ガラケー族よ、ちょっと待て! ガラホに買い替える前に考慮すべきこと ドコモ「ARROWSケータイ F-05G」


NTTドコモから富士通製フィーチャーフォン「ARROWSケータイ F-05G」が発売される。ドコモとしては初のAndroidベースのフィーチャーフォンで、FOMA料金プランでの契約にも対応しているという。

月々サポート適用後の実質価格は、新規契約時が1万円程度、機種変更時が1万円台後半を予定。ガラケー族としては、注目の最新ガラホ。果たして買うに値する製品なのだろうか?「ARROWSケータイ F-05G」を徹底チェックしてみた。

ドコモの最新ガラホ「ARROWSケータイ F-05G」

今回、ドコモ「ARROWSケータイ F-05G」が想定するターゲットは、これまでフィーチャーフォンを使い続けてきたユーザーだ。通話やメール以外の機能をまったく必要としない人を想定し、高性能すぎるカメラやWi-Fiといった機能は省いて端末の値段が高くならないように仕上げている。

OSにはAndroid4.4を採用し、操作性は、従来型の携帯電話と同様にテンキー操作に対応。スマートフォンサイトの閲覧や、メッセージアプリ「LINE」もプリインストールされている。

ディスプレイは、メインに3.4型フルワイドVGA液晶(480×854ドット)を搭載。サブディスプレイには0.8型有機ELディスプレイを搭載する。

通信速度は、3G回線の受信14.0Mbps/送信5.7Mbpsの「FOMAハイスピ-ド」に対応。SIMはnanoUIMを採用している。

カメラは、約810万画素のCMOSセンサー付き。

キー操作には、使用頻度の高い機能を3つのボタンに登録してワンタッチで呼び出せる「お気に入り機能ボタン」を搭載。片手で開閉ができるワンプッシュでオープンボタンも搭載されている。

機能面では、雑踏の中でも相手の声が聞きやすい「スーパーはっきりボイス4」に対応。年齢にあわせた聞きやすさにする「あわせるボイス2」や相手の声をゆっくり聞こえるようにする「ゆっくりボイス」も搭載されている。

さらにワンセグ、赤外線通信、Bluetooth 4.0、防水・防塵に対応。外部メモリーは、microSDHCカード(最大32GB)をサポート。

バッテリー容量は1700mAhで、連続待受が約930時間、連続通話が約520分。サイズは51(幅)×113(高さ)×15.8(奥行)mm。重量は約129g。ボディカラーは、レッド、ホワイト、ブラックの3色を用意。

なお、iモードやiモードメール、おサイフケータイは非対応で、SPモードやドコモメールに対応する。

弱点多すぎ? ドコモ「ARROWS F-05G」の不便な点 まとめ

参考サイトをもとに、ARROWSケータイ F-05G」の弱点を洗い出してみた。

想像していた以上に弱点が多い。これだけの弱点を抱えての端末はあまり例をみない。

以下、その弱点を箇条書きで示す。

  • nanoUIMを採用しているため、現在microSIMを使っているユーザーはSIMの交換が必要になる。
  • LINEがプリインストールされているが、TwitterやFacebookなど、スマートフォンで人気のあるSNSのアプリは用意されておらず、ウェブブラウザ経由で使うしかない。ユーザーが自分で追加インストールすることもできない。
  • Wi-Fi(テザリング機能含む)なども実装されていない。
  • GPSは非搭載で、現在位置を地図アプリで確認できない。
  • LTEに非対応で通信速度が遅い。
  • おサイフケータイ(Felica)に非対応。
  • Androidなのに、タッチパネルは非搭載。
  • Google Playなどには非対応で、アプリを追加インストールできない。

【中古】 中古 F-05G ARROWSケータイ ブラック 安心保証 即日発送 ガラケー 富士通 DoCoMo 本体 白ロム あす楽

価格:
4,900円

(2019/05/04 05:36時点 )

