「Jumper EZbox i3」レビュー 驚愕コスパのハイスペック小型PC


2019年5月に発売された小型PC「Jumper EZbox i3」をレビュー。スペックやベンチマーク、魅力、価格に加えて「ASUS VivoMini VC66」との違いも紹介します。

「Jumper EZbox i3」の価格は安すぎる?!

インテルのCore iプロセッサを搭載したハイスペックな小型PCには高価なものが多い。

2019年3月に発売された「VivoMini VC65-C1」は10万円前後。最も安い「ASUS VivoMini VC66-B222Z」でも7万円もする。海外製のレアなものでも最低5万円以上はするため、これまでインテルのCore iプロセッサを搭載したハイスペックな小型PCは入手しづらかった。

しかし、第 5 世代のIntel Core-i3-5005Uプロセッサを搭載した「Jumper EZbox i3」の価格は4万円ほど(※GearBestは29969 円)という破格の価格で、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」よりも3万円も安い。

そのうえ、8GBの大容量メモリと高速な128GB SSDも搭載する。インターフェースにはUSB Type-Cも搭載されており、静音&冷却で動作。SSDや2.5HDD、SDカードを使ってストレージも簡単に拡張できる。

小型PCでは2万円台の「skynew M2S」も人気だが、「Jumper EZbox i3」のように動画編集できるほどのパワーは持っていない。第7世代のプロセッサを搭載した「Intel NUC Core i3 7100U」(BLKNUC7I3DNKTC・完成品)も魅力だが、価格が7万円台と高いのがネック。性能的にも大差がないことを考えると、やはり「Jumper EZbox i3」を選んだ方が良さそうだ。

「Jumper EZbox i3」

 

Jumper EZbox i3」はWindows 10 を搭載した小型PC。手にひらサイズの小型ボディに第 5 世代のIntel Core-i3-5005Uプロセッサと8GB RAMを搭載。高速な128GB SSD、アルミ製ラジエーター(冷却用)、SDカードスロットを備えるほか、ギガビット有線LAN、Wi-Fiデュアルバンド、デュアルディスプレイ、VESAマウント、SSDの拡張、2.5HDDの取り付け、静音動作にも対応している。

公式ページ
http://en.jumper.com.cn/en/products/info.aspx?itemid=285

非公式の動画 ディスプレイの見え方やボディの質感が分かる

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「Jumper EZbox i3」のスペック

  • プロセッサ Intel Core-i3-5005U Dual Core 2.0GHz
  • GPU Intel HD Graphic 5500
  • RAM(メモリ) 8 GB DDR3L
  • ストレージ容量 128GB SSD M.2
  • 拡張ストレージ  M.2 SSD 最大1TBまで、2.5 インチ HDDで最大500GBまで拡張可能、SDカード 最大64GBまで拡張可
  • ワイヤレス通信  Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0
  • 有線LAN 10/100/1000 Mbps
  • インターフェース   1 x USB Type-C 、2 x USB 3.0(前面)、2 x USB 2.0(背面)、1 x Giga LAN (有線LAN / RJ45)、1 x HDMI、1 x SDカードスロット、1 x オーディオジャック
  • デュアルディスプレイ 対応・2画面同時出力
  • 映像出力 HD video 2560 x 1600 @60Hzng
  • 電源  12V/2A
  • OS Windows 10
  • サイズ 12.40 x 11.16 x 4.25 cm
  • 重量  320g
  • カラー  ブラック
  • VESAマウント 対応
  • 付属品 英語/日本語マニュアル、1×電源アダプター、2×HDMIケーブル、1×ウォールマウント、ネジ(取付け用)
  • 発売日  2019年3月

「Jumper EZbox i3」のベンチマーク

Jumper EZbox i3」のベンチマークスコアを紹介します。

<CPU> Intel Core i3-5005U

Passmarkによるベンチマークスコアは「2053」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「452」、マルチコアで「452」。

<GPU> Intel HD Graphics 5500

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「594」。

「Jumper EZbox i3」の性能

Jumper EZbox i3」の性能を、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」との違いをふまえてまとめてみました。

プロセッサ・メモリ・グラフィックの性能

Jumper EZbox i3」は第 5 世代 (Broadwell) のIntel Core-i3-5005U Dual Core 2.0GHz、RAM(メモリ)は8 GB DDR3Lを搭載。14 nmプロセスで製造された64ビット対応の2コア、4スレッドのプロセッサで、最大2.0GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は Intel HD Graphic 5500を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

一方、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は第 7 世代 ( Kaby Lake ) のインテル Core i5-7400を搭載し、Passmarkによるベンチマークスコアは「7331」( CPU )。RAM(メモリ)は4 GB(DDR4-2400)を搭載していた。

ストレージの性能

Jumper EZbox i3」は128GB SSD ストレージを搭載。M.2 対応のSSDで最大1TBまで、2.5インチの HDDで最大500GBまで拡張できる(※2.5HDD使用の場合は変換アダプターが必要。2.5HDD用の別スロットはないようだ)。また、SDカードