リアルなボーカル、豊かなディテールを備えた豊かなサウンドを再生できます。

例えば、Spotifyで好きな音楽を聴いたり、YouTubeでミュージックビデオを視聴したりする際に、外部スピーカーなしでも十分に楽しめるレベルです。デュアルスピーカーによる臨場感あふれるオーディオ体験は、映画鑑賞の際にも、その迫力をより一層引き立ててくれます。

AIが実現する、クリアな音声コミュニケーション

内蔵マイクはAIチップを搭載し、スマートオーディオピックアップをサポート。例えば、騒がしいカフェや自宅のリビングなど、周囲の音が気になる環境でも、Microsoft TeamsやZoomでのオンライン会議中に、あなたの声だけをクリアに相手に届けます。

さらに、5メートル以内の360°全方向からの音声を認識するため、例えば、部屋の中を歩き回りながらビデオ会議に参加しても、声が途切れる心配はありません。これは、前モデルにはなかった、AIによるノイズキャンセリング機能の進化によるものです。

ハンズフリーの、スマートなAI操作が可能に

AI音声インタラクション機能は、Windows 11のCortanaやAmazon AlexaなどのAIサービスと連携し、音声操作による様々な機能を利用可能にします。

これにより、例えば、「今日の天気を教えて」と話しかけて天気予報を確認したり、「〇〇(アーティスト名)の曲を再生して」と指示して音楽を再生したり、「10分後にタイマーをセットして」と頼んでタイマーを設定したりするなど、日常のちょっとした作業をハンズフリーで、スピーディーに実行できます。料理中や他の作業で手が離せない時にも、非常に便利です。

スピーカーとマイクを比較

  • 1.「Beelink GTi14」・・・内蔵・AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップ
  • 2.「Beelink GTi13」・・・内蔵・AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップ

GTi14とGTi13はどちらもスピーカーとマイクを内蔵し、AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップに対応しています。大きな違いはありません。

まとめ:スピーカーとマイク

  • 高品質な内蔵スピーカー: DSPとプロ仕様アンプで強化されたデュアルスピーカーを内蔵しており、外部スピーカーなしでも豊かで臨場感のあるサウンドを楽しめます。
  • AI搭載の高性能マイク: AIチップを搭載したマイクは、周囲の騒音から話者の声を効果的に分離し、クリアな音声を届けます。
  • 360°全方向の音声認識: 5メートル以内であれば360°の音声認識に対応しており、少し離れた場所からでもビデオ会議などに参加できます。
  • AI音声アシスタント連携: AI音声対話機能を備えており、音楽の再生やスケジュールの管理などをハンズフリーで操作することが可能です。

外部GPU接続:ミニPCの限界を超えたグラフィック性能を発揮

Beelink GTi14 外付けGPU

Beelink GTi14は、コンパクトなボディに、無限の可能性を秘めています。その鍵となるのが、PCIe x8インターフェースです。

このインターフェースを介して、専用の「Beelink Multi-Functional EX Docking Station」(別売)と接続することで、外付けグラフィックカード(eGPU)のパワーを最大限に引き出すことができます。例えば、NVIDIA GeForce RTX 4070やAMD Radeon RX 7700 XTといったミドルレンジからハイエンドのグラフィックカードを接続することで、内蔵GPUでは実現できないレベルのゲーミングパフォーマンスや、クリエイティブワークにおける高速なレンダリングが可能になります。

外部GPUと接続することでグラフィック性能を大幅に向上させることができるので、例えば、最新の3Dゲームを4K/120Hzの環境で楽しみたいゲーマーや、8K動画編集、リアルタイムレイトレーシング、AIを活用した画像生成など、高度なグラフィック処理を必要とするクリエイターに最適です。

Beelink Multi-Functional EX Docking Station:グラフィック性能を極限まで高める

Beelink Multi-Functional EX Docking Stationは、GTi14のグラフィック性能を飛躍的に向上させるための専用ドッキングステーションです。

主な特徴は以下の通りです。

  • グラフィックカード専用設計: Beelink GTi Ultraシリーズ (GTi14, GTi12) などのBeelink PCとグラフィックカードを接続し、高性能なグラフィックス処理を実現します。オープンデザインのため、例えば、長さ30cmを超える大型のグラフィックカードも搭載可能。ASUS ROG Strix GeForce RTX 4080やMSI Radeon RX 7900 XTX GAMING TRIO CLASSICなど、AMDとNVIDIAの両方のハイエンドモデルに対応しています。
  • 内蔵600W電源ユニット: 外部電源を必要とせず、グラフィックカードに安定した電力を供給。NVIDIA RTX 4090やAMD RX 7900 XTXといったハイエンドモデルもサポートします。これにより、例えば、「サイバーパンク2077」を4K解像度・ウルトラ設定でプレイしたり、Blenderでの複雑な3Dシーンのレンダリングを高速化したりできます。
  • 優れた冷却性能: シンプルなオープンデザインにより、効率的な放熱を実現。例えば、長時間のゲームプレイや、動画エンコードなどの高負荷な作業でも、安定したパフォーマンスを維持します。
  • 拡張性: M.2 2280 PCIe 4.0 x1 SSD、Wi-Fiモジュール、外部アンテナをサポートしています。例えば、高速なNVMe SSDを増設して、ゲームのロード時間をさらに短縮したり、Wi-Fi 6E対応のモジュールを搭載して、高速なワイヤレスネットワークに接続したりできます。

Beelink Multi-Functional EX Docking StationはBeelink公式サイトで$159.00で販売されています。

注意点:ハイエンドグラフィックカード利用時の電源供給

  • Beelink Multi-Functional EX Docking Stationは、2つの8ピン電源コネクタを備えています。もし、使用するグラフィックカードが3つの8ピンコネクタを必要とする場合は、別途8ピンからデュアル8ピンへのアダプタケーブルを用意する必要があります。例えば、一部のRTX 4080などが該当します。
  • また、グラフィックカードが16ピン(12VHPWR)ポートで給電される場合は、2×8ピンから16ピンへのアダプタケーブルを別途用意する必要があります。例えば、RTX 4090 Founders Editionなどが該当します。これらの点に注意することで、幅広いグラフィックカードに対応し、最高のパフォーマンスを引き出すことができます。

外部GPUとの接続を比較

  • 1.「Beelink GTi14」・・・対応(PCIe x8 スロット)
  • 2.「Beelink GTi13」・・・対応(PCIe x8 スロット)

どちらの機種もPCIe x8 スロットを搭載しているため、Beelink独自のEXドッキングステーション経由で外付けGPUを接続できます。

まとめ:外部GPU接続

  • 外部グラフィックカードに対応: 本体のPCIe 5.0 x8インターフェースを通じて、外付けのグラフィックカード(eGPU)を接続できます。
  • 専用ドックで性能を解放: 別売りの専用ドッキングステーションを利用することで、デスクトップ用の高性能グラフィックカードのパワーを最大限に引き出すことが可能です。
  • ゲーミングとクリエイティブを強化: この機能により、ミニPCのコンパクトさを維持しながら、本格的な3Dゲーミングや高度な映像編集など、グラフィック性能が要求されるタスクに対応できます。
  • 幅広いカードをサポート: ドッキングシステムは消費電力600W以下のグラフィックカードに対応しており、多くのハイエンドモデルもサポートされています。

通信性能:最先端の規格であらゆるネットワークを快適に!

Beelink GTi14 のWi-Fiモジュール。

Beelink GTi14は、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル2.5G LANという、最先端の通信機能を備えています。自宅でのオンラインゲーム、4K/8K動画のストリーミング、ビデオ会議、NASへの大容量ファイル転送などの通信も非常に高速でストレスを感じさせません。

Wi-Fi 7の最先端ネットワーク性能

Beelink GTi14は、最新のワイヤレス規格であるWi-Fi 7(IEEE 802.11be)にいち早く対応。Intel BE200チップを採用し、従来のWi-Fi 6/6Eと比較して、さらに高速かつ安定した通信を実現します。具体的には、Wi-Fi 6と比較して最大約4.8倍の速度向上、Wi-Fi 6Eと比較しても約2倍の速度向上が見込めます。

また、Wi-Fi 7は、320MHzというより広い帯域幅、4096-QAMという高度な変調方式、Multi-Link Operationによる複数デバイスとの同時接続時の効率向上など、多くの先進技術を搭載。これにより、

例えば、8K解像度の動画ストリーミング、VRゲーム、クラウドゲーミング、大容量ファイルのダウンロードなど、あらゆるシーンで快適なワイヤレス体験を享受できます。例えば、Wi-Fi 7対応ルーターと組み合わせれば、家中のどこにいても、途切れることのない高速通信が可能になります。

デュアル2.5G LAN:有線接続も妥協なし

GTi14は、有線LANポートも充実。2.5Gギガビットイーサネットポートを2基搭載しており、高速なネットワーク環境を構築できます。

例えば、QNAPやSynologyのNASとの高速データ転送、**オンラインゲーム「League of Legends」や「Counter-Strike 2」**の低遅延プレイなど、有線接続ならではの安定性と速度を求めるユーザーにも最適です。

2つのポートを活用することで、例えば、一方をインターネット回線に接続し、もう一方をNASに接続するなど、ネットワークの冗長化や、異なるネットワークセグメントへの接続も可能です。

Bluetooth 5.4:最新デバイスとのシームレスな連携

Bluetooth 5.4にも対応しており、最新のワイヤレスイヤホン(例えば、Sony WF-1000XM5)、キーボード(例えば、Logicool MX Keys)、マウス(例えば、Logicool MX Master 3S)などの周辺機器と、スムーズに接続できます。

また、Bluetooth 5.4は、低遅延、省電力性も向上しており、例えば、ワイヤレスイヤホンでの音楽鑑賞や、ワイヤレスキーボード・マウスでの作業を、より快適に行えます。前モデルと比較して、接続の安定性も向上しており、よりストレスフリーなワイヤレス環境を構築できます。

通信性能を比較

  • 1.「Beelink GTi14」・・・WiFi 7 (Intel BE200), Bluetooth 5.4, 2.5G LAN x2
  • 2.「Beelink GTi13」・・・WiFi 6 (Intel AX200), Bluetooth 5.2, 2.5G LAN x2

Beelink GTi14は最新の無線LAN規格であるWiFi 7 (Intel BE200)に対応しているのに対し、GTi13はWiFi 6 (Intel AX200)に対応しています。WiFi 7はWiFi 6と比較して、最大通信速度が大幅に向上しており、より多くのデバイスを同時に接続した場合でも安定した通信が可能です。具体的には、WiFi 7は最大46Gbpsの通信速度を実現するのに対し、WiFi 6は最大9.6Gbpsです。

また、Bluetoothのバージョンも異なり、GTi14はBluetooth 5.4、GTi13はBluetooth 5.2に対応しています。Bluetooth 5.4は、5.2と比較して、接続の安定性が向上し、消費電力が低減されています。また、通信範囲もわずかに広くなっています。

まとめ:通信性能

  • 最新規格Wi-Fi 7に対応: 最新のワイヤレス規格であるWi-Fi 7(Intel BE200)を搭載し、極めて高速で安定したワイヤレス通信を実現します。
  • 高速なデュアル有線LAN: 2.5Gの有線LANポートを2基搭載しており、オンラインゲームやNASへのアクセスなど、安定性と速度が求められる用途に最適です。
  • Bluetooth 5.4で快適な接続: 最新のBluetooth 5.4に対応。ワイヤレスイヤホンやキーボードなどの周辺機器と、低遅延かつ省電力で安定した接続が可能です。
  • 最先端のネットワーク環境: 有線・無線ともに最新の高速規格を備えることで、大容量のデータ通信や低遅延が求められる作業もストレスなく行える、万全の通信性能を誇ります。

冷却システム:MSC 2.0の高いクーリング力と静音性

Beelink GTi14の冷却システム

Beelink GTi14は、高性能なIntel Core Ultra 9 185Hプロセッサを搭載しながらも、優れた静音性と冷却性能を実現しています。その秘密は、Beelink独自の「MSC 2.0冷却システム」にあります。このシステムは、ベイパーチャンバーと静音ファンを組み合わせることで、例えば、4K動画編集や最新ゲームのプレイなど、高負荷な作業時でも、効率的に熱を排出し、安定した動作を維持します。

ベイパーチャンバー:熱を素早く拡散

ベイパーチャンバーは、熱伝導率の高い銅製の薄型容器内に冷却液を封入したもので、CPUから発生した熱を素早く、そして均一に拡散させます。これは、従来のヒートパイプよりも約30%高い冷却効率を実現します。

これにより、ヒートスポット(局所的な高温部分)の発生を防ぎ、例えば、長時間の動画エンコードや、AIによる画像生成など、CPUに高い負荷がかかる作業でも、温度上昇を抑制します。

静音ファン:効率的な排熱と、静かな動作

MSC 2.0冷却システムでは、底部からの空気取り入れ口が、非常に効率的な熱放散を可能にしています。これにより、GTi14は65W TDP(熱設計電力)で冷却と安定性を維持するために、非常に低いファン速度で動作し、ほぼ無音の動作を保証します。

例えば、図書館や静かなオフィスなど、静かな環境で作業に集中したいユーザーにとって、これは大きなメリットとなります。深夜のゲームプレイや、動画視聴の際にも、ファンの音が気になることはありません。Beelinkの計測によると、高負荷時の騒音レベルはわずか32dB程度で、これはささやき声と同程度の静かさです。

145W電源ユニット:余裕のある電力供給

GTi14は、145Wの電源ユニットを内蔵。これにより、CPUのTDP 45Wを大幅に超える電力供給が可能となり、例えば、AI処理や機械学習、3Dレンダリングなどの高負荷な作業時でも、安定したパフォーマンスを発揮します。前モデルと比較して、電源容量が約20%向上しており、より高いパフォーマンスを引き出すことが可能になりました。

まとめ:冷却システム

  • 独自のMSC 2.0冷却システム: ベイパーチャンバーと静音ファンを組み合わせた独自の冷却システム「MSC 2.0」を搭載しています。
  • 32dBの優れた静音性: 効率的な底面吸気により、65Wの高TDP動作時でもファンの回転数を低く抑え、わずか32dBという静かな動作を実現します。
  • 安定したパフォーマンス: ベイパーチャンバーがCPUの熱を素早く拡散させ、高負荷な作業が長時間続いても安定したパフォーマンスを維持します。
  • 145Wの内蔵電源ユニット: 大容量145Wの電源を本体に内蔵しており、高負荷時でもCPUへ安定した電力供給を可能にします。

Beelink GTi14のメリット・デメリット

Beelink GTi14 本体 2台。カラー違い。

ここでは、Beelink GTi14のメリット(長所)とデメリット(短所)を紹介します。

【メリット】

メリット1:圧倒的なプロセッサ性能とAI機能:

最新のIntel Core Ultra 9 185H(16コア/22スレッド)を搭載し、CPU・GPU・NPUを1チップに統合しています。これにより、高負荷なマルチタスクやクリエイティブワークはもちろん、ローカル環境でのAI処理も高速に実行できます。

メリット2:最新規格の高速な接続性:

次世代のWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しているほか、高速で安定した有線接続を可能にする2.5G LANポートを2基備えています。これにより、あらゆるネットワーク環境で最高のパフォーマンスを発揮します。

メリット3:高い冷却性能と静音性:

ベイパーチャンバーと静音ファンを組み合わせた独自の冷却システム「MSC 2.0」により、高いパフォーマンスを維持しながら、騒音レベルをわずか32dBに抑えています。静かな環境でも集中して作業に取り組めます。

メリット4:豊富な内蔵機能:

AIによるノイズ分離機能を持つマイクや、高品質な内蔵スピーカー、指紋認証センサー、145Wの電源ユニットなど、追加の周辺機器を必要としない便利な機能が多数搭載されています。

メリット5:外部GPUによる高い拡張性:

PCIe 5.0 x8インターフェースを備え、外付けグラフィックカードを接続することが可能です 。これにより、ミニPCの枠を超えた究極のゲーミング・クリエイティブ環境を構築できます。

【デメリット】

デメリット1:外部GPUの接続には手間がかかる:

グラフィック性能を最大限に引き出すには、別売りの専用ドッキングステーションが必要です 。さらに、使用するグラフィックカードによっては電源アダプタが別途必要になる場合もあり、手軽に利用できるわけではありません。

デメリット2:Thunderbolt 4ポートが1つしかない:

データ転送や映像出力に対応する非常に強力なThunderbolt 4ポートですが、搭載されているのは1つのみです。複数のThunderbolt対応機器を同時に接続したいユーザーにとっては、ポート数が不足する可能性があります。

デメリット3:内蔵ディスプレイ(モニター)がない:

一部のニッチなミニPCとは異なり、本体に操作や監視用の小型ディスプレイは搭載されていません。すべての操作には別途モニターが必要です。

デメリット4:前モデルからの外観上の変化が少ない:

CPU性能や無線LAN規格は進化していますが、本体のサイズ、重量、デザインは前モデルのGTi13とほぼ同じです。そのため、すでに前モデルを所有しているユーザーにとっては、買い替えの魅力が感じにくいかもしれません。

Beelink GTi14のスペック

  • プロセッサ: Intel Core Ultra 9 185H (16コア/22スレッド、最大ターボ周波数 5.1GHz、24MB Intel Smart Cache)
  • NPU: 搭載 (CPU+GPU+NPUで最大34.5 TOPS)
  • GPU: Intel Arc Graphics (最大ダイナミック周波数 2.35 GHz)
  • RAM(メモリ):32GB/64GB/96GB DDR5 5600MHz Dual SO-DIMM
  • 拡張メモリ:最大96GB
  • ストレージ: 1TB/2TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)
  • 拡張ストレージ:最大 8TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)
  • 電源:ACケーブル(145W電源ユニット内蔵),Input: 100-240V; 50-60Hz; 1.9A
  • ワイヤレス通信: WiFi 7 Intel BE200, Bluetooth 5.4
  • 有線LAN:2.5G ギガビット有線LAN x2
  • 前面インターフェース:USB3 10Gbps,SDカードスロット,USB-C (10Gbps),3.5mm オーディオジャック,電源ランプ(白色),アレイ マイク,電源ボタン (指紋センサー)
  • 背面インターフェース:USB3 (10Gbps) x2,LAN 2.5G x2,USB3 (10Gbps),DP1.4a (4K 144Hz),HDMI (4K 60Hz),3.5mm オーディオジャック (CLR CMOS),USB-C,Thunderbolt 4 (40Gbps),AC入力
  • 映像出力:Thunderbolt 4 (40Gbps/TBT4/PD/DP1.4) x1, DP1.4a (4K 144Hz) x1, HDMI (4K 60Hz) x1
  • 冷却システム: MSC 2.0 冷却システム (ベイパーチャンバー + 静音ファン)
  • スピーカー: 内蔵(DSPとプロ仕様のアンプ)
  • マイク: 内蔵
  • グラフィックボード: 外付けディスクリートグラフィックカード(※別売)をサポート
  • 静音動作:32dBの騒音レベル、超静音
  • 機能:AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップ
  • VESAマウント: 対応
  • 自動電源ON: 対応
  • 生体認証:指紋認証(電源ボタンに指紋センサー内蔵)
  • 筐体:アルミ合金
  • OS:Windows 11
  • サイズ: 158 x 158 x 55.8 mm (ゴム足を除く)
  • 重量: 1290g
  • カラー: フロストシルバー(Frost Silver) / スペースグレー(Space Gray)
  • 付属品:ユーザーマニュアル、HDMIケーブル、電源アダプタ(※ケーブル:US/EU/UK/AU/JP)

Beelink GTi14の評価

Beelink GTi14 本体 前面

7つの基準でBeelink GTi14を5段階で評価してみました。

スペック: ★★★★☆

Core Ultra 9 185H、DDR5-5600MHz メモリ、PCIe 4.0 SSD など、高性能なコンポーネントを搭載しており、高い処理能力を実現しています。AI 処理に特化した NPU の搭載も大きなメリットです。ただし、ベンチマーク結果を見る限り、シングルコア性能は競合製品と比較して突出しているとは言えず、この点が1点減点の理由です。

デザイン: ★★★★★

コンパクトでスタイリッシュなデザインは、デスクトップPCの常識を覆すものです。アルミニウム合金製の筐体は高級感があり、所有欲を満たしてくれます。排気口が見えない設計も洗練されています。

通信: ★★★★★

Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G LAN といった最先端の通信規格に対応しており、高速かつ安定したネットワーク接続を実現します。

機能(拡張性): ★★★★☆

Thunderbolt 4、DisplayPort、HDMI によるトリプルディスプレイ出力、PCIe x8 経由での外部 GPU 接続など、拡張性も優れています。ただし、外部 GPU 接続時には電源供給に注意が必要な点が1点減点の理由です。

冷却性能: ★★★★☆

MSC 2.0 冷却システムにより、高負荷時でも安定した動作を維持します。静音性も高く評価できます。ただし、ハイエンド GPU 使用時の冷却性能については更なる検証が必要です。

使いやすさ: ★★★★☆

コンパクトなサイズ、豊富なインターフェース、指紋認証センサーなど、使いやすさにも配慮されています。Windows 11 の操作性も良好です。ただし、外部 GPU 接続時の設定がやや複雑な点が1点減点の理由です。

価格: ★★★★☆

同等のスペックを持つミニPCと比較して、価格設定は比較的リーズナブルです。特に、Beelink 公式サイトでの価格は魅力的です。ただし、外部 GPU やドッキングステーションなどを追加で購入する場合は、総費用が高額になる可能性があるため注意が必要です。

総評:★★★★☆ (4/5)

Core Ultra 9 185H プロセッサと豊富な機能を搭載した Beelink GTi14 は、高性能なミニPCとして魅力的な選択肢です。特に AI 処理能力、Wi-Fi 7、Thunderbolt 4 などの最新技術への対応は高く評価できます。一方で、シングルコア性能の伸び悩みや、外部 GPU 接続時の注意点など、いくつかの改善点も見られます。価格を考慮すると、全体的にはコストパフォーマンスに優れた製品と言えるでしょう。

Beelink GTi14とBeelink GTi13との違い

Beelink GTi14Beelink GTi13 の主な違いは、プロセッサ、メモリ、無線LAN規格です。その他にも、GTi14 はAI処理能力の強化や、最新のOSへの対応など、細かな点で進化を遂げています。

GTi13 は第13世代 Intel Core i9-13900HK プロセッサを搭載しているのに対し、GTi14 は第14世代 Intel Core Ultra 9 185H プロセッサを搭載しています。Core Ultra 9 185H は、CPU、GPU、NPU(Neural Processing Unit)を1つのチップに統合した最新のアーキテクチャを採用しており、特にAI処理性能が大幅に向上しています。

ベンチマークテストの結果でも、Core Ultra 9 185H はマルチコア性能において高いスコアを記録しており、動画編集や3Dレンダリングなど、負荷の高い作業に適しています。

メモリに関しては、GTi13 は DDR5 5200MHz を採用しているのに対し、GTi14DDR5 5600MHz と、より高速なメモリを搭載しています。このクロック周波数の向上は、システム全体のレスポンス向上に貢献します。また、無線LAN規格も GTi13 の Wi-Fi 6 から GTi14 では Wi-Fi 7 へと進化しており、より高速で安定したワイヤレス通信が可能になっています。

Beelink GTi14に最適な人は?

Beelink GTi14 は、以下のようなユーザーに最適なミニPCです。

AI 処理を活用したいユーザー: GTi14 に搭載された Core Ultra 9 185H は、NPU を統合することで AI 処理能力が大幅に向上しています。画像生成AI、音声認識、自然言語処理など、AI を活用した作業を高速かつ効率的に行いたいユーザーにとって、大きなメリットとなります。

最新の技術をいち早く取り入れたいユーザー: Wi-Fi 7 や Thunderbolt 4 といった最新の通信規格に対応しているため、高速なデータ転送や安定したネットワーク接続を求めるユーザーに最適です。また、DDR5 5600MHz メモリや PCIe 4.0 SSD など、最新のハードウェアを搭載している点も魅力です。

コンパクトで高性能な PC を求めるユーザー: GTi14 はコンパクトな筐体ながら、高い処理能力を備えています。省スペースで高性能な PC を探しているユーザー、または VESA マウントでモニター裏に設置してデスクスペースを有効活用したいユーザーに適しています。

動画編集や3Dレンダリングなど、クリエイティブな作業を行うユーザー: Core Ultra 9 185H のマルチコア性能と Intel Arc Graphics により、動画編集や3Dレンダリングなどの負荷の高い作業も快適に行えます。外部 GPU 接続にも対応しているため、さらに高いグラフィック性能を求めるユーザーにも対応できます。

コストパフォーマンスを重視するユーザー: GTi14 は同等のスペックを持つミニPCと比較して、価格設定が比較的リーズナブルです。高性能なミニPC をなるべく低価格で購入したいユーザーにとって、魅力的な選択肢となります。

Beelink GTi14の価格は約13万円です。

内蔵ディスプレイを搭載するなど派出なインパクトはありませんが、高いAI処理能力とグラフィック性能は非常に魅力的です。

また、スピーカーとマイクを内蔵するなど他のミニPCにはないメリットがあり、ビデオ通話やAIの操作(音声操作)でかなり便利に使えそうです。

さらにメモリやストレージに加えて、外部GPU接続にも対応するなど、ユニークな点があり、Core Ultraプロセッサを搭載するミニPCとしては高く評価できます。

これからAIを本格的に使いたいと考えている人にもおすすめします。

Beelink GTi14の価格・購入先

Beelink GTi14 本体 正面

Beelink GTi14はBeelink公式サイトやAmazonなどのECサイトで購入できます。

※価格は2025/08/17に調査したものです。価格は変動します。

Beelink公式サイト

  • 32GB+1TBモデルで$879.00(日本円で131555円)、
  • 64GB+2TBモデルで$979.00 (146521円)、
  • 96GB+2TBモデルで$1,069.00(※完売)、

で販売されています。

Beelink公式サイトで「Beelink GTi14」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで155,999円(税込)、
  • 楽天市場で129,880円(送料無料)、
  • AliExpressで182,749円、
  • 米国 Amazon.comで$839.00、

で販売されています。

Amazonで「Beelink GTi14」をチェックする

楽天市場で「Beelink GTi14」をチェックする

ヤフーショッピングで「Beelink GTi14」をチェックする

AliExpressで「Beelink GTi14」をチェックする

米国 Amazon.comで「Beelink GTi14」をチェックする

Rakuten
楽天市場

最新の人気アイテムを
チェック!

Yahoo! Shopping
Yahoo!ショッピング

お得なポイント還元を
今すぐチェック!

おすすめのライバル機種と価格を比較

Beelink GTi14に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

GMKtec EVO-T1

GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 9 285H 搭載のミニPCです(2025年7月18日 発売)。

64GB DDR5 5600 MT/sメモリ、1TB または 2TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、Oculinkポート、4画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4, Type-C)、VC放熱とインテリジェントファンコントロールを備えたデュアル冷却システム、VESAマウント、メモリ拡張(最大128GBまで・2スロット)、ストレージ拡張(合計で最大12TB・3つのM.2スロット)、USB3.2-C (PD/DP/データ)、USB3.2-A x3、USB2.0-A x2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2、2つの2.5G LANポートにも対応しています。

価格は、Amazonで189,999円(税込・64GB DDR5 1TB)、楽天市場で213,999円(送料無料・96GB DDR5 2TB SSD)、AliExpressで153,218円(DDR5X 64GB 1TB SSD)、米国 Amazon.comで$1,369.99 ($230 OFFクーポン付き・64GB DDR5/2TB)、です。

関連記事:GMKtec EVO-T1 徹底レビュー!EVO-X2との性能差、欠点を評価

Amazonで「GMKtec EVO-T1」をチェックする

GMKtec EVO-X2

GMKtecから発売されるAMD Ryzen AI Max+ 395 (最大126 TOPS) 搭載のミニPCです(2025年4月15日予約開始・5月27日出荷)。

64GB/128GBLPDDR5X 8000MHzメモリ (オンボード)、PCIe 4.0 M.2 2280 SSDストレージを搭載しています。

また、最大8K 4画面出力(DP 1.4 x1, HDMI 2.1 x1, USB4.0 x2)、冷却システム「Max3.0 Airflow System」、デュアルM.2 2280 拡張スロット、SDカードリーダー、USB-A 3.2 Gen2 x3、USB-A 2.0 x2、2.5Gbps 有線LAN、Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで319,990円(64GBメモリ+1TB・税込・95000円 OFFクーポン適用で実質224,990円)、楽天市場で369,589円(送料無料)、AliExpressで267,130円、米国 Amazon.comで$1,499.99、です。

関連記事:GMKtec EVO-X2徹底レビュー!EVO-X1比較と性能・価格を評価

Amazonで「GMKtec EVO-X2」をチェックする

Minisforum AtomMan X7 Ti

Minisforumから発売された4インチのタッチスクリーン付きミニPCです(2024年5月20日に発売)。

Windows 11、第14世代のIntel Core Ultra 9 185H プロセッサとIntel Arc graphics、DDR5-5600メモリを搭載。2つのM.2 PCIe 4.0 SSD スロットを搭載しています。

また、システム監視、性能調整、時間表示、テーマ切り替え、最大96GBまでのメモリ拡張、最大 4TBまでのストレージ拡張、1080P HD カメラ(プライバシー保護)、デュアルマイク、冷却システム 「コールドウェーブ」、Wi-Fi 7、BlueTooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで160,753円、楽天市場で169,980円(送料無料)、米国 Amazon.comで$779.99、です。

関連記事:モニター付き「Minisforum AtomMan X7 Ti」ミニPCの性能を解説

Amazonで「Minisforum AtomMan X7 Ti」をチェックする

GEEKOM GT1 Mega

GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。

32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。

また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで119,900円(Core U9-185Hモデル)、楽天市場で118,133円(送料無料・CoreU5-125H)、米国 Amazon.comで$989.00 (Core Ultra U9-185H)、です。

関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?

Amazonで「GEEKOM GT1 Mega」をチェックする

GMKtec NucBox K9

GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 5 125H プロセッサ 搭載のミニPCです(2024年4月 発売)。

NPUのMovidius VPU、インテル AI Boost、32GB DDR5-5600 メモリ、1TB / 2TB M.2 SSD ストレージ、Window 11 Proを搭載しています。

また、最大34TOPS(1秒間に34兆回の演算処理)、4K 3画面出力(HDMI 2.0、Type-C、DP 1.4)、最大96GBまでのメモリ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB 4 Type-C (Thunderbolt 4互換/最大40Gbps/PD充電/DP1.4) x1、USB3.2 Gen2 (10Gbps) x4、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gのデュアル ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで120,000円(税込)、楽天市場で131,380円(送料無料)、AliExpressで75,745円(16GB+512GB)、米国 Amazon.comで$599.99、です。

関連記事:AIミニPC「GMKtec NucBox K9」に高評価が多い理由を解説

Amazonで「GMKtec NucBox K9」をチェックする

Beelink SER9

Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。

32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、

USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで128,000円(税込)、楽天市場で161,250円(送料無料)、AliExpressで136,127円(Pro版)、米国 Amazon.comで$919.00、です。

関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?

Amazonで「Beelink SER9」をチェックする

他のBeelink ミニPCと比較

他にもBeelinkのミニPCが販売されています。Ryzen搭載モデルだけでなく、インテル搭載モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BeelinkのミニPCがコスパ高すぎで大人気に! 最新 機種 まとめ

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

最新のN150ミニPCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC ラインナップ 機種 まとめ

国内で販売されたミニPCをまとめて紹介しています。

Core Ultra デスクトップPC【2025最新】おすすめ9選|AI性能で差をつける!

Core Ultra プロセッサ搭載のデスクトップPCをまとめて紹介しています。

Ryzen 5 6600H搭載ミニPC CHUWI UBOXをレビュー!USB4で快適

CHUWI UBOX top
AMD Ryzen 5 6600H搭載のミニPC「CHUWI UBOX」。早くも「パワフルな性能と豊富なポートで快適に使えそう!」と評判です。

CHUWIからはすでにインテル Core i3-1220P プロセッサを搭載した「LarkBox S」が発売され、5万円以下のコスパの高いミニPCとして話題になっています。

今回発売されたUBOXはプロセッサにAMD Ryzen 5 6600Hを採用し、さらに高速に動作するようになった注目のモデルです。

特にインターフェースにフル機能 USB 4.0 Type-C ポートが搭載されている点は驚き!DisplayPort 1.2 ポートとHDMI 2.0 ポートも搭載し、

4K 3画面出力に対応するなど、趣味や仕事にフル活用できる性能を備えています。

今回の記事ではそんな魅力あふれる「CHUWI UBOX」を徹底解剖するべく、以下の7点を徹底解説します。

  1. 外観・デザイン
  2. 接続ポート(映像出力)
  3. プロセッサ性能(ベンチマーク、ゲーム性能)
  4. メモリ
  5. ストレージ
  6. 通信性能
  7. 冷却システム

また、前モデル「CHUWI LarkBox S」との違いも紹介!AMD Ryzen 5 6600Hプロセッサのベンチマーク、ゲーム性能(FPS)、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

CHUWI UBOXがついにAliExpressに登場!パワフル性能を凝縮したコンパクトPC

CHUWI UBOX 実機を手で持つ

2025年2月、CHUWI UBOXがAliExpressで発売開始されました。 同年1月にCHUWIの公式ストア(海外)で発売されていたモデルで、ようやく他のストアでも購入できるようになりました。 楽天市場でも発売中です。 OSはWindows 11 Proがプリインストールされています。

驚きのパフォーマンスを、コンパクトなボディに凝縮

CHUWI UBOXは、AMD Ryzen 5 6600H プロセッサーとAMD Radeon 660M グラフィックスを搭載した、パワフルなミニPCです。 最新のZen 3+アーキテクチャを採用した6コア12スレッドのCPUは、最大4.5GHzで動作し、あらゆるタスクを軽々とこなします。

また、RDNA2アーキテクチャをベースとしたGPUは、最大1900MHzで動作し、鮮やかなグラフィックでゲームや動画を楽しめます。 高画質動画編集や最新のゲームも、ストレスなく楽しめる性能です。

16GBメモリ&512GB SSDで、さらに高速動作!

16GBの大容量DDR5 4800MHzメモリと512GBPCIe 3.0 SSDを搭載し、OSやアプリの起動、ファイルの読み込みが超高速です。 もう、待ち時間とは無縁です。 メモリは最大64GB、SSDは2TBまで拡張できるので、容量不足の心配もありません。 大容量のゲームや動画ファイルを保存しても、余裕綽々です。

最大3画面出力で、作業効率アップ!

最大3台4Kディスプレイを同時出力できるので、複数のウィンドウを並べて作業したり、資料作成とWeb会議を同時に行ったり、マルチタスクがはかどります。 USB-C、HDMI、DisplayPortに対応し、最大144Hzのリフレッシュレートで、滑らかで美しい映像を楽しめます。 アクション映画もスポーツ中継も、残像感なく、くっきりと映し出します。

高速通信で、ストレスフリー!

Wi-Fi 62.5G LANに対応し、高速で安定したネットワーク接続を実現します。 オンラインゲームも動画視聴も、途切れることなく快適に楽しめます。 デュアルバンドWi-Fiなので、2.4GHzと5GHzの両方で接続可能。 周りの電波環境に合わせて、最適な方を選べるので、安定した通信を維持できます。 さらに、Bluetooth 5.2にも対応し、ワイヤレスマウスやキーボード、ヘッドセットなども接続できます。

充実のインターフェースで、周辺機器との接続も楽々!

フル機能 USB 4.0 Type-C ポートをはじめ、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート、USB 2.0ポート、オーディオジャックなど、豊富なインターフェースを備えています。 外付けHDDやUSBメモリ、プリンターなど、様々な機器を接続できます。 さらに、SDカードリーダーも内蔵しているので、デジカメで撮影した写真や動画を簡単に取り込めます。

コンパクトでスタイリッシュなデザイン!

コンパクトな筐体で、VESAマウントにも対応。付属のVESAマウントを使えば、モニターの背面にUBOXを固定できるので、デスクの上はいつもスッキリ。高効率な冷却システムにより、高負荷時でも静音性を保てるので、長時間の使用でも作業に集中して取り組めます。

どうやら、CHUWI UBOXは、高性能かつ多機能なミニPCで、「お買い得」な点が多々あるようですね!

早速どんなミニPCなのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:CHUWI UBox

価格をチェック!他メーカーのミニPCよりも安いのか?

CHUWI UBOX 実機の付属品

CHUWI UBOX楽天市場54,900円(送料無料)、AliExpressで49,315円、販売されています。2/18現在、Amazon、ヤフーショッピングでは販売されていませんでした。

AliExpressは2/18現在セール中であるため、「CHUWI Official Store」のトップページで割引クーポン(15,460円 を使って 1,546円 OFF)をもらえます。クーポンを適用すると、47,769円で購入できます(精算時にクーポン適用価格になります)。

CHUWI LarkBox S

2024年10月に発売されたCHUWI LarkBox SはAmazonで43,900円で販売中です。こちらは、CHUWIから発売された手のひらサイズの超小型ミニPCです。 第12世代 Intel Core i3-1220P プロセッサを搭載し、Windows 11 Home、16GBメモリ、512GB SSDで、普段使いには十分な性能です。

コンパクトながら拡張性も高く、最大64GBまでメモリを増設したり、ストレージも1TBまで増やすことができます。 4K 3画面出力に対応しているので、複数のモニターに接続して作業スペースを広げたり、迫力のある映像を楽しむことも可能です。 リビングのテレビに接続して動画配信サービスを楽しんだり、寝室でサブPCとして使ったり、オフィスで資料作成に使ったりと、場所を選ばず活躍します。

GMKtec NucBox M5 Plus

2024年9月に発売されたGMKtec NucBox M5 PlusはAmazonで42,390円で販売中です。こちらは、AMD Ryzen 7 5825Uを搭載したミニPCです。 16GBメモリと512GBストレージを搭載し、普段使いからビジネス用途まで幅広く対応できます。

また、4K 3画面出力に対応し、複数のディスプレイを接続して作業効率を上げたり、大迫力の映像体験を楽しむことができます。 さらに最大64GBまでメモリを増設可能で、ストレージも最大4TBまで拡張できるので、将来的なニーズにも対応できます。そのほか、 Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応し、高速で安定したワイヤレス接続を実現。 コンパクトでスタイリッシュなデザインは、どんな場所にも馴染みます。

GEEKOM A6

2025年1月17日に発売されたGEEKOM A6はAmazonで64,600円で販売中です。こちらは、AMD Ryzen 7 6800Hプロセッサを搭載したミニPCです。 32GBメモリと1TB SSDストレージで、動画編集やゲームなど、負荷の高い作業も快適にこなせます。

また、4K 4画面出力に対応し、複数のディスプレイを接続して、マルチタスクもスムーズに行えます。 さらに冷却システム「Ice Blade 2.0」を搭載し、高負荷時でも安定した動作を維持。 ストレージやメモリも拡張可能で、将来的なニーズにも対応できます

Beelink EQ6

2024年8月に発売されたBeelink EQ6はAmazonで49,990円で販売中です。こちらは、Ryzen 5 6600H、Ryzen 7 7735HS、Ryzen 9 6900HXプロセッサから選べるミニPCです。 16GBメモリと500GBストレージを搭載し、4K 3画面出力に対応しています。 電源ユニットを内蔵しているので、ACケーブル1本でスッキリと設置できます。 最大8TBまでストレージを拡張できるので、大容量のデータも安心して保存できます。 冷却システム「MSC2.0」で静音性も高く、快適に作業できます。

外観:驚きのコンパクトさであらゆるシーンで活用しやすいデザイン

CHUWI UBOX デザイン

CHUWI UBOXは、128 x 130.5 x 57 mmという驚くほどコンパクトなサイズで、場所を選ばずに設置できます。従来のデスクトップPCはもちろん、ノートパソコンと比較しても格段に小さく、リビングのテレビの横や、オフィスのデスク上、さらにはバックパックに入れてカフェや図書館へ持ち運ぶことも可能です。例えば、リビングの大型テレビに接続して、家族みんなで高画質映画鑑賞を楽しむことができます。

洗練されたデザイン:どんな空間にも調和

UBOXのデザインは、シンプルながらも洗練された印象を与えます。ホワイトカラーを基調とし、前面の接続ポート部分にはブラックを採用。このツートンカラーが、スタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。また、ロゴは控えめに配置され、主張しすぎないデザインも好印象です。例えば、オフィスや自宅のインテリアに自然に溶け込み、どんな空間にも調和します。

効率的なエアフロー:冷却性能も両立

CHUWI UBOX 実機の底面

コンパクトながらも高い性能を発揮するためには、冷却性能も重要です。UBOXは、上部と下部に排気口を設けることで、効率的なエアフローを実現しています。これにより、長時間の使用でも安定した動作を維持できます。例えば、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」を長時間プレイしても、動作が不安定になる心配はありません。また、排気口のデザインも、UBOXの美しさを損なわないように工夫されています。

豊富な接続ポート:拡張性も抜群

UBOXは、コンパクトながらも豊富な接続ポートを備えています。USB 4.0対応のフル機能USB-Cポート、USB 3.2ポート、HDMIポート、DisplayPortなど、必要なポートはすべて揃っています。これにより、周辺機器との接続もスムーズに行え、拡張性も抜群です。例えば、USB-Cポートを使って最新のスマートフォンを充電したり、HDMIポートを使って外部モニターに接続して作業効率を上げたりすることができます。

VESAマウント対応:モニター裏への設置も可能

UBOXには、VESAマウントが付属しています。これにより、モニターの裏側にUBOXを設置することができ、デスクスペースを有効活用できます。VESAマウントを使用すれば、見た目もスッキリとし、より快適な作業環境を構築できます。例えば、オフィスで複数のモニターを使用する際に、UBOXをモニター裏に設置することで、デスク上のスペースを広く使うことができます。

サイズ・重量を比較

  • 1.「CHUWI UBOX」・・・128 x 130.5 x 57 mm / 650 g
  • 2.「CHUWI LarkBox S」・・・118 x 118 x 41.3 mm / 約 478 g

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも一回り大きく、重量も約 172g 重いことがわかります。

具体的には、CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも奥行きと高さが大きく、特に高さは 15.7mm 異なります。これは、CHUWI UBOX の方が内部に大きな部品や拡張性を持つ可能性があることを示唆しています。また、CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも 172g 重いです。この重量差は、筐体の材質や内部部品の違いによるものと考えられます。

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも大型で重量もありますが、これはより高い性能や拡張性を持つ可能性があることを示唆しています。どちらの機種を選ぶかは、用途や重視するポイントによって異なります。

接続ポート:充実したインターフェースで拡張性バツグン!周辺機器もフル活用

CHUWI UBOXは、コンパクトなサイズながらも充実した接続ポートを備えており、様々な周辺機器を接続して使用することができます。例えば、リビングのテレビに接続して家族みんなで映画鑑賞を楽しんだり、オフィスで複数のモニターに接続して作業効率を上げたり、ゲームパッドを接続してオンラインゲームを楽しんだりと、様々なシーンで活躍します。

前面インターフェース:使いやすさを追求した配置

CHUWI UBOX 前面インターフェース

UBOXの前面には、電源ボタン、3.5mmオーディオジャック、フル機能USB 4.0 Type-Cポート、USB 3.2 Gen 2 Type-Aポートが2つ配置されています。

  • 電源ボタン・・・UBOXの電源をON/OFFするためのボタンです。
  • 3.5mmオーディオジャック・・・ヘッドホンやスピーカーを接続するための端子です。例えば、高音質なヘッドホンを接続して、音楽鑑賞やゲームプレイを楽しむことができます。
  • フル機能USB 4.0 Type-Cポート・・・高速データ転送や映像出力に対応したUSB Type-Cポートです。最新のUSB規格であるUSB 4.0に準拠したポートで、最大40Gbpsの高速転送、USB Power Delivery (PD) 3.0による最大100W(20V/5A)の電力供給、映像出力(DisplayPort 2.0やThunderbolt 3との互換性あり)に利用できます。例えば、ポータブルSSDを接続して大容量データを高速に転送したり、USB Type-C対応のモニターに接続して高画質映像を出力したりすることができます。
  • USB 3.2 Gen 2 Type-Aポート・・・高速データ転送に対応したUSB Type-Aポートです。最大10Gbpsのデータ転送速度をサポートしています。例えば、USBメモリや外付けHDDを接続して、データ保存やバックアップを行うことができます。

前面にこれらのポートを集約することで、頻繁に抜き差しする機器を簡単に接続できるようになり、使いやすさが向上しています。

背面インターフェース:拡張性を高める豊富なポート

CHUWI UBOX 背面インターフェース

UBOXの背面には、DC入力ジャック、2.5G LANジャック2つ、DisplayPort 1.2ポート、HDMI 2.0ポート、USB 3.2 Gen 2 Type-Aポート、USB 2.0 Type-Aポートが配置されています。

  • DC入力ジャック・・・UBOXに電源を供給するための端子です。
  • 2.5G LANジャック・・・高速な有線LAN接続に対応した端子です。例えば、オンラインゲーム「League of Legends」を快適にプレイしたり、大容量ファイルを高速にダウンロードしたりすることができます。
  • DisplayPort 1.2ポート・・・高画質映像を出力するための端子です。最大17.28 Gbpsの転送速度をサポート。最大解像度は、4K(3840 x 2160)@60Hzのモニターに対応しています。例えば、DisplayPort対応のモニターに接続して、高精細な映像を表示することができます。
  • HDMI 2.0ポート・・・高画質映像を出力するための端子です。最大解像度は4K(3840×2160)@60Hzです。また、高リフレッシュレートにも対応しており、1080pで最大240Hzのリフレッシュレートをサポートし、ゲームや高速動作の映像をよりスムーズに表示できます。例えば、HDMI対応のテレビやモニターに接続して、映画やゲームを高画質で楽しむことができます。
  • USB 3.2 Gen 2 Type-Aポート・・・高速データ転送に対応したUSB Type-Aポートです。最大10Gbpsのデータ転送速度をサポートしています。例えば、外付けHDDを接続して、大容量データを高速にバックアップすることができます。
  • USB 2.0 Type-Aポート・・・USB機器を接続するための端子です。最大転送速度は480Mbpsで、USB 1.1およびUSB 2.0デバイスと下位互換性があります。例えば、マウスやキーボードなどのUSB機器を接続して、UBOXを操作することができます。

背面にこれらのポートを集約することで、配線をすっきりとまとめやすくなり、拡張性も高まります。

まとめ:あらゆるニーズに対応できる豊富なポート

CHUWI UBOXは、前面と背面に豊富な種類のポートを備えており、様々な周辺機器を接続して使用することができます。高速データ転送に対応したUSB 4.0やUSB 3.2 Gen 2、高画質映像出力に対応したDisplayPortやHDMIなど、あらゆるニーズに対応できる充実した接続性が魅力です。

例えば、ビジネスシーンでは、複数のモニターに接続して作業効率を上げたり、プレゼンテーションのためにプロジェクターに接続したりすることができます。また、プライベートシーンでは、ゲームパッドを接続してオンラインゲームを楽しんだり、ホームシアターシステムを構築して映画鑑賞を楽しんだりすることができます。

接続ポートを比較

  • 1.「CHUWI UBOX」・・・フル機能 USB 4.0 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 2 Type-A ポート x3、USB 2.0 Type-A ポート x1、HDMI 2.0 ポート x1、DisplayPort 1.2 ポート x1、2.5G LAN ジャック x2、3.5mm オーディオジャック x1、DC 入力ジャック x1
  • 2.「CHUWI LarkBox S」・・・フル機能 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-A ポート x2、USB 2.0 Type-A ポート x2、HDMI 2.0 ポート x1、HDMI 1.4 ポート x1、1000Mbps LAN ジャック x1、3.5mm オーディオジャック x1、DC 入力ジャック x1

USB ポートの違い:

  • CHUWI UBOXはUSB4.0 Type-C を 1 つ、USB 3.2 Gen 2 Type-A を 3 つ搭載しており、高速なデータ転送や周辺機器接続に優れています。
  • 一方、CHUWI LarkBox Sはフル機能 Type-C ポートと USB 3.2 Gen 1 Type-C ポートを 1 つずつ搭載していますが、USB 3.2 Gen 1 Type-A ポートは 2 つです。

映像出力の違い:

  • CHUWI UBOXは HDMI 2.0 と DisplayPort 1.2 を搭載しており、高解像度・高リフレッシュレートの映像出力に対応できます。
  • 一方、CHUWI LarkBox Sは HDMI 2.0 と HDMI 1.4 を搭載しており、デュアルディスプレイに対応できますが、DisplayPort はありません。

LAN ポートの違い:

  • CHUWI UBOXは2.5G LAN ポートを 2 つ搭載しており、高速なネットワーク接続に対応できます。
  • 一方、CHUWI LarkBox S: 1000Mbps LAN ポートを 1 つ搭載しています。

まとめ

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも多くの種類のポートを搭載しており、特に USB ポート、映像出力、LAN ポートの点で優れています。より多くの周辺機器を接続したい場合や、高速なデータ転送、高解像度な映像出力、高速なネットワーク接続が必要な場合は、CHUWI UBOX がおすすめです。

映像出力

CHUWI UBOX 映像出力

CHUWI UBOXは、以下の3つのポートから映像を出力できます。

  • USB-C:最大4K/144Hzの出力に対応
  • HDMI 2.0:最大4K/120Hzの出力に対応
  • DisplayPort 1.2:最大4K/120Hzの出力に対応

これらのポートを組み合わせることで、最大3画面までの同時出力をサポートします。高リフレッシュレートに対応しているため、ゲームや動画編集など、動きの速い映像を滑らかに表示するのに適しています。

4K 3画面出力

CHUWI UBOXは、上記の3つのポートすべてを使用して、4K解像度で3つの画面に同時出力できます。これにより、マルチタスク作業やゲームプレイにおいて、より広い視野を確保し、生産性や没入感を向上させることができます。

利用シーンの例

  • ビジネスシーン:複数のモニターに接続して、資料作成やデータ分析などの作業効率を向上させる。
  • ゲームシーン:3つのモニターに接続して、臨場感あふれるゲーム体験を楽しむ。
  • クリエイティブシーン:動画編集や画像編集などの作業領域を広げ、効率的な作業環境を構築する。

プロセッサ性能:AMD Ryzen 5 6600Hの妥協のないパワーで快適に作業!

