「Lenovo Yoga Book C930」 レビューを超える衝撃の2in1 PC


Amazonで Windows 10を搭載した10.8型の2in1 PC「Lenovo Yoga Book C930」が販売されている。キーボード部をEinkディスプレイとして使用できる2in1 PCとして注目の製品。2つのディスプレイを同時に使用してイラスト制作することもできる。

「Lenovo Yoga Book C930」はどんな2in1 PCなの?

Lenovo Yoga Book C930」はデュアルディスプレイを採用した2in1 PCだ。Einkディスプレイは電子キーボードとして利用できるほか、スタイラスペンによる手書き入力にも対応する。

動作面では第7世代のインテル Core i5-7Y54デュアルコア CPU(もしくは インテル Core m3-7Y30 デュアルコアCPU)と4GB RAMを搭載。E-Inkディスプレイ側はメインCPUから独立したシステムで駆動し、高速なレスポンスも可能になっている。また、約11時間駆動するバッテリーを搭載。4G LET対応モデルも用意する。

そのほか、筆圧4,096段階で手書き入力が可能。ドキュメントリーダー「E Ink Reader」機能やノートとして使える「E Ink Note」機能、メインディスプレイの全画面キャプチャをE Inkノート側に自動で貼りつける「スクリーンショット」機能など独自の機能も豊富に搭載されている。

Lenovo「Yoga Book C930」の概要

キーボードがEinkディスプレイになる2in1 PC

Lenovo Yoga Book C930」は Windows 10を搭載した10.8型の2in1 PC。360度回転するボディに第7世代のインテル Core i5と8GB RAMを搭載。E-inkディスプレイになるキーボードを備え、キーボード、手書きメモ、電子ブックリーダーとして利用できる。キーボードを押した際にはバイブレーションや音、アニメーションなどの効果を演出。実際のキーボードを押しているかのような感覚でタイピングできる。

公式ページ
https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/yoga/yoga-book/Yoga-Book-C930/p/ZZIWZWBYB1J

「Yoga Book C930」のスペック  一覧

  • ディスプレイ  10.8インチ解像度2,560×1,600のIPS液晶 + 10.8インチ、解像度1920×1080ドットのE-ink液晶(キーボード側)
    ※204ppi /10点マルチタッチ
  • プロセッサ  第7世代のインテル Core i5-7Y54デュアルコア 1.2GHz or インテル Core m3-7Y30 デュアルコア 1.0GHz
  • GPU  インテル HD グラフィックス 615
  • RAM(メモリ)   4 GB LPDDR3-1866 SDRAM(カスタマイズ不可)
  • ストレージ容量  256GB or 128GB SSD (NVMe)
  • バッテリー容量  35.8Wh
  • バッテリー駆動時間  約11時間(LTEモデルは約10時間)
  • カメラ  前面200万画素Webカメラ
  • ワイヤレス通信  WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
  • インターフェース   USB 3.0 Type-C×2、microSDカードスロット、Micro SIMスロット(LTEモデルのみ)、ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)、音声入出力
  • オーディオ インテル ハイデフィニション・オーディオ (ドルビーアトモス)
  • スピーカー ステレオスピーカー(内蔵)
  • マイクロフォン デュアルマイクロフォン(ノイズキャンセリング対応)
  • OS  Windows 10 Home 64bit
    ※LTE対応のワイヤレスWAN機能搭載モデルもあり
    ※落下や水漏れ、火災などによる予期せぬ破損や、盗難/紛失もカバーする「ADP(アクシデントダメージプロテクション)」が標準で1年間付属
    ※Core m3-7Y30搭載モデルには専用ペン「Lenovo Precision Pen」が同梱されていない
  • 付属品  ACアダプタ、USBケーブル、取り出し用ピン、マニュアル類
  • サイズ  約260×179.4×9.9mm
  • 重量  約775g(Wi-Fi)、約799g(LTEモデル)
  • カラー  アイアングレー
  • 対応バンド 
  • LTE(ワイヤレスWAN機能搭載)モデルの対応バンドは、4G FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/29/30/66、TDD LTE Band 38/39/40/41、3G WCDMAのB1/2/4/5/8。

Lenovo「Yoga Book C930」の性能・機能

Lenovo「Yoga Book C930」の性能・機能についてまとめてみました。

ディスプレイはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のディスプレイは10.8インチ、解像度2,560×1,600のIPS液晶液晶を搭載。キーボード部にはフルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の10.8型E-Ink液晶を搭載し、ディスプレイ表示のほか、電子キーボード(クリエイションパッド)での入力、スタイラスペンによる手書き入力にも対応する(手書きに入力はメインの液晶ディスプレイでも利用できる)。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のプロセッサは第7世代のインテル Core i5-7Y54デュアルコア 1.2GHz or インテル Core m3-7Y30 デュアルコア 1.0GHz 、RAMは4GB を搭載。また、E-Inkディスプレイ側はメインCPUから独立したシステムで駆動。高速なレスポンスで動きのあるアニメーションも滑らかに再生できる。グラフィック(GPU)はインテル HD グラフィックス 615を採用する。

