「LG Watch W7」レビューで語られない魅力に迫る

Wear OSを搭載したアナログ風のスマートウォッチ「LG Watch W7」を紹介!盤面そのものが液晶ディスプレイになっており、従来スマートウォッチよりも通知が見やすくなっている。

「LG Watch W7」はどんなスマートウォッチなの?

盤面にディスプレイを採用したアナログ風のスマートウォッチ。側面にある上側のボタンを長押しすることで、針が横一直線(3時15分)になり、従来のアナログ風スマートウォッチよりも通知を見やすくすることができる。

動作面ではQualcomm Snapdragon Wear 2100と 768MB RAMを搭載し、スムーズに動作。タッチ操作の他に回転可能なクラウンと3つのボタンを搭載し、快適に操作できる。また、アナログ時計として100日間駆動するバッテリーを搭載。スイスのSoprods SAが手がけた精巧なムーブメントも採用され、アナログ時計として正確な時間を保持できる。

そのほか、高度計、気圧計、ストップウォッチ、タイマー、コンパスなどの機能も利用可能。IP68相当の防塵防水性に対応して屋外でも安心して使用できるほか、Googleフィットネストラッキングなどのアプリも利用できる。

通知が見やすいアナログ風スマートウォッチ「LG Watch W7」

LG Watch W7」はwear OSを搭載したアナログ風のスマートウォッチ。盤面にタッチ操作が可能なディスプレイを採用し、アナログ時計の見やすさを保持したまま、各種の通知が受け取れる。また、アナログ時計として100日間駆動するバッテリーを搭載。物理ボタン操作やタッチ操作、防水、手首ジェスチャー機能、Googleのヘルスケアやフィットネストラッカーアプリにも対応している。

「LG Watch W7」のスペック

  • ディスプレイ: 1.2インチ/ LCD / 360×360ピクセル/ 300ppi
  • プロセッサ Qualcomm APQ8009w Snapdragon Wear 2100
  • メモリ: RAM:768 MB
  • ストレージ: 4 GB
  • 通知:メッセージ、電子メール、カレンダー、アプリアラート
  • バッテリー: 240 mAhリチウムポリマー
  • 通信: Wi-Fi、Bluetooth 4.2
  • インターフェース 充電端子
  • センサー:加速度計、気圧計、ジャイロスコープ、磁気
  • 防水: IP68(耐水性、耐塵性、30分で1.5mまで)
  • ケース:ステンレススチール; STS316L
  • ストラップ:クイックリリース22 mmゴム、市販の22mm幅のものと交換可
  • サイズ: 44.5 x 45.4 x 12.9 mm
  • 重量: 79.5 g
  • OS:Wear OS by Google
    ※Googleが8月にアップデートした最新版
  • 付属品: USB-Cデータケーブル、5V TA、クレードル、ドキュメンテーション

ディスプレイ性能

ディスプレイは1.2インチ、解像度360 x 360ドットの LCD液晶を搭載。アナログ時計の盤面そのものがディスプレイになる独自の構造を採用し、側面にある上側のボタンを長押しすることで、針が横一直線(3時15分)になり、通知などが見やすくなるようになっている。

計測できること

スマートウォッチとして歩数、距離、消費カロリーなどが計測可能(心拍計、NFC、GPSは非搭載)。また、高度計、気圧計、ストップウォッチ、タイマー、コンパスなども利用できるほか、アナログ時計として正確な時間を保つことこともできる。また、スマートフォンとも連携可能。メールやSNS、電話などの通知が受け取れる。

ボディ・筐体

ボディはIP68相当の防塵防水性に対応。最大30分間 水中に耐えられる(水泳・ダイビングは不可)。また、アナログのムーブメントに高精度クオーツ、本体にステンレス素材を採用。高級感のある重厚な外観に仕上がっている。ベルト部分は取り替え可能で、一般的な22ミリの時計バンドを利用可能。豊富なアナログ風ウォッチフェイスのデザインから、好みやその日の気分にに合わせて選択することもできる。

機能について

本体の右側にある3つのキーにより、迅速にナビゲーションを行うことが可能。タッチスクリーンに加えて、回転可能なクラウンと3つのボタンを搭載し、アプリの起動、インターフェイス全体のスクロール、通話、ホームに戻るなどの操作がスムーズに行える。

また、物理ボタンでコンパス、ストップウォッチ、タイマー、気圧計、高度計の機能を呼び出すことが可能。アナログ時計として利用していても、瞬時にスマートウォッチのUIに切り替えることもできる。そのほか、通常のアナログ時計として使用することも可能。内部構造にはスイスのSoprods SAが手がけた精巧なムーブメントが採用されており、正確な時間を保持できる。

バッテリー駆動時間

バッテリー容量は240mAh。バッテリー駆動時間はスマートウォッチとしてのフル機能で最大2日間(フルオペレーションモード)、アナログのみのモードで3~4日間。
Wear OSを完全にオフにしてアナログ時計としてのみ使う場合は100日以上使用できる。