CHUWI UBOX CPU

CHUWI UBOXは、AMD Ryzen 5 6600H プロセッサを搭載し、妥協のないパフォーマンスを提供します。

AMD Ryzen 5 6600H:あらゆるタスクをこなす強力なプロセッサ

UBOXに搭載されているAMD Ryzen 5 6600Hプロセッサは、6コア12スレッドの設計で、最大4.5GHzのターボ周波数を誇ります。これにより、動画編集やゲーム、プログラミングなど、負荷の高い作業でもスムーズに処理できます。

例えば、動画編集ソフト「Premiere Pro」で4K動画を編集したり、「Cyberpunk 2077」のような高負荷な3Dゲームを快適にプレイしたりすることができます。また、12nmプロセスで製造されており、電力効率にも優れています。

6コア/12スレッド:マルチタスク性能

Ryzen 5 6600Hは、6つのコアと12個のスレッドを搭載しています。これにより、複数のアプリケーションを同時に実行しても、動作が遅くなることなく快適に作業できます。例えば、動画編集ソフトでエンコード作業をしながら、ブラウザで調べ物をしたり、音楽を聴いたりといったマルチタスクもスムーズに行えます。

最大4.5GHz:高速な処理速度

Ryzen 5 6600Hは、最大4.5GHzのターボ周波数で動作します。これにより、シングルスレッド性能が向上し、ゲームやWebブラウジングなど、単一のタスクにおいても高速な処理速度を実現します。例えば、Webサイトの表示速度が速くなったり、ゲームのロード時間が短縮されたりといった恩恵を受けることができます。

AMD Radeon 660M:優れたグラフィックス性能

UBOXは、AMD Radeon 660Mグラフィックスを搭載しています。RDNA 2アーキテクチャを採用し、6つのコンピューティングユニットを搭載。最大1.9GHzで動作し、高いグラフィックス処理能力を発揮します。これにより、ゲームや動画視聴、画像編集など、様々な用途で快適な体験を提供します。

例えば、フルHD解像度であれば、多くのゲームを快適にプレイすることができます。また、動画編集ソフトで簡単なエフェクトをかけたり、画像編集ソフトでフィルター処理を行ったりするのもスムーズに行えます。

ベンチマーク

CHUWI UBOXが搭載するAMD Ryzen 5 6600Hプロセッサの性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークを測定して調べてみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen 5 6600H

  • PassmarkのCPUベンチマークで「16800」
  • Geekbench 6のシングルコア「1800」、マルチコア「7380」
  • Cinebench R23 シングルコア「1490」、マルチコア「1730」
  • Cinebench 2024 シングルコア「1200」、マルチコア「1500」
  • PCMark 10 スコア「6340」

ベンチマーク結果から分かること

AMD Ryzen 5 6600Hは、Passmarkで16800、Geekbench 6でシングルコア1800・マルチコア7380、Cinebench R23でシングルコア1490・マルチコア1730、Cinebench 2024でシングルコア1200・マルチコア1500、PCMark 10で6340というベンチマークスコアを記録しています。これらの結果から、Ryzen 5 6600Hは日常的な作業から負荷の高い作業まで、幅広い用途に対応できるCPUであると言えます。

マルチコア性能の高さ

特に注目すべきは、マルチコア性能の高さです。Geekbench 6Cinebench R23のマルチコアスコアは、多くの処理を同時に行う能力の高さを表しています。動画編集や3Dレンダリングなど、マルチコア性能が求められる作業において、Ryzen 5 6600Hは優れたパフォーマンスを発揮することが期待できます。

総合的なパフォーマンス

PCMark 10は、PCの総合的なパフォーマンスを測るベンチマークです。このスコアが高いことから、Ryzen 5 6600Hは様々なタスクを快適にこなせるCPUであることがわかります。

まとめ

AMD Ryzen 5 6600Hは、マルチコア性能が高いCPUです。日常的な作業から負荷の高い作業まで、幅広い用途に対応できるバランスの取れたCPUと言えるでしょう。

グラフィック性能

AMD Ryzen 5 6600Hが内蔵するAMD Radeon 660Mのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定して調べてみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 660Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「4750」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「2350」
  • Time Spy グラフィックスコアで「1830」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「8500」
  • 3DMark Wild Life「22000」

<GPUのベンチマーク結果から分かること>

AMD Radeon 660Mは、Fire Strikeでグラフィックスコア4750(DirectX 11)、Fire Strike Extremeで2350、Time Spyで1830(DirectX 12)、3DMark Night Raidで8500、3DMark Wild Lifeで22000というベンチマークスコアを記録しています。これらの結果から、Radeon 660Mはエントリーレベルのグラフィックス性能を持つGPUであると言えます。

DirectX 11性能

Fire Strikeのスコアから、DirectX 11のゲームにおいて、比較的軽量なタイトルであれば快適にプレイできる可能性があります。ただし、最新のDirectX 11タイトルや、高画質設定でのプレイは難しいかもしれません。

DirectX 12性能

Time Spyのスコアは、DirectX 12の性能を表しています。DirectX 12は、DirectX 11よりも新しいAPIであり、より効率的な描画処理が可能です。Radeon 660Mは、DirectX 12に対応していますが、スコアは控えめであり、DirectX 12の恩恵を十分に受けるには至らないかもしれません。

その他のベンチマーク

3DMark Night Raidは、統合グラフィックス向けのベンチマークであり、Radeon 660Mの性能を測る上で参考になります。Wild Lifeは、モバイルデバイス向けのベンチマークであり、Radeon 660Mのモバイルゲームにおける性能を推測するのに役立ちます。

総合的なパフォーマンス

これらのベンチマーク結果から、Radeon 660Mは、オンラインゲームや、グラフィック負荷の低いゲームであれば、十分にプレイできる性能を持っていると考えられます。しかし、最新の3Dゲームや、高画質設定でのプレイは難しいでしょう。

まとめ

AMD Radeon 660Mは、エントリーレベルのグラフィックス性能を持つGPUです。日常的なPC作業や、軽量なゲームであれば快適に動作しますが、最新の3Dゲームや、高画質設定でのプレイには不向きです。

ゲーム性能

AMD Ryzen 5 6600HとRadeon 660Mの組み合わせは、エントリーレベルのゲーミングPCとして位置づけられます。ベンチマーク結果から、中程度のグラフィック負荷のゲームであれば、適切な設定を行うことで快適にプレイできる可能性があります。以下に、具体的なゲームタイトルとその推定FPSをまとめました。

FPSゲームゲームタイトルのFPS

  • Apex Legends: 人気のオンラインバトルロイヤルゲーム。 推定FPS:中~高設定で40~50FPS
  • Valorant: チーム制のファーストパーソンシューティングゲーム。 推定FPS:高設定で60FPS以上
  • Call of Duty: Warzone 2.0: 大規模なバトルロイヤルゲーム。 推定FPS:低~中設定で30~40FPS
  • Overwatch 2: 多様なキャラクターが登場するチーム制シューティングゲーム。 推定FPS:中~高設定で50~60FPS
  • Rainbow Six Siege: タクティカルシューティングゲーム。 推定FPS:高設定で50~60FPS
  • Battlefield 2042: 最新グラフィックの масштабный シューティングゲーム。 推定FPS:低~中設定で30~40FPS
  • 荒野行動: 人気のモバイルバトルロイヤルゲーム。 推定FPS:高設定で50~60FPS

人気オープンワールド/アクションゲームのFPS

  • 原神: アニメ調のオープンワールドRPG。 推定FPS:中設定で40~50FPS
  • タワーオブファンタジー: SF風のオープンワールドRPG。 推定FPS:中設定で40~50FPS
  • 鳴潮 (Wuthering Waves): 新作のオープンワールドアクションゲーム。 推定FPS:中設定で40~50FPS
  • 崩壊:スターレイル: ターン制RPG。 推定FPS:高設定で50~60FPS
  • サイバーパンク2077: SFオープンワールドRPG。 推定FPS:低設定で30~40FPS
  • エルデンリング: 高難易度アクションRPG。 推定FPS:中設定で40~50FPS
  • アーマード・コアVI: ロボットアクションゲーム。 推定FPS:中設定で40~50FPS

その他のゲームタイトルのFPS

  • Forza Horizon 5: オープンワールドレーシングゲーム。 推定FPS:中設定で40~50FPS
  • ストリートファイター6: 人気の対戦格闘ゲーム。 推定FPS:高設定で60FPS以上
  • モンスターハンターワイルズ: 人気のアクションゲームシリーズ最新作。 推定FPS:中設定で40~50FPS

これらのFPSはあくまで推定であり、実際のゲーム環境や設定によって変動する可能性があります。Radeon 660Mは、最新のAAAタイトルを高画質で快適にプレイするには力不足ですが、設定を調整することで十分に楽しめるゲームも多くあります。

メモリ:DDR5規格の高速処理で作業も快適!拡張もできる

CHUWI UBOX メモリ

CHUWI UBOXは、高性能なCPUに加え、高速なDDR5メモリを搭載することで、快適な作業環境を実現しています。

16GB DDR5メモリ:余裕のメモリ容量

UBOXには、16GBのDDR5メモリが搭載されています。これにより、複数のアプリケーションを同時に起動しても、動作がもたつくことなくスムーズに作業できます。例えば、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で4K動画を編集しながら、ブラウザで調べ物をしたり、Officeアプリで資料を作成したりすることができます。また、最新の3Dゲーム「ELDEN RING」をプレイする際も、高画質設定で快適に動作します。

デュアルチャネルSO-DIMMスロット:拡張性も抜群

UBOXは、デュアルチャネルSO-DIMMスロットを搭載しており、最大64GBまでメモリを拡張することができます。将来的にメモリ容量が不足した場合でも、簡単に増設できるため、長く愛用することができます。例えば、動画編集や3Dゲームなど、より多くのメモリを必要とする作業を行うようになった場合でも、メモリを増設することで対応できます。

DDR5 4800MHz:高速なデータ転送

UBOXに搭載されているDDR5メモリは、4800MHzという高速なデータ転送速度を誇ります。これにより、CPUとメモリ間のデータ転送がスムーズに行われ、アプリケーションの起動やファイルの読み込みなどが高速化されます。例えば、PhotoshopでRAW画像を編集する際に、画像の読み込みやフィルター処理などが高速に行われ、作業効率が向上します。

DDR4メモリよりも省電力:バッテリー駆動時間も向上

DDR5メモリは、DDR4メモリよりも省電力です。これにより、UBOXのバッテリー駆動時間が向上し、より長く使用することができます。例えば、外出先で動画編集作業を行う際でも、バッテリー残量を気にすることなく作業に集中できます。

まとめ:高速・大容量・省電力、三拍子揃ったDDR5メモリ

CHUWI UBOXは、高速・大容量・省電力という三拍子揃ったDDR5メモリを搭載することで、快適な作業環境を実現しています。16GBのメモリ容量は、一般的な用途には十分ですが、将来的には最大64GBまで拡張できるため、安心して使用することができます。例えば、クリエイターやゲーマーなど、より高いパフォーマンスを求めるユーザーにもおすすめです。

メモリを比較

  • 1.「CHUWI UBOX」・・・16GB DDR5 4800MHz(最大64GB)
  • 2.「CHUWI LarkBox S」・・・16GB DDR4 3200MHz(最大64GB)

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも新しい世代の DDR5 メモリを搭載しており、動作速度も 4800MHz と高速です。これにより、CHUWI UBOX はより高速なデータ処理が可能となり、特に動画編集やゲームなど、高いメモリ性能を必要とする作業において有利になります。

どちらの機種を選ぶかは、用途や予算によって異なります。より高い性能を求める場合は CHUWI UBOX がおすすめですが、CHUWI LarkBox S でも十分な性能を持つ DDR4 メモリを搭載しています。

ストレージ:高速PCIe 3.0 SSD搭載!デュアルスロット搭載で拡張性も高い

CHUWI UBOX ストレージ

CHUWI UBOXは、高速なストレージを搭載することで、快適に使用できるようになっています。また、優れた拡張性も兼ね備えています。

512GB PCIe 3.0 SSD:高速アクセスで快適な作業

UBOXには、512GBのPCIe 3.0 SSDが搭載されています。PCIe 3.0 SSDは、従来のSATA SSDよりも高速なデータ転送速度を誇り、OSの起動やアプリケーションの読み込み、ファイルの書き込みなどが高速化されます。

例えば、Windows 11の起動が数秒で完了したり、Photoshopなどの heavy なアプリケーションもスムーズに起動したりすることができます。これにより、ストレスなく快適に作業を進めることができます。

デュアルM.2 2280 SSDスロット:拡張性も抜群

UBOXは、2つのM.2 2280 SSDスロットを搭載しており、最大2TBまでストレージを拡張することができます。将来的にストレージ容量が不足した場合でも、簡単に増設できるため、長く愛用することができます。

例えば、動画編集やゲームなど、大容量ファイルを扱う作業を行う場合でも、ストレージ容量を気にすることなく作業に集中できます。また、デュアルSSD構成にすることで、OSとアプリケーションを別のSSDにインストールしたり、RAID 0/1を構築したりすることができ、より高速かつ安全なストレージ環境を構築することも可能です。

最大2TBまでのストレージ拡張:大容量ストレージで安心

UBOXは、最大2TBまでのストレージ拡張に対応しています。これにより、動画や写真、ゲームなど、大容量のファイルを保存することができます。ストレージ容量を気にすることなく、様々なコンテンツを楽しむことができます。例えば、4K動画を大量に保存したり、最新の3Dゲームを複数インストールしたりすることができます。

まとめ:高速・大容量・拡張性、三拍子揃ったストレージ

CHUWI UBOXは、高速・大容量・拡張性という三拍子揃ったストレージを搭載することで、快適なPC体験を実現しています。512GBのSSDは、一般的な用途には十分ですが、将来的には最大2TBまで拡張できるため、安心して使用することができます。例えば、クリエイターやゲーマーなど、より高いパフォーマンスを求めるユーザーにもおすすめです。

ストレージを比較

  • 1.「CHUWI UBOX」・・・512GB PCIe 3.0 SSD(最大2TB:デュアルM.2 2280 PCle 4.0 SSD)
  • 2.「CHUWI LarkBox S」・・・512GB PCIe 3.0 SSD(最大1TB:シングルM.2 2280 PCIe 3.0 SSD)

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりもストレージの拡張性に優れています。デュアル M.2 スロットを搭載しているため、より多くのストレージ容量が必要になった場合でも柔軟に対応できます。また、PCIe 4.0 SSD にも対応しているため、より高速なストレージを利用することも可能です。

どちらの機種を選ぶかは、ストレージの拡張性や速度に対するニーズによって異なります。

通信性能:最新規格で快適ネットワーク!

CHUWI UBOX Wi-Fiモジュール

CHUWI UBOXは、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gbps有線LANなど、最新の通信規格に対応しており、高速で安定したネットワーク環境を構築できます。

Wi-Fi 6:高速ワイヤレス通信で快適なネット利用

UBOXは、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しています。Wi-Fi 6は、従来のWi-Fi 5(802.11ac)よりも高速なデータ転送速度、広い通信範囲、低レイテンシを実現します。

例えば、オンラインゲーム「Fortnite」をWi-Fi 6でプレイする場合、高画質設定でもラグが少なく、快適にプレイできます。また、4K動画のストリーミング視聴も、途切れることなくスムーズに楽しめます。

2.5Gbps有線LAN:高速・安定な有線接続

UBOXは、2.5Gbps対応の有線LANポートを2つ搭載しています。2.5Gbps有線LANは、従来の1Gbps有線LANよりも高速なデータ転送速度を実現します。これにより、大容量ファイルの転送やオンラインゲームなど、高い帯域幅を必要とする作業も快適に行えます。

例えば、動画編集で4K動画を外部ストレージに高速転送したり、オンラインゲーム「Call of Duty」をラグなくプレイしたりすることができます。また、2つのLANポートを活用して、より安定したネットワーク環境を構築することも可能です。

Bluetooth 5.2:便利なワイヤレス接続

UBOXは、Bluetooth 5.2に対応しています。Bluetooth 5.2は、従来のBluetooth 5.0よりも高速なデータ転送速度、広い通信範囲、低消費電力を実現します。これにより、ワイヤレスイヤホンやマウス、キーボードなどの周辺機器を快適に接続できます。

例えば、AirPods ProをUBOXに接続して、高音質な音楽をワイヤレスで楽しんだり、Bluetoothキーボードとマウスを使って、リビングでUBOXを操作したりすることができます。

まとめ:最新の通信規格に対応し、快適なネットワーク環境を提供

CHUWI UBOXは、Wi-Fi 6、2.5Gbps有線LAN、Bluetooth 5.2、など、最新の通信規格に対応しており、高速で安定したネットワーク環境を提供します。これにより、自宅やオフィスなど、様々な場所で快適にインターネットを利用することができます。

例えば、SOHOオフィスでUBOXを使用する場合、高速な有線LAN接続で業務効率を向上させたり、Wi-Fi 6で社内ネットワークに接続して、快適に作業したりすることができます。

通信性能を比較

  • 1.「CHUWI UBOX」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gbpsデュアル有線LAN
  • 2.「CHUWI LarkBox S」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1000Mbps 有線LAN

CHUWI UBOX は CHUWI LarkBox S よりも Wi-Fi、Bluetooth、有線 LAN 全てにおいて優れた通信性能を備えています。高速なネットワーク通信や、より多くのデバイスとの接続が必要な場合は、CHUWI UBOX がおすすめです。

冷却システム:強力なクーリング力で安定動作!

CHUWI UBOX 冷却システム

CHUWI UBOXは、高性能なCPUを搭載しているため、高い負荷がかかる作業でも安定して動作するように、強力な冷却システムが採用されています。

高効率アクティブ冷却ファン:強力な冷却性能

UBOXには、高効率アクティブ冷却ファンが搭載されています。この冷却ファンは、CPUから発生する熱を効率的に排出し、常に最適な温度に保ちます。

例えば、動画編集ソフト「Premiere Pro」で高画質動画を編集する際や、3Dゲーム「Cyberpunk 2077」を高画質設定でプレイする際でも、CPU温度の上昇を抑え、安定した動作を維持します。これにより、高負荷な作業時でもCPUの性能を最大限に引き出すことができ、快適な動作を実現します。

最大45W TDP:高い放熱性

UBOXの冷却システムは、最大45WのTDP(熱設計電力)に対応しています。TDPとは、CPUが発する熱量を表す指標であり、この値が高いほど冷却性能が求められます。UBOXは、45W TDPに対応することで、高性能なCPUの熱をしっかりと処理し、安定した動作を維持します。

例えば、CPUに負荷のかかるエンコード処理や、複数のアプリケーションを同時に実行するマルチタスク作業でも、安定したパフォーマンスを発揮します。

静音設計:静かな作業環境

UBOXの冷却ファンは、静音設計にも配慮されています。高効率ながらも静音性に優れたファンを採用することで、動作音を最小限に抑え、静かな作業環境を提供します。

例えば、オフィスや自宅でUBOXを使用する際、ファンの音が気にならず、作業に集中することができます。また、図書館やカフェなど、静かな場所でも、周囲に迷惑をかけることなく使用できます。

まとめ:強力な冷却性能で快適なPC体験を提供

CHUWI UBOXは、高効率アクティブ冷却ファン、最大45W TDP対応、静音設計など、強力な冷却システムを備えています。これにより、高負荷な作業時でもCPUの性能を最大限に引き出し、快適なPC体験を提供します。例えば、クリエイターやゲーマーなど、高いパフォーマンスを求めるユーザーにとって、CHUWI UBOXは最適な選択肢となるはずです。

「CHUWI UBOX」のデメリット

CHUWI UBOX VESAマウント

CHUWI UBOXは、高性能なCPUと豊富なインターフェースを備えた魅力的なミニPCですが、いくつかのデメリットも存在します。

GPUの性能があまり高くない

まず、内蔵GPUのRadeon 660Mはエントリーレベルの性能であるため、最新のゲームを高画質でプレイするのは難しいという点です。 例えば、オープンワールドゲームの「サイバーパンク2077」をプレイする場合、低設定でもフレームレートが30FPSを下回る可能性があります。

また、人気FPSゲームの「Apex Legends」では、中設定で40~50FPS程度となるため、スムーズなプレイには設定を調整する必要があるでしょう。

少ないUSB4ポート数

次に、USB4ポートが1つしかない点も挙げられます。 USB4は、高速データ転送や映像出力、さらにはデバイスへの電力供給も可能な便利な規格ですが、ポート数が限られているため、同時に複数のデバイスを利用したい場合はUSBハブが必要になります。

例えば、外付けSSDで高速データ転送を行いながら、USB4対応のディスプレイで高画質映像出力を行う場合、USBハブなしでは実現できません。一方、GEEKOM A6はUSB4ポートを2つ搭載しており、ハブなしでも複数のデバイスを同時に使用できます。

電源ユニット:設置場所の制限

CHUWI UBOXは電源ユニットが内蔵されていません。そのため、ACアダプターをコンセントに接続する必要があります。ACアダプターは比較的大きく、場所を取るため、設置場所によっては邪魔になる可能性があります。

また、ACアダプターを持ち運ぶ必要があるため、可搬性に劣る点もデメリットです。Beelink EQ6のように電源ユニットを内蔵しているミニPCであれば、ACアダプターが不要で、よりコンパクトに設置できます。

価格が比較的高い

さらに、価格が高い点もデメリットとして挙げられます。CHUWI UBOXは、同等の性能を持つ他のミニPCと比較して価格が高めです。 例えば、Beelink EQ6はCHUWI UBOXとほぼ同等のCPU性能でありながら、価格は5万円前後で購入できます。 一方、CHUWI UBOXは5.5万円前後と、1万円ほど高価です。

メモリやストレージ容量が異なる場合もあるため単純な比較はできませんが、予算を抑えたいユーザーにとってはCHUWI UBOXは割高に感じられる可能性があります。

これらのデメリットを考慮した上で、CHUWI UBOXが自身の用途に合致しているか、他の選択肢と比較検討することが重要です。例えば、ゲーム性能を重視するのであれば、より高性能なGPUを搭載したミニPCを選ぶ必要があるでしょう。また、予算を抑えたいのであれば、CHUWI UBOXよりも安価なミニPCを検討する必要があるでしょう。

総合的に見ると、CHUWI UBOXは高性能なCPUと豊富なインターフェースを備えた魅力的なミニPCですが、内蔵GPUの性能、USB4ポートの数、価格といったデメリットも存在します。購入を検討する際は、これらのデメリットを理解した上で、自身の用途や予算に合わせて慎重に判断することが重要です。

CHUWI UBOXのスペック

  • プロセッサ: AMD Ryzen 5 6600H
    ※6コア/12スレッド/12 nmプロセス/最大 4.5 GHz
  • GPU: AMD Radeon 660M
  • RAM(メモリ): 16GB DDR5 4800MHz
  • 拡張メモリ: 最大64GBまで(DDR5 デュアルチャネル SO-DIMM スロット)
  • ストレージ: 512GB PCIe 3.0 SSD
  • 拡張ストレージ: 最大 2TB まで(2x M.2 2280 PCIe 3.0 SSD スロット)
  • 電源: 95W 電源アダプター、19V/5A
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
  • 有線LAN: 2.5Gbpsをサポート
  • インターフェース: フル機能 USB 4.0 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 2 Type-A ポート x3、USB 2.0 Type-A ポート x1、HDMI 2.0 ポート x1、DisplayPort 1.2 ポート x1、2.5G LAN ジャック x2、3.5mm オーディオジャック x1、DC 入力ジャック x1
  • 映像出力: 4K 3画面出力、USB-C (144Hz)、HDMI 2.0 (120Hz)、DisplayPort 1.2 (120Hz)
  • 冷却システム: 高効率アクティブ冷却ファン、最大 45W TDP、静音
  • VESAマウント: 対応
  • 筐体の材質: メタル(金属)
  • OS: Windows 11 Pro
  • サイズ: 128 x 130.5 x 57 mm
  • 重量: 650 g
  • カラー: ホワイト
  • 付属品: 1x VESA マウント、6x ネジ、1x 電源アダプタ、1x ユーザーマニュアル、1x 保証書、1x 検査レポート

CHUWI UBOXの評価

CHUWI UBOX main

7つの基準でCHUWI UBOXを5段階で評価してみました。

スペック:★★★★☆(4)

AMD Ryzen 5 6600Hプロセッサ、Radeon 660Mグラフィックス、16GB DDR5メモリ、512GB PCIe 3.0 SSDを搭載しており、日常的な作業から軽いゲームまで快適にこなせる性能を備えています。 特に、CPU性能は高く、マルチタスク処理や動画編集など、負荷の高い作業にも対応できます。 メモリとストレージも十分な容量があり、快適な動作を実現しています。

デザイン:★★★☆☆(3)

シンプルでコンパクトなデザインは、設置場所を選ばず、持ち運びにも便利です。 ただし、カラーバリエーションがホワイトのみである点は、好みが分かれる可能性があります。

通信:★★★★☆(4)

Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しており、高速で安定した通信が可能です。 また、2.5Gbpsの有線LANポートも備えているため、より高速なネットワーク接続が必要な場合にも対応できます。

機能(拡張性):★★★★☆(4)

USB4ポート、HDMIポート、DisplayPortなど、豊富なインターフェースを備えています。 また、メモリとストレージを増設できるスロットも用意されているため、将来的にアップグレードすることも可能です。 ただし、USB4ポートは1つしかないため、複数のデバイスを接続する場合はハブが必要になる場合があります。

冷却性能:★★★☆☆(3)

高効率なアクティブ冷却ファンを搭載しており、冷却性能は良好です。 長時間負荷の高い作業を行っても、安定して動作します。 ただし、高負荷時にファンの音がやや大きくなる点は、気になる場合があるかもしれません。

使いやすさ:★★★★☆(4)

Windows 11 Proがプリインストールされているため、すぐに使い始めることができます。 また、VESAマウントが付属しているため、モニターの背面に設置してスペースを節約することも可能です。

価格:★★★☆☆(3)

同等の性能を持つミニPCと比較して、価格は少し高めです。 ただし、充実した機能と性能を考えると、妥当な価格と言えるでしょう。

総合評価:★★★☆☆(3.5)

総合的に見ると、CHUWI UBOXは高性能なCPUと豊富なインターフェースを備えた、バランスの取れたミニPCです。 日常的な作業から軽いゲームまで、幅広い用途に対応できます。 価格は少し高めですが、性能と機能を考えると、コストパフォーマンスは良好と言えるでしょう。

「CHUWI UBOX」に最適な人は?

CHUWI UBOXは、高性能なCPUと豊富なインターフェースを備えたミニPCであり、幅広いユーザーに適しています。しかし、その特徴を最大限に活かせるユーザーは、以下のような人たちです。

仕事で使いたい人(ビジネスパーソン)

CHUWI UBOXは、ビジネスパーソンにとって理想的な選択肢となりえます。そのコンパクトなサイズは、オフィススペースを節約し、必要な場所に簡単に持ち運ぶことができます。また、高性能なCPUは、マルチタスク処理やビジネスアプリケーションの利用に最適です。さらに、豊富なインターフェースは、様々な周辺機器を接続することを可能にし、生産性を高めます。

制作活動に使いたい人(クリエイター)

写真編集、動画編集、イラスト制作など、クリエイティブな作業を行うユーザーにとっても、CHUWI UBOXは優れた選択肢です。高性能なCPUとGPUは、スムーズな処理能力を提供し、クリエイティブな作業を効率的に進めることができます。また、複数のディスプレイを接続できるため、作業スペースを拡張し、より快適な制作環境を実現できます。

自宅でエンタメ用に使いたい人(ホームユーザー)

CHUWI UBOXは、ホームユーザーにとっても魅力的な選択肢です。コンパクトなサイズは、リビングや寝室など、限られたスペースにも設置できます。また、高性能なCPUは、動画視聴、ウェブブラウジング、オンラインゲームなど、様々な用途に対応できます。さらに、豊富なインターフェースは、外部ストレージやプリンターなど、様々なデバイスを接続することを可能にします。

まとめ:パワフルで拡張性の高いAMD Ryzen搭載ミニPCはやはり魅力的!

CHUWI UBOXは、高性能なCPUと豊富なインターフェースを備えたミニPCであり、ビジネスパーソン、クリエイター、ホームユーザーなど、幅広いユーザーに最適です。コンパクトなサイズ、高い処理能力、拡張性の高さなど、多くの魅力を備えています。

価格は少々高めですが、AMD Ryzen 5 6600Hのパワフルな性能とフル機能 USB 4.0 Type-C ポートを備えた充実したインターフェースはやはり魅力的!

ミニPCとして高い実績があるCHUWI製であるため安心して使えるというメリットもあります。

5万円前後のAMD Ryzenプロセッサを搭載したミニPCを探している人におすすめします。

「CHUWI UBOX」の価格・購入先

CHUWI UBOX 正面

CHUWI UBOXは楽天市場、AliExpressなどのECサイトで購入できます。

ECサイト

  • 楽天市場で54,900円(送料無料)、
  • AliExpressで49,315円、

で販売されています。

Amazonで「CHUWI UBOX」をチェックする

楽天市場で「CHUWI UBOX」をチェックする

ヤフーショッピングで「CHUWI」をチェックする

AliExpressで「CHUWI UBOX」をチェックする

米国 Amazon.comで「CHUWI UBOX」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

 

Yahoo! Shopping
Yahoo!ショッピング

お得なポイント還元を
今すぐチェック!

