「VAIO Phone」復活を賭けた渾身のAndroidスマホ


Amazonでバイオ製でAndroid5.0を搭載した5型のスマートフォン「VAIO Phone VA-10J」が発売されている。VAIOブランドから発売される初のスマートンとして注目の製品。厚さ 7.95mmの薄型で1300万画素カメラも利用できる。

VAIOはすでに最新タブレットPC「VAIO Z Canvas」済み。ノートPC「VAIO Z」も順調に発売されている。VAIOは今回新型スマートフォンを投入することで、激戦区のスマートフォン市場で新たなシェアを獲得するねらいだ。順調に新製品を発表するVAIOだが、製品発表後には株価が下落。果たしてVAIOはスマートフォン市場でも順調に滑り出すことができるのか?VAIOの最新ミッドレンジモデル「VAIO Phone VA-10J」に市場の注目が集まっている。

新生バイオが放つ渾身のAndroidスマホ「VAIO Phone」

注目したいのはやはり「VAIO Phone VA-10J」のデザイン。ボディには黒を基調としたシンプル、かつシックなデザインを採用。そして前面の下部と背面に「VAIO」のロゴを刻印。側面と背面はマット仕上げになっている。予想していた通り、上品で洗練されたVAIOらしいデザインになっており、高級感も醸し出している。デザインとしてはこれでベストではないだろうか。これ以上手を加えると、シンプルな良さが失われてVAIOらしくなくなってしまう。

厚さは 7.95mmで、重さは 130g。携帯するにはちょうどいいサイズと重さになっている点も評価したい。本体のスペックはミッドレンジモデルとしては申し分のない完成度になっている。スペックは5 インチ(解像度 1,280 × 720)の IPS 液晶を採用し、プロセッサにはSnapdragon 410 1.2GHz クアッドコア。RAMには2GBを搭載する。

これだけのスペックであれば、動作は非常に快適であるし、液晶も美しく見やすい。日常的に使うスマホとしては十分なスペックだろう。嬉しいのは、カメラが1300万画素あるということ。そして、ストレージもMicro SD で最大 64GBまで増設できる点だ。バッテリーが内蔵タイプではなく、交換式になっているところも有り難い。長く使える仕様になっていることは高く評価していいのではないだろうか。

ちなみにSIMフリー仕様のためにSIMカードは日本通信以外のもの(ドコモやIIJmioなど)でも使える。対応周波数は NTT ドコモの通信ネットワークに合わせて作られている。Micro SIMサイズなので乗り換えやすくなっている。

「VAIO Phone」のスペック

  • ディスプレイは5 インチ、解像度 1,280 × 720の IPS 液晶を搭載。
  • プロセッサは Snapdragon 410 1.2GHz クアッドコア。
  • RAMは2GB。
  • ストレージは16GB(Micro SD で最大 64GBまで増設可能)。
  • バッテリーは2,500mAh (交換可能)。
  • カメラは背面 1,300 万画素、前面に 500 万画素。
  • Wi-Fi a/b/g/n、Bluetooth v4.0、LET通信、テザリングに対応。※NFC には非対応。
  • SIM カードスロットは Micro SIM 。
  • OSはAndroid 5.0(Lollipop)。※SIM ロックフリー端末のため日本通信以外のSIMカードも利用可能。くわしいスペックはこちら

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「VAIO Phone」に乗り換えていいか?

日本通信の 「VAIO Phone VA-10J」専用プランを利用すると、料金はいくらになるのだろうか?調べてみると、本体価格は、51,000 円 (税別)。日本通信のプランとセットで利用すると、月額 2,980 円 (税別) から利用することができる。日本通信のプランは無制限のデータ通信を利用できる「高速定額 音声付き」(税抜月額 1,980 円 )と 1GB の高速通信を利用できる「ライトプラン 音声付き」(税抜月額 980 円) の 2 種類。「VAIO Phone」が大体月に3千円程度で利用することを考えれば、なかなかお得なプランだと言える。しかし、若干気になるニュースが入っているのも事実だ。そのニュースとは「VAIO Phone が台湾などで販売中のパナソニックの「ELUGA U2」のリブランド品ではないか」というものだ。ニュースはこちらを参照。

記事にあるように、「VAIO Phone VA-10J」と「ELUGA U2」のデザイン、スペックが非常に酷似していることから、リブランド品である可能性は大きい。もし事実であれば、約 30,000 円で販売されている「ELUGA U2」の方がお買い得である。差額は2万円もある。しかし、これはあくまで個人的な意見だが、やはり2万円高くても「VAIO Phone 」の方を選びたい。理由は簡単で「VAIO Phone 」の方がブランド価値が高いからだ。人前で「ELUGA U2」を出すのと、高級ブランドの「VAIO Phone 」を出すとでは全く印象が異なってくる。後者のイメージがその所有者に高い付加価値を与えてくれることは言うまでもない。現在はスペックよりもデザインが重視される時代。そしてその重視されるデザインにおいてトップに君臨するAppleと対抗できるのは、やはりVAIOしかないだろう。「VAIO Phone 」は市場の予想に反してヒット商品になるに違いない。

 

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