AmazonでAndroid 9.0を搭載した6.0型のスマートフォン「Ulefone P6000」が販売されている。大容量バッテリーを搭載したコスパのいいスマホとして注目の製品。「moto g7power」、「UMIDIGI Power」よりバッテリー駆動時間が長い。
「Ulefone P6000 Plus」は驚異的な大容量バッテリースマホ?!
コスパのいい大容量バッテリーが続々と登場している。中でも2万円台で連続3日使える5,000mAhバッテリー搭載のモトローラ「moto g7power」、一万5千円台で5150mAhバッテリ搭載スマホ「UMIDIGI Power」の人気が高く、注目度も日に日に増している。
しかし、ここにきて1万4千円台で6350mAhバッテリーを搭載した大容量バッテリースマホ「Ulefone P6000 Plus」が登場した。
しかも、連続待受時間は1200時間、連続通話時間は64時間という驚異的な駆動時間を実現しており、たんに価格の安い大容量バッテリースマホではないことが判明。他のスマホなどに給電できるリバースチャージ機能や急速充電にも対応しており、使い勝手も良さそうだ。
そこで今回は人気の高い「moto g7power」、「UMIDIGI Power」と比較し、「Ulefone P6000 Plus」の実力を徹底的に検証してみる。
優れたバッテリー駆動時間を実現する「Ulefone P6000 Plus」にはどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか? そして、「Ulefone P6000 Plus」は果たして本当に買うべき大容量バッテリースマホなのか? このすぐ後で詳しく説明していこう。
公式製品紹介ページはこちら
http://ulefone.com/products/p6000plus/features.html
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「Ulefone P6000 Plus」 スペック 詳細
6350mAhバッテリ搭載の大容量バッテリースマホ
「Ulefone P6000」はAndroid 9.0を搭載した6.0型のスマートフォン。重さ213gのボディにMediaTek MT6739 クアッドコアCPUと3GB RAMを搭載。18:9のフルスクリーン液晶、6350mAhの大容量バッテリー、32GBストレージ、背面800万画素+500万画素、前面200万画素カメラを備えるほか、顔認証、指紋認証、5V2Aの急速充電、Glonass GPS通信、リバースチャージ機能、デュアルスタンバイ、5GHzの高速Wi-Fi通信にも対応している。
ディスプレイはどうなってる?
ディスプレイは6.0インチ、解像度1440×720ピクセルの液晶を搭載。アスペクト比 18:9のフルスクリーン液晶で、高い没入感を実現。発色に優れる映像で快適にアプリや動画を楽しめる。
なお、「moto g7power」のディスプレイは6.2インチ、解像度1,520 x720ピクセルのフルスクリーンLTPS液晶(19:9)で、「UMIDIGI Power」のディスプレイは6.3インチ、解像度2340×1080 ピクセルのフルスクリーンLTPS液晶(19.5 : 9 )だった。
プロセッサ・ベンチマーク・メモリ・グラフィックは?
プロセッサはMediaTek MT6739 Quad Core 1.5GHz 、RAM(メモリ)は3GB を搭載。28 nmプロセスで製造された64ビット対応の4コアプロセッサで、最大1.5GHzの周波数で駆動。
AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは「35000」(CPU)。グラフィック(GPU)はIMG PowerVR GE8100を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。
なお、「moto g7power」のプロセッサはQualcomm Snapdragon 632 SDM632 オクタコア 1.8GHz ×8で、RAMは4GB を搭載。AnTuTu( v7)アプリによるベンチマークスコアは「108237」(CPU)。また、「UMIDIGI Power」のプロセッサはMediaTek Helio P35 オクタコア 2.3GHzで 、RAMは4GBを搭載。AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは「86500」(CPU)だった。
バッテリー容量はどれくらい?