バッテリーやストレージ容量、カメラはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のバッテリー容量は35.8Whで、駆動時間は約11時間(LTEモデルは約10時間) 。ストレージ容量は256GB or 128GB SSD 。microSDカードで最大512GBまで拡張することもできる。カメラは背面200万画素Webカメラ。

通信はどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」の通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2をサポート。

LTE(ワイヤレスWAN機能搭載)モデルの対応バンドは、4G FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/29/30/66、TDD LTE Band 38/39/40/41、3G WCDMAのB1/2/4/5/8。

インターフェースはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のインターフェースはUSB 3.0 Type-C×2、microSDカードスロット、Micro SIMスロット(LTEモデルのみ)、ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)、音声入出力など。

ボディはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のボディにはメタル素材を採用。360度回転ヒンジを搭載し、タブレットスタイルでも使用できる。キーボード部分のEink液晶でPDFファイルや電子書籍を閲覧することも可能。キーボードを含めた厚さはわずか9.9mmで、持ち運びも楽々と行える。また、本体を閉じた状態でディスプレイカバーを2回ノック(長押しも可)することで、1cmほど開く機構を採用。
本体を手で開けることなく、自動的に開くようになっている。

なお落下、水濡れ、火災などの予期せぬ障碍や、盗難、紛失にも対応する「アクシデント・ダメージ・プロダクション(ADP)」の1年間標準保証も利用できる。

キーボードはどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」の電子キーボードは30の言語から選択して入力が可能で、切り替えも可能。ユーザーのタイピングスタイルを予測・検出して、キー全体を高速に切り替えるアルゴリズムを採用し、タイピングのエラーを大幅に減少させる。キーボードのレイアウト変更も可能。E Inkのキーボードを押下した際にはキートップが沈んだようなアニメーションとタイプ音、振動により、従来のキーボードを使っているような感覚でタイピングできる。

手書き入力できる?

Lenovo「Yoga Book C930」の付属のスタイラスペン「Lenovo Precision Pen」で手書き入力が可能。ワコムAES方式の筆圧4,096段階で繊細な線も正確に描ける。また、スケッチしたメモ書きは、Windows側へ即座にコピー/ペーストすることが可能。スタイラスペンは磁石で筐体に固定することが可能で、本体液晶ディスプレイとE-Inkディスプレイの両方に固定できる。

「Lenovo Precision Pen」はアルミニウム素材で、傾き検知機能をサポート。サイズは152.3×9.50×9.65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.6g(バッテリ含む)。なお、Core m3-7Y30搭載モデルには専用ペン「Lenovo Precision Pen」は同梱されていない。現時点で公式レノボ・ショッピングサイトでも単体で販売されていないので注意する必要がある。

どんな機能があるの?

Lenovo「Yoga Book C930」にはドキュメントリーダー機能「E Ink Reader」やノート機能「E Ink Note」を搭載し、E-InkディスプレイのみでPDFファイルを閲覧したり、メモを取ったりすることが可能。、「E Ink Note」機能ではペン、消しゴム、スクリーンショット、選択、コピー/貼り付け、取り消す、やり直す、ペンとタッチの切り替えなどの機能を搭載。E Inkリーダー機能ではストレージ内のPDFファイル閲覧に利用できる(※Officeファイルや、画像、ムービーの表示、書き込みには非対応)。

また、「スクリーンショット」機能では、メインディスプレイの全画面キャプチャをE Inkノート側に自動で貼りつけ。半透明の下絵として活用することで、イラスト制作の手間を大幅に軽減することができる。

サイズや重さ、色はどうなってる?

Lenovo「Yoga Book C930」のサイズは約260×179.4×9.9mmで、重量は約775g(Wi-Fi)、約799g(LTEモデル)。カラーはアイアングレーをラインナップする。

「Lenovo Yoga Book C930」 の魅力

Lenovo Yoga Book C930」 にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」との比較を参考にしながら、その実力と魅力について迫ってみたい。

筆圧4,096段階で手書き入力できる

Lenovo Yoga Book C930」 はワコムAES方式のスタイラスペンが利用でき、筆圧4,096段階で細かい線も正確に描ける。傾き検知対応なので、書き味は紙とほぼ同じ。複雑な形状でもまるで紙に描いているような感覚でスムーズに描きこめる。前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」は筆圧2048段階だったのでその差はほぼ2倍。筆圧4,096段階に対応したことでプロのイラストレーターでも満足する使い心地へと変化した。

2つの画面でイラストが描ける

Lenovo Yoga Book C930」 の最大の魅力は2つのディスプレイを同時に利用できる点にあるだろう。メインディスプレイの他にEink液晶を備えたことで、活用の幅が非常に広くなったといえる。例えば、ある画像をもとにイラストを描くとき、「Lenovo Yoga Book C930」 の場合はスクリーンショット機能ですぐにメインディスプレイ側の画面をキャプチャし、Einkディスプレイ側に貼り付けることができる。そのままスタイラスペンでトレースしてしまえば、あっという間にイラストの外観が完成する。