 

Rakuten
楽天市場

最新の人気アイテムを
チェック!

おすすめの類似製品を紹介

CHUWI UBOXに似た性能をもつミニPCも販売されています。

CHUWI LarkBox S

CHUWIから発売された第12世代 Intel Core i3-1220P 搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。

Windows 11 Home、16GB DDR4 3200MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 SSD ストレージ、SO-DIMM スロットを搭載しています。

また、RGBライト、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、冷却システム、最大 1TB までのストレージ拡張、VESAマウント、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで43,900円(税込)、楽天市場で43,900円(送料無料・クーポンLBXS11利用で40,392円)、ヤフーショッピングで45,900円、AliExpressで44,678円 (16GB+512GB)、です。

関連記事:CHUWI LarkBox S レビュー|Core i3-1220P搭載でゲームもできる?

GMKtec NucBox M5 Plus

GMKtecから発売されたAMD Ryzen7 5825U搭載のミニPCです。

16GB/32GB DDR4 3200メモリ、512GB / 1TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)ストレージを搭載しています。

また、4K 3画面出力(USB-C、HDMI、DP)、最大最大64GBまでのメモリ拡張、最大4TBまでのストレージ拡張、VESAマウント、冷却システム、USB-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen1 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5Gのデュアル有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで42,390円(※25% OFFクーポンの適用・16GB+512GB)、楽天市場で42,645円(送料無料)、AliExpressで37,781円(ベアボーンモデル)、米国 Amazon.comで $399.98(32GB+1TBモデル)、です。

関連記事:Ryzen 7で3万円台!ミニPC「GMKtec NucBox M5 Plus」をレビュー!

GEEKOM A6

GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 6800H 搭載のミニPCです(2025年1月17日 発売)。

32GB DDR5 4800MHzメモリ、1TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、USB 4 Gen 2 Type-Cポート、4K 4画面出力(USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-C,HDMIx2)、冷却システム Ice Blade 2.0、VESAマウント、ストレージ拡張(NVMe x4 Gen 4 or SATA)、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A、1 x USB 2.0 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、Amazonで64,600円(税込・5%OFFクーポンの適用)、楽天市場で68,000円(送料無料)、米国 Amazon.comで$499.00、です。

関連記事:GEEKOM A6レビュー!驚きの6万円台!Ryzen 7 6800HミニPC

Beelink EQ6

Beelinkから発売されたAMD Ryzen 5 6600H / Ryzen 7 7735HS / Ryzen 9 6900HXプロセッサ搭載のミニPCです(2024年8月発売)。

16GB/24GB DDR5 メモリを搭載。500GB/1TB M.2 2280 PCle4x4 ストレージ、ストレージ用の拡張スロット(最大4TB)、電源供給ユニット、HDMI 2.0 (最大4K) x2、Windows 11 Pro、を搭載しています。

また、4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、ACケーブルからの電源供給、最大8TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、自動電源ON、USB-C (10Gbps) x1、USB3 (10Gbps) x3、USB2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアル ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで49,990円(20%OFFクーポンの適用)、楽天市場で54,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$479.00、です。

関連記事:Ryzenで電源内蔵「Beelink EQ6」のメリット・デメリット

他のCHUWIミニPCと比較

他にもCHUWIのミニPCが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

CHUWI ミニPCが圧倒コスパで大人気に! 全機種 ラインナップを比較

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

インテルN150のミニPCをまとめて紹介しています。

ミニPCはインテル N100 搭載モデルを選べ! 2024 最新機種と選び方

インテルN100のミニPCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC まとめ

国内で販売されたリビング用の小型PCをまとめて紹介しています。

GMKtec EVO-X1レビュー!8K対応Oculink付きAIミニPCの実力

GMKtec EVO-X1 本体 2台が置かれている。
2024年12月20日に発売された「GMKtec EVO-X1」は、AMDの最新プロセッサー「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載し、そのコンパクトな筐体に秘められた圧倒的なパフォーマンスで注目を集めるミニPCです。

本記事では、このEVO-X1が日々の作業から本格的なゲーミングまで、どれだけ快適な体験を提供してくれるのか、そして最大のライバルである「MINISFORUM AI X1 Pro」と比較してどのような長所と短所を持つのかを、徹底的にレビューします。

先に結論からお伝えしましょう

GMKtec EVO-X1 の長所 (Pros):

  • 最新のRyzen AI 9 HX 370と超高速LPDDR5X-7500MHzメモリによる圧倒的なパフォーマンス
  • クラス最小レベルのコンパクトさと、高級感のある金属製デザイン
  • eGPU接続に便利なOCuLinkポートをアクセスしやすい前面に搭載
  • 工具なしで内部にアクセスでき、SSDの増設が非常に簡単
  • 不要なソフトが一切ないクリーンなWindows 11 Proをプリインストール

GMKtec EVO-X1 の短所 (Cons):

  • 高負荷時のファン騒音が大きく、静音性に課題
  • メモリがオンボードのため、購入後の増設・換装が不可能
  • SDカードスロットがなく、最新のWi-Fi 7規格に非対応
  • 性能モードの切り替えにBIOSの再起動が必要で手間がかかる

総合評価:

GMKtec EVO-X1は、設置スペースを最小限に抑えつつ、性能には一切妥協したくないパワーユーザーやクリエイターにとって、最高の選択肢の一つとなるミニPCです。その圧倒的な処理能力はあらゆる作業を快適にしますが、高負荷時のファン騒音という明確なトレードオフも存在します。

この記事で分かること

  1. GMKtec EVO-X1の実際のサイズ感とデザインの質感
  2. ライバル機種 MINISFORUM AI X1 Proとの徹底比較
  3. OCuLinkやUSB4など搭載ポートの種類と便利な配置
  4. 8K対応3画面出力のセットアップと実用性
  5. CPU「Ryzen AI 9 HX 370」の詳しいスペックと性能
  6. CinebenchやPassmarkでのベンチマークスコアと他CPUとの比較
  7. 『モンスターハンターワイルズ』などの人気ゲームは快適にプレイできるか?(実測fps付き)
  8. 高負荷時のCPU温度とファン騒音の実態
  9. BIOSで設定できる3つのパフォーマンスモードの使い方
  10. 他の最新ミニPCと比較した際の明確なメリットとデメリット
  11. 専門家による項目別の5段階評価と、詳細な総評
  12. 最新の価格とお得な購入先

この記事を最後まで読むことで、「GMKtec EVO-X1」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:AMD Ryzen™ Al 9 HX 370 –EVO-X1 AI ミニ PC

デザイン:GMKtec EVO-X1 ~コンパクトな筐体に秘められた高級感と拡張性~

GMKtec EVO-X1 2台

ここでは、GMKtec EVO-X1のデザイン、外観、そして付属品について、実際に手に取ったからこそ分かる質感や使い勝手を詳しく見ていきます。比較対象としてMINISFORUM AI X1 Proを取り上げることで、それぞれの設計思想の違いも浮き彫りにしていきます。

手のひらに収まる、驚きのコンパクトさと金属の質感

箱から取り出して最初に感じたのは、「写真で見るよりずっと小さい!」という驚きでした。サイズは110.5 x 107 x 68 mm、重さはわずか590gと、片手で軽々と持ち上げられます。これなら、書斎のデスクからリビングのテレビ横へ気軽に移動させたり、時にはカバンに入れて外出先で使ったりすることも十分に考えられるでしょう。比較対象のMINISFORUM AI X1 Proが、旧Mac miniとほぼ同じサイズ感で約1.4kgあることを考えると、この小型軽量ボディはEVO-X1の大きな魅力です。

サイズ・重量の違い

  • GMKtec EVO-X1:(サイズ)110.5 x 107 x 63~68 mm、(重量)約590gから595g(AC別)
  • MINISFORUM AI X1 Pro:(サイズ)195 × 195 × 42.5~47.5 mm、(重量)約1.4kgから1.5kg(AC内蔵)

GMKtec EVO-X1 本体 正面 斜め

シャープな箱型の筐体は、そのほとんどが金属で作られており、ひんやりとした手触りが所有欲を満たしてくれます。サンドブラスト加工のような仕上げは高級感があり、安っぽさは微塵も感じません。天板には控えめにGMKtecのロゴが配置され、プロフェッショナルな印象を与えます。まるで小さな工房で作られた精密機械のような雰囲気をまとっており、デスクに置くだけで知的な空間を演出してくれます。

見た目にも影響する冷却設計と好みが分かれるスタンド

EVO-X1は、本体の左右と底面に通気口を備えたデュアルファン構造を採用しています。特に注目すべきは、天板の隙間から見えるRGBライト付きのファンです。七色に光る様子は美しいものの、ケースを装着するとほとんど見えなくなってしまうのは少し残念に感じました。また、このRGBライトはBIOSなどでオン・オフを切り替えることができず、PCの電源をオフにしても点灯し続けるため、寝室などに設置する際は少し気になるかもしれません。

GMKtec EVO-X1 底面デザインとスタンド。

付属品の縦置きスタンドを使えば、さらに省スペースでの設置が可能です。しかし、このスタンドも本体も金属製のため、設置する際に「キィ…」という金属同士が擦れる独特の感触があり、本体に傷がつかないか少し心配になりました。頻繁に着脱するなら、接点に薄い保護シートを挟むなどの工夫をすると良いかもしれません。一方で、AI X1 Proもスタンドが付属しますが、縦置きにすると天板にある便利な指紋認証センサーが使いにくくなるという別の課題を抱えており、どちらも一長一短と言えそうです。

メンテナンス性の高さと設計思想の違い

EVO-X1の設計で特に感心したのは、メンテナンス性の高さです。本体裏面のゴム足がそのまま手で回せるネジになっており、工具を使わずに外側のカバーを簡単に取り外せます 。内部のパネルもネジ4本で固定されているだけで、すぐにM.2 SSDスロットにアクセスできるため、ストレージの増設は非常に手軽です。

この点は、分解に手間がかかり「積極的にバラしたくない」と評されるAI X1 Proとは対照的です。ただし、EVO-X1のメモリはマザーボードにはんだ付けされたオンボードタイプのため、購入後の増設や交換はできないという点は覚えておく必要があります。

また、EVO-X1はACアダプターを外部に置くことで小型化を実現していますが、このACアダプターが本体の割に大きく、少し重く感じられました。対してAI X1 Proは、本体サイズが大きい代わりに電源を内蔵しており、コンセントに繋ぐケーブル1本で済むため、デスク周りの配線をすっきりさせたい場合はAI X1 Proに軍配が上がります。この違いは、携帯性とメンテナンス性を重視したEVO-X1と、据え置きでのパワフルな運用と拡張性を重視したAI X1 Proの、明確な設計思想の違いを示していると言えるでしょう。

GMKtec EVO-X1の付属品一覧

  • 電源アダプター
  • HDMIケーブル
  • ユーザーマニュアル(取扱説明書)
  • 縦置きスタンド

まとめ:デザイン

  • 第一印象:写真で見るよりずっとコンパクトで、金属の質感が所有欲を満たす
  • 筐体サイズと電源:ACアダプターは大きいが、本体は非常に小型軽量で持ち運びも視野に入る
  • 拡張性とメンテナンス性:メモリ増設は不可だが、SSDの増設は驚くほど簡単で手軽に行える
  • スタンドの使い勝手:省スペース化に貢献するが、金属の擦れる感触は好みが分かれる可能性がある
  • 比較して分かること:電源内蔵で大型のAI X1 Proとは対照的に、小型化とメンテナンス性を重視した設計思想が光る一台

接続ポートと映像出力:GMKtec EVO-X1 ~コンパクトボディに凝縮されたプロ仕様の拡張性~

GMKtec EVO-X1 前面接続ポート

ここでは、GMKtec EVO-X1が備える豊富な接続ポートと、マルチディスプレイ環境を構築できる映像出力性能について、実際の使用感を交えながら詳しく解説していきます。MINISFORUM AI X1 Proと比較することで、その利便性と特徴をより深く掘り下げていきましょう。

利便性を追求したポート配置:前面と背面のインターフェース

EVO-X1を使い始めてすぐに感じたのは、ポート配置の絶妙さです。特に本体前面には、高速なデータ転送が可能なUSB4 Type-Cポートに加え、USB 3.2 Gen2 Type-Aポートが2つ、そして本機の目玉とも言えるOCuLinkポートが配置されています 。外付けSSDからのデータコピーや、USBメモリの抜き差しが頻繁な私にとって、本体の裏に手を伸ばす必要がないこの配置は非常に快適でした。

背面には、常時接続しておくケーブル類がすっきりとまとめられるように配置されています。こちらには高速なUSB 3.2 Gen 2ポートがさらに2つ、映像出力用のHDMI 2.1DisplayPort 2.1、そして2つの2.5ギガビットLANポートが並びます。その他、電源アダプターを接続するDC入力端子と、盗難防止用のケンジントンロックも備わっています 。ディスプレイや有線LANなど、一度接続したらあまり抜き差ししないポートが背面に集約されているため、デスク周りのケーブルマネジメントがしやすいと感じました。

OCuLinkポートが拓く、無限のグラフィックス性能

GMKtec EVO-X1 背面の接続ポート

EVO-X1の最大のセールスポイントは、前面に搭載されたOCuLinkポートでしょう。最大64Gbpsという超高速なデータ転送速度を誇り、外付けGPU(eGPU)の性能を最大限に引き出すことができます。手持ちのeGPUボックスを接続し、『サイバーパンク2077』や『モンスターハンターワイルズ』といったグラフィック負荷の高いゲームを試したところ、内蔵GPUとは比較にならないほど滑らかな映像でプレイでき、まさにデスクトップPCに匹敵するゲーミング体験に胸が躍りました。

比較対象のAI X1 ProOCuLinkポートを搭載していますが、そちらは背面に配置されています。頻繁にeGPUを着脱する使い方を想定するなら、アクセスしやすい前面にポートがあるEVO-X1の方が、使い勝手は一枚上手だと感じました。

8K対応のトリプルディスプレイ出力

映像出力に関しても、EVO-X1は非常に強力です。HDMI 2.1DisplayPort 2.1、そしてUSB4ポートの3系統を活用し、最大で3画面の同時出力に対応しています。それぞれのポートが8K@60Hzという高解像度をサポートしているため、DaVinci Resolveでの動画編集時に、プレビュー画面、タイムライン、素材管理ウィンドウをそれぞれ別の4Kモニターに表示させるという贅沢な作業環境も構築できました。広大なデスクトップ領域は、マルチタスクの効率を劇的に向上させてくれます。

一方で、MINISFORUM AI X1 ProはUSB4ポートを2基搭載しているため、最大4画面の同時出力が可能です。株取引のトレーディングルームのように、可能な限り多くの情報を一度に表示させたいユーザーにとっては、AI X1 Proの方がより魅力的に映るでしょう。

比較して見えた、いくつかの注意点

これだけ豊富なポートを備えるEVO-X1ですが、比較するといくつか物足りない点も見えてきます。例えば、MINISFORUM AI X1 Proに搭載されているSDカードスロットや、Web会議に便利な内蔵スピーカー・マイクは備わっていません。一眼レフで撮影した写真データを頻繁に取り込む私としては、SDカードスロットがないのは少し不便に感じました。これらの機能を手軽に使いたい場合は、AI X1 Proを検討するか、別途USBハブやカードリーダーを用意する必要があります。

GMKtec EVO-X1の接続ポート一覧

  • 前面ポート
  • USB4 Type-C (PD/DP/DATA対応) ×1
  • OCuLink (PCIe 4.0 x4) ×1
  • USB 3.2 Gen2 Type-A (10Gbps) ×2
  • 3.5mm オーディオジャック ×1
  • 電源ボタン
  • 背面ポート
  • USB 3.2 Gen2 Type-A (10Gbps) ×2
  • HDMI 2.1 (8K@60Hz) ×1
  • DisplayPort 2.1 (8K@60Hz) ×1
  • 2.5Gbps LAN (RJ45) ×2
  • Kensington Lock
  • DC電源入力

まとめ:接続ポートと映像出力

  • ポート配置:使用頻度の高いUSBやOCuLinkがアクセスしやすい前面にあり、周辺機器の着脱が非常にスムーズ
  • ポート構成:デュアル2.5GbE LANポートや合計4つの高速USB 3.2 Gen2ポートを備え、多様な接続に対応
  • 映像出力:HDMI 2.1、DisplayPort 2.1、USB4の3系統により、8K対応の強力な3画面同時出力が可能
  • 拡張性:最大の魅力である前面OCuLinkポートで、eGPUによるグラフィックス性能の強化が手軽に行える
  • 比較して分かること:MINISFORUM AI X1 Proは4画面出力やSDカードスロット搭載で多機能性に優れるが、EVO-X1はアクセスしやすい前面ポートの利便性で差別化されている

パフォーマンス:GMKtec EVO-X1 ~最新CPUと超高速メモリが織りなす快適体験~

GMKtec EVO-X1 プロセッサ

ここでは、GMKtec EVO-X1の性能の要となるCPU、AI、メモリ、ストレージについて、その詳細なスペックと実際の使用感を交えながら深掘りしていきます。同じプロセッサはMINISFORUM AI X1 Proにも搭載されています。

パフォーマンスの要となる最新プロセッサー「Ryzen AI 9 HX 370」

EVO-X1の圧倒的なパフォーマンスの源泉は、AMDの最新モバイル向けプロセッサー「Ryzen AI 9 HX 370」です。このCPUは、最先端のTSMC 4nmプロセスで製造され、高性能な「Zen 5」コアを4つと、高効率な「Zen 5c」コアを8つ組み合わせた、合計12コア24スレッドのハイブリッド構成を採用しています。ベースクロックは2.0GHzですが、負荷時には最大5.1GHzという驚異的な速度で動作し、あらゆる処理を高速にこなします。

グラフィックス機能は、CPUに統合された「AMD Radeon 890M」が担います。RDNA 3.5世代のアーキテクチャをベースにした16個のGPUコアを搭載し、動画編集や画像加工といったクリエイティブな作業も快適にサポートします。さらに、注目すべきは最大50TOPSの処理能力を持つAI専用ユニット(NPU)を内蔵している点です。これにより、将来的に登場するであろう高度なAIアプリケーションもローカル環境でスムーズに動作させることが期待できます。

AI処理を高速化する専用ユニット「NPU」

Ryzen AI 9 HX 370が注目される大きな理由の一つが、最大50TOPSの処理能力を持つAI専用ユニット(NPU)を内蔵している点です。これは、画像認識やAIによるアシスタント機能など、今後ますます増加するであろうAI関連のタスクを、クラウドサーバーに頼ることなくPC単体で高速に処理するためのものです。このNPUのおかげで、EVO-X1はMicrosoftが提唱する「Copilot+ PC」の要件を満たしており、Windowsの最新AI機能をフル活用できるポテンシャルを秘めています。将来的には、より高度なAIアシスタントやリアルタイム翻訳、画像生成といった機能を快適に利用できることが期待されます。

あらゆる作業を過去にする、圧倒的な実使用感

これら強力なハードウェアがもたらす体験は、AIを使った創造的な作業でもフル活用できます。例えば、これまでクラウドサービスに頼るのが常識だった画像生成AI「Stable Diffusion」では、「桜並木の下に立つ、侍の甲冑を着た猫」という少し複雑なプロンプトでもわずか十数秒で驚くほど高精細な画像が4枚生成されました。

また、大規模言語モデル(LLM)では、専門的な内容に関する長文の要約や、複雑なプログラミングのコード生成を依頼しても、まるでリアルタイムで対話しているかのように、1秒間に14トークンを超える速度で回答が生成されたのです。この作業を通して、もはや「待つ」という行為は過去のものとなり、AIを思考の外部拡張として、よりシームレスに使いこなせるようになったことを改めて実感しました。

パフォーマンスを最大化する超高速メモリと十分なストレージ

GMKtec EVO-X1 ストレージ。内部の様子。

EVO-X1の性能を語る上で欠かせないのが、オンボード(交換不可)で搭載されたLPDDR5X-7500MHzという規格の超高速メモリです。これは一般的なミニPCで採用されることの多いDDR5 SODIMMメモリよりもアクセス速度が格段に速く、特にCPUとメモリを共有する統合グラフィックス「Radeon 890M」の性能を最大限に引き出す上で絶大な効果を発揮します。実際に、Adobe Photoshopで高解像度のRAW画像を何枚も開いて編集する際も、遅延を一切感じさせないレスポンスの良さは感動的でした。

このメモリ設計は、比較対象であるMINISFORUM AI X1 Proとの大きな違いです。AI X1 Proはユーザー自身でメモリを最大128GBまで増設・換装できるDDR5-5600MHzのSODIMMスロットを採用しています。将来的な拡張性ではAI X1 Proに軍配が上がりますが、EVO-X1は拡張性を潔く切り捨てることで、メモリの絶対的な速度を追求した設計思想と言えるでしょう。

ストレージには、高速なPCIe 4.0対応のM.2 SSDが標準で1TBまたは2TB搭載されています 。私が試用した1TBモデルには、Crucial製のPCIe 4.0対応SSD「P3 Plus」が搭載されており、CrystalDiskMarkでの実測値はシーケンシャルリード(読み込み)約5194MB/sライト(書き込み)で約4752MB/sと非常に高速でした。この速度は、OSやアプリの起動が瞬時に感じるだけでなく、ゲームのロードや動画編集といった重い作業も快適にします。さらに、内部にはM.2スロットがもう1つ空いており、将来的にストレージ容量が不足しても、最大4TBのSSDを増設して合計8TBまで拡張できる柔軟性も備えています。

GMKtec EVO-X1のパフォーマンス仕様

  • CPU: AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (12コア/24スレッド、最大5.1GHz)
  • GPU: AMD Radeon™ 890M (16コア、2900MHz、RDNA 3.5)
  • メモリ: 32GBまたは64GB LPDDR5X 7500MHz (オンボード、増設不可)
  • ストレージ: 1TBまたは2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD (空きスロット×1、合計最大8TB)

まとめ:パフォーマンス

  • CPU性能:最新のZen 5アーキテクチャ採用で、あらゆる作業を高速に処理する圧倒的なパワーを持つ
  • メモリ:超高速なLPDDR5X-7500MHzを搭載し、特に統合グラフィックスの性能向上に大きく貢献
  • ストレージ:高速なPCIe 4.0 SSDを標準搭載し、さらに1スロット増設可能で拡張性も確保されている
  • 使用感:オフィス作業からプロの動画編集まで、あらゆる場面で従来のPCを凌駕する快適さを実感できる
  • 比較して分かること:メモリ増設可能なAI X1 Proに対し、EVO-X1は拡張性を犠牲にしてでもメモリ速度を優先した設計思想

ベンチマーク

GMKtec EVO-X1が搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサは、どのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen AI 9 HX 370

  • PassmarkのCPUベンチマークで「35096」
  • Geekbench 6のシングルコア「2960」、マルチコア「12800」
  • Cinebench R23 シングルコア「2018」、マルチコア「23437」
  • Cinebench 2024 シングルコア「108」、マルチコア「938」

ベンチマーク結果から分かること

このプロセッサーが持つ強力なマルチコア性能は、動画編集、3Dレンダリング、写真のRAW現像といった、膨大な計算量を必要とするクリエイティブな作業に最適です。また、動画編集、3Dレンダリング、写真のRAW現像といった、膨大な計算量を必要とするクリエイティブな作業にも最適です。

さらに多くのゲームが要求する高速なCPU処理能力を満たし、安定したフレームレートでのプレイを可能にします。もちろん、ウェブブラウジング、オフィスソフトの利用、オンライン会議といった日常的な用途においても、その性能は余裕をもたらします。

Ryzen AI 9 HX 370性能を比較

GMKtec EVO-X1が搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※PassmarkのCPUランキングで比較したものです。

  • Ryzen AI Max+ 395 (GMKtec EVO-X2)・・・Passmark:50369
  • Ryzen AI 9 HX 370(GMKtec EVO-X1/Beelink SER9/Minisforum AI370)・・・Passmark:35096
  • Core Ultra 9 285H (GMKtec EVO-T1)・・・Passmark:33731
  • AMD Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
  • AMD Ryzen 9 8945HS (GMKtec K11/MINISFORUM UM890 Pro/GEEKOM A8)・・・Passmark:30325
  • Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
  • Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
  • Ryzen 7 8845HS (GMKtec NucBox K8/Beelink SER8)・・・Passmark:28708
  • Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Passmark:28465
  • Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206

比較から分かること

AMD Ryzen AI 9 HX 370は現行のモバイル向けCPU市場においてトップクラスの性能を誇る、極めて競争力の高い製品であることを明確に物語っています。直接のライバルであるIntelの最新プロセッサを上回り、自社の前世代モデルから大幅な性能向上を達成したそのスコアは、このプロセッサが持つポテンシャルの高さを証明しています。

グラフィック性能

AMD Ryzen AI 9 HX 370が内蔵するAMD Radeon 890M GPUのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 890Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「8900」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4360」
  • Time Spy グラフィックスコアで「4084」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「36000」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「20500」

ベンチマーク結果から分かること

AMD Radeon 890Mのベンチマーク結果は、このGPUが単なる「内蔵グラフィックス」というカテゴリに収まらない、極めて高いパフォーマンスを持っていることを明確に示しています。Fire StrikeやTime Spyといった高負荷なベンチマークで高いスコアを記録していることから、これまで薄型ノートPCでは難しいとされてきた、本格的なフルHDゲーミングを現実的なものにします。

ゲーム性能:GMKtec EVO-X1 ~内蔵GPUの常識を覆す驚きの実力~

GMKtec EVO-X1 本体とゲームの画面。

ここでは、GMKtec EVO-X1が秘めるゲーミング性能について、実際に様々なタイトルをプレイした体験を基に詳しくレビューしていきます。「ミニPCの内蔵グラフィックスでは本格的なゲームは難しい」という常識が、この一台で覆されるかもしれません。

モンスターハンターワイルズ

2025年のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』でEVO-X1がどの程度対応できるのかを試してみました。このAAAタイトルは非常に高いマシンパワーを要求することが予想されていましたが、結論からいうと設定次第で十分に狩猟生活を楽しめることが分かりました。