バッテリー容量は6350mAh(取り外し不可)。連続待受時間は1200時間、連続通話時間は64時間となっている。5V2Aの急速充電にも対応する。また、他のスマホ、タブレットなどに給電するリバースチャージ機能も備えている。
なお、「moto g7power」のバッテリーは 5,000mAh(15W急速充電に対応)で、駆動時間は連続して約3日間(72時間・4320分)。「UMIDIGI Power」のバッテリー容量は 5150mAh(18Wの急速充電に対応)。連続待受時間は471時間、連続通話時間は30時間。連続動画再生時間は16時間、連続ゲームプレイ時間は9時間だった。
ストレージ容量はどれくらい?
ストレージ容量は32GBで、micro SDカードで最大128GBまで増設できる。
なお、「moto g7power」のストレージ容量は64GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設可能。「UMIDIGI Power」のバッテリー容量はストレージ容量は64GBで、micro SDカードで最大256GBまで増設可能だった。
カメラはどうなってる?
カメラは背面800万画素(※1300万画素相当)+500万画素、前面200万画素(※500万画素相当)。
背面カメラにはƒ/1.8の大口径レンズを搭載。800万画素カメラは1300万画素相当で撮影できる。また、背景ぼかし、オートフォーカス、デュアルLEDフラッシュ、顔認識、タッチフォーカス、HDR、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。前面カメラにはƒ/2.0の大口径レンズを搭載。500万画素相当の画質で撮影できる。
なお、「moto g7power」のカメラは背面1,200万画素+500万画素、前面800万画素(※PDAFに対応)。「UMIDIGI Power」のカメラは背面1600万画素+500万画素、前面1600万画素だった。
通信・対応バンドはどうなってる?
通信は4G、3G、2Gに対応。
対応ネットワーク(周波数)は4G FDD-LTE: 2100/1800/2600/900/800(B1/3/7/8/20)、3G WCDMA: 2100/850/900(B1/5/8)、2G GSM: 1900/1800/850/900(B2/3/5/8)。ドコモ、ソフトバン、ワイモバイルクの通信網に対応し、格安SIMカードも利用可。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。
SIMカードサイズはNano SIM+Nano SIM(デュアルSIM)。Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth4.0、GPS(GLONASS)もサポートする。
格安SIMは使えるの?
ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルの通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。
インターフェースはどうなってる?
インターフェースはUSB 2.0, Micro USB、3.5mmイヤホンジャック。搭載センサーはGセンサー、Pセンサー、Lセンサー、タッチセンサー。
なお、「moto g7power」のUSB Type-C、microSDカードスロット、3.5mmジャック(※ジャイロセンサーあり)。「UMIDIGI Power」のインターフェースはUSB Type-C、3.5mmジャック(※ジャイロセンサーなし)だった。
サイズや重さ、色はどうなってる?
サイズは約159.3×75.8×10.7mmで、重量は213g (バッテリー含む)。カラーはトワイライト、ブラック、ゴールドをラインナップする。
なお、「moto g7power」のサイズは高さ約159.4mm x 幅約75.3mm x 厚さ約9.3mm(最薄部)で、重量は約193g。「UMIDIGI Power」のサイズは157 x 74.5 x 8.8 mmで、重量は190gだった。
「Ulefone P6000 Plus」のスペック
- ディスプレイは6.0インチ、解像度1440×720ピクセルの液晶
※ 18:9 - プロセッサはMediaTek MT6739 Quad Core 1.5GHz
- GPUはIMG PowerVR GE8100
- RAMは3GB LPDDR3
- ストレージ容量は32GBで、micro SDカードで最大128GBまで増設可能
- バッテリー容量は6350mAh(取り外し不可)
- カメラは背面800万画素+500万画素、前面200万画素
※背面のメインカメラは1300万画素相当、前面カメラは500万画素相当で撮影可能。 - 通信はWi-Fi 802.11 a/b/g/n/(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth4.0、GPS(GLONASS)、SIMフリー
- インターフェースはUSB 2.0, Micro USB、3.5mmイヤホンジャック
- OSはAndroid 9.0
「Ulefone P6000 Plus」の価格は?