感想:0件

料金はどうなっているの? ドコモ「ARROWS F-05G」

利用できる料金プランは次の通り。

  • FOMAプラン(タイプシンプルバリュー等)
  • カケホーダイ(ケータイプラン)

※2段階制のパケット定額プランにも加入可能。

ただし、docomoのFOMAのままのプランの場合、パケ・ホーダイ ダブルでは下限の最低料金のまま使うには4650パケットに抑えることが必要。

4650パケットとは、だいたい500KB程度。これはLINEの数回のデータ交換で突破してしまう通信量にあたる。つまり、料金プランは従来の携帯電話用のものがそのまま使えるが、

LINEなどでパケット通信料が増えることを考えれば、パケ・ホーダイダブルなどのパケット定額制は必須になる。

パケ・ホーダイダブルについてはこちら

これによると、あまり使わなかった月は372円で済むが、52500パケットを超えて使用した場合は、通信量が月に5,700円になる。これに端末代金を合わせると、月に6500円以上はかかるはず。千円ちょっとで格安音声SIMが使える時代を考えると、これは高すぎると言わざるを得ない。

やっぱりガラケーの方がいい?

すでに述べたように、ドコモ「ARROWSケータイ F-05G」には弱点が多い。特におサイフケータイ(Felica)に非対応というのは致命的なのではないだろうか?

昔使っていたいわゆる「全部入り」のガラケーを使っていた人からすると、「性能が下がった」と感じてしまうに違いない。それに加えて、料金は異常とも言えるほど高い。大手メディアでは、月々サポート適用時の実質負担額は1万368円と報道しているが、実際にはもっと高くつく。それは先に指摘したように、最低料金のまま使うには4650パケットに抑えることが必要という縛りがあるためだ。

LINEなどを使わずに通信量を抑える方法はあるが、せっかくプリインストールされているアプリが使えなくなるというのはあまりにも痛い。ドコモはこの製品を発売するにあたり、本当にユーザーのことを第一に考えたのだろうか?「Android OS」を搭載することで、何か目新しい製品を作ってひと儲けしようと企てたとしか思えない。

ガラケーユーザーにはSIMフリー端末がおすすめ

音声通話だけがきちんと使えればいいという人には、SIMフリー端末のガラケーがおすすめだ。すでにAmazonや楽天などで格安で売られている。日本で音声通話ができるか心配な人もいるだろうが、Amazonの購入者によるコメントを参照すれば、音声通話は問題なくできることがはっきりする。現在は音声対応の格安SIMも数多く販売されている。月に千円くらいで利用できるのなら、SIMフリー端末のガラケーを使わない手はないだろう。

それでもやっぱりガラホがいい! 

ここまでのデメリットをふまえて、なおガラホがいいという人にはなるべく最新の機種をおすすめする。Android OSを搭載していることで、従来のガラケーの機能が使えなかったり、バッテリーの持ちが悪かったりするが、通話のしやすさではスマホより格段に上だ。

また、最新の機種では発売当初のガラホと比べて、音質が向上していたり、使える機能も増えている。いろいろな機種を選べるようにもなっているので、自分にあったガラホを探してみてほしい。

<関連記事>

最新ガラケー携帯 買うならどれ? 2019&2018 モデルを比較 

音声通話だけが使えればいいんだよ! SIMフリーで音質がいいガラケー まとめ

一万円以下で買えちゃう?! SIMフリーで使える通話専用ガラケー/スマホ まとめ

こんなガラケーが欲しかった! シンプルで使いやすいマイクロソフトの新型Nokia 105 / Dual SIM

中古ガラケーが人気再燃で大ヒット! コスパよし機種 まとめ  

小さくて使いやすい!  超人気 ストレート ガラケー まとめ

<Nokia>

Nokiaスマホ&携帯が日本で劇的に復活! 全機種チェック 

<京セラ>

京セラのタフなスマホ&携帯が激安に! 全機種を比較