ジェネシス「WDP-71」激安Windowsタブレットはこう使え!

ついに日本でも1万円台前半の格安Windowsタブレットが発売されることになった。先陣をきったのは、ジェネシスによる7型のWindowsタブレット「WDP-71」。スペックは低いがKindle papaerwhiteと組み合わせることで便利に活用できる。

「WDP-71」のスペック

  • IPS液晶を搭載し、解像度は800×1,280ドット
  • OSはWindows 8.1 with Bing
  • CPUはAtom Z3735G(1.33GHz)、メモリ1GB、ストレージ16GB
  • インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Micro USB、microSDカードスロット、Micro HDMI 1.4a出力
  • 前面カメラは200万画素、背面カメラ200万画素
  • 音声出力、加速度センサーを装備
  • バッテリ容量は3,500mAhで駆動時間は約4時間
  • 本体サイズは約109.8×191.6×9.1mm
  • 重さは約326.5g

特徴としては、液晶にIPS、インターフェースにMicro HDMI 出力を備えて、重さが326.5gしかないところだ。全体的に特に注目すべき機能も持ち合わせていないが、やはりWindows 8.1を搭載していることもあって、用途は広い。特に電子書籍リーダーのkindle papaerwhiteは、Windows端末と組み合わせるとかなり活用の幅が広がる。そんな訳で、今回はこうした1万円台の格安Windowsタブレットを使用したモノクロガジェットの活用の仕方を紹介したい。

使わなくなったKindle Papaerwhiteを再活用する

電子書籍リーダーとして最も高いシェア率を誇るKindle。Amazonの蔵書数もかなり増えたので以前よりは便利になったのに違いないが、しだいに飽きて使わなくなる人が多いのではないだろうか。Kindle papaerwhiteは電子書籍に特化している分、電子書籍を購入しないときは放置される傾向がある。

しかし、Windowsタブレットがあると、使わなくなったKindleが再び便利に活用できるようになる。その利用法とは後で読みたいと思った記事をkindleで読むというもの。具体的には、Chromeブラウザの拡張機能に「Push to Kindle」(http://fivefilters.org/kindle-it/)を追加して、キンドルへ送信する。

実はこの方法は以前からよく使われていた方法でもある。しかし、Kindleで読む前にあらかじめパソコンで一つ一つkindleへ送信しなければならなかった。これはそれほど時間がない朝にやらなければならないので非常に不便だった。回避策としてRSSで自動送信するという方法もあったが、特に読みたくない記事まで送信されてしまい、ほとんど役に立たなかった。手持ちのAndroid端末で「Push to Kindle」を使うという手もあったが、最新のAndroid OS(現在は5.0)にアップデートすると使えなくなる。

しかし、Windowsタブレットを持ち歩くとそうした問題はいっきに解消される。Windowsタブレットでは、自宅のWindowsパソコンと全く同じChromeブラウザが使えるので、ネットにつながっている環境であれば、即座にKindleへ送信できる。Poketで保存したもので、じっくりと読みたいと思ったものをKindleへ送信してもいい。それも通勤電車の中やちょっとした休憩時間など空いた時間にできることなので、時間が効率的に使えるのだ。

KindleでWebページを見るメリット

長文のWebページになればなるほどKindleの方が圧倒的に読みやすくなる。一度その快適さに慣れてしまうと、パソコンのディスプレイではあまり長文のWebページを読まなくなるほどだ。Kindleへ直接送信するので、画像もほとんど崩れることなく送信できる。テキストの文字はKindle用に変換されているので、文字の大きさやフォントも変更可能。デフォルトの設定だけでも相当見やすい。

KindleでWebページを見る最大のメリットは、紙の本のように繰り返し読むのに適していることだ。何度も繰り返し読んでいるうちにいろいろなアイディアや考えが生まれていく。資料としてWebページをを熟考しておきたいときには、やはりKindleで読んだ方が便利だ。ブラウザの「Push to Kindle」のボタンを押してすぐにKindleに反映されるのもいい。(要ネット接続)Kindleへ送信されたWebページはまるで本の表紙のようにKindle内に表示される。読み終わったものは、Kindle内につくったフォルダの中へ入れておけば邪魔にはならない。

Windowsタブレットでkindle papaerwhite風に読む方法

ただし、ファイル容量がかなり大きいものはkindleへ送信できない。複数のページへリンクされているものもまとめてkindleへ送信することもできない。あくまでもテキスト中心のWebページを読むためにKindleへ送信した方がいいだろう。

では、Kindleで読めないファイルはどうすればいいのか?完全ではないが、Windowsタブレットをkindle papaerwhite風にしてしまう裏技がある。

それはChromeブラウザの拡張機能「High Contrast」(https://chrome.google.com/webstore/detail/high-contrast/djcfdncoelnlbldjfhinnjlhdjlikmph?hl=ja)を用いるという方法だ。設定を「Grayscale」に変えると、kindle papaerwhite風モノクロ表示になり、Webページはもちろん、PDFや動画も白黒表示で見ることができる。実際に使ってみると、目の疲れがかなり減る。資料を大量に読むときに利用すると効果は絶大だ。

まとめ

激安Windowsタブレット「WDP-71」は、スペックが高くないためにいろいろな用途で活用するのには不向きだろう。だが、Windowsを仲介した「ハブ機」として使うならいろいろな用途がある。上記に示したように使わなくなったkindle papaerwhiteもWindowsタブレットを仲介させると、まだまだ十分に活用できるものへ生まれ変わらせることが可能だ。

そして、kindle papaerwhiteにできないことは、windowsタブレットにまかせるといった使い方もできる。それぞれの弱点を補いながら、お互いの長所を活かすことがことができる点にWindowsを仲介した「ハブ機」の最大のメリットだ。

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