「FREETEL P6」クラウド特化の格安SIMフリースマホは買いか?


AmazonでAndroid 8.1を搭載した5.7型のスマートフォン「FREETEL P6」( jetfon P6 )が格安で販売されている。1万5千円台で購入できるクラウド特化 のSIMフリースマホとして注目の製品。格安スマホ「Wiko Tommy3 Plus」よりもお買い得な面がある。

「FREETEL P6」は格安SIMフリースマホに最適!

「FREETEL P6」は jetfon P6 という名称でも販売されているクラウドSIM対応のSIMフリースマホだ。物理的なSIMカードを必要とせず、海外のSIMを格安料金で利用できるというメリットがある(※事前登録は不要)。

しかし、それ以上に魅力的なのは、対応バンドが多いために日本の格安SIMが利用しやすいというメリットがある点だ。

高音質なVoLTE通話 や4G + 4Gの同時待受が可能なDSDV(デュアルSIM)、連続最大27時間のテザリングなど通信・通話の面でのメリットが多い。また、動作面では前モデルの「FREETEL Priori 5」よりも高速に動作(※同じくらいの動作スピードではない)。

低価格な格安SIMフリースマホとして人気の高い「Wiko Tommy3 Plus」よりも長く駆動するバッテリーを持ち、USB Type-Cで高速充電できるというメリットもある。

価格は1万5千円台で「Wiko Tommy3 Plus」と同じ。MAYA SYSTEM 公式オンラインショップではOCNモバイルとのセットで端末料金が「100円」(※6ヶ月目までに解約した場合 8,000円の違約金がかかる)になるプランも用意されている。

公式製品紹介ページはこちら
https://www.freetel.jp/product/smartphone/p6/

MAYA SYSTEM  jetfon 公式 製品紹介 動画

「FREETEL P6」 ( jetfon P6 )スペック 詳細

クラウドSIM対応の5.7型 SIMフリー スマホ

FREETEL P6」( jetfon P6 )はAndroid 8.1を搭載した5.7型のスマートフォン。厚さ 8.5 mm のボディにSpreadtrum SC9850K クアッドコア CPUと 2GB RAMを搭載。18:9のフルスクリーン LTPS IPS液晶、27時間の連続デザリングが可能な3400mAh バッテリー、16GBストレージ、背面800万画素+200万画素、前面500万画素カメラを備えるほか、クラウドSIM(※事前登録不要)、指紋認証、デュアル VoLTE (NTTドコモ / Softbank)、DSDV(デュアルSIM)、連続最大27時間のテザリング、急速充電(5V/2A)、ミラキャスト(miracast)、緊急速報メール(緊急地震速報、津波警報、特別警報、災害・避難情報)にも対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは5.7インチ、解像度1440×720のLTPS IPS液晶を搭載。アスペクト比 18:9 のフルスクリーン液晶で、高い没入感を実現。ベゼル幅が狭い分、より大きな画面で快適にアプリや動画を楽しめる。画面の発色や明るさは十分に合格レベル。視野角も広く、真横からでも画面がよく見える。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のディスプレイは5.45インチ、解像度720×1440ピクセルのIPS液晶を搭載(18:9)していた。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサはSpreadtrum SC9850K クアッドコア 4×1.3GHz 、RAMは2GB を搭載。28nmプロセスで製造された4コアのプロセッサで、最大1.3GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は ARM Mali 820 MP1 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のプロセッサはMediatek MT6739WA クアッドコア 1.3GHz 、RAMは2GB 、グラフィック(GPU)はPowerVR GE8100を採用していた。

ベンチマークのスコアは?

