「Raspberry Pi 3 Model B」無線通信でさらに快適に！

アールエスコンポーネンツから英Raspberry Pi Foundationのワンボードコンピューター「Raspberry Pi 3 Model B」が発売された。ARM Cortex-A53プロセッサを搭載し、従来モデルよりも50%処理性能が向上しているという。

アールエスコンポーネンツはすでにワンボードコンピューター「Raspberry Pi 2 Model B」を発売済み。ARM Cortex A7 プロセッサを搭載しつつ、Raspberry Pi 1シリーズとの互換性も維持していることで人気がある。

今回発売された「Raspberry Pi 3 Model B」は新たに無線通信が追加された待望のモデル。OSのセットアップも新ツールの提供によって簡単に行なえるようになっている。

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無線通信が可能になったラズベリーの新モデル「Raspberry Pi 3」

「Raspberry Pi 3 Model B」はラズベリーシリーズ3世代目となるワンボードコンピューター。プロセッサが強化されたほか、新たに無線通信が追加され、有線LAN不要で利用できるように改善されている。

SoCには、BroadcomのBCM2837を搭載。プロセッサにはARM Cortex-A53(4コア、1.2GHz 64bit対応)を採用し、従来モデルから50%処理性能が向上している。

また、通信機能としてIEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1(BLE対応)を搭載。従来モデルでは利用できなかったワイヤレスでの通信が可能になっている。

そのほか、microSDから起動することでOSのセットアップが簡単に行なえるインストールマネージャ「NOOBS(New Out Of the Box Software)」が利用可能。OSのRaspbianパッケージでは、プログラミングツール「Scratch」、高等数式処理システム「Mathematica」などのアプリケーションのほかオープンソースIoT開発環境「Node-RED」が利用できる。

電源はMicro USB経由。推奨する電流容量は2.5A。インターフェイスは、コンポジットビデオ/音声出力、Ethernet、HDMI出力、USB 2.0×4、microSDカードスロット、Micro USB、GPIO×40ピンなど（※「Raspberry Pi 2」との互換性もあり）。

サイズは86×56×20mm(幅×奥行き×高さ)。なお、IoT向けにMicrosoftがリリースしている「Windows 10 IoT Core」にも対応。Microsoftがエンジニアやアーリーアダプター向けに公開しているプロトタイプ版の「Windows 10 IoT Core Insider Preview」が専用サイトからダウンロードできるようになっている。