もちろん、トレースした輪郭はメインディスプレイに即コピーして貼り付けることが可能だ。このメリットは、イラスト制作において、劇的な時間短縮をもたらすことだろう。より短時間に多くの作品を描く必要があるのなら、「Lenovo Yoga Book C930」は最大の効果をもたらしてくれるに違いない。

電子キーボードでの入力が快適

長い文章を打ち込む際には通常のキーボードで十分に事足りるが、外出先に持ち出す際は邪魔になる。なんといってもキーボード部分があることで厚ぼったくなり、カバンにも入りづらくなる。「Lenovo Yoga Book C930」 はそのような弱点をよく考慮しており、フラットな電子キーボードを搭載することで、9.9mmという厚さを実現。

通常の電子キーボードと違い、従来のキーボードと同じような感覚でタイピングできるようになっている。これはキートップが沈んだようなアニメーションとタイプ音、振動があるためで、これまでになかった新しい試みともいえる。それほど長い文章を打つ必要がなければ、十分に使えるキーボードであるに違いない。

Eink電子書籍リーダーとして使える

Lenovo Yoga Book C930」の隠れた魅力としてEink電子書籍リーダーとして使えるという点がある。Einkの液晶画面は10.8インチの大きさで、現状のAmazon Kindleや楽天koboよりも断然大きくて見やすい。しかも、従来の電子書籍リーダーと違い、高速レスポンスで利用できるというメリットもある。

これは「Lenovo Yoga Book C930」のEinkディスプレイ側にメインCPUから独立したシステムが採用されているためで、前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」も高速に動作する。残念ながらEinkディスプレイ側に文字を直接書き込むことはできないが、電子書籍用の制作アプリやサービスを使うことで、さまざまな文書をEinkディスプレイで読むことができるだろう。すでに自炊したPDFファイルを大量に持っているのであれば、そのメリットは計り知れないものになるに違いない。

「Lenovo Yoga Book C930」の価格は?

Amazonでの「Lenovo Yoga Book C930」の価格は現在 177,984円(Core i5モデル・スタイラスペン付属)。Einkディスプレイを搭載したクリエイティブな2in1 PCを探している人におすすめだ。

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前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」との違いは?

Lenovo Yoga Book C930」は前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」とどのように違っているのだろうか?

スペックを比較してみると、特にCPUで大きな違いがあることが分かる。前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」ではIntel Atom x5-Z8550 クアッドコアCPUを搭載していたが、「Lenovo Yoga Book C930」では第7世代のインテル Core i5-7Y54か、 Core m3-7Y30を搭載しており、処理能力が大幅に向上していることが分かる。

また、前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」ではディスプレイが一つだけだったのに対し、「Lenovo Yoga Book C930」ではEinkディスプレイを合わせて2つのディスプレイを搭載。Einkディスプレイを活用し、2画面でイラスト制作できたり、タブレットスタイルで電子書籍リーダーとして活用できる。

さらに、E-Inkディスプレイ部にはメインCPUから独立した独自システムが採用されており、遅延なく高速に反応するように改善。Einkディスプレイ上の電子キーボードを押した際にはバイブレーションや音、アニメーションなどの効果を演出されるなど、実際のキーボードを押しているかのような感覚でタイピングできる。

その他にも「Lenovo Yoga Book C930」ではユーザーのタイピングスタイルを予測・検出して、キー全体を高速に切り替えるアルゴリズムを導入するなど、タイピングでの入力面を劇的に改善。ユーザーがタイプするくせを検出し、各キーの位置を高速に調節するようにしていた前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」よりもタイピングエラーが起きにくくなっている。

総合的に考慮すると、両者は動作スピードやEinkディスプレイの活用範囲という点で著しい違いがある。「Lenovo Yoga Book C930」と前モデル「Lenovo YOGA BOOK with Windows」は全く別の系統に属す端末ととらえるのが適当だろう。

ただし、前モデル「Lenovo YOGA BOOK 」にはAndroid 6.0を搭載したモデルも用意され、筆圧2048レベルで手書き入力もできるというメリットも存在する。E-Inkディスプレイを全く使わないのであれば、十分に活用できる2in1 PCである。

「Lenovo YOGA BOOK with Windows」

  • ディスプレイは10.1インチ解像度1920×1080のIPS液晶
    ※マルチタッチ対応(10点)/AnyPenテクノロジー対応
  • プロセッサはIntel Atom x5-Z8550 クアッドコア 1.44GHz
  • GPUはIntel HD Graphics 400
  • RAMは4GB LPDDR3
  • ストレージ容量は64/128GB
  • バッテリーは8500mAh
    ※AC 100-240V(50/60Hz)
  • カメラは背面800万画素、前面200万画素
  • OSはWindows 10 Home 64bit (日本語版)

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