「FREETEL jetfon P6」のベンチマーク結果は公開されていないが、海外ではSpreadtrum SC9850Kを搭載した「INTEX ELYT DUAL」(※YouTube上にレビュー動画あり)というスマートフォンが販売されている。メモリが2GBであるために「FREETEL jetfon P6」と全く同じベンチマーク結果になるはず。

「INTEX ELYT DUAL」のAnTuTuアプリによるベンチマークスコアは総合で「35021」であることから、「FREETEL jetfon P6」も「35000」ほどのベンチマークスコアになると考えられる。

参考までに「Priori 5」のAnTuTuアプリ ベンチマークスコアを紹介すると、総合で「26116」、CPUで「12897」、GPUで「977」、UXで「9126」、MEMで「3116」。「FREETEL jetfon P6」の方が「Priori 5」よりも1万以上 ベンチマークスコアが高いことが分かる。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のAnTuTuアプリ Ver.7 によるベンチマークスコアは、総合で「43662」、CPUで「22294」、GPUで「3101」、UXで「14220、MEMで「4047」。

バッテリー容量・駆動時間はどれくらい?

バッテリー容量は3400mAh。27時間の連続デザリングが可能。連続待受時間は3Gで約640時間(約26日)、4Gで約400時間(約16日)、連続通話時間は3Gで約1600分(26.6時間)、4G(VoLTE)で約1600分(26.6時間)となっている。

バッテリー容量はどれくらい?

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のバッテリー容量は 2900mAhで、連続待受時間は204時間、連続通話時間は 30時間 (2G), 18時間 (3G)だった。

ストレージ容量は16GBで、microSDXCカードで最大128GBまで増設できる。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のストレージ容量は16GBで、micro SDカードで最大128GBまで増設できた。

カメラはどうなってる?

カメラは背面800万画素+200万画素、前面500万画素。

背景ぼかし、美顔モード、パノラマモード、オートフォーカス、フラッシュ、タッチフォーカス、HDR、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のカメラは背面1300万画素、前面500万画素で、背景ぼかし、オートHDR、4倍デジタルズーム、パノラマ、ライブフィルター、 プロモード、夜景モード、ビューティモード、タイムラプス(低速度撮影)などの機能が利用できた。

通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信は4G、3G、2Gに対応。

対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G LTE:Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8 , 12 , 13 , 17 , 18 , 19 , 20 , 26 ,28 TD-LTE 34 , 38 , 39 , 40 , 41 、3G Bands 1, 2, 4, 5, 8 、2G Bands 850/900/1800/1900

SIMカードサイズはNano SIM+Nano SIM

Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4GHz)、Bluetooth 4.0 LE(プロファイル A2DP/AVRCP/DUN/FTP/GAVDP/GATT/GOEP/HFP/HID/HSP/OPP/PAN/PBAP/SPP)、GPS ( GLONASS / BeiDou )もサポートする。

前モデル「jetfon」からクラウドSIM技術が進化

日本での事前登録・通信料の購入なしでも利用可能。海外旅行の現地に到着後、最適な通信会社を選んで通信量を購入できる。

格安SIMは使えるの?

ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、 au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースは USB Type-C ( v2.0 )、3.5mm イヤホンジャック。モノラルスピーカーも備える。搭載センサーは加速度センサー、近接センサー、光センサー、指紋センサー。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のインターフェースは Micro USB(2.0)、microSDスロット、3.5mmステレオジャックだった。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは 74.2(幅)×152.9(高さ)×8.5(奥行)mmで、重量は約162g 。カラーはブラック、ホワイト、ゴールドをラインナップする。

なお、「Wiko Tommy3 Plus」のサイズはサイズは71.3(幅)×147.6(高さ)×8.6(奥行)mmで、重量は150gだった。

「FREETEL P6」( jetfon P6 ) スペック 一覧

  • ディスプレイ 5.7インチ、解像度1440×720のLTPS IPS液晶
    ※ 18:9
  • プロセッサ Spreadtrum SC9850K (4×1.3GHz) ARM Cortex-A7 28nm
  • GPU ARM Mali 820 MP1
  • RAM 2GB
  • ストレージ容量 16GB
    ※microSDXCカードで最大128GBまで増設可能
  • バッテリー容量は3400mAh
  • カメラ 背面800万画素+200万画素、前面500万画素
  • 通信 Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4GHz)、Bluetooth 4.0 LE、GPS
  • インターフェース USB Type-C
  • OS Android 8.1
  • 付属品 保証書 マニュアル(注意事項/ GlocalMe接続) ACアダプタ USBケーブル

「FREETEL P6」の端末価格は?