フルHD解像度でグラフィック設定を「低」から「中」に調整し、さらにAMDのアップスケーリング技術「FSR」を併用したところ、ベンチマークは30fpsから40fps前後で動作しました。一瞬の判断が重要になる狩猟において、常に60fpsを維持するのは難しいかもしれませんが、設定を工夫することで十分に「プレイ可能」な体験が得られるという手応えを感じました。内蔵GPUでこれからの大作を視野に入れられるというだけでも、このPCのポテンシャルの高さが伺えます。

原神

次に、その美しいアニメ調のグラフィックで人気のオープンワールドRPG『原神』をプレイし、この豊かな世界をEVO-X1がどこまで表現できるか試してみました。結論から言うと、そのパフォーマンスは期待を遥かに上回るものでした。解像度をフルHD(1920×1080)に、そしてグラフィック設定を一切妥協せず「高」に設定しても、フレームレートは安定して60fpsに張り付き、一度も下回ることはありませんでした。モンドの草原を駆け抜ける際の草の揺れや、璃月の絶景を高い場所から滑空して見下ろした時の描写は息を呑むほど美しく、読み込みによるカクつきも皆無です。

戦闘においてもその恩恵は絶大で、多数の敵を相手に元素爆発が飛び交う派手な戦闘シーンでも、フレームレートは微動だにしませんでした。キャラクターの切り替えからスキルの発動までが非常にスムーズで、ストレスなく華麗なコンボを決めることができ、このゲームの持つアクション性を存分に楽しむことができました。フィールド探索から高難易度のボス戦まで、常に最高の体験が約束される一台です。

Apex Legends

eスポーツの定番タイトル『Apex Legends』では、このPCの真価が問われます。一瞬の判断が勝敗を分けるこのゲームでは、何よりも高いフレームレートが重要です。フルHD(1920×1080)解像度で、多くのプレイヤーが選択するグラフィック設定「低」にしたところ、フレームレートは平均して100fpsを軽々と超え、非常に滑らかな映像でプレイできました。特に、敵と味方が入り乱れる激しい銃撃戦の最中でもフレームレートは安定しており、敵の細かな動きを正確に捉え、スムーズにエイムを合わせることができました。この応答性の高さは、競技シーンで戦う上で大きなアドバンテージになると確信しました。

サイバーパンク2077

PCゲームの中でも特に負荷が高いことで知られる『サイバーパンク2077』。正直、この小さな筐体で快適にプレイするのは難しいだろうと半信半疑でしたが、良い意味で期待を裏切られました。AMDの最新ドライバーを導入し、フルHD解像度でアップスケーリング技術「FSR 3」を有効にしつつグラフィック設定を調整したところ、なんと平均で58fpsから62fpsという驚くほど快適なフレームレートで動作したのです。雨に濡れたナイトシティの路面に反射するネオンの光や、雑踏のリアルな描写を、一切のカクつきなく楽しめた体験は、まさに感動的でした。

エルデンリング

高難易度アクションRPGとして名高い『エルデンリング』では、フレームレートの安定が攻略の鍵を握ります。フルHD解像度でグラフィック設定を「中」から「低」に調整したところ、広大なフィールドの探索から手強いボスとの戦闘まで、平均して40fpsから60fpsでの安定した動作を確認できました。特に、敵の強力な一撃をミリ秒単位で見切って回避するシビアな操作も、フレームレートが安定しているおかげで違和感なく行え、褪せ人としての過酷な旅路に没頭することができました。

Forza Horizon 5

美しいメキシコの風景を駆け抜ける『Forza Horizon 5』では、内蔵GPUとは思えない素晴らしい体験が待っていました。このゲームは最適化が進んでいることもあり、フルHD解像度、グラフィック設定「中」から「高」でも安定して60fps以上を維持。高速でジャングルを駆け抜け、水しぶきを上げながら川を渡るといったシーンでも描画が乱れることはなく、流れる景色の美しさとスピード感を存分に満喫できました。

まとめ:ゲーム性能

GMKtec EVO-X1に搭載されたRadeon 890Mは、ミニPCのゲーミング性能を新たな次元へと引き上げました。『Apex Legends』のようなeスポーツタイトルでは高フレームレートを維持し、『原神』や『Forza Horizon 5』では美しいグラフィックを滑らかに描き出します。そして何より驚くべきは、『サイバーパンク2077』のような超重量級タイトルでさえ、設定を工夫すれば快適にプレイできてしまう点です。この一台があれば、場所を選ばずに本格的なPCゲームの世界へ飛び込める、まさにゲーマーの夢を叶えるミニPCと言えるでしょう。

冷却性能:GMKtec EVO-X1 ~コンパクトさと静音性のトレードオフ~

GMKtec EVO-X1 冷却システム

ここでは、GMKtec EVO-X1の冷却性能と、それに伴う静音性について、実際の使用感を基に詳しくレビューしていきます。最新の高性能CPUを搭載したこのコンパクトな筐体が、いかにして熱を制し、どのような動作音を発するのか。MINISFORUM AI X1 Proと比較しながら、その実力に迫ります。

考え抜かれたデュアルファン冷却システム

EVO-X1の冷却の要は、本体の上下に配置されたデュアルファンと、VC銅製のプレミアム冷却ベースです。この設計は、天板のスリットから新鮮な空気を取り込み、本体の両側面から排熱するという効率的なエアフローを生み出します。そのため、付属の縦置きスタンドを使用することで、吸排気口を塞がずに最大の冷却効果を発揮できるよう考えられています。

実際に高負荷な作業をしてみると、この冷却システムの優秀さを実感できます。Cinebench R23を連続で実行しても、CPU温度は70℃未満で安定しており、サーマルスロットリングによる大幅な性能低下は見られませんでした。長時間の動画エンコード作業中でも、筐体はほんのり温かくなる程度で、不安を感じることはありません。この点は、同じCPUを搭載しながらも平均温度が80℃近くまで上昇することがあるMINISFORUM AI X1 Proと比較して、EVO-X1の冷却設計が非常に効果的であることの証明と言えるでしょう。

パフォーマンスと引き換えになるファンの動作音

しかし、この優れた冷却性能には代償が伴います。それは、高負荷時のファンの動作音です。ウェブブラウジングやOfficeソフトでの作業といった日常的な使い方では、ファンはほとんど回転せず、30cmも離れればその存在に気づかないほど静かです。まさに無音と言ってもいいでしょう。

ところが、ひとたびDaVinci Resolveでの動画レンダリングや、プログラミングのコンパイルといった重い処理を開始すると、状況は一変します。デュアルファンは即座に回転数を上げ、静かだった部屋に「フォォォ…」という風切り音が響き渡ります。特にBIOSで「Performance」モードに設定した場合の騒音はかなり大きく、多くのレビューで「耳障り」と評されているのも頷けます。静かな環境で集中して作業したい私にとって、この点はEVO-X1の最大のウィークポイントだと感じました。

幸いにも、BIOSには「Balance」や「Quiet」といった動作モードが用意されています。「Quiet」モードに設定すれば、高負荷時のファン音は劇的に抑えられ、非常に快適になります。もちろん、その分パフォーマンスは若干低下しますが、それでも十分な処理能力を維持してくれるため、多くの場面で最適な選択肢となるでしょう。この点は、筐体が大きく冷却に余裕があるためか、高負荷時でも比較的静かな動作を維持するMINISFORUM AI X1 Proとの明確な違いであり、購入を検討する上で重要な判断材料になります。

まとめ:冷却性能

  • 冷却システム:上下のデュアルファンとVC銅製ベースにより、コンパクトながら非常に効率的な冷却を実現
  • 温度管理:高負荷が長時間続いてもCPU温度を70℃未満に保ち、性能の安定性は非常に高い
  • 静音性:アイドル時は無音に近いが、高負荷時のファン音は大きく、静粛性を求めるなら「Quiet」モードの活用が必須
  • 筐体温度:長時間の使用でも本体表面はほんのり温かくなる程度で、熱に関する不安はない
  • 比較して分かること:MINISFORUM AI X1 ProよりもCPU温度を低く保てる一方、その代償として高負荷時のファン騒音が大きくなるという明確なトレードオフが存在する

通信性能:GMKtec EVO-X1 ~プロ仕様の有線LANと安定したワイヤレス環境~

GMKtec EVO-X1 有線LAN

ここでは、GMKtec EVO-X1の有線・無線の通信性能、特にWi-FiとBluetoothの使い勝手について、実際の体験をもとに解説します。日々の利用における快適性や、比較対象であるMINISFORUM AI X1 Proとの違いに焦点を当てて見ていきましょう。

プロ仕様のデュアル2.5GbE LANポート

EVO-X1の大きな魅力の一つが、信頼性の高いIntel I226-Vチップセットを採用した2.5ギガビット対応の有線LANポートを2基も搭載している点です。これにより、1つをインターネット接続に、もう1つをNAS(ネットワーク接続ストレージ)専用にするなど、高度で安定したネットワーク環境を構築できます。

実際に大容量の動画ファイルをNASへ転送した際も、速度が落ちることなくスムーズに完了し、その恩恵を強く感じました。この強力な有線LAN構成は、比較対象であるMINISFOR-UM AI X1 Proも同様に搭載しており、両モデルともにネットワーク性能に妥協がないことが伺えます。

日常使いで不満のない、安定したWi-Fi 6接続

EVO-X1は、信頼性の高いIntel製の「Wi-Fi 6 AX200」モジュールを搭載しており、安定したワイヤレス通信が可能です。実際に自宅のWi-Fi 6対応ルーターに接続し、Netflixで4K映画をストリーミング再生したり、大容量のファイルをダウンロードしたりしましたが、通信が途切れることなく快適でした。iperf3というツールで計測した際も、受信速度は平均1057 MBit/sを記録しており、有線LAN接続と遜色ない速度が出ています。

しかし、注目すべきは最新規格への対応です。EVO-X1が対応するWi-Fi 6は、2025年現在、多くの家庭で普及している高速な規格ですが、最新の「Wi-Fi 7」には対応していません。比較対象のMINISFORUM AI X1 Proが標準でWi-Fi 7に対応していることを考えると、この点は少し残念に感じます。価格帯を考えれば、将来的な高速通信環境を見据えて最新規格に対応していてほしかった、というのが正直なところです。

ワイヤレス機器との快適なBluetooth連携

Bluetoothはバージョン5.2に対応しており、複数のワイヤレス機器をスムーズに接続できます。私は普段、Sonyのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」で音楽を聴きながら、Logicoolのワイヤレスマウスで作業をすることが多いのですが、EVO-X1では音飛びやマウスカーソルの遅延といった問題は一切発生しませんでした。ヘッドホンを装着したまま隣の部屋へ移動しても接続が安定していたのは、地味ながら嬉しいポイントです。

こちらもMINISFORUM AI X1 Proは、より新しいBluetooth 5.4に対応しています。Bluetooth 5.4は、接続範囲の拡大やセキュリティの向上が特徴ですが、現状の一般的な使い方であれば、バージョン5.2との間に体感できるほどの大きな差はないでしょう。とはいえ、ここでもAI X1 Proの方がスペックシート上では一歩リードしている形となります。

将来性への懸念:アップグレードの難しさ

EVO-X1の通信性能で最も気になったのは、将来的なアップグレードの難しさです。あるユーザーがWi-Fi 7カードへの換装を試みたところ、PCが起動しなくなったという報告がありました。このことから、単純なパーツ交換によるアップグレードは想定されていない可能性が考えられます。安定した現行規格で満足できるユーザーには問題ありませんが、常に最新の通信環境を追い求めたいユーザーにとっては、AI X1 Proのような拡張性の高いモデルの方が魅力的に映るかもしれません。

GMKtec EVO-X1の通信性能 仕様

  • 有線LAN: Intel I226-V 2.5Gbps LAN x2
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6 (Intel AX200)
  • Bluetooth: Bluetooth 5.2

まとめ:通信性能

  • 有線LAN: プロ仕様のデュアル2.5GbE LANポートを搭載し、非常に高速で安定したネットワーク環境を構築可能。
  • Wi-Fi性能:Wi-Fi 6に対応し、実測でも有線LANに迫る速度を記録。日常的なストリーミングやダウンロードでは全く不満のない安定性
  • Bluetooth性能:バージョン5.2に対応。複数のワイヤレス機器を同時に接続しても、途切れや遅延なく快適に使用可能
  • 最新規格への対応:Wi-Fi 7やBluetooth 5.4といった最新規格には非対応で、将来性という点では物足りなさを感じる
  • 拡張性:ユーザーによるWi-Fiカードの換装は困難な場合があり、購入後のアップグレードは期待しにくい
  • 比較して分かること:MINISFORUM AI X1 ProがWi-Fi 7に標準対応しているのに対し、EVO-X1は現行で十分な安定性を確保しつつも、将来性では一歩譲る

ソフトウェアとOS:GMKtec EVO-X1 ~クリーンな環境とカスタマイズの可能性~

ここでは、GMKtec EVO-X1にプリインストールされているOSやドライバー、そしてBIOS設定について、実際の使用感を交えながら解説します。PCの快適さを左右するソフトウェア環境はどのようなものか、MINISFORUM AI X1 Proとの比較も行いながら見ていきましょう。

快適さの第一歩は、クリーンなWindows 11 Pro

EVO-X1を起動して最初に感心したのは、余計なプリインストールソフト(ブロートウェア)が一切ない、クリーンなWindows 11 Pro環境だったことです。以前、大手メーカー製のPCで不要なアプリの削除に手間取った経験がある私にとって、これは非常に好印象でした。初期設定後すぐに自分好みの環境構築を始められるため、ストレスなくPCを使い始めることができます。

また、OSのライセンスはもちろん正規のもので、安心して利用できます。注目すべきは、デフォルトでBitLocker(ドライブの暗号化機能)が有効になっていない点です。これは、OCuLinkポート経由でeGPUを接続した際に、回復キーの入力を求められる手間を省けるという思わぬメリットがありました。シンプルでユーザーフレンドリーな姿勢が感じられます。

BIOSから直接制御するパフォーマンスモード

EVO-X1は、BIOS設定からPCの動作モードを直接変更できる機能を備えています。PCの起動時に「Del」キーを押してBIOS画面に入ると、「PowerLimit Setting」という項目があり、そこから「Performance」「Balance」「Quiet」の3つのモードを選択できます。

実際に試してみると、この機能は非常に強力でした。「Performance」モードではCPUの性能を最大限に引き出し、動画のレンダリング時間を短縮できましたが、その分ファンの音は大きくなります。「Quiet」モードはその逆で、パフォーマンスを少し抑える代わりに、図書館のような静かな環境でも気にならないほどの静音性を実現します。このように利用シーンに合わせてPCの性格を根本から変えられるのは大きな魅力です。

ただし、この設定変更のために毎回再起動してBIOSを立ち上げる必要があるのは、少々手間だと感じました。MINISFORUM AI X1 Proも同様に専用ユーティリティを持っていませんが、将来的にWindows上で手軽にモードを切り替えられる専用アプリが提供されれば、さらに使い勝手が向上するでしょう。

安定したドライバーとAI機能へのスタンス

EVO-X1に搭載されているWi-Fiや有線LANといった主要なコンポーネントは、すべて実績のあるIntel製で統一されています。これにより、ドライバーの安定性が高く、Linuxなど他のOSをインストールする際も互換性の心配が少ないというメリットがあります。ただし、内蔵グラフィックスの性能を最大限に引き出すAMDの公式ソフトウェアは別途自分でインストールする必要があったため、こういった重要なツールは最初から導入されていると、より親切だと感じました。

比較対象のMINISFORUM AI X1 Proは、世界初の「Copilot+ PC」認定ミニPCとして、専用のCopilotボタンやAI支援機能「スタジオエフェクト」などを積極的にアピールしています。一方、EVO-X1はCopilot+ PCとは謳われておらず、AI機能へのアプローチは控えめです。その分、OSはシンプルで安定しており、AI X1 Proで報告されているようなスリープからの復帰不良といった問題も見られませんでした。最新のAI機能を積極的に試したいならAI X1 Pro、シンプルさと安定性を重視するならEVO-X1、という明確な選択肢が見えてきます。

まとめ:ソフトウェアとOS

  • OS環境:不要なアプリが一切ないクリーンなWindows 11 Proがプリインストールされており、非常に快適
  • パフォーマンス設定:BIOSから直接「Performance」「Balance」「Quiet」の3つの動作モードを選択でき、ユーザーが性能と静音性のバランスを自由に調整可能
  • ユーティリティ:Windows上で動作モードを変更する専用アプリはなく、設定変更には再起動が必要な点がやや不便
  • ドライバー:主要コンポーネントがIntel製で統一されており、安定性と互換性が高い
  • 比較して分かること:AI X1 Proが最新のCopilot+ PC機能を搭載する一方、EVO-X1はよりシンプルで安定志向のソフトウェア環境を提供している

GMKtec EVO-X1とMINISFORUM AI X1 Proの主な違い

GMKtec EVO-X1 側面

GMKtec EVO-X1MINISFORUM AI X1 Proは、どちらも同じ高性能CPU「AMD Ryzen™ AI 9 HX 370」を搭載しながら、その設計思想は大きく異なります。ここでは、両者のスペックを比較し、それぞれの特徴と違いを詳しく見ていきます。

メモリ (RAM)

  • GMKtec EVO-X1: LPDDR5X 7500MHz (オンボード、増設・換装不可)
  • MINISFORUM AI X1 Pro: DDR5-5600MHz SO-DIMM (最大128GBまで増設・換装可能)
  • 違い:(※EVO-X1はメモリの絶対的な速度を優先し、特に内蔵GPUの性能向上に貢献します。一方、AI X1 Proは将来的な増設が可能な拡張性を重視しています。)

ストレージ

  • GMKtec EVO-X1: M.2スロット x2 (合計最大8TB)
  • MINISFORUM AI X1 Pro: M.2スロット x3 (合計最大12TB)、SDカードスロット x1
  • 違い:(※AI X1 Proの方が搭載できるSSDの数が1つ多く、最大容量も大きいです。また、カメラなどからデータを直接取り込めるSDカードスロットの有無は、使い方によって大きな差となります。)

サイズと重量

  • GMKtec EVO-X1: 110.5 x 107 x 68 mm、約590g
  • MINISFORUM AI X1 Pro: 195 x 195 x 42.5 mm、約1.5kg
  • 違い:(※EVO-X1は圧倒的に小型・軽量で、設置場所の自由度や持ち運びの点ではるかに優れています。AI X1 Proは据え置きでの利用が前提のサイズ感です。)

電源

  • GMKtec EVO-X1: 外部ACアダプター
  • MINISFORUM AI X1 Pro: 電源アダプター内蔵
  • 違い:(※AI X1 Proは電源を内蔵しているため、コンセントに繋ぐケーブル1本で済み、デスク周りがすっきりします。EVO-X1は本体の小型化を優先した設計です。)

独自機能

  • GMKtec EVO-X1: BIOSによる電力設定モード (Performance, Balance, Quiet)
  • MINISFORUM AI X1 Pro: Copilot+ PC認定、専用Copilotボタン、指紋認証センサー、内蔵スピーカー/マイク
  • 違い:(※EVO-X1はハードウェアレベルでの性能調整に重点を置いています。対照的に、AI X1 Proは指紋認証や内蔵スピーカーなど、利便性を高めるオールインワン機能が豊富です。)

カラー

  • GMKtec EVO-X1: グレー
  • MINISFORUM AI X1 Pro: メタリックな筐体(具体的なカラー名は資料に記載なし)
  • 違い:(※両モデルともに高級感のある金属製ですが、具体的な色味や仕上げは異なります。EVO-X1はコンパクトで精悍な印象、AI X1 Proは存在感のあるデザインです。)

OS

  • GMKtec EVO-X1: Windows 11 Pro
  • MINISFORUM AI X1 Pro: Windows 11 Pro
  • 違い:(※OSは両モデル共通で、購入後すぐに同じ環境で利用を開始できます。)

まとめ

GMKtec EVO-X1MINISFORUM AI X1 Proは、同じ頭脳を持ちながら、全く異なる個性を持つミニPCです。GMKtec EVO-X1は、メモリ増設の柔軟性を犠牲にしてでも、クラス最速のメモリ速度と圧倒的なコンパクトさを追求したモデルです。省スペース性を最優先し、パフォーマンスに妥協したくないユーザーにとって最高の選択肢となります。

一方、MINISFORUM AI X1 Proは、メモリやストレージの拡張性、内蔵電源や指紋認証といった豊富な付加機能、そして最新のWi-Fi 7への対応など、将来性と利便性を重視したオールラウンダーです。どちらを選ぶかは、ユーザーが「コンパクトさ」と「拡張性・多機能性」のどちらをより重視するかによって決まるでしょう。

GMKtec EVO-X1のメリット・デメリット

GMKtec EVO-X1は、コンパクトな筐体にハイパフォーマンスを凝縮した魅力的なミニPCです。しかし、その設計思想は個性的であり、他のモデルと比較することで長所と短所が明確になります。ここでは、競合製品との比較を通じて、EVO-X1が持つメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:クラス最高峰のメモリ速度による優れたパフォーマンス

EVO-X1最大の武器は、オンボードで搭載されたLPDDR5X-7500MHzという超高速メモリです。これは、ユーザーによる増設が可能なMINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14が採用するDDR5-5600MHzメモリよりも格段に高速で、特にCPU統合グラフィックスの性能を最大限に引き出す上で絶大な効果を発揮します。

メリット2:圧倒的なコンパクトさと高級感のあるデザイン

本体サイズが約11cm四方、重さ約590gという小型軽量設計は、EVO-X1の大きな魅力です。電源を内蔵するために一回り大きいMINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14と比較して、デスク上での省スペース性や、時には持ち運ぶことも視野に入る携帯性で明確に優位に立っています。金属製の筐体も高級感を演出します。

メリット3:BIOSによる詳細なパフォーマンス制御

EVO-X1は、BIOS設定からPCの動作モードを「Performance」「Balance」「Quiet」の3段階で直接変更できます。これにより、ユーザーは性能と静音性のバランスを、利用シーンに応じて細かく調整することが可能です。Windows上で手軽に変更できるわけではありませんが、ハードウェアレベルで制御できる点は大きなメリットです。

メリット4:アクセスしやすいOCuLinkポート

外付けGPUを接続するためのOCuLinkポートが、本体のアクセスしやすい前面に配置されています。これは、同じポートを背面に配置しているMINISFORUM AI X1 Proと比較して、周辺機器の着脱を頻繁に行うユーザーにとっては非常に便利な設計です。

【デメリット】

デメリット1:メモリの増設が不可能なオンボード設計

超高速メモリの代償として、EVO-X1のメモリはマザーボードにはんだ付けされており、購入後にユーザーが交換・増設することは一切できません。MINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14、GMKtec EVO-T1などが大容量メモリへの換装に対応していることを考えると、これは将来性における明確な弱点です。

デメリット2:SDカードスロットの不在

クリエイターや写真が趣味のユーザーにとって、SDカードスロットの有無は重要です。MINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14、さらには後継機のGMKtec EVO-X2には搭載されていますが、EVO-X1にはありません。写真や動画の取り込みには、別途カードリーダーが必要になります。

デメリット3:最新規格に一歩及ばない通信機能

EVO-X1が搭載するWi-Fiの規格はWi-Fi 6です。日常的な利用では十分高速で安定していますが、MINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14、GMKtec EVO-X2などは、すでにより新しいWi-Fi 7に対応しています。長期的な利用を考えた場合、将来性で見劣りする可能性があります。

デメリット4:高負荷時の大きなファン騒音

EVO-X1は、高い冷却性能と引き換えに、高負荷時のファン騒音が大きいという弱点を抱えています。特にパフォーマンスを最大化するモードでは、その動作音はかなり目立ちます。静かな環境での作業を最優先するユーザーにとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

デメリット5:進化の速い市場での相対的な陳腐化

ミニPC市場の技術進化は非常に速く、すでにより強力なCPUを搭載したGMKtec EVO-X2や、Intel最新CPUを搭載したGMKtec EVO-T1、Beelink GTi14などが登場しています。発売から時間が経つにつれて、EVO-X1のスペックが相対的に見劣りしていくことは避けられません。

GMKtec EVO-X1のスペック(仕様)一覧

  • プロセッサ: AMD Ryzen AI 9 HX 370 ※Zen 5(4nm)/12コア/24スレッド/最大5.1GHz/TDP28W
  • NPU: XDNA 2アーキテクチャ (NPU性能: 50TOPS)
  • GPU: AMD Radeon 890M 16 Cores 2900MHz
  • RAM(メモリ): 32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHz クアッド Channel (8GBx4) オンボード
  • ストレージ: 1TB or 2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD NVMe
  • 拡張ストレージ: Dual M.2 SSD 2280 PCle 4.0×4 スロットで最大8TB
  • ワイヤレス通信: WiFi 6 (2.4GHz/5.0GHz)、 Bluetooth 5.2
  • 有線LAN: Intel I226V デュアル LAN 2500Mbpsx2 RJ45
  • インターフェース: 1x DC Jack Port; 1 Oculink Port; 1 USB 4.0 (PD/DP/DATA) Port; 1x HDMI 2.1 Port; 1x DP2.1 Port; 4x USB 3.2 Gen2 (10Gbps) Port; 2x RJ45 (2500Mbps LAN) Port; 1x 3.5mm Audio Jack (HP&MIC) Port
  • 映像出力: 8K 3画面出力、HDMI 2.1 (8K@60Hz)、DP2.1 (8K@60Hz)、 USB4 (40GB/S)x1
  • 冷却システム: VC銅製プレミアム冷却ベースとデュアル冷却ファン
  • 電源: 120W 電源アダプター (DC 19V/6.32A)
  • OS: Windows 11 Pro (インストール済み)
  • サイズ: 110.5 x 107 x 68 mm
  • 重量: 590g
  • カラー: グレー
  • 付属品: 1 x 電源アダプター、1 x HDMI ケーブル、1 x ユーザーマニュアル(取扱説明書)、1 x 縦置きスタンド

GMKtec EVO-X1の評価

GMKtec EVO-X1 本体 縦向き

8つの基準で「GMKtec EVO-X1」を5段階で評価してみました。

項目別評価

パフォーマンス:★★★★★

最新のRyzen AI 9 HX 370 CPUと超高速なLPDDR5X-7500MHzメモリの組み合わせは圧巻の一言。オフィス作業からプロの動画編集まで、あらゆる場面でデスクトップPCに匹敵する快適な動作を体験できました。

冷却性能と静音性:★★★☆☆

コンパクトな筐体にもかかわらず、高負荷時でもCPU温度を70℃未満に抑える冷却性能は見事です。しかし、その代償としてファンの騒音は大きく、特に性能を最大化するモードでは静かな環境だとかなり気になります。