通信性能

通信はWi-Fi 802.11 b/g/n(2.4GHz)とBluetooth 4.2 BLEに対応。SIMスロットは非搭載で単体での通信はできない。

OS・アプリについて

OSがWear OS。左にスワイプすることで、Googleフィットネストラッキングアプリにすぐにアクセスすることが可能。右にスワイプすることで、Google Assistantを利用し、フライトの詳細、交通の遅延などの個人情報を確認できる。

「LG Watch W7」の魅力

「LG Watch W7」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、他のアナログ風スマートウォッチとの比較を通してその実力と魅力を明らかにしていきたい。

アナログデザインでも通知が見やすい

「LG Watch W7」は他のアナログ風スマートウォッチと違い、通知が見やすい。これはボタンの長押しによって時計の針が一直線になる独自インターフェースを採用しているためで、他のスマートウォッチにはない機能だ。「LG Watch W7」はこの点で他のアナログ風スマートウォッチよりも圧倒的に「見やすく使いやすい」スマートウォッチになっているといえる。

もちろん、スマートウォッチである以上、通知の見やすさを優先して画面はやや大きめだ。「大きすぎる」という批判もあるが、Wear OS搭載のスマートウォッチは全体的に大きめなモデルが大半を占める。これは通知を見やすくする処置であって、「LG Watch W7」だけが大きいのではない。

バッテリー駆動時間が圧倒的に長い

「LG Watch W7」は他のスマートウォッチと比べてバッテリー駆動時間が長い。通常のWear OS搭載スマートウォッチの駆動時間が約2日間であるのに対し、「LG Watch W7」は3~4日間(アナログモード)。Wear OSを完全にオフにして使えば、100日以上使用できる。

このメリットはバッテリー切れを起こして悲惨な目にあった人ならすぐに分かるだろう。「LG Watch W7」なら、バッテリーが切れそうなときにWear OSを完全にオフにすればいい。そうすればスマートウォッチを何の使い物にならないガラクタに変えなくて済む。

操作性が抜群にいい

「LG Watch W7」は他のアナログ風スマートウォッチと比べて操作性が抜群にいい。他のスマートウォッチは外見は確かにアナログ風であるが、タッチ操作に対応せず、スマートフォンの通知などを表示するだけのものがある。それに対して「LG Watch W7」はタッチ操作に対応。

おまけに回転可能なクラウンと3つのボタンを搭載し、アプリの起動、インターフェイス全体のスクロール、通話、ホームに戻るなどの操作がスムーズに行える。外見だけでなく、メカニカルな操作もアナログ風になっていることも「LG Watch W7」の魅力である。

アナログ・デジタルの切り替えがスムーズに行える

スマートウォッチを使っていると、通知などの機能が邪魔に感じるときがある。しかし、その一方でアナログ時計ではニュースやSNSの通知、Google Mapなどが気軽に使えず不便に感じることがある。従来では結局、メリット・デメリットを考慮し、どちらか一方を選択しなければならなかったが、「LG Watch W7」ならアナログ・デジタルを切り替えて使用できる。

仕事中など通知などの機能が邪魔なシーンではアナログ時計として使用し、帰りの電車内など通知が見たいときにはスマートウォッチとして使える。アナログ・デジタルの切り替えがスムーズに行えるのも「LG Watch W7」の魅力の一つである。

「LG Watch W7」のレビューに反論する!

「LG Watch W7」のレビュー記事の中に「心拍計やNFC、GPS通信がないのに価格が高い」という指摘があった。確かに「LG Watch W7」にはサファイアガラスも用いられておらず、ハイエンドなスマートウォッチとして見劣りする部分がある。

しかし、それはあくまで通常の「スマートウォッチ」としての評価であり、「アナログ風スマートウォッチ」としての正しい評価ではない。現在発売されている「アナログ風スマートウォッチ」を詳細に調べていくと、「LG Watch W7」より高額なものは多数ある。

これは「心拍計やNFC、GPS通信」などの機能があるために高級になっているのではなく、「アナログ時計」としてのブランドやデザインによる影響が大きい。「LG Watch W7」のブランドやデザインに関しては、人によって様々な意見があると思われるが、個人的にはデザインは良い方だと思う。

また、タッチ操作や物理ボタンによる操作性、文字盤とディスプレイが一体化した画面の見やすさを考慮すると、総合的には完成度が高いと判断する。「LG Watch W7」が示した方向性は、他のWear OS搭載のスマートウォッチにも必要なことであり、いずれスタンダードになる可能性も十分にあることを忘れてはならないように思う。

「LG Watch Sport」も発売中!

Amazonでは Wear OS 2.0を搭載した「LG Watch Sport」も販売されている。こちらはLTE通信に対応するモデルで、通話も可能になっている。

また、動作面ではQualcomm Snapdragon Wear 2100プロセッサと768MBメモリ、4GBストレージを搭載しており、「LG Watch W7」と全く同じ仕様。NFCやGPS通信に対応するなど「LG Watch W7」よりも高機能な面もある。アナログ風ではなく、スポーツタイプのスマートウォッチを探している人にはこちrがおすすめだ。

「LG Watch W7」の価格は?

Amazonでの「LG Watch W7」の価格は88000円。通知が見やすいアナログ風のスマートウォッチを探している人におすすめだ。

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