Amazonでの価格は現在 15,984円。MAYA SYSTEM 公式オンラインショップでの参考価格は16,800円(税抜)。楽天での価格は 現在 17,517円 (税込)。ヤフーショッピングでの価格は 現在 16,800円 (税込)となっている。なお、MAYA SYSTEM 公式オンラインショップではOCNモバイルとのセットも用意されており、この場合の端末料金は「100円」となる(※6ヶ月目までに解約した場合 8,000円の違約金がかかる)。

Amazonで「FREETEL P6」をチェックする

★ MAYA SYSTEM 公式オンラインショップ(OCNモバイル セット)

「FREETEL P6」のクラウドSIM 通信料金は?

「FREETEL P6」の通信 料金プランは前モデル「jetfon」と同じく基本料 0円。必要なときに通信量を購入して利用できる(※物理的なSIMカードは不要)。また、1日300MBの場合、アジアでは380円(非課税)~、欧州・北米・南米・オセアニアでは580円~、アフリカでは680円~で利用可能(※使用量の上限に達し次第 256kbpsに制限)。一般的な海外ローミングの料金 980円/日、海外Wi-Fiレンタルの料金 680円/日に比べて格安価格で通信を利用できる。

各国のクラウドSIM料金表はこちら(https://www.freetel.jp/product/smartphone/p6/pdf/cloud_sim_plan.pdf

「FREETEL P6」VS「Wiko Tommy3 Plus」

FREETEL P6」は、格安SIMフリースマホの「Wiko Tommy3 Plus」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較してその違いを明らかにしてみたい。

ディスプレイサイズがやや大きい

「FREETEL P6」は5.7インチ、解像度1440×720のLTPS IPS液晶(18:9)を搭載。一方、「Wiko Tommy3 Plus」は5.45インチ、解像度720×1440ピクセルのIPS液晶(18:9)を搭載。IPSパネルを採用している点と解像度は全く同じだが、「FREETEL P6」の方が0.25インチ画面が大きくなっている。

プロセッサのパワーはやや劣る程度 大差なし

「FREETEL P6」はSpreadtrum SC9850K クアッドコア CPUを搭載し、AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは総合で「35000」ほど。一方、「Wiko Tommy3 Plus」のAnTuTuアプリ Ver.7 によるベンチマークスコアは、総合で「43662」。約8000ほどのベンチマークスコア差があるが、大きな差ではないため動作スピードはそれほど変わらないと思われる。

バッテリー容量が多い・待受時間は2倍長い

「FREETEL P6」は3400mAhバッテリーを搭載し、連続待受時間は3Gで約640時間(約26日)、4Gで約400時間(約16日)。
一方、「Wiko Tommy3 Plus」は2900mAhバッテリーを搭載し、連続待受時間は204時間。「FREETEL P6」の方が500mAhほどバッテリー容量が多く、待受時間も約2倍以上長くなっている。

デュアルカメラ搭載 画素数は劣る

「FREETEL P6」のカメラは背面800万画素+200万画素、前面500万画素。背面はデュアルカメラになっており、背景をぼかした写真も簡単に撮影できる。一方、「Wiko Tommy3 Plus」は背面1300万画素、前面500万画。画素数は「FREETEL P6」よりも高いが、シングルカメラでデュアルカメラにはなっていない。

USB Type-Cを採用

「FREETEL P6」はインターフェースにUSB Type-Cを採用し、高速な充電も利用できる。一方、「Wiko Tommy3 Plus」は micro USBを採用しており、「FREETEL P6」のように高速な充電が利用できない。

GLONASS & BeiDou のGPS通信に対応

「FREETEL P6」はGLONASS(ロシア人工衛星) と BeiDou(中国 人工衛星) のGPS通信に対応している。一方、「Wiko Tommy3 Plus」はA-GPS(アメリカ人工衛星)のみ対応でGLONASSやBeiDouのGPS通信に対応していない。