Amazonでの「Ulefone P6000」の価格は現在 14,277円。「Moto G7 Power 」が25,319円、「UMIDIGI Power」が15,777円で、一万円台の大容量バッテリースマホの中で最安となる。バッテリー駆動時間が非常に長いコスパのいい大容量バッテリースマホを探している人におすすめだ。
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「Ulefone P6000 Plus」VS「moto g7power」「UMIDIGI Power」
「Ulefone P6000 Plus」は同じ大容量バッテリースマホの「moto g7power」、「UMIDIGI Power」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみたい。
ディスプレイは大型だが・・・
「Ulefone P6000 Plus」は6.0インチ(解像度1440×720)の18:9フルスクリーン液晶を搭載しており、画面は非常に見やすい。5.0〜5.5インチのスマホを使っていた人は想像以上に広々とした画面に満足するはずだ。
しかし、「moto g7power」のディスプレイは6.2インチ(解像度1,520 x720)の19:9フルスクリーンLTPS液晶で、「UMIDIGI Power」のディスプレイは6.3インチ(解像度2340×1080)の19.5 : 9フルスクリーンLTPS液晶を採用。「Ulefone P6000 Plus」のディスプレイよりも0.2〜0.3インチほど大きくなり、しかも解像度も高くてより高精細な映像が見られるようになっている。
動作スピードはそこそこ速いが・・・
「Ulefone P6000 Plus」はMediaTek MT6739クアッドコアCPUを搭載し、AnTuTuベンチマークスコアは「35000」(CPU)。このプロセッサは「OUKITEL C13 Pro」や「UMIDIGI A3 Pro」と同じもので、低価格帯のスマホの中では比較的動作スピードが速いほうだ。Webでの調べものやSNSアプリ、YouTube動画視聴などは問題なく使えるレベルだ。
しかし、「moto g7power」は Snapdragon 632 オクタコア CPUを搭載し、AnTuTuベンチマークスコアは「108237」(CPU)。また、「UMIDIGI Power」はMediaTek Helio P35 オクタコア CPUを搭載し、AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは「86500」(CPU)。「Ulefone P6000 Plus」よりも5万以上ベンチマークスコアが高いことから、動作スピードにも大きな差があることが分かる。なお、「Ulefone P6000 Plus」は3GB RAM搭載で、「moto g7power」と「UMIDIGI Power」は4GB になっている。
バッテリー駆動時間は驚異的な長さ
「Ulefone P6000 Plus」は6350mAhバッテリーを搭載し、連続待受時間が1200時間、連続通話時間が64時間となっている(※これはおそらく低電力で駆動するMediaTek MT6739クアッドコアCPUを搭載しているためだと考えられる)。
一方「moto g7power」は 5,000mAhバッテリー搭載で、連続駆動時間は約3日間(72時間・4320分)。「UMIDIGI Power」のは 5150mAhバッテリー搭載で、連続待受時間は471時間、連続通話時間は30時間となっている。「moto g7power」の連続待受時間は不明だが、多くても500時間前後だと思われる。「Ulefone P6000 Plus」は「UMIDIGI Power」の連続待受時間の2倍以上の駆動が可能になっており、通話時間も2倍以上長い。
なお、「Ulefone P6000 Plus」「moto g7power」「UMIDIGI Power」はすべて急速充電と他のスマホなどに給電する「リバースチャージ」機能に対応している。
カメラは1300万画素相当で撮影できるが・・・
「Ulefone P6000 Plus」は背面800万画素(※1300万画素相当)+500万画素、前面200万画素(※500万画素相当)を搭載。デュアルカメラで背景ぼかしも手軽にできて、しかも暗闇でも明るく美しく撮影できるデュアルLEDフラッシュ機能も搭載している。
