「ASUS T103HAF-LTE」はレビュー以上の2in1 PCか?


AmazonにWindows 10を搭載した2in1 PC ASUS 「TransBook Mini T103HAF-LTE」が販売されている。SIMカードなしで通信できる2in1 PCとして注目の製品。キックスタンドやキーボードカバー、Office アプリも付属する。

ASUS 「TransBook Mini T103HAF-LTE」はどんな2in1 PCなの?

SIMカードなしで4G LET通信が利用できるeSIM対応の2in1 PC。キックスタンド搭載でキーボードカバーが付属するほか、別売のASUS Penによる手書き入力にも対応する。
動作面ではインテル Atom x5-Z8350 クアッドコアCPUと4GB RAMを搭載。ディスプレイはTruVivid技術を使った10.1型(解像度1280×800)で、タッチ操作にも対応する。

また、モバイルバッテリーを使い、microUSB経由で充電することが可能。キックスタンドは170度まで調整できる。そのほか、Microsoft Office Mobile付属でWordやExcelなども利用可能。キーボードカバーを合わせても870gと軽量で持ち運びやすくなっている。

ASUS「TransBook Mini T103HAF-LTE」スペック 詳細

SIMカードなしで通信できる2in1 PC

ASUS「TransBook Mini T103HAF-LTE」はWindows 10を搭載した2in1 タブレットPC。重さ約620gのメタルボディにインテル Atom x5-Z8350 クアッドコアCPUと4GB RAMを搭載。別売のASUS PenとWindows Ink機能で手書き入力することができる。また、キーボードカバー合体時で約870gという軽さを実現。

5マグネットスピーカーを2つとASUS SonicMaster技術でパワフルなサウンドも楽しめる。そのほか、角度調整が可能なキックスタンドを搭載。Microsoft Office Mobile(プリインストール済み)、Wi-Fiデュアルバンドも利用できる。なお、eSIMに対応する通信会社と契約することで、SIMカードなしでLTE通信が利用できる。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは10.1インチ、解像度1280×800 ドットの液晶を搭載。TruVivid技術とTru2Life Video技術により、明るい場所でも見やすく表示し、動画視聴でも高精細な映像が楽しめる。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサは インテル Atom x5-Z8350 クアッドコア 1.44GHz(最大1.92GHz) 、RAM(メモリ)は 4GB を搭載。64ビット対応のプロセッサで、Web閲覧やOffice文書の作成程度なら快適に動作する。GPU(グラフィック)は Intel HD Graphicsを採用し、動画を滑らかに再生する。

ベンチマークのスコアは?

Passmark によるベンチマークスコアは「1270」(CPU)。

Geekbench によるベンチマークのスコアはシングルコアで「850」、マルチコアで「2194」。

バッテリー駆動時間は?

バッテリー駆動時間は約14.6時間。充電はmicro USBから給電するため、一般的なモバイルバッテリーからも充電できるようになっている。

ストレージ容量は?

ストレージ容量は128GB。microSD カードで拡張できる。

カメラはどうなってる?

カメラは前面192 万画素のWebカメラ。Web会議やチャット、Skypeなどで活用できる。

通信はどうなってる?

通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.1をサポート。4G LTE通信(キャリアアグリゲーション)にも対応し、対応する通信会社と契約することでSIMカードなしで通信することが可能。対応バンドはFDD-LTE B1/3/8/18/19/26/28、TD-LTE B41、W-CDMA B1/3/6/8/19となっている(※eSIMについては最初のトップページで詳細に説明済み)。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースはUSB 3.0 × 1 、microUSB×1、microSD カードスロット x 1、ヘッドホン/マイクコンボジャック×1。0.8W+0.8Wスピーカーも内蔵。搭載センサーは加速度センサ、磁気センサ。

ボディはどうなってる?

約620gの軽量なボディを搭載。キーボードカバーを合わせても870gと軽量で、厚さも15.7mmと通常のノートPCよりも薄くなっている。また、キックスタンドを搭載。170度まで調整できる。

付属のキーボードはどうなってる?

液晶画面のカバーを兼ねるスリムなキーボードカバーが付属。スリムながら、1.5mmのキーストロークを確保し、快適にタイピングできる。キーボードには87キー日本語キーボードを採用し、ポインティングデバイスも搭載。タッチパッドはマルチタッチに対応する。また、別売のASUS Penを取り付けるフックも装備し、簡単に持ち運びできるようになっている。

Offeceアプリは使えるの?

タッチ操作に最適化されたMicrosoft Office Mobileをプリインストール済み。いつでもOfficeアプリで文書作成できる。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは幅261mm×奥行き172mm×高さ10mm (突起部除く)で、重量は約620g。カラーはストレートグレーをラインナップする。

「TransBook Mini T103HAF」 スペック  一覧

  • ディスプレイは 10.1インチ、解像度1280×800の液晶(LEDバックライト・グレア)
    ※ASUS Tru2Life技術 / 輝度400 cd/m / 視野角170度 / シャープ 最大150 % / 10点マルチタッチ(静電容量方式)
  • プロセッサは インテル Atom x5-Z8350 クアッドコア 1.44GHz(最大1.92GHz)
  • RAMは 4 GB LPDDR3 1600MHz
  • ストレージは 128GB eMMC
    ※microSDXCカードリーダで拡張可能
  • バッテリーはリチウムポリマーバッテリー (2セル)で、駆動時間は 約14.6時間
  • カメラは 192 万画素Webカメラ
  • インターフェースは USB 3.0 × 1 、microUSB×1、microSD カードスロット x 1、ヘッドホン/マイクコンボジャック×1
  • 通信は Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.1
  • OSは Windows 10 Home 64bit
    ※Microsoft Office Mobileが付属

ASUS「TransBook Mini T103HAF」の魅力

TransBook Mini T103HAF」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、マイクロソフト「Surface Go」との比較を参考にしながら、その実力と魅力を明らかにしていきたい。

SIMカードなしで通信できる

「ASUS T103HAF-LTE」はeSIMに対応しており、SIMカードなしで通信できる。マイクロソフト「Surface Go」にもLETモデルがあるが、価格が9万円ほどする上にSIMカードが必要になる。通常のSIMカードは契約を済ませて実際に届くまでに時間がかかるというデメリットがある。

また、一度契約すると、縛りによって解約できないというデメリットも生じる。それに対してeSIMは月額通信料などの縛りは一切なし。使いたい分だけの容量を契約できるので、通信コストも節約できる。購入はAmazonで、設定はアプリ(日本語対応)で簡単にできるので、使いたいときに使いたい分だけすぐに利用できる。

キーボードを合わせても軽い

「ASUS T103HAF-LTE」はキーボードを合わせても870gと軽量で、厚さも15.7mmと通常のノートPCよりも薄い。専用のキーボードはマイクロソフト「Surface Go」と同様にカバーにもなり、携帯性は非常に良い。マイクロソフト「Surface Go」(LETモデル)はキーボードも含めると767gと「ASUS T103HAF-LTE」よりも約100g軽くなるが、その分価格が2万円ほど高くなるというデメリットがある。870gという重さはリュックなどに入れた場合、それほど苦にならない重さであることを考えると、マイクロソフト「Surface Go」よりも「ASUS T103HAF-LTE」はコストパフォーマンスが高いといえる。

モバイルバッテリーで充電できる

ASUS「TransBook Mini T103HAF」はmicroUSB端子を搭載しているため、スマホやタブレットのように手軽に充電できる。もちろん、モバイルバッテリーの使用も可能で、外出先でバッテリー切れを起こした際にもすぐに充電できる。現在、Amazonでは20000mAhほどの容量であっても価格は3千円程度で購入できる。通常のノートPCは専用のバッテリーが必要になるなど不便な面があるので、「ASUS T103HAF-LTE」の方が圧倒的に便利だ。なお、「ASUS T103HAF-LTE」のバッテリー駆動時間は約14.6時間。バッテリー切れの心配があまり必要ないほど長時間の駆動が可能だ。

Officeアプリが使える

ASUS「TransBook Mini T103HAF」にはMicrosoft Office Mobileが付属するため、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteを使ってすぐに文書を作成できる。ネット接続さえしていれば、いつでもクラウド上のドキュメントにアクセスすることができ、異なる端末を利用して作成した文書でも簡単にアクセスできる。もちろん、異なる端末であっても書式・設定はそのまま保持。出来上がった文書データは添付ファイルやハイパーリンクをメールで送信するだけで、他のユーザーと簡単に共有することができる。

ASUS Penで手書き入力できる

ASUS「TransBook Mini T103HAF」はASUS Pen(別売)に対応し、手書き入力が可能になっている。筆圧1024段階なので本格的なイラスト制作には向かないが、簡単なメモならスムーズに描ける。手書きノートアプリ「OneNote」と組み合わせて使えば、思いついたアイディアをすばやく描きこんで残しておくこともできる。ASUS純正なので書き味も良く、気軽にメモを残すのに適している。

ASUS 「TransBook Mini T103HAF-LTE」の価格は?

Amazonでの「TransBook Mini T103HAF-LTE」の価格は現在 69,880円。SIMカードなしで通信できる2in1 タブレットPCを探している人におすすめだ。

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マイクロソフト「Surface Go」との違いは?

ASUS「TransBook Mini T103HAF-LTE」はマイクロソフトの「Surface Go」とどのように違っているのだろうか?

スペックを比較してみると、全体的に「Surface Go」の方がやや性能が高いことが分かる。特に、

  • 「Surface Go」のディスプレイ解像度が1800×1200であること( ASUS T103HAF-LTEは1280×800)、
  • 第7世代のインテル Pentium Gold 4415Y プロセッサを採用していること( ASUS T103HAF-LTEはAtom x5-Z8350)、
  • ストレージにSSDを採用していること( ASUS T103HAF-LTEはeMMC)、
  • カメラが背面800万画素、前面500万画素であること( ASUS T103HAF-LTEは 192 万画素Webカメラのみ)

点で大きな差がある。

ただし、Pentium Gold 4415Yの性能はCeleron N3450とそれほど大きく変わるものではなく、文書作成などの用途であればAtom x5-Z8350でも問題なくこなすことができる。また、ストレージがSSDであると高速になるが、3千円程度で別途購入して交換すれば問題ない。

そのほかにも「ASUS T103HAF-LTE」は駆動時間が 約14.6時間と長いというメリットがあり、なんといっても、eSIMが使えるというメリットもある。価格も 69,880円と比較的安い。

なお、マイクロソフト「Surface Go」の価格は以下のようになっている。「Surface Go」のLETモデルは、実質的に「ASUS T103HAF-LTE」よりも約2万円ほど高い。

  • 4GB/64GB eMMCモデルが税込み59,732円(※Wi-Fiのみ)
  • 8GB/128GB SSDモデルが税込み76,700円(※Wi-Fiのみ)
  • LET対応モデル「Surface Go KC2-00014」が税込み9万円ほど
    ※大塚商会で販売中で、個人でも購入可。マイクロソフト公式ストア、Amazon、楽天、ヤフーショッピングでは販売されていない

「Surface Go」のスペック

  • ディスプレイは10.0インチ、解像度1800×1200ドットの液晶
    ※PixelSense / アスペクト比3:2 / 10点マルチタッチ
  • プロセッサはIntel Pentium Gold 4415Y デュアルコア 1.60 GHz
  • GPUはIntel HD Graphics 615
  • RAMは4/8GB
  • ストレージ容量は64/128GB
  • バッテリー駆動時間は9時間
  • カメラは背面800万画素、前面500万画素
  • OSはWindows 10
    ※ 一般向けには「Office Home & Business 2016」が付属する
    ※Wi-Fiモデル / LTEモデル あり
    ※ラインアップはメモリー4GB/64GB eMMCモデルとメモリー8GB/128GB SSDモデル

eSIMとは? どうやって契約する?

「eSIM」とは機種本体に埋め込まれたSIMのこと。通常のSIMカードと違い、SIMカードを差し込む必要なく使用できる。現在、日本の通信会社では対応しておらず、利用するには海外の通信会社を利用することになる。

ネット上で検索して調べてみたところ、「GigSky」(ギグスカイ)という通信プランは日本国内でも利用できるとのこと。このサービスは日本を含む35カ国で利用でき、Amazonで簡単に購入することができる。

購入後はアプリ(日本語対応)で設定するだけで利用できる。月額課金は一切なしで契約した分だけ利用できる。日本で使う場合の利用金は以下の通り。

<35ヶ国共通でデータ通信のみ※通話は不可>

  • 300MB/1200円(1日)
  • 500MB/1800円
  • 1GB/2400円
  • 2GB 3600円(15日間
  • 5GB 6000円(30日間)

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