ディスプレイのアスペクト比、メモリ、ストレージ容量、WiFi、Bluetooth の性能は同じ

「FREETEL P6」と「Wiko Tommy3 Plus」は共通するスペックもあり、ディスプレイのアスペクト比(18:9)、メモリ(2GB)、ストレージ容量(16GB)、Wi-Fi( 802.11 b/g/n 2.4GHz)、Bluetooth ( ver. 4.2 )である点は同じである。

「FREETEL P6」は買うべきか

FREETEL P6」は本当に買うべきスマホなのだろうか? メリットやデメリット、格安SIMフリースマホ「Wiko Tommy3 Plus」、前モデル「Priori 5」との比較を参考にして、その是非を明らかにしてみよう。

<メリット>

・対応バンドが多く、格安SIMを使うのに最適

※ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、auの通信網に対応し、ほぼすべての格安SIMが利用できる

・事前登録なしで海外クラウドSIMが使える

※前モデルの「jetfon」は事前登録が必要

・27時間連続してデザリングできる

※スマホの通信を利用してパソコンやタブレットで通信できる

・VoLTE で高音質な通話が利用できる

※NTTドコモとソフトバンクのVoLTE に対応

・DSDV(デュアルSIM)が利用できる

※4G + 4Gの同時待受が利用できる

・ミラキャスト(miracast)対応でスマホ画面を大画面で楽しめる

※ 別途 ミラキャストドングルなどを購入し、テレビやディスプレイに挿し込む必要あり

・18:9の5.7インチ液晶が見やすい

※「Wiko Tommy3 Plus」は18:9だが、5.45インチ
※前モデル「Priori 5」は 5.0インチ、解像度720 × 1280

・エントリークラスで十分な動作スピード

※ 前モデル「Priori 5」よりも高速。「FREETEL P6」のSpreadtrum SC9850K クアッドコア CPUは、「Priori 5」のQualcomm Snapdragon 210と同じ動作スピードではない
※ベンチマークスコアは総合で「35000」ほどになり、「Priori 5」よりも1万以上高くなる。
※「Wiko Tommy3 Plus」のベンチマークスコアは、総合で「43662」
※「UMIDIGI A3 Pro」のAnTuTuベンチマークスコアは、総合で「43322」

・USB Type-Cで高速充電できる

※「Wiko Tommy3 Plus」はmicro USB採用

<デメリット>

・NFCに対応していない

※おサイフケータイは使えない

・Wi-Fiデュアルバンドに対応していない

※ 5GHzの高速Wi-Fi通信にも対応していない

・防水防塵に対応していない

※濡れたら故障する可能性大

・ジャイロセンサーを搭載していない

※ARを使うゲームは不可・Google Mapで進行方向が表示されない

・カメラ性能があまり高くない

※背面800万画素+200万画素、前面500万画素
※「Wiko Tommy3 Plus」は背面1300万画素、前面500万画
※「FREETEL Priori 5」は背面800万画素、前面500万画素
※「UMIDIGI A3 Pro」は背面1200万画素+500万画素、前面800万画素

総合 評価

「FREETEL P6」は1万5千円ほどで購入できる格安SIMフリースマホとして非常に魅力的である。上で示したように「FREETEL P6」は「Wiko Tommy3 Plus」とそれほど変わらない動作スピードで、より大きな液晶と長時間駆動するバッテリーを搭載している。また、対応バンドが多いために格安SIMも使いやすい。長時間のデザリング、高音質なVoLTE、DSDV(デュアルSIM)、ミラキャスト、USB Type-Cによる高速充電にも対応しており、使い勝手も優れている。

ハイスペックなスマホでないので、ゲームなど負荷の高い用途には向かないが、Web閲覧やYouTubeなどの動画視聴、SNSアプリなどのライトな使い方であれば、十分に満足して使えるだろう。物理的なSIMが必要ないクラウドSIMにも対応している点を考慮すると、「Wiko Tommy3 Plus」よりもお買い得である。

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★ MAYA SYSTEM 公式オンラインショップで「」(OCNモバイル セット)