しかし、「moto g7power」のカメラは背面1,200万画素+500万画素、前面800万画で、高速オートフォーカス「PDAF」にも対応。「UMIDIGI Power」のカメラは背面1600万画素+500万画素、前面1600万画素で、前面カメラでもかなり高精細な写真を撮影できるというメリットがある。
ストレージ容量は少なめ
「Ulefone P6000 Plus」は32GBストレージを搭載するのに対し、「moto g7power」と「UMIDIGI Power」は64GBストレージ搭載と2倍容量が多い。ただし、「OUKITEL C13 Pro」や「UMIDIGI A3 Pro」のストレージ容量は16GBで、「Ulefone P6000 Plus」の方が2倍容量が多くなる。
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「Ulefone P6000 Plus」は買うべき? 辛口 レビュー
「Ulefone P6000 Plus」は本当に買った方がいい大容量バッテリースマホなのだろうか? 同じ大容量バッテリースマホの「moto g7power」、「UMIDIGI Power」、そして一万円前後で販売されている「OUKITEL C13 Pro」、「UMIDIGI A3 Pro」と比較しながら、その是非を問いてみよう。
動作スピードには割り切りが必要
「Ulefone P6000 Plus」を買う前にどうしても知っておきたいのが、動作スピードに関するデータだ。MediaTek MT6739という「OUKITEL C13 Pro」、「UMIDIGI A3 Pro」と同じプロセッサを搭載しており、低価格なエントリー向けスマホにしてはそこそこ快適に動作する。
ただし、すでに述べた通り「moto g7power」、「UMIDIGI Power」とは大きな差があり、ミッドレンジモデルの動作スピードには劣る。「Ulefone P6000 Plus」を購入するなら、「OUKITEL C13 Pro、UMIDIGI A3 Proと同じ動作スピードでいい」という割り切った考え方が必要だ。
バッテリー駆動時間は高品質で最高レベル
Ulefoneというメーカーはこれまでにも大容量バッテリースマホ(Powerシリーズ)を販売しており、「Ulefone Power 5」「Ulefone Power 3」などの人気スマホも発売してきたという実績がある。バッテリー性能・品質だけを見れば、UMIDIGIやOUKITELよりは格上であると見ていいだろう。「Ulefone P6000 Plus」は2019年に販売されたUlefone Powerシリーズの最新モデルで、同じく最新モデルの「Ulefone Power 6」よりも価格を抑えたモデルとなる。
バッテリー駆動時間についてはすでに述べたとおり、「moto g7power」、「UMIDIGI Power」よりも圧倒的に長く、一万円台の大容量バッテリースマホの中でもトップクラスの性能を発揮する。動作スピードは気にせず、少しでも長く駆動できる低価格なスマホが欲しいというなら、「Ulefone P6000 Plus」が最もおすすめできる。
最大の難点は対応バンドの少なさ
「Ulefone P6000 Plus」の最大の弱点は対応バンドの少なさにある。低価格なスマホにありがちではあるが、対応バンドが少なければ、通信感度が悪くなり、当然「4G LETでつながらない」といったトラブルが起こることになる。都会のように比較的通信環境が整っている場所では問題なくても、地方の通信環境があまり整っていない場所でうまく通信できないトラブルが起こりがちだ。
サブならおすすめ
「Ulefone P6000 Plus」は買った方がいいのかどうか? 結論をズバリと言うと、「サブ的に使うなら買った方がいい」。
「Ulefone P6000 Plus」は大容量6350mAhバッテリーを搭載し、動画も長時間視聴できる。また、リバースチャージ機能を搭載しているため、スマホやタブレット、デジカメ、USB機器などに給電できるというメリットがある。
対応バンドが少ないという弱点があるが、メインで使うスマホが故障した際に、サブとして「Ulefone P6000 Plus」があるととても助かるはずだ。ただし、「UMIDIGI Power」とそれほど大きく価格が変わらないため、メインで使えてワンランク上のスペックをもつ「UMIDIGI Power」を選択するという手もある。2万円台でもいいのなら、カメラ性能の高い「moto g7power」もおすすめだ。
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