ラズパイでAIを自作!Google AIY Kitシリーズを徹底解説

 Google AIY Voice Kit V1
Raspberry Piを音声アシスタントに変えられる「Google AIY Voice Kit」シリーズを紹介!このキットは、自分だけのオリジナルスマートスピーカーを作成できるセミキットです 。

Google AIY Voice Kitは、Raspberry Pi 3と組み合わせて使用し、「Google Assistant SDK」と連携させることで、Raspberry Piを音声アシスタントとして機能させることができます 。特別な工具は不要で、取扱説明書を見ながら簡単に組み立てることが可能です 。

この記事では、Google AIY Voice Kit V1V2、そしてAIの「目」として機能するGoogle AIY Vision Kitについて詳しく解説します。

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公式ページ:Voice

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自分オリジナルのスマートスピーカーが作れる「Google AIY Voice Kit V1」

Google AIY Voice Kit V1 完成品

Google AIY Voice Kit V1」はRaspberry Pi 3と組み合わせてスマートスピーカーを構築できるセミキット。「Google Assistant SDK」などと連携することで「Raspberry Pi」を音声アシスタントに変えることができます。

キットには何が入っているの?

キットに含まれるものは、Voice HATボード、マイクロフォンドーターボード、3インチスピーカー、プッシュボタン、外装箱用段ボールとその他組み立てに必要なケーブルなど(※Raspberry Pi本体などは別途必要)。

簡単に組み立てられるの?

 Google AIY Voice Kit V1の組み立て

特別な工具は必要なく、作業ステップごとに写真が掲載されている取扱説明書(付属のThe MagPi Magazineの別冊)を見ながら簡単に組み立てることが可能です。

スピーカーやマイクの配線はソケットを差し込むだけ(※マイク基板は両面テープで固定)、Raspberry Piは段ボールの上に載せるだけで組み立てられます。

ソフトウェア(OS)のセットアップはどうやってやるの?

ソフトウェア(OS)はARM向けLinuxディストリビューションのカスタマイズ版を利用します。

キットに付属する拡張ボードのドライバが収録されており、イメージファイルをmicroSDカードに書き込むだけで準備が完了します。

開発環境はどうなってるの?

 Google AIY Voice Kit V1の開発環境

音声認識の開発には「Google Assistant SDK」を利用します。

「Google AIY Voice Kit」のOSに含まれている「Google Assistant SDK for Python」を利用することで、Pythonで(Google系)スマートスピーカーのプロトタイプを開発できます。

なお、Google Assistant SDKは日本語にも対応済みです。

付属のPythonスクリプト(サンプルのassistant_library_demo.pyなど)は英語だが、日本語による開発も可能になっています。

どんなことができるの?

自分でプログラミングすることで、既存のGoogle Assistant搭載スマートスピーカーにはない独自の機能をもたせることが可能です。

既存の製品にはない返答をしたり、自分オリジナルのメッセージで家電をコントロールしたり、アイディア次第で自分独自のスマートスピーカーが開発できます。

「Google AIY Voice Kit V1」のキット内容

 Google AIY Voice Kit V1のキット内容

  • Voice HAT ボード ×1
  • マイクロフォン ドーター ボード ×1
  • プラスチック スペーサー ×2
  • 3インチ スピーカー (ワイヤー付) ×1
  • アーケードゲーム機風プッシュボタン ×1
  • ボタン用 4ピン ハーネス ケーブル ×1
  • 5線ドーター ボード ケーブル ×1
  • 外装箱用段ボール ×1
  • 内部フレーム用段ボール ×1
  • エッセンシャル ブック(説明書) ×1

Google AIY Voice Kit V2:ダンボールから生まれる、自分だけのAIスピーカー

Google AIY Voice Kit V2は、まるで工作キットのように自分の手でAIスピーカーを組み立て、プログラミングできる画期的な製品です(2018年発売モデル)。最新のAI技術である「Googleアシスタント」を心臓部に、あなたのアイデア次第で無限の可能性を秘めたデバイスを生み出すことができます。

「AIって難しそう…」と感じている方でも、心配は無用です。このキットの最大の魅力は、その手軽さと奥深さにあります。

魅力1:まるで週末の工作。驚くほど簡単な組み立て

キットには、頭脳となる「Raspberry Pi Zero WH」という小型コンピュータや、音声の入出力を行う拡張ボード「Voice Bonnet」、スピーカー、マイクなど、必要な部品がほとんど同梱されています。

はんだ付けなどの専門的な作業は一切不要。まるで説明書を見ながらプラモデルを作るように、付属のダンボール製ボディを組み立て、パーツを接続していくだけで、約1~2時間もあれば、あなただけのスマートスピーカーが完成します。お子様と一緒に楽しみながら組み立てるのにも最適です。

魅力2:GoogleのAIを手軽に体験

完成したデバイスは、GoogleアシスタントSDKを搭載しており、すぐに「OK Google」と話しかけて、天気予報を聞いたり、音楽を再生したりといった、市販のスマートスピーカーと同じような機能を体験できます。

音声認識や自然言語処理といった、普段何気なく使っているAI技術が、自分の組み立てたデバイスで動く様子は、まさに感動の瞬間です。

魅力3:アイデアは無限大!自分だけの機能を作り出す「拡張性」

AIY Voice Kitの本当の魅力は、ここから始まります。このキットは単なる「自作スマートスピーカー」ではありません。Pythonという人気のプログラミング言語を使って、その機能を自由自在にカスタマイズできるのです。

