LGから単独でLET通信ができる「LG Watch Urbane LTE」が発表された。VoLTE音声通話やNFC決済にも対応しているという。
LGはすでにAndroid Wearを搭載した「 LG Watch Urbane 」を発表済み。今回 単独でのLTE通信に対応したバリエーションを追加することで、スマートウォッチ市場の大部分のシェアを奪回する構えだ。果たしてLGのスマートウォッチはどれだけ市場にインパクトを与えることができるだろうか。LGのスマートウォッチに注目が集まる。
LTE通信対応「LG Watch Urbane LTE」
「LG Watch Urbane LTE」の注目点はなんといっても単独でLET通信ができるところにある。サムスンから単独で3G通信できる「Samsung Gear S」が発売されていたが、LET通信に対応していなかった。この「LG Watch Urbane LTE」はLET通信に対応したことで、本体内蔵のマイクとスピーカーでVoLTE音声通話も可能になった。音声通話を利用して複数人でボイスメッセージをやり取りしたり、保護者へ緊急発信機能も可能だ。しかも単独で通信ができるため、スマートフォンがなくても高速通信が可能だ。
バッテリーは700mAhと通常のスマートウォッチの倍以上あるため、すぐに使えなくなる心配はいらない。バッテリー消費量を抑制する機能もある。センサー類も豊富でジャイロスコープ、加速度、コンパス、気圧、心拍、GPS を搭載。他のスマートウォッチと比べてきわめてスペックが高いと言える。
ただどうしても気になってしまうのがOSだ。独自開発のOSを採用しているため、Android Wearの豊富なアプリが利用できない。この点は「Samsung Gear S」と全く同じ弱点を抱えているようだ。単独での通信機能を搭載すると必ず独自OSが搭載されることになる。これはGoogleのAndroid Wearそのものが単独での通信機能に対応していないからなのかもしれない。
もしそうならば、Android Wearはまだまだ未完成のOSだということになる。GoogleはAppleのiWatchが本格的に販売される前に、Android Wearを大幅にバージョンアップさせる必要がある。
「LG Watch Urbane LTE」のスペック
- ディスプレイは1.3 インチ 、解像度320 × 320の P-OLED 液晶
- プロセッサはSnapdragon 400 1.2GHz クアッドコアプロセッサ
- RAMは1GB
- ストレージは4GB
- バッテリーは 700mAh
- カメラはなし
- OSは独自開発「LG ウェアラブルプラットフォーム」(webOS ベース)
(※Android 4.4 以上の端末に対応) - 通信はWi-Fi b/g/n、Bluetooth v4.0 / LEに対応
- LTE データ通信や VoLTE の音声通話、NFCにも対応
- センサーはジャイロスコープ / 加速度 / コンパス / 気圧 / 心拍 / GPS
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