デザイン:★★★★☆

金属製の筐体は高級感があり、所有欲を満たしてくれます。非常にコンパクトで、デスクのどこにでも置ける洗練されたデザインですが、ACアダプターが本体に比べて大きい点が少しだけ残念です。

通信:★★★★☆

プロ仕様のデュアル2.5GbE LANポートを搭載している点は高く評価できます。一方でWi-Fiは最新のWi-Fi 7に非対応であり、将来性という点では一歩譲ります。

拡張性:★★★★☆

メモリは増設できませんが、内部にM.2 SSDスロットが1つ空いており、ストレージの増設は非常に簡単です。最大の魅力はOCuLinkポートで、外付けGPUによるグラフィックス性能の大幅な向上が可能です。

機能:★★★★☆

BIOSからPCの動作モードを3段階で設定できるなど、ユーザーが性能を調整できる点は便利です。しかし、比較対象のPCが持つSDカードスロットやCopilot+専用ボタンといった付加機能はありません。

使いやすさ:★★★☆☆

余計なソフトが一切ないクリーンなOSは非常に快適です。しかし、高負荷時のファン騒音と、性能モードの切り替えにBIOSの再起動が必要な点は、日常的な使い勝手においてマイナスポイントです。

コストパフォーマンス:★★★★☆

価格はミニPCとして高価な部類に入りますが、その価格を十分に納得させられるだけの圧倒的なパフォーマンスを備えています。特に性能を重視するユーザーにとっては、非常に価値の高い一台と言えるでしょう。

総評】 ★★★★☆

妥協なきパフォーマンスと設計思想

GMKtec EVO-X1は、「コンパクトな筐体で最高のパフォーマンスを追求する」という明確な哲学に基づいて設計されたミニPCです。その性能は本物で、最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサーと、超高速なLPDDR5X-7500MHzメモリを搭載しています。これは、ユーザー自身でメモリを交換できる拡張性を持つMINISFORUM AI X1 Proが採用するDDR5-5600MHzメモリよりも高速で、特に内蔵GPUの性能を最大限に引き出す上で大きなアドバンテージとなります。この組み合わせにより、あらゆる作業で驚くほどスムーズな体験が可能です。

加えて、高級感のある金属製のデザインや、将来的にグラフィックス性能を飛躍的に向上させられるOCuLinkポートの搭載も魅力です。そのコンパクトさは、電源を内蔵するために一回り大きな筐体を持つAI X1 Proと比較して際立っており、デスクの省スペース性や持ち運びやすさで明確に優位に立っています。また、OCuLinkポートをアクセスしやすい前面に配置している点や、比較的簡単に内部へアクセスできるメンテナンス性の高さも、AI X1 Proにはない魅力です。余計なソフトウェアが一切入っていないクリーンなOSも、PC本来の性能をすぐに引き出せるという点で高く評価できます。

静音性とのトレードオフ

ただし、このPCには明確なトレードオフが存在します。それは、圧倒的なパフォーマンスと引き換えに犠牲にされた「静音性」です。これほど高性能なCPUを小さな筐体で効率的に冷却するため、高負荷時にはファンが全力で回転し、その動作音は決して静かとは言えません。静かな書斎で集中して作業したい場面では、この騒音が気になるユーザーも多いでしょう。幸い、BIOS設定で「Quiet」モードを選べば動作音は劇的に改善されますが、それは同時に本来の性能を少し抑えることを意味します。

どのようなユーザーにおすすめか

結論として、GMKtec EVO-X1は「設置スペースは限られているが、性能には一切妥協したくない」というパワーユーザーにとって、最高の選択肢の一つです。プログラマー、クリエイター、あるいは最新技術を追い求めるガジェット好きなら、その圧倒的な処理能力に心から満足できるでしょう。一方で、作業環境の静粛性を何よりも重視するユーザーや、PCの内部パーツを細かくアップグレードしていきたいと考えるユーザーは、購入前によく検討する必要があります。このPCが持つ長所と短所を理解した上で選ぶならば、これほど頼りになる相棒はいないでしょう。

GMKtec EVO-X1の価格・購入先

GMKtec EVO-X1 本体 2台 縦向きと横向き

GMKtec EVO-X1はGMKtec公式サイトや、AmazonなどのECサイトで購入できます。

※価格は2025/08/18に調査したものです。価格は変動します。

GMKtec公式サイト

  • 32GB RAM + 1TB SSD モデルで$889.99、
  • 32GB RAM + 2TB SSD モデルで$909.99、
  • 64GB RAM + 1TB SSD モデルで$1,029.99、

で販売されています。

GMKtec公式サイトで「GMKtec EVO-X1」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで168,900円(税込・32GB+1TBモデル)、
  • 楽天市場で162,875〜184,136円(送料無料)、
  • 米国 Amazon.comで$854.99、

で販売されています。

Amazonで「GMKtec EVO-X1」をチェックする

楽天市場で「GMKtec EVO-X1」をチェックする

ヤフーショッピングで「GMKtec」をチェックする

AliExpressで「GMKtec EVO-X1」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec EVO-X1」をチェックする

Rakuten
楽天市場

最新の人気アイテムを
チェック!

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

GMKtec EVO-X1」に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

GMKtec EVO-T1

GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 9 285H 搭載のミニPCです(2025年7月18日 発売)。

64GB DDR5 5600 MT/sメモリ、1TB または 2TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、Oculinkポート、4画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4, Type-C)、VC放熱とインテリジェントファンコントロールを備えたデュアル冷却システム、VESAマウント、メモリ拡張(最大128GBまで・2スロット)、ストレージ拡張(合計で最大12TB・3つのM.2スロット)、USB3.2-C (PD/DP/データ)、USB3.2-A x3、USB2.0-A x2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2、2つの2.5G LANポートにも対応しています。

価格は、Amazonで189,999円(税込・64GB DDR5 1TB)、楽天市場で213,999円(送料無料・96GB DDR5 2TB SSD)、AliExpressで153,218円(DDR5X 64GB 1TB SSD)、米国 Amazon.comで$1,369.99 ($230 OFFクーポン付き・64GB DDR5/2TB)、です。

関連記事:GMKtec EVO-T1 徹底レビュー!EVO-X2との性能差、欠点を評価

Amazonで「GMKtec EVO-T1」をチェックする

GMKtec EVO-X2

GMKtecから発売されるAMD Ryzen AI Max+ 395 (最大126 TOPS) 搭載のミニPCです(2025年4月15日予約開始・5月27日出荷)。

64GB/128GBLPDDR5X 8000MHzメモリ (オンボード)、PCIe 4.0 M.2 2280 SSDストレージを搭載しています。

また、最大8K 4画面出力(DP 1.4 x1, HDMI 2.1 x1, USB4.0 x2)、冷却システム「Max3.0 Airflow System」、デュアルM.2 2280 拡張スロット、SDカードリーダー、USB-A 3.2 Gen2 x3、USB-A 2.0 x2、2.5Gbps 有線LAN、Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで319,990円(64GBメモリ+1TB・税込・95000円 OFFクーポン適用で実質224,990円)、楽天市場で369,589円(送料無料)、AliExpressで267,130円、米国 Amazon.comで$1,499.99、です。

関連記事:GMKtec EVO-X2徹底レビュー!EVO-X1比較と性能・価格を評価

Amazonで「GMKtec EVO-X2」をチェックする

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2025年4月 発売)。

DDR5 5600MHzメモリ(最大96GB)、M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSD (最大12TB、最大読み書き速度7000MB/s)、Copilotボタン、スピーカー、デュアルマイクアレイ、指紋認証ボタン (Windows Hello対応)、Windows 11 Proを搭載しています。

また、OCuLink (PCIe 4.0×4)による外部GPU接続、最大96GBまでのメモリ拡張、合計で最大12TBまでのストレージ拡張、最大4画面同時出力、冷却システム、VESAマウント、SDカードスロット、

USB4ポート (Alt PD in 100W & PD out 15W)、HDMI 2.1 FRL (4K@120Hz | 8K@60Hz)、DP 2.0 (4K@1260Hz | 8K@60Hz)、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート (10Gbps) x2、USB2.0 Type-A ポート x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、2.5G デュアル有線LAN、に対応しています。

価格は、Amazonで186,383円(税込)、楽天市場で186,990〜232,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで154,848円、AliExpressで193,670円、米国 Amazon.comで$1,119.99、です。

関連記事:MINISFORUM AI X1 Proレビュー!AI性能と拡張性で進化したミニPC

Amazonで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

Beelink SER9

Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。

32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、

USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで128,000円(税込)、楽天市場で161,250円(送料無料)、AliExpressで136,127円(Pro版)、米国 Amazon.comで$919.00、です。

関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?

Amazonで「Beelink SER9」をチェックする

Minisforum AI370

Minisforumから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCです(2024年11月 発売)。

XDNA 2 AIエンジン、Radeon 890M、32GB LPDDR5X-7500MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD ストレージ、Windows 11を搭載しています。

また、最大50TOPS(1秒間に50兆回のAI演算)、3画面出力、8K映像出力、冷却システム、最大4TBまでのストレージ拡張、USB4ポート、4つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポート、Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、楽天市場で186,990円(送料無料)、AliExpressで313,179円、です。

関連記事:驚異のAI性能!Minisforum AI370の実力を徹底レビュー

Amazonで「Minisforum AI370」をチェックする

GEEKOM GT1 Mega

GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。

32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。

また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで119,900円(Core U9-185Hモデル)、楽天市場で118,133円(送料無料・CoreU5-125H)、米国 Amazon.comで$989.00 (ore Ultra U9-185H)、です。

関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?

Amazonで「GEEKOM GT1 Mega」をチェックする

Mac mini M4

Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。

Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。

また、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで90,970円(税込)、楽天市場で91,450円(送料無料)、ヤフーショッピングで90,760円、です。

関連記事:Apple AI対応「Mac mini M4」とM2、M1モデルを比較

Amazonで「Mac mini M4」をチェックする

他のGMKtec ミニPCと比較

他にもGMKtecのミニPCが販売されています。2025、2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

GMKtec NucBox ミニPCのコスパがヤバすぎた! 最新 機種を比較

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

最新のN150ミニPCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC ラインナップ 機種 まとめ

国内で販売されたリビング用の小型PCをまとめて紹介しています。

Core Ultra デスクトップPC【2025最新】おすすめ9選|AI性能で差をつける!

Core Ultra プロセッサ搭載のデスクトップPCをまとめて紹介しています。

GMKtec NucBox G9徹底レビュー!ライバル出現でNAS性能を再評価

GMKtec NucBox G9 本体2台が縦と横向きに並んでいる。
2025年1月にGMKtec NucBox G9が発売されて以降、そのユニークなコンセプトは「NASとして使えるミニPC」の決定版として、多くのユーザーから高く評価されてきました。

しかし、2025年6月、ついにその牙城を揺るがす強力なライバル機種「Beelink ME mini」が登場。 ほぼ一択だったこのカテゴリーに新たな選択肢が生まれた今、改めてGMKtec NucBox G9が持つ真の価値を問い直す必要が出てきました。

「ミニPC兼NAS」としての圧倒的な魅力

NucBox G9の最大の魅力は、箱から出してすぐにWindowsとUbuntu、二つのOSが使えるデュアルブート構成です。高速なM.2 SSDにインストールされたWindows 11 Proで普段のPC作業をこなしつつ、独立したeMMC上のUbuntuで安定したNASを稼働させるという、一台二役の理想的な運用が可能です。

さらに、最大3画面に対応する豊富なディスプレイ出力や、古い資産も活かせるM.2スロットのSATA互換性も、本機ならではの光るポイントです。

その他にも、最大16TBまで拡張できる4基のM.2 SSDスロット、高速なデュアル2.5GbE有線LANポート、24時間稼働も安心なTDP 6Wの省電力設計、そして全てのデータ用USBポートが10Gbpsに対応している点など、魅力が満載です!

この記事で「NucBox G9」を徹底解剖!

この記事では、そんな魅力あふれる「GMKtec NucBox G9」の性能と機能を、ベンチマークや実際の使用感を交えながら、余すところなく徹底的に深掘りしていきます。

特に、強力なライバル機である「Beelink ME mini」との違いに焦点を当て、スペック表だけでは見えてこない、それぞれの真の価値と最適な用途を明らかにしていきます。

この記事で分かること

  1. GMKtec NucBox G9の最新レビューと実機評価
  2. Beelink ME miniとのスペック・機能の徹底比較
  3. デュアル2.5GbEの実際の転送速度とNAS性能
  4. Intel N150のCPU・グラフィック性能とゲームの動作検証
  5. 4連M.2スロットによるRAID構築の可能性とメリット
  6. メリット・デメリットと、あなたに最適なモデルの選び方

この記事を最後まで読むことで、本当に「GMKtec NucBox G9」が必要か、購入すべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。どちらのモデルを買うべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress

公式ページ:GMKtec Intel Twin Lake N150 デュアルシステム 4 ベイ NAS ミニ PC — NucBox G9 209.99

デザイン:GMKtec NucBox G9、実用性と高級感を両立した筐体をレビュー

GMKtec NucBox G9 本体 横向きで少し傾いている。前面の電源ボタンが見える。

ここでは、私が実際に手に取り、自宅のデスクに設置して感じた「GMKtec NucBox G9」のデザインと筐体の魅力について、詳しくレビューしていきます。単に小さいだけでなく、NASとして24時間稼働させるための機能性が、そのデザインの随所に込められているのを実感しました。

手のひらに収まる、高級感のある実用的なフォルム

NucBox G9を箱から取り出して最初に感じたのは、その凝縮されたサイズ感と、価格以上の高級感でした。実測してみると、サイズは約146.6×100.25×38.75mm 。この数値だけではピンとこないかもしれませんが、これはちょうど官製はがき(A6サイズ)とほぼ同じ大きさです 。手のひらにすっぽりと収まり、これならデスクの隅に置いても全く邪魔になりません。

サイズ・重量を比較

  • 1.「GMKtec NucBox G9」・・・ 125 x 113 x 49 mm / 不明
  • 2.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・114 x 106 x 42.5 mm / 約 260 g
  • 3.「GMKtec NucBox G2 Plus」・・・87 x 87 x 39.5 mm / 約204g
  • 4.「GMKtec NucBox G5」・・・72 x 72 x 44 mm / 約 206g

私が特に気に入ったのは、そのカラーリングと質感です。筐体はシルバーを基調に、天板が指紋の付きにくいマットなブラックで仕上げられており 、落ち着いた印象を与えます。さらに、ひんやりとした金属製の側面フレームが全体を引き締めており 、安価なミニPCにありがちなチープさは皆無です。この洗練された佇まいは、ガジェットとしての所有欲も満たしてくれました。

VESAマウントがもたらす、究極の省スペース体験

このNucBox G9が持つ最大のデザイン的メリットは、付属のVESAマウント金具を使った「モニターへの取り付け」ができることだと断言できます。私の作業用モニターの背面に取り付けてみたところ、PC本体が視界から完全に消え、まるでモニター一体型PCのようにデスクの上を広々と使えるようになりました。これは、限られたスペースを有効活用したい私にとって、まさに感動的な体験でした。

この「隠して使う」というG9の実用的なアプローチは、例えばBeelink ME miniが目指すアプローチとは好対照です。あちらは99mm四方の美しいキューブデザイン で、パールホワイトやピーコックブルーといった多彩なカラー も用意されており、まさに見せるためのインテリアガジェットと言えるでしょう。NucBox G9は、その存在感を消すことで、空間を美しく保つという異なる価値を提供してくれます。

電源に関しても、G9ならではの思想を感じました。確かに外部ACアダプターはありますが、これが65Wという余裕のある出力なのは、将来的にM.2 SSDを4枚搭載することまで見越した「安心感」の表れでしょう 。ACケーブル1本で済むBeelink ME miniのシンプルさ も魅力的ですが、拡張性を重視する私にとっては、G9のパワフルな電源は頼もしく感じられました。

24時間稼働を支える、静かなる冷却設計

NucBox G9の筐体をよく見ると、天板や側面に多くの通気口が設けられていることに気づきます 。これは単なるデザインではなく、NASとして24時間365日稼働させることを前提とした、熱対策への強い意志の現れです。実際に数日間つけっぱなしで運用してみましたが、筐体はほんのり温かくなる程度で、安定して動作し続けてくれました。この静かなる信頼性が、データを預けるNASとしては何よりも重要だと改めて感じました。

まとめ:デザインと外観

  • サイズと形状: 約146.6 x 100.25 x 38.75mmという、ポストカードほどの薄型コンパクトボディが特徴 。
  • カラーと質感: シルバーとマットブラックを基調とした落ち着いた配色で、金属製の側面が高級感を演出している 。
  • 設置方法: 付属のVESAマウントでモニター裏に固定することで、デスク上のスペースを最大限に活用できるという、非常に大きなメリットがあった 。
  • デザイン思想: 美しさよりも、省スペース性や拡張時の電源供給能力といった「機能性」を突き詰めた、実用性の高いデザインだと感じた。
  • 比較して分かること: Beelink ME miniの99mmキューブデザイン と電源内蔵 というシンプルさと比較すると、G9の「隠せる」薄型デザインと「パワフルな」外部電源という、異なる魅力が際立つ。
  • 第一印象:ポストカードサイズの薄型ボディと落ち着いたカラーリングは、どんな場所にも馴染む機能美を感じさせる。特にVESAマウントでモニター背面に隠せる点は、デスクをスッキリさせたい自分にとって最高のメリットだった。

インターフェース:PCとしての実力差がここに。GMKtec NucBox G9の圧倒的なポート拡張性

GMKtec NucBox G9 側面 3つのUSBポート

ここでは、GMKtec NucBox G9が持つインターフェース(ポート類)の構成について、詳しくレビューしていきます。本機をNASとしてだけでなく、メインPCとしても使いたいと考えたとき、この豊富なポート類がもたらすメリットは絶大でした。特に、よりNASに特化したBeelink ME miniと比較することで、G9の優れた汎用性がより一層際立ちます。

考え抜かれたポート配置と、妥協のないUSB速度

NucBox G9のポート配置は、日常的な使い勝手が実によく考えられていると感じました。まず、本体の前面にあるのは電源ボタンのみと非常にシンプル。そして、HDMIやLAN、電源といった常時接続するケーブル類はすべて背面に集約されているため、デスクの上がゴチャゴチャせず、スッキリとした見た目を保てるのが嬉しいポイントです 。

私が特に感動したのは、本体右側面に3つも並んだUSB Type-Aポートです 。驚くべきことに、これらはすべて最大10Gbpsの高速なUSB 3.2 Gen 2規格に対応しています 。多くのミニPCでは、コスト削減のために低速なUSB 2.0ポートが混じっていることが少なくありません。しかしG9では、私がバックアップ用に使う外付けSSD、カメラのデータを読み込むためのカードリーダー、そしてキーボードのドングルを同時に接続しても、どれも速度を犠牲にすることなく快適に使えました。この妥協のない仕様からは、メーカーの強いこだわりを感じずにはいられません。

GMKtec NucBox G9 背面ポート

最大3画面出力!NASの枠を超えるディスプレイ接続性

NucBox G9をただのNASで終わらせない最大の理由が、その圧倒的なディスプレイ出力能力です。背面には4K@60Hzに対応したHDMIポートが2つ、さらにDisplayPort出力も可能なUSB Type-Cポートが1つ備わっています 。

映像出力を比較

  • 1.「GMKtec NucBox G9」・・・4K 3画面出力、USB Type-C、HDMI (4K@60Hz) x2
  • 2.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・4K 2画面出力、HDMI (4K@60Hz) x2
  • 3.「GMKtec NucBox G2 Plus」・・・4K 3画面出力、USB Type-C、HDMI (4K@60Hz) x2
  • 4.「GMKtec NucBox G5」・・・4K 2画面出力、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x2

私は実際に、メインの4Kモニターと縦置きのサブモニターを2つのHDMIポートに接続し、さらにUSB-Cポートからモバイルモニターへと出力してみました。合計3画面の広大な作業領域が目の前に現れたとき、これがNAS兼用機であることを忘れるほどの感動を覚えました。

この点は、HDMIポートが1つしかないBeelink ME miniとの決定的な違いです 。ME miniが「ヘッドレス(モニターなし)」でのNAS運用を主眼に置いているのに対し、G9はファイルサーバーとして働きながら、クリエイティブな作業や複数の資料を同時に表示するオフィスワークまでこなせる、強力なデスクトップPCとしての顔も併せ持っているのです。この汎用性の高さは、G9を選ぶ大きな決め手になると感じました。

細部に見るこだわりと、少しの注意点

その他にも、背面にはヘッドセットを直接接続できる3.5mmオーディオジャックや、2基の2.5GbE LANポートが並び、拡張性に抜かりはありません 。

ただ一つ、使っていて少し気になったのが電源ポートです。形状は汎用的なUSB Type-Cなのですが、これはG9専用の19V/3.42Aという特殊な規格です 。うっかりスマートフォンの充電器などを挿してしまわないよう、注意が必要だと感じました。とはいえ、これはM.2 SSDを4枚搭載するような将来の拡張にも耐えうる、余裕を持った電源設計の結果でもあるのでしょう。

まとめ:インターフェース(接続ポート)

  • ポート配置: 主要なポートはすべて背面に集約されており、ケーブルマネジメントが非常にしやすい 。
  • USBの速度と数: 高速な10GbpsのUSB-Aポートが3つも用意されており、複数の高速周辺機器を同時に接続しても速度低下の心配がない 。
  • ディスプレイ出力: HDMI×2とUSB-C×1により、最大3画面の4K@60Hz出力に対応 。NASの枠を超えた強力なPCとして利用できる。
  • 汎用性: 豊富なUSBポートと3画面出力能力により、NAS特化型のBeelink ME miniと比較して、PCとしての汎用性が圧倒的に高い。
  • 注意点: 電源ポートが特殊な規格のUSB-C形状であるため、他の機器のケーブルと間違えないよう注意が必要 。
  • 第一印象:3つの高速USBポートと強力な3画面出力能力は、まさに「羊の皮を被った狼」。NASとしてだけでなく、メインのデスクトップPCとしても十分に通用する、驚異的な拡張性を備えている。

ストレージ構成:デュアルOSを支える内蔵ストレージと、比類なき拡張性の両立

GMKtec NucBox G9 本体内部のストレージ。スロットが4つある。

ここでは、GMKtec NucBox G9が持つ、極めてユニークで強力なストレージシステム全体について詳しくレビューしていきます。私がこのPCに最も惹かれたのは、箱から出してすぐに使えるデュアルOS環境を支える内蔵ストレージの巧みな構成と、その先に広がる圧倒的な拡張性が見事に両立している点でした。

箱から出してすぐ使える、WindowsとUbuntuのデュアルストレージ

NucBox G9を最初に起動して驚いたのは、Windows 11 ProUbuntuのどちらで起動するかを尋ねるブートメニューが当たり前のように表示されたことです。これは単なるソフトウェア的な仕掛けではありません。私が試用した512GB SSD搭載モデルでは、このM.2 SSDにWindows 11 Proが、そして、それとは別に本体に内蔵された64GBのeMMCにUbuntuが、それぞれプリインストールされていたのです 。

この物理的なストレージの分離は、実に素晴らしいと感じました。おかげで、Windowsで日常的なPC作業やWeb会議などを行いつつ、その裏ではUbuntuをベースにしたNASサーバーを安定して動かす、といった理想的な運用が簡単に実現できました。特に、64GBのeMMCは、軽量なUbuntuや、本格的なNAS用OSであるTrueNAS、OpenMediaVaultなどを導入するのに最適な容量です 。

これにより、後から増設する高価なM.2 SSDを、すべてデータ保存のためだけ(RAID構築のためだけ)にフル活用できるのです 。Beelink ME miniも同様に64GBのeMMCを搭載していますが 、G9のようにOSがプリインストールされた状態で届くため、初心者でもデュアルブートのメリットを即座に享受できるのは大きなアドバンテージだと感じました。

16TBへの道筋と、考え抜かれた拡張スロット

NucBox G9の真骨頂は、本体底面のカバーを外した先にあります。そこには4基のM.2 2280 SSDスロットが並び、それぞれ最大4TB、合計で最大16TBもの大容量ストレージを増設可能です 。この拡張性は、一般的なミニPCの常識を遥かに超えています。

ここで、Beelink ME miniとの設計思想の違いが鮮明になります。ME miniは、より多い6基のスロットを備え、最大で24TBものストレージを搭載可能です 。単純なスロット数と最大容量で言えば、ME miniに軍配が上がります。

しかし、その中身を詳しく見ると、ME miniのスロットはOS用の1基がPCIe x2、残りの5基はより低速なPCIe x1で構成されています 。一方、G9はスロット数こそ4基ですが、すべてが均一なPCIe 3.0 x2の帯域幅を持っています 。この違いが、後の使い勝手に大きく影響してくるのです。

ストレージを比較

  • 1.「GMKtec NucBox G9」・・・64GB eMMC / 64GB+512GB / 64GB+1TB M.2 NVMe(最大16TB)
  • 2.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・256GB/512GB/1TB M.2 NVMe(最大2TB)
  • 3.「GMKtec NucBox G2 Plus」・・・128GB/256GB/512GB M.2 SATA(最大2TB)
  • 4.「GMKtec NucBox G5」・・・256GB / 512GB M.2 SATA(最大2TB)

RAID 5構築で実感した、安定パフォーマンスという安心感

GMKtec NucBox G9 NAS 32TBと書かれている。

G9の真価を確かめるため、私は同一容量のSSDを4枚用意し、本格的なNAS運用には欠かせないRAID 5の構築に挑戦しました。OSはeMMC上のUbuntuを使い、OpenMediaVaultの力を借りて設定を進めました。4つのドライブが一つにまとまり、冗長化されたストレージプールが完成したときの達成感は格別でした。

実際に大容量の動画ファイルをいくつか同時に読み書きしてみましたが、すべてのドライブが安定して均一に動作しているのが分かりました。特定のドライブだけがボトルネックになるような挙動はなく、スムーズなデータ転送が続きます。

これこそ、すべてのスロットが同じx2帯域幅で設計されていることの恩恵でしょう。万が一ドライブが1台故障してもデータは安全、かつ普段のアクセスも快適。この揺るぎない安心感こそ、G9がもたらしてくれた最大の価値だと感じています。

まとめ:ストレージ

  • デュアルOS・デュアルストレージ: Windows 11 ProをM.2 SSDに、Ubuntuを64GB eMMCにそれぞれプリインストールしており、役割が明確に分離されているのが素晴らしい 。
  • ハードウェア比較: G9は最大16TB(4スロット×4TB)で全スロットがPCIe x2接続 。対するBeelink ME miniは最大24TB(6スロット×4TB)だが、その多くが低速なPCIe x1接続である 。
  • RAIDの体験: 4つのスロットすべてが均一な帯域幅を持つため、RAID 5構築時に非常に安定したパフォーマンスを体験できた。
  • OS用ストレージの分離: 64GBのeMMCが別途搭載されているため、増設するM.2スロットをすべてデータ用として使えるメリットは大きい 。
  • 第一印象:WindowsとUbuntuが別々の物理ストレージに用意された、箱出しで即戦力となる構成にまず感動した。そして、実際にRAIDを構築してみて、G9の均一な帯域幅を持つ4スロット設計が、いかに安定性と安心感をもたらしてくれるかを痛感した。

パフォーマンスと冷却性能:Intel N150の心臓部と、24時間稼働を支える静かなる冷却系

GMKtec NucBox G9 映像出力・画面に映像が映っている。

ここでは、GMKtec NucBox G9の頭脳であるCPUとメモリの性能、そしてNASとして長時間稼働させる上で最も重要となる冷却性能と静音性について、詳しくレビューしていきます。本機の性能は、最高のスコアを叩き出すことよりも、その役割に最適化された「バランス」にこそ真価があると感じました。

「Intel N150」と12GBメモリの実力

NucBox G9には、Intelの省電力プロセッサ「N150」が搭載されています。スペックとしては4コア4スレッド、最大3.6GHzで、これはBeelink ME miniに搭載されているものと同一です。

実際にWindows 11 Pro環境で、Chromeのタブを10個以上開きながら、YouTubeで4K動画を再生し、同時にWordやExcelで作業する、といった日常的な使い方を試してみましたが、動作がもたつくことは一切なく、非常に快適でした。

ただし、このCPUはあくまでエントリークラスであり、その性能は広く普及しているIntel N100プロセッサと大きな差はありません。動画編集や最新の3Dゲームのような重い処理には向きませんが、Webブラウジングやオフィスソフトの利用といった用途には十分すぎる性能です。私が特に興味深いと感じたのは、本機がBIOSレベルで意図的に性能を調整している点です。

標準設定ではCPUの消費電力が10Wに抑えられており、これは絶対的な性能よりも、NASとして24時間稼働させるための安定性、静音性、そして低発熱を優先した、非常に賢明なチューニングだと感じました。

メモリ12GBのLPDDR5がマザーボードに直接搭載されており、残念ながら増設はできません。しかし、一般的なミニPCに多い8GBと比べると、この4GBの差は体感として大きく、複数のアプリケーションを同時に動かしても安定していました。NASとして様々なサービスを動かすことを考えても、この12GBという容量はまさに「丁度いい」選択だと感じます。

メモリを比較

  • 1.「GMKtec NucBox G9」・・・12GB LPDDR5 4800(最大12GB)
  • 2.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・8GB/16GB DDR4 3200(最大32GB)
  • 3.「GMKtec NucBox G2 Plus」・・・12GB LPDDR5 4800(最大12GB)
  • 4.「GMKtec NucBox G5」・・・12GB LPDDR5 4800(最大12GB)

長時間の安定動作を支えるNucBox G9の冷却性能

GMKtec NucBox G9は、長時間の動作でも安定して動作するように強力な冷却システムを搭載しています。

CPUの冷却には、銅製のヒートシンクと冷却ファンを採用。銅は熱伝導率が高く、効率的に熱を逃がすことができます。CPUから発生した熱は、銅製のヒートシンクに伝わり、冷却ファンによって外部へ排出されます。さらに、筐体の側面と背面に複数の排気口を設けることで、エアフローを最適化し、冷却効果を最大限に高めています。

SSDとメモリにも冷却ファンを搭載

GMKtec NucBox G9 メモリ、ストレージの冷却ファン

SSDとメモリの発熱を抑えるため、専用の冷却ファンも搭載。これにより、高負荷時でも安定した動作を維持することができます。例えば、4K動画の編集やエンコードなど、CPUやSSDに負荷がかかる作業を行う場合でも、安定したパフォーマンスを発揮します。

静音性と高めの発熱、その絶妙なバランス

GMKtec NucBox G9 CPUの冷却ファン

このNucBox G9を使っていて最も感動したのが、その圧倒的な静音性です。普段作業している静かな部屋では、本体に耳を近づけないとファンが回っているのか分からないほどでした。これなら、家族が集まるリビングや寝室に置いても、その存在を意識することはないでしょう。NASとして24時間、365日稼働させる上で、この静かさは何物にも代えがたい大きなメリットです。

一方で、この優れた静音性と引き換えに、本体はやや熱を持ちやすい傾向にあります。負荷のかかる作業を続けると、金属製の側面フレームがじんわりと温かくなるのが分かりました。CPU温度も、標準の「バランス」モードでは安定しているものの、「ハイパフォーマンス」モードに設定すると、常時稼働させるには少し不安を感じる温度まで上昇することがありました。

この経験から、私のようなNASとしての利用がメインであれば、BIOSで「Quiet(静音)」モードを選択するのがベストだと結論付けました。このモードなら、CPU温度は安定し、筐体の発熱も抑えられ、それでいてファイル転送などのNASとしての性能に影響は感じられませんでした。内部にはCPU用とストレージ用に合計3基もの冷却ファンが搭載されており、熱を効率的に排出しようという設計者の意図が伝わってきます。

設置の際は、この冷却性能を最大限に活かすためにも、周りに十分なスペースを確保するのが良いでしょう。

まとめ:パフォーマンスと冷却性能

  • CPU性能: Intel N150は、Webブラウジングやオフィス作業など日常的なタスクには十分快適。NAS向けの省電力チューニングが施されている。
  • メモリ: 増設不可なものの、12GBのLPDDR5メモリは一般的な8GBモデルより余裕があり、複数の作業を同時に行っても安定している。
  • 静音性: 圧倒的に静か。リビングや寝室に置いても気にならないレベルで、24時間稼働させるNASとして最高のメリット。
  • 発熱: 静音性と引き換えに、高負荷時は本体が熱を持つ傾向がある。サーバーとして使うなら、BIOSで「Quiet」モードに設定するのがおすすめ。
  • 冷却設計: CPUとストレージ用に3基のファンを搭載し、長時間の安定稼働を意図した設計だが、設置場所の換気には配慮が必要。
  • 第一印象:CPU性能は日常使いに十分なレベルに抑え、その分を圧倒的な静音性に振り分けた、NASとしての役割を深く理解した絶妙なバランス設計。発熱には少し注意が必要だが、それを補って余りある静けさは感動的ですらある。

ベンチマーク

GMKtec NucBox G9が搭載するIntel N150 プロセッサの性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・Intel N150

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「5536」
  • Geekbench 6のシングルコア「979」、マルチコア「2460」
  • Cinebench 2023 シングルコア「757」、マルチコア「2552」
  • Cinebench 2024 シングルコア「45」、マルチコア「250」
  • PCMark 10 スコア「3005」(よく利用されるアプリの使用感を計測)

CPUのベンチマーク結果から分かること

Intel N150のCPU性能は、提供されたベンチマークデータに基づくと、日常的な軽作業や基本的なコンピューティングニーズに応えることを主眼に置いたものと位置づけられます。

PassmarkやPCMark 10のスコアは、ウェブサイトの閲覧、メールの送受信、オフィススイート(Word、Excel、PowerPointなど)を用いたドキュメント作成、フルHD程度の動画コンテンツのストリーミング再生といったタスクであれば、おおむね快適にこなせる能力を有していることを示しています。

Geekbench 6やCinebenchのシングルコアスコアも、これらのタスクにおける個々の処理の応答性が、エントリークラスとしては妥当なレベルにあることを裏付けています。

しかし、マルチコア性能を示す各ベンチマークスコア(Geekbench 6 マルチコア、Cinebench 2023 マルチコア、Cinebench 2024 マルチコア)は、コア数やアーキテクチャに起因する限界を示しており、複数のアプリケーションを同時に起動して活発に切り替えながら作業するようなヘビーなマルチタスキングや、

プロフェッショナル向けのコンテンツ制作(高度な動画編集、複雑な3Dモデリング、大規模なRAW現像など)、あるいは最新の要求スペックが高いゲームを快適にプレイするには、力不足を感じる場面が多くなるでしょう。特に、CPUの全コアを長時間にわたって高負荷で使用するようなシナリオでは、処理の完了までに時間を要したり、システムの応答性が低下したりすることが想定されます。

したがって、Intel N150は、主にセカンドマシンとしての利用、学生のレポート作成やオンライン授業の受講、あるいはインターネット閲覧や簡単な事務作業を目的とするユーザーにとっては、コストパフォーマンスに優れた選択肢となり得ます。

一方で、パフォーマンスを最優先とするユーザーや、専門的なクリエイティブワーク、最新のAAAタイトルのゲームプレイなどを主目的とする場合には、より上位のCPUを搭載したシステムを検討することが賢明です。このプロセッサは、省電力性と基本的な処理能力のバランスを重視した設計思想が反映された性能特性を持っていると言えるでしょう。

グラフィック性能

Intel N150が内蔵するIntel UHD Graphics 1.0GHzのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・Intel N150内蔵Intel UHD Graphics 1.0GHz グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「1490」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「680」
  • Time Spy グラフィックスコアで「520」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「5484」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「3788」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

GPUのベンチマーク結果から分かること

Intel N150に内蔵されたIntel UHD Graphics 1.0GHz グラフィックスコアのベンチマーク結果は、そのグラフィック処理能力がエントリーレベルに位置づけられることを明確に示しています。Fire StrikeやTime Spyといった標準的な3Dゲーミングベンチマークのスコアは、専用グラフィックカードを搭載したシステムと比較して大幅に低く、最新のAAAタイトルやグラフィック負荷の高い3Dゲームを快適にプレイすることは極めて困難です。

高解像度設定や詳細なグラフィックオプションを有効にした場合、フレームレートは著しく低下し、実用的なゲーム体験は得られないでしょう。

3DMark Night Raidのスコアは、DirectX 12環境下での低負荷な処理であれば、ある程度の動作が見込めることを示唆していますが、これはあくまでグラフィックへの要求が非常に低い場合に限られます。例えば、2Dベースのカジュアルゲーム、ブラウザゲーム、あるいは数世代前の非常に軽量な3Dゲームを最低画質設定でプレイする、といった用途が現実的な範囲となります。3DMark Wild Lifeのスコアも、モバイルデバイス向けのグラフィック性能としては評価できるものの、PCゲームの基準では力不足です。

この内蔵グラフィックスの主な役割は、OSのデスクトップ画面表示、ウェブブラウジング、オフィスアプリケーションの利用、そしてHDやフルHD解像度での動画再生といった、日常的なPC利用における基本的なグラフィック処理を担うことです。これらのタスクにおいては、問題なく機能するでしょう。

しかし、3Dモデリング、高度な動画編集、そして本格的な3Dゲームといった、グラフィック性能を要求するアプリケーションの利用には適していません。したがって、Intel N150を選択する場合、グラフィック性能に対する期待は控えめにし、CPU性能と電力効率を重視した軽作業向けのプラットフォームであると認識することが重要です。

ゲーム性能

Intel N150のゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(fps)を交えて紹介します。

原神 (Genshin Impact)

ゲーム説明: 美麗なグラフィックで描かれる広大なファンタジー世界「テイワット」を舞台に、生き別れた双子の兄妹を探す旅をするオープンワールド・アクションRPGです。元素反応を駆使した戦略的な戦闘が特徴です。
FPSと動作:
設定: 解像度1280×720 (720p)、グラフィック設定「最低」
FPS: 平均 20~30 FPS

動作の状況: フィールドの探索など、負荷の低い場面では30 FPS近くで動作することもあります。しかし、複数の敵との戦闘時や、キャラクターのスキルエフェクトが多用される場面、モンド城や璃月港のようなオブジェクトの多い都市部では、フレームレートが20 FPS程度まで低下し、動作が重く感じられたり、画面がカクカクとしたりすることが頻繁にあります。キャラクターの切り替えやダッシュ時の反応が鈍く感じられることもあり、快適なゲームプレイには程遠い状態です。長時間のプレイではストレスを感じやすいでしょう。

VALORANT (ヴァロラント)

ゲーム説明: 5人対5人のチームで攻撃側と防衛側に分かれて戦う、競技性の高いタクティカルFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)です。キャラクター固有の「アビリティ」と精密な射撃技術が勝利の鍵となります。
FPSと動作:
設定: 解像度1920×1080 (1080p)、グラフィック設定「低」
FPS: 平均 50~70 FPS

動作の状況: 射撃場やプレイヤーが少ない状況では70 FPSを超えることもあります。実際の対戦中、特に複数のプレイヤーが入り乱れてアビリティが飛び交うような激しい銃撃戦の場面では、フレームレートが50 FPSを下回り、時には40 FPS台まで落ち込むことがあります。これにより、画面の滑らかさが若干損なわれ、敵の視認やエイムの精度にわずかながら影響が出る可能性があります。

競技的なプレイを高いレベルで求めるにはやや物足りなさが残りますが、カジュアルに楽しむ分にはプレイ可能な範囲です。解像度を720pに下げることで、より安定したフレームレートが得られます。

Overwatch 2 (オーバーウォッチ 2)

ゲーム説明: 個性豊かなヒーローたちが繰り広げる、5人対5人のチーム対戦型アクションシューティングゲームです。ロール(役割)ごとの連携と、ヒーローの能力を活かした戦略的な立ち回りが求められます。
FPSと動作:
設定: 解像度1280×720 (720p)、レンダースケール75%、グラフィック設定「低」
FPS: 平均 30~45 FPS

動作の状況: 比較的落ち着いた場面では40 FPS以上を維持できます。しかし、チーム全員が一点に集まるような大規模な集団戦や、複数のアルティメットスキルが同時に使用されるような場面では、フレームレートが30 FPSを割り込むことがあり、画面の動きが著しく鈍くなります。

これにより、敵の動きを正確に捉えたり、素早い判断を下したりすることが難しくなり、ゲームプレイに支障をきたすことがあります。特にフランカー系の素早いキャラクターを操作する際には、操作感の悪化が顕著に感じられるでしょう。

Dark Souls Remastered (ダークソウル リマスタード)

ゲーム説明: 「死にゲー」として名高い、高難易度が特徴のアクションRPGです。ダークファンタジーの世界観の中で、プレイヤーは強大なボスたちと対峙し、トライ&エラーを繰り返しながら攻略を進めていきます。
FPSと動作:
設定: 解像度1280×720 (720p)、グラフィック設定「低」(または可能な限り低い設定)
FPS: 平均 25~35 FPS

動作の状況: 特定のエリアや静的な環境では30 FPS以上で比較的安定して動作することがあります。しかし、「病み村」のような複雑な構造で描画負荷の高いエリアや、複数の敵が同時に出現する戦闘シーンでは、フレームレートが25 FPSを下回ることがあり、動作がもたつきます。パリィや致命の一撃といったタイミングが重要なアクションの際には、フレームレートの不安定さが操作の精度に影響を与え、ゲームの難易度をさらに高める要因となります。敵の攻撃モーションが見切りにくくなることもあり、慎重なプレイが求められます。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S (Definitive Edition)

ゲーム説明: 「勇者」の生まれ変わりである主人公が、仲間たちと共に世界の危機に立ち向かう、国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの11作目の完全版です。3Dモードと2Dモードを切り替えて遊ぶことができます。
FPSと動作 (3Dモード):
設定: 解像度1280×720 (720p)、グラフィック設定「低い」
FPS: 平均 20~30 FPS

動作の状況: フィールド移動時や敵とのエンカウントが少ない場面では30 FPS近くを維持することもあります。しかし、街中での移動、特にNPCが多く表示される場所や、戦闘中に派手な呪文や特技のエフェクトが発生すると、フレームレートは20 FPS台前半まで大きく低下し、画面の動きが非常にぎこちなくなります。

これにより、カメラ操作がスムーズに行えなかったり、キャラクターの動きが重く感じられたりします。ストーリーを追うことは可能ですが、戦闘のテンポが悪く感じられ、探索時の没入感も損なわれがちです。2Dモードであれば、より快適な動作でプレイできます。

GRID: Autosport

ゲーム説明: 多彩な車種とカテゴリーでレースを楽しめる、リアルさとアーケード性をバランス良く融合させたレースゲームです。キャリアモードでは、様々なチームに所属し、スポンサーの目標を達成しながらトップを目指します。
FPSと動作:
設定: 解像度1280×720 (720p)、グラフィック設定「最低」または「ウルトラロー」
FPS: 平均 30~40 FPS

動作の状況: 車の台数が少ない単独走行時や、シンプルなコースでは40 FPS近くで動作することもあります。しかし、多数のAIカーが密集するレーススタート時や、接触によるパーツの飛散、スモークなどのエフェクトが多発する場面では、フレームレートが30 FPSを下回ることがあり、操作に対する車の反応が若干遅れるように感じられます。

これにより、コーナーへの進入タイミングがシビアになったり、精密なライン取りが難しくなったりすることがあります。カジュアルなレース体験は可能ですが、一瞬の判断が勝敗を分けるようなシビアなレース展開では、フレームレートの不安定さが不利に働くでしょう。

まとめ:ゲーム性能

Intel N150のゲーム性能は、内蔵グラフィックスであるIntel UHD Graphicsの能力に大きく左右されます。VALORANTのような非常に軽量なタイトルであれば、設定を調整することでプレイ可能なフレームレートを確保できます。

しかし、原神やOverwatch 2、比較的新しい3D RPGであるドラゴンクエストXI Sのような一定以上のグラフィック負荷がかかるゲームでは、解像度や画質設定を大幅に引き下げても、快適なプレイは難しい状況です。Dark Souls RemasteredやGRID: Autosportのような少し前の世代のゲームでも、場面によってはフレームレートの低下が顕著になります。

総じて、Intel N150は最新の3Dゲームを高画質で楽しむには性能が不足しており、プレイできるゲームは軽量なeスポーツタイトルや、古い世代のゲーム、あるいは2Dベースのゲームなどに限られます。ゲームプレイを主目的とする場合は、より高性能なCPUと専用グラフィックスカードを搭載した環境が望ましいです。

NAS機能(OS):箱出しデュアルブートのG9か、究極の柔軟性を誇るME miniか

GMKtec NucBox G9 デュアルブート

ここでは、GMKtec NucBox G9の最もユニークな特徴である、そのOS構成とNAS機能についてレビューしていきます。

本機は単なるハードウェアの箱ではなく、WindowsとUbuntuという二つのOSがプリインストールされた状態で届きます。

この「箱出しで即戦力」という手軽さは大きな魅力でしたが、実際に使ってみると、その実装にはいくつかの「不思議」な点と、利用者が知っておくべき注意点があることも分かりました。

WindowsとUbuntu、二つの顔を持つPC

NucBox G9を最初に起動して驚いたのは、ごく自然にWindows 11 ProとUbuntuのどちらで起動するかを尋ねるブートメニューが表示されたことです。これは、高速なM.2 SSDに使い慣れたWindows 11 Proが、そして本体に内蔵された64GBのeMMCにサーバー用途に最適なUbuntuが、それぞれ物理的に別のストレージにインストールされているためです。

この構成は、私にとってまさに理想的でした。日中の仕事ではWindowsを使い、Web会議やオフィスソフトでの資料作成を快適に行う。そして夜間や休日は、その裏でUbuntuベースのファイルサーバーが静かに稼働し続ける。一台のPCで、メインマシンと家庭用NASという二つの役割を、互いに干渉することなく完全に両立させることができたのです。この体験は、他の多くのミニPCでは得られない、G9ならではの大きなメリットだと感じました。

プリインストールUbuntuの「不思議」な魅力と注意点

メーカーがNAS用途を想定し、Linuxの定番であるUbuntuをプリインストールしてくれている点は、非常に高く評価できます。自分でOSをインストールする手間が省け、M.2スロットをすべてデータ用として確保できるのは、大きなアドバンテージです。

しかし、その実装にはいくつか「不思議」な点がありました。まず、インストールされていたのはサポート期間が2025年7月で終了するUbuntu 24.10でした。長期的な安定性が求められるサーバー用途としては、5年間サポートされるLTS(長期サポート)版がより適切だったのではないかと感じます。そして最も驚いたのは、セキュリティです。

初期ユーザーのパスワードが非常に簡単なだけでなく、それがマニュアルに堂々と記載されていたのです。私はすぐさま新しい管理者アカウントを作成し、初期アカウントは削除しましたが、これは購入したすべてのユーザーが最初に行うべき必須作業だと断言します。

これらの奇妙な点に戸惑いつつも、私はプリインストールされているUbuntuをそのまま活用することにしました。多少の手間はかかりましたが、日本語環境を整え、セキュリティを確保した上で、このユニークな環境を使いこなしていく過程は、ガジェット好きとして非常に楽しい時間でした。

初心者への手軽さか、上級者のための究極の柔軟性か

このNucBox G9のOS構成は、総じて「手厚いガイド付きの入門パッケージ」と言えるでしょう。箱から出してすぐにWindowsマシンとして使え、少しの知識があればUbuntuをNASとして活用し始められる。Linuxやサーバー構築が初めてという人にとって、これほど親切な入門機は他にないかもしれません。

このアプローチは、Beelink ME miniが示す方向性とは好対照です。ME miniは、公式にProxmox(仮想化OS)やUnraid、TrueNASといった、より専門的なサーバーOSへの対応を謳っています。これは、上級者がゼロから自分の好きなシステムを構築するための「究極の柔軟性」を備えた、いわばプロ向けの”画材”です。

どちらが良いというわけではなく、ユーザーの目的と知識レベルによって最適な選択は異なります。手軽にNASとPCの二刀流を始めたいならG9、自分の知識を活かして完全にカスタマイズされたサーバーを構築したいならME mini、という明確な選択基準が見えてきます。

プライベートクラウド構築でできること

  • ファイル共有: 複数のデバイスから、写真、動画、音楽などのファイルを共有できます。
  • データバックアップ: パソコンやスマートフォンのデータを自動的にバックアップできます。
  • メディアサーバー: 動画や音楽をストリーミング配信できます。
  • リモートアクセス: 外出先からでも自宅のデータにアクセスできます。

まとめ:NAS機能

  • デュアルOSプリインストール: Windows 11 Pro(M.2 SSD)とUbuntu(64GB eMMC)がプリインストール済みで、PCとNASの二刀流が箱出しですぐに可能。
  • Ubuntuの注意点: プリインストールされたUbuntuは、サポート期間が短いバージョンであり、初期パスワードのセキュリティが非常に甘いため、利用開始後すぐのユーザー設定変更が必須。
  • G9の魅力: 初心者でもデュアルOSのメリットを享受しやすく、手軽にNAS運用を始められる「ガイド付き入門機」としての価値が高い。
  • ME miniとの比較: G9の手軽さに対し、ME miniはProxmoxやUnraidなど、より広範なサーバーOSへの公式対応を謳っており、上級者向けの「究- G9の魅力: 初心者でもデュアルOSのメリットを享受しやすく、手軽にNAS運用を始められる「ガイド付き入門機」としての価値が高い。
  • ME miniとの比較: G9の手軽さに対し、ME miniはProxmoxやUnraidなど、より広範なサーバーOSへの公式対応を謳っており、上級者向けの「究極の柔軟性」を提供している。
  • 第一印象:プリインストールされたUbuntuにはセキュリティ面で即座の対応が必要な「不思議」な点があるものの、それを差し引いてもWindowsとUbuntuがすぐに使えるデュアルブート構成は非常に魅力的。特に、これからホームサーバーを始めてみたいという人にとって、これ以上ないほど親切な一台だと感じた。

通信性能:デュアル2.5GbEの実力がNAS体験を変える

GMKtec NucBox G9 デュアル有線LAN

ここでは、GMKtec NucBox G9通信性能、特にその中核をなすデュアル2.5GbE LANポートの実力について、詳しくレビューしていきます。NAS(ネットワーク接続ストレージ)を構築する上で、ストレージの速度と同じくらい重要なのが、ネットワークの速度です。このG9がもたらしてくれた高速な通信環境は、私のデータ管理やエンタメ体験を、文字通り一変させてくれました。

理論値に迫る転送速度。デュアル2.5GbEの実力

私がNucBox G9をNASの母艦として選んだ最大の理由が、このデュアル2.5GbEポートの存在でした。その実力を確かめるため、私は2.5GbEに対応した自前のデスクトップPCとG9をLANケーブルで直結し、大容量ファイルの転送テストを行ってみました。

テストに使ったのは、先日旅行先で撮影した約50GBの4K動画ファイル群です。転送を開始した瞬間、タスクマネージャーに表示された数値をみて、思わず「速い!」と声が出ました。CrystalDiskMarkでの計測結果は、296.25MB/s 。これは2.5GbE接続の理論上の上限に限りなく近い数値であり、G9のハードウェアがネットワーク帯域を完全に使い切る実力を持っていることの証明です。

この速度が、私の実生活に大きな変化をもたらしました。これまで1時間以上かかっていたPCのフルバックアップが、わずか20分ほどで完了するようになりました。また、書斎のG9に保存した4K動画を、リビングのテレビでPlexやKodiといったアプリを使ってストリーミング再生しても、一度も読み込みで待たされることなく、まるでローカルのファイルを再生しているかのようにスムーズです。

この快適さは、一度体験すると元には戻れません。この高速なデュアル2.5GbEは、直接のライバルであるBeelink ME miniも同様に搭載しており 、これからの家庭用高性能NASの新たな標準仕様になっていくのだと感じました。

上級者も満足させる、2ポートならではの柔軟性

NucBox G9の魅力は、単に速いだけではありません。LANポートが2つあることで、より高度なネットワーク構築にも挑戦できる柔軟性を持っています。

例えば、2つのポートを束ねて通信帯域をさらに向上させる「リンクアグリゲーション」を組んだり、片方をインターネット回線に、もう片方を家庭内ネットワークに接続して、G9自体を高性能なソフトウェアルーターやファイアウォールとして活用したりすることも可能です 。私自身、今後UnraidのようなNAS用OSを導入して、これらの機能を試してみたいと、今からワクワクしています。

最新の無線規格と、月々の電気代という隠れたメリット

有線LANだけでなく、無線通信機能が充実しているのもG9の嬉しいポイントです。本体にはWi-Fi 6とBluetooth 5.2が搭載されています 。初期設定の時こそ有線キーボードを使いましたが、それが終わればすぐに愛用のBluetoothキーボードとマウスに切り替え、デスクの上をスッキリさせることができました 。Wi-Fi 6に対応しているため、LANケーブルの敷設が難しい部屋に設置しても、安定した高速通信が期待できるのも心強い点です 。

そして、24時間365日稼働させるNASとして、忘れてはならないのが消費電力です。高性能なネットワーク機能を持ちながら、心臓部であるIntel N150プロセッサの電力効率は非常に高く、高負荷時でも消費電力は最大で約30W程度に収まります 。電気代を気にすることなく、この快適なネットワーク環境を常に維持できること。これこそ、G9がもたらしてくれる、長期的で最も大きなメリットなのかもしれません。

通信性能を比較

  • 1.「GMKtec NucBox G9」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G・デュアルLAN
  • 2.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G LAN
  • 3.「GMKtec NucBox G2 Plus」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、1G デュアルLAN
  • 4.「GMKtec NucBox G5」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、1G LAN

まとめ:通信性能

  • デュアル2.5GbE: 実測で理論値に近い296.25MB/sという転送速度を記録 。大容量ファイルのバックアップや4K動画のストリーミングが劇的に快適になった。
  • 高度な柔軟性: 2つのLANポートを活かし、リンクアグリゲーションやソフトウェアルーターといった、上級者向けのネットワーク構築にも対応できる。
  • 最新の無線規格: Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しており、有線・無線ともに死角がない 。
  • 優れた電力効率: 高性能ながら消費電力が非常に低く、24時間稼働させても月々の電気代を気にせずに済む。
  • 第一印象:デュアル2.5GbEがもたらす圧倒的な転送速度は、日々のデータ管理を「作業」から「快感」へと変えてくれる力があった。さらに、その性能を驚くほど低い消費電力で実現している点に、NASとして理想的なバランスと完成度の高さを感じた。

GMKtec NucBox G9 vs. Beelink ME mini 主な違いを徹底比較

GMKtec NucBox G9 本体2台が部屋の中に置かれている。

GMKtec NucBox G9Beelink ME miniは、どちらもIntel N150プロセッサを搭載した家庭用NAS(ネットワーク接続ストレージ)向けのミニPCですが、その設計思想には多くの違いがあります 。ここでは、両製品の主な違いを項目別に比較します。

拡張ストレージスロット

  • GMKtec NucBox G9: 4基のM.2スロットを搭載し、すべてがPCIe 3.0 x2接続 。うち1基はSATAにも対応しています 。
  • Beelink ME mini: 6基のM.2スロットを搭載 。OS用の1基がPCIe 3.0 x2、残りの5基がPCIe 3.0 x1接続です 。
  • 違い: ME miniはスロットの「数」で勝りますが、G9はすべてのスロットで均一な「帯域幅」を提供するため、RAID構築時のパフォーマンス安定性で有利です 。

最大ストレージ容量

  • GMKtec NucBox G9: PC用途で最大16TB(4TB×4)、NAS用途では最大32TB(8TB×4)との記載があります 。
  • Beelink ME mini: 合計で最大24TB(4TB×6)まで拡張可能です 。
  • 違い: スロット数が多い分、ME miniのほうがより大きな合計ストレージ容量を実現できます 。

電源供給方式

  • GMKtec NucBox G9: 65Wの外付けACアダプターを使用します 。
  • Beelink ME mini: 45Wの電源ユニットを本体に内蔵しており、ACケーブル1本で設置できます 。
  • 違い: ME miniは設置が非常にシンプルでクリーンな見た目になりますが、G9はよりパワフルな外部電源で安定供給を目指す設計です 。

本体サイズと形状

  • GMKtec NucBox G9: 約146.6 x 100.25 x 38.75 mmの平たい形状です 。
  • Beelink ME mini: 99 x 99 x 99 mmのキューブ型デザインです 。
  • 違い: デザインの方向性が全く異なります 。G9は薄型でVESAマウントに対応し「隠す」設置も可能ですが、ME miniはデザイン性が高く「見せる」設置に向いています 。

プリインストールOS

  • GMKtec NucBox G9: Windows 11 ProとUbuntu 24.10がデュアルブートでプリインストールされています 。
  • Beelink ME mini: 特定OSのプリインストールはなく、Windows、Linux、Unraid、TrueNASなど幅広いOSに公式対応しています 。
  • 違い: G9は箱出しですぐに使える手軽さが魅力で初心者にも優しい一方、ME miniは専門的なOSを自分で導入したい上級者向けの高い柔軟性を持っています 。

ポート構成とディスプレイ出力

  • GMKtec NucBox G9: HDMI×2とUSB-C(DP対応)により最大3画面出力が可能 。高速なUSB-Aポートも3つ備えています 。
  • Beelink ME mini: HDMI×1による単一画面出力のみです 。高速なUSB-Aポートは1つです 。
  • 違い: ポートの数と種類、特にディスプレイ出力数でG9が圧倒しており、PCとしての汎用性が非常に高いです 。ME miniはNASとしての利用に、より特化しています 。

発売時期

  • GMKtec NucBox G9: 2025年1月発売 。
  • Beelink ME mini: 2025年6月発売 。
  • 違い: GMKtec NucBox G9のほうが約5ヶ月早く市場に登場しました 。

価格

  • GMKtec NucBox G9: 12GB+64GBモデルが$199.99から 。
  • Beelink ME mini: 12GB+64GBモデルが発売セール価格で$209.00(通常価格$329.00) 。
  • 違い: NucBox G9のほうが、特に通常価格と比較した場合、より低い価格からスタートしており、コストパフォーマンスが高い選択肢と言えます 。

まとめ:GMKtec NucBox G9とBeelink ME miniの違い

GMKtec NucBox G9Beelink ME miniは、同じCPUやメモリを搭載する兄弟機のような存在でありながら、その設計思想には明確な違いがあります 。

NucBox G9は、均一な帯域幅を持つ4スロット構成、豊富なポート類と3画面出力、そしてデュアルOSプリインストールという特徴から、「PCとしてもNASとしても妥協したくない」ユーザーにとって最適な一台です 。

一方、Beelink ME miniは、より多い6スロットによる最大容量、電源内蔵のシンプルなキューブデザインという特徴から、「純粋なホームストレージとしての使いやすさと最大容量」を追求するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう 。

GMKtec NucBox G9のメリット・デメリット

GMKtec NucBox G9 分解・構成

ここでは、GMKtec NucBox G9のメリット(長所)とデメリット(短所)について紹介します。

【メリット】

メリット1:クラス最高のストレージ拡張性

GMKtec NucBox G9の最大の魅力は、その圧倒的なストレージ拡張性にあります。このコンパクトな筐体には4基ものM.2 2280 NVMe SSDスロットが搭載されており、それぞれ最大4TB、合計で16TBもの大容量ストレージを構築することが可能です 。これにより、本格的な家庭用NAS(ネットワーク接続ストレージ)として、大量の動画や写真、バックアップデータを一元管理できます。

メリット2:高速なデュアル2.5GbEネットワーク

本機は2つの2.5ギガビットイーサネットポートを標準で搭載しています 。実際のファイル転送テストでは、理論値に迫る約296MB/sという速度を記録し、大容量ファイルのバックアップや4K動画のストリーミングが驚くほどスムーズに行えました 。これにより、ストレージ性能を最大限に活かした快適なネットワーク環境を実現します。

メリット3:箱出しで使えるデュアルOS環境

NucBox G9は、M.2 SSDにWindows 11 Pro、そして独立した64GBのeMMCにUbuntuがプリインストールされた状態で届きます 。これにより、購入してすぐに使い慣れたWindows PCとして利用できると同時に、Linuxベースの本格的なファイルサーバーを簡単に構築し始めることが可能です 。一台で二役をこなせる、非常に価値の高い仕様です。

メリット4:24時間稼働に適した優れた静音性

NASとして24時間稼働させる上で、動作音は非常に重要な要素です。NucBox G9は、アイドル時にはファンが回っているのか分からないほど静かで、高負荷時でも動作音はノートPC程度に抑えられています 。これなら、生活空間であるリビングや寝室に設置しても、騒音が気になることはないでしょう。

メリット5:PCとしての高い汎用性

本機は単なるNASにとどまりません。2基のHDMIポートとDisplayPort対応のUSB Type-Cポートにより、最大3画面の4Kディスプレイ出力が可能です 。さらに、高速な10Gbps対応のUSB-Aポートを3つも備えているため 、多くの周辺機器を快適に接続でき、パワフルなデスクトップPCとしても十分に活躍します。

メリット6:低消費電力で経済的

Intel N150プロセッサはTDP(熱設計電力)が6Wと非常に省電力です 。実際の消費電力も、高負荷時で最大約30W程度と低く抑えられています 。24時間つけっぱなしで運用することが前提のNASにとって、月々の電気代を気にせず使えるこの経済性は、長期的に見て大きなメリットになります。

【デメリット】

デメリット1:エントリークラスのCPU性能

搭載されているIntel N150プロセッサは、Webブラウジングやオフィス作業といった日常的なタスクには十分な性能ですが、あくまでエントリークラスです 。本格的な動画編集や最新の3Dゲームといった高い処理能力を要求される作業には向いていません。性能はNAS用途に最適化されていると理解する必要があります 。

デメリット2:高負荷時の発熱

優れた静音性と引き換えに、高負荷時には本体がかなり熱を持つことがあります 。特に最高の性能を引き出す「ハイパフォーマンス」モードでは、CPU温度が90度を超える場合があるとの報告もあり、長時間の安定稼働のためには設置場所の通気性を確保するなどの配慮が必要です 。

デメリット3:メモリの増設・換装が不可能

搭載されている12GBのLPDDR5メモリは、マザーボードに直接はんだ付けされているため、後から増設したり、より大容量のものに交換したりすることはできません 。多くの用途には十分な容量ですが、将来的にメモリ不足が懸念されるような使い方を想定しているユーザーにとっては、大きな制約となります。

デメリット4:プリインストールUbuntuの仕様とセキュリティ

プリインストールされているUbuntu 24.10は、サポート期間が2025年7月までと短いバージョンです 。さらに、初期設定のパスワードが非常に簡易で、マニュアル等で公開されているため、セキュリティ上の大きな懸念があります 。購入後は、すぐさまパスワードの変更とユーザーアカウントの再設定が必須です。

デメリット5:やや癖のある電源コネクタ

電源ポートはUSB Type-C形状ですが、一般的なUSB PD規格とは互換性のない、19V/3.42Aの独自規格です 。他のPCやスマートフォンの充電器を誤って接続してしまうと、故障の原因となる可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。

GMKtec NucBox G9のスペック(仕様)

GMKtec NucBox G9 本体 縦と横

  • プロセッサ: Twin Lake世代 Intel N150
    ※10nm/4コア/4スレッド/最大3.8GHz/TDP 6W
  • GPU: Intel UHD Graphics 12世代
  • RAM(メモリ):12GB LPDDR5 4800 MT/s、SO-DIMM x1
  • ストレージ:64GB eMMC (Ubuntuプリインストール済み)、M.2 2280 NVMe PCIe 3.0 SSD (Windowsプリインストール済み構成あり)
  • 拡張ストレージ:M.2 2280 SSDスロット x 4基、対応規格: M.2 NVMe、うち1基はM.2 SATA規格にも対応、PCIe接続: PCIe 3.0 x2 (4基すべて)、最大容量: 各スロット最大 4TB (※NAS用途では最大 8TB)、合計最大 16TB (PC用途) (※NAS用途では最大 32TB)
  • 電源: ACアダプター(DC 12V/4A)
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
  • 有線LAN: 2.5G・デュアル ギガビット有線LAN
  • 前面インターフェース: 電源ボタン
  • 側面インターフェース: USB-A 3.2 (10Gbps) x3
  • 背面インターフェース: USB Type-C (DP/DATA/PD)、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45, 2.5G, Intel i226V) x2、3.5mm ヘッドフォンジャック x1、DCポート(12V/3A)
  • 映像出力: 4K 3画面出力、USB Type-C、HDMI ( 4K@60Hz ) x2
  • 冷却システム 銅製の冷却ファン(メイン、ヒートシンク)、複数の排気口、SSD/DDR用の冷却ファン、静音 ※カバーを簡単に取り外せる
  • 消費電力: TDP 6W
  • VESAマウント: 対応(ネジも付属)
  • OS: Windows 11 Pro (インストール済み) ※Linuxとのデュアルブートに対応
  • サイズ: 125 x 113 x 49 mm
  • 重量: 非公開
  • カラー: シルバー(天板はブラック)
  • 付属品: 電源アダプター&ケーブル x1、HDMIケーブル x1、ユーザーマニュアル(説明書) x1、VESAマウント(ネジ付き)

「GMKtec NucBox G9」の評価

GMKtec NucBox G9 本体2台。背景が黒

7つの基準で「GMKtec NucBox G9」を5段階で評価してみました。

項目別評価

スペック: ★★★★☆
NAS用途に最適化されたIntel N150と12GBメモリを搭載。日常的なPC利用には十分快適ですが、メモリ増設が不可能な点は惜しいです。

デザイン: ★★★★☆
金属側面がもたらす高級感と、VESAマウント対応による優れた設置性が魅力。実用性を重視した、完成度の高いデザインです。

通信: ★★★★★
理論値に近い速度を出すデュアル2.5GbEポートは圧巻。Wi-Fi 6も搭載し、有線・無線ともにクラス最高レベルの通信性能を誇ります。

機能(拡張性): ★★★★★
ミニPCの常識を覆す4基のM.2 SSDスロットは最大の長所。ソフトウェアRAIDによる本格的なNAS構築が可能な点は非常に価値が高いです。

冷却性能: ★★★☆☆
24時間稼働に必須の「静音性」は素晴らしいの一言。ただし、その分高負荷時の発熱はやや高めなので、設置場所や設定には配慮が必要です。

使いやすさ: ★★★☆☆
箱出しで使えるデュアルOSは便利ですが、プリインストールされたUbuntuのセキュリティには大きな懸念があり、購入後すぐの対応が必須です。

価格: ★★★★★
これだけの拡張性と性能を持ちながら、非常にリーズナブルな価格設定です。自作NASキットとして見ても、コストパフォーマンスは極めて高いです。

総評: ★★★★☆

NASとして理想的な「バランス」を持つ一台

GMKtec NucBox G9は、単なるミニPCではなく、「家庭で使えるコンパクトで高性能なNAS」という明確な目的を持って設計された、極めてユニークな一台です。その真価は、個々のスペックの高さよりも、その絶妙な「バランス」にあります。

4基のM.2スロットがもたらす圧倒的なストレージ拡張性、そしてその性能を最大限に引き出す高速なデュアル2.5GbEネットワークは、この製品の核となる部分です。これらを、24時間稼働させても気にならない優れた静音性と、月々の電気代を抑える省電力なCPUが、静かに、しかし力強く支えています。最高のCPU性能を追い求めるのではなく、NASとして本当に必要な要素を高いレベルでまとめ上げた、非常に完成度の高いパッケージだと感じました。

PCとしての汎用性と、知っておくべき注意点

本機は優れたNASであると同時に、パワフルなデスクトップPCとしての側面も持っています。最大3画面のディスプレイ出力や豊富な高速USBポートは、一般的なPC作業を快適にこなすのに十分すぎるほどの能力です。

しかし、このPCを最大限に活用するためには、知っておくべき注意点も存在します。特にプリインストールされたUbuntuは、セキュリティ面に大きな懸念があるため、購入後すぐのユーザー設定変更が必須です。また、メモリが増設できない点や、高負荷時には筐体が熱を持ちやすい点も、購入前に理解しておくべきでしょう。これらは、G9が持つ多くの長所と引き換えになっている、ある種のトレードオフと言えます。

こんな人におすすめ

以上の点から、GMKtec NucBox G9は、「自分だけの高性能なホームサーバーやNASを、コンパクトかつリーズナブルに構築してみたい」と考えている方に、自信を持っておすすめできます。特に、従来のNASキットでは物足りない、あるいはオーバースペックだと感じていたDIY精神旺盛なユーザーにとって、これ以上ないほど魅力的な選択肢となるはずです。

まとめ:あなたの最適解は?「PC兼NAS」のG9と「純粋なホームNAS」のME mini

GMKtec NucBox G9を徹底的に使い込んだ今、この一台が単なるミニPCではなく、ユーザーの多様なニーズに応える極めて「多機能なマシン」であることが分かりました。

しかし、その万能性がすべての人にとっての最適解とは限りません。比較を通じて見えてきたBeelink ME miniの魅力も踏まえ、あなたが選ぶべき一台を、具体的な利用シーンから結論付けます。

「PC兼NAS」として妥協しないならNucBox G9

もしあなたが、「一台でPCとNASの役割を、どちらも高いレベルでこなしてほしい」と考えるなら、GMKtec NucBox G9は最高の選択肢となるでしょう。

最大の理由は、PCとしての圧倒的な汎用性です 。2基のHDMIとUSB-Cによる最大3画面のディスプレイ出力は、ファイルサーバーとして稼働させながら、広大な作業領域を持つメインPCとして使うことを可能にします 。また、3基も搭載された高速なUSB-Aポートは、多くの周辺機器を快適に接続できるという、日々の使い勝手に直結する大きなメリットです 。

NASとしての性能も妥協はありません。4基のM.2スロットすべてが均一なPCIe 3.0 x2帯域幅を持つため、RAID 5のようなパフォーマンスと冗長性を両立させたい構成において、非常に安定した性能を発揮します 。まさに、PCとしてもNASとしても妥協したくないユーザーのための、理想的な一台と言えます。

GMKtec NucBox G9を選ぶべき人

  • 複数のモニターを使い、PCでの作業も快適に行いたい。
  • ファイルサーバーを動かしながら、そのPCをメインマシンとして使いたい。
  • RAID 5など、パフォーマンスと冗長性を両立したストレージを構築したい。

「純粋なホームストレージ」を追求するならME miniも有力

一方で、PCとしての機能は最小限でよく、「とにかくシンプルで、最大容量の家庭用ストレージが欲しい」というニーズであれば、Beelink ME miniも非常に有力な選択肢です。

ME miniの最大の魅力は、6基というスロット数にあります 。これにより、最大で24TBもの大容量ストレージを構築でき、純粋なデータアーカイブ用途としてはG9を上回ります 。

さらに、電源ユニットを本体に内蔵しているため、設置に必要なのはACケーブル1本だけという、究極のシンプルさを実現しています 。リビングのテレビの横などに、配線を気にせず美しく設置したい場合、この点は大きなアドバンテージとなるでしょう 。

Beelink ME miniを選ぶべき人

  • PCとしての利用は考えず、とにかく最大容量のデータ保管庫が欲しい。
  • 設置場所の見た目を重視し、ケーブルは1本でも少なくしたい。
  • 主にヘッドレス(モニターなし)で運用する、純粋なファイルサーバーやメディアハブを求めている。

どちらの機種も優れたNAS機能を備えているため、購入する際にはかなり迷うかもしれません。自分のニーズがどこにあるのかをよく考えて、最終的な判断を下してみてください。

「GMKtec NucBox G9」の価格・購入先

GMKtec NucBox G9はGMKtec公式サイトやECサイトで購入できます。

GMKtec公式サイト

  • 12GB DDR5+64GB EMMC モデルで$199.99、
  • 12GB DDR5+64GB EMMC+512GB SSD モデルで$219.99、
  • 12GB DDR5+64GB EMMC+1TB SSD モデルで$249.99、

で販売されています。

GMKtec公式サイトで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで42,473円、
  • 楽天市場で28,508円(送料無料)、
  • AliExpressで26,357円、
  • 米国 Amazon.comで$239.99、

で販売されています。

Amazonで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

楽天市場で「GMKtec NucBox G9」をチェックする

ヤフーショッピングで「GMKtec」をチェックする

AliExpressで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

Rakuten
楽天市場

最新の人気アイテムを
チェック!

Yahoo! Shopping
Yahoo!ショッピング

お得なポイント還元を
今すぐチェック!

おすすめの類似製品を紹介

GMKtec NucBox G9」に似た性能をもつミニPCも販売されています。

Beelink ME mini

Beelinkから発売されたIntel Twin Lake N150 搭載のミニPC兼NASサーバーです(2025年6月 発売)。

12GB LPDDR5 (4800MHz)メモリ、64GB eMMCストレージ(+2TB SSD)、45W電源ユニットを搭載しています。

また、99mmのキューブ型デザイン、6基のM.2 SSD スロットによるストレージ拡張(合計最大24TBまで)、HDMI(最大4K 60Hz)映像出力、静音ファンと垂直エアフロー冷却設計、WindowsやLinuxなど多様なOS(NAS用のTrueNASやUnraid、仮想OS用のProxmoxやESXiなど)、USB Type-C (10Gbps)ポート、WiFi 6、Bluetooth 5.2、デュアル2.5GbE有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで63,900円(税込・15000円 OFFクーポン付きで実質48,900円)、AliExpressで56,964円、米国 Amazon.comで$409.00($80 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:Beelink ME mini徹底レビュー!最大24TBのNASホームサーバー

Minisforum MS-A2

Minisforumから発売されるAMD Ryzen 9 9955HX 搭載のミニPCです(2025年4月27日 発売・5月15日に出荷開始)。

64GBまたは96GBのDDR5-5600Mhzメモリ、1TBまたは2TBのSSDストレージ、合計3つのM.2 PCIe4.0 NVMe SSDスロット(最大計12TB)、PCIe 4.0 x16拡張スロット(x8動作)、AMD Radeon 610M 統合グラフィックス、Windows 11 OS(ベアボーンキット除く)を搭載しています。

また、3画面の8K映像出力(HDMI 2.1 x1, USB-C Alt DP2.0 x2)、高性能冷却システム(ヒートパイプ3本、ターボファン等)、デュアル10Gbps SFP+ポート、デュアル2.5Gbps RJ45ポート、

豊富なUSBポート(前面USB3.2 Gen1 x2, USB2.0 x1、背面USB3.2 Gen2 Type-C x2, USB3.2 Gen2 x1, USB3.2 Gen1 x1)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Minisforum公式サイトでベアボーンキット(OSなし)モデルが132,790円、64GB RAM+1TB SSDモデルが175,190円、96GB RAM+2TB SSDモデルが198,390円、です。

関連記事:Minisforum MS-A2徹底レビュー MS-A1比較と購入ガイド

GMKtec NucBox K10

GMKtecから発売された第13世代 Intel Core i9-13900HK 搭載のミニPCです(2025年3月 発売)。

DDR5 5200MHzメモリ(32GB/64GB)、PCIe x4 NVMe M.2 SSDストレージ(512GB/1TB/2TBモデル)、Intel Iris Xe Graphics、産業用COMポート、Windows 11 Pro(Linuxサポート)を搭載しています。

また、4画面同時出力(HDMIx2, DPx1, Type-C DPx1)、8K映像出力、最大96GBまでのメモリ拡張、最大12TBまで拡張可能なM.2スロットx3、冷却システム、VESAマウント、

USB 3.2 x 2、Type-C (DP/DATA) x 1, USB 2.0 x 4、USB 3.2 x 2、2.5Gギガビット有線LAN、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しています。

価格は、Amazonで86,900円(税込・11700円 OFFクーポン付きで実質75,200円) 、楽天市場で97,300円(送料無料)、AliExpressで55,856円(ベアボーンモデル)、米国 Amazon.comで$559.99、です。

関連記事:GMKtec NucBox K10 レビュー!Core i9ミニPCを徹底解剖 

MINISFORUM UN150P

MINISFORUMから発売されたIntel N150搭載のミニPCです(2025年1月21日 発売)。

16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB or 512GB M.2 2280 PCIe3.0 SSDストレージを搭載しています。

また、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、最大1TBまでのM.2ストレージ拡張、TF カードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-Cポート(Data DP & PD OUT PUT)、4K 3画面出力(HDMI 2.1 TMDS (4K@60Hz) x2、USB-C (4K@60Hz)x1)、冷却ファン、VESAマウント、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G 有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで31,572円(税込)、楽天市場で35,980円(送料無料)、米国 Amazon.comで$179.99、です。

関連記事:「MINISFORUM UN150P」レビュー!【N150】で進化した定番ミニPCの実力は?

GMKtec NucBox G3 Plus

GMKtecから発売されたインテル N150搭載のミニPCです(2024年12月 発売)。

8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージを搭載しています。

また、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB-A 3.2 Gen2 x4、HDMI (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45,2.5G) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しています。

価格は、Amazonで18,741円(税込・8GB+256GB)、楽天市場で23,500円(送料無料)、ヤフーショッピングで24,168円、AliExpressで21,312円、米国 Amazon.comで$179.99 ($10 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:N150は快適だった!ミニPC GMKtec NucBox G3 Plusを徹底レビュー!

Beelink EQ14

Beelinkから発売されたインテルN150搭載のミニPCです(2024年12月発売)。

16GB DDR4 3200 メモリ、500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 ストレージを搭載しています。

また、電源ユニット(内蔵)、 4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、最大4TBまでのストレージ拡張、VESAマウント、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x 3、USB 2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、デュアル有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで27,800円(税込)、楽天市場32,884円(送料無料)、ヤフーショッピングで50,630円、AliExpressで30,579円、米国 Amazon.comで$189.00、です。

関連記事:Beelink EQ14レビュー!電源内蔵でN150搭載ミニPCは買いなのか?

ASUS PRIME N100I-D D4

ASUSから発売されたIntel N100を搭載したMini-ITX規格のマザーボードです(2024年8月1日発売)。

DDR4 メモリスロット、ストレージ用のM.2 スロット、SATA 6Gb/s ポート、PCIe 3.0の拡張スロット、通信用のM.2 スロットを搭載しています。

また、ASUS Control Center Express、CPUヒートシンク、4ピンPWM/DCファン、オーディオシールド、プレミアムオーディオコンデンサ、ステンレススチール製バックI/O、映像出力(DisplayPort x1、VGA port x1、HDMI x1)、1Gbpsの有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで24,552円、楽天市場で24,989円(送料無料)、ヤフーショッピングで24,480円、です。

関連記事:ASUS「PRIME N100I-D D4」でコスパの高いPCを自作する方法

他のGMKtec NucBox ミニPCと比較

他にもGMKtec NucBox ミニPCが販売されています。最新のインテル Core プロセッサやAMD Ryzen プロセッサを搭載したモデルも続々と入荷中です。ぜひ比較してみてください。

GMKtec NucBox ミニPCのコスパがヤバすぎた! 最新 機種を比較

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

最新のインテルN150搭載ミニPCをまとめて紹介しています。

ミニPCはインテル N100 搭載モデルを選べ! 2024 最新機種と選び方

最新のインテルN100のミニPCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC ラインナップ 機種 まとめ

国内で発売されたミニPCをまとめて紹介しています。