例えば、こんなアイデアが実現できます

  • あなた専用の執事: 「今日のゴミ出しは何ゴミ?」と聞くと「今日は燃えるゴミの日です」と教えてくれる。
  • 声で動く家電コントローラー: 「テレビをつけて」と話しかけると、赤外線LEDモジュールと連携してテレビの電源を入れる。
  • オリジナルクイズマシン: あなたが作ったクイズを出題し、音声で回答を判定してくれる。
  • 家族への伝言ボード: 「〇〇へ、おやつは冷蔵庫だよ」と録音すると、ボタン一つで再生してくれる。

このように、GPIO(汎用入出力)ピンを利用してLEDを光らせたり、センサーやモーターを接続したりすることで、あなたのプログラムと現実世界が連動する、まさに「未来の道具」を創り出すことができます。

まとめ:AIとものづくりの楽しさが詰まった最高の入門キット

Google AIY Voice Kit V2は、以下のような方に特におすすめです。

  • AIやプログラミングに興味があるが、何から始めればいいか分からない方
  • 電子工作が好きで、新しい挑戦をしたい方
  • お子様と一緒に、楽しみながら科学技術を学びたい保護者の方
  • 自分だけのオリジナルガジェットを作ってみたいクリエイター

手頃な価格で、AI、プログラミング、電子工作という、これからの時代に不可欠な知識とスキルを、楽しみながら学ぶことができます。ダンボールの箱から、あなただけの賢い相棒を誕生させてみませんか?その創造の扉は、このキットの中にあります。

Google AIY Vision Kit:ダンボールから生まれる、世界を”見る”AIカメラ

Google AIY Vision Kitは、AIの「目」とも言える画像認識技術を、自分の手で組み立て、プログラミングできる革新的なキットです。ダンボール製のカメラを通して、コンピュータがどのように世界を認識するのかを学び、あなたのアイデアで賢いカメラを創造することができます。

「画像認識なんて、専門家だけの世界じゃないの?」と思うかもしれません。しかし、このキットの真の魅力は、その手軽さと、創造性を刺激する奥深さにあります。

魅力1:工具いらず!ワクワクするカメラの組み立て

キットには、頭脳となる小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero WH」や、画像認識処理を担う「Vision Bonnet」、カメラモジュール、そしてユニークなダンボール製の筐体などが全て含まれています。

はんだ付けなどの難しい作業は一切不要。説明書に沿ってパーツを組み合わせ、ケーブルを接続していくだけ。まるでスパイ映画に出てくるような、ちょっと変わったデザインのAIカメラが、短い時間であなたの手の中に誕生します。

魅力2:Googleの”見るAI”が、すぐに動き出す

このキットには、Googleの機械学習ライブラリ「TensorFlow」をベースにした、高性能な画像認識モデルが最初から用意されています。

スイッチを入れれば、目の前にあるものをカメラが次々と認識し始めます。例えば、バナナを向ければ「banana」、コーヒーカップを向ければ「coffee cup」と認識。さらに、人の顔を検出し、その表情が「笑顔」なのか「驚き」なのかを読み取ることも可能です。

注目すべきは、これらの画像処理がすべてデバイス上で完結(オフライン処理)する点です。撮影したデータがインターネット上のサーバーに送られることはないため、プライバシーを気にすることなく、画像認識の実験に没頭できます。

魅力3:アイデアは無限大!認識した”後”をプログラミング

AIY Vision Kitの本当の面白さは、カメラが何かを「認識した後」のアクションを、あなたが自由にプログラミングできる点にあります。Pythonという言語を使い、あなたのアイデアを形にしましょう。

例えば、こんな賢いカメラが作れます

  • 自動見守りカメラ: 飼っている犬や猫がカメラの前に来たら、自動で写真を撮影して記録する。
  • 来客通知システム: 人の顔を認識したら、キットに接続したブザーを鳴らしたり、LEDを光らせて知らせる。
  • 笑顔カウンター: パーティーでみんなの笑顔を認識するたびに、カウンターの数字を増やしていく。
  • 分別アシスト装置: 特定の種類のゴミ(例:ペットボトル)を認識したら、正しい分別場所を光で教えてくれる。
  • “忘れ物”防止カメラ: 玄関に設置し、鍵や財布など、あなたが事前に学習させた「特定の物」が映っていない場合に警告音を出す。

さらに、自分で撮影した画像を使ってAIに学習させる(転移学習)ことで、キットに最初から入っていない、あなただけのオリジナルな物体(例:自分のペット、特定のおもちゃ)を認識させることも可能です。

まとめ:AIの”目”を通して、未来のものづくりを体験

Google AIY Vision Kitは、以下のような方に最高の体験を提供します。

  • AI、特に画像認識(コンピュータビジョン)の仕組みを実践的に学びたい方
  • 電子工作とプログラミングを組み合わせて、ユニークな発明をしたい方
  • お子様に、最先端技術の面白さと可能性を教えたい保護者の方
  • 画像認識を使った新しいサービスのプロトタイプを手軽に作りたい開発者

AIY Voice KitがAIの「耳」なら、このVision KitはAIの「目」です。コンピュータの視点から世界を眺めるというユニークな体験を通して、未来のものづくりの楽しさを存分に味わってみてください。あなたの机の上が、小さなAI研究所に変わるはずです。

Google AIY Voice Kitの価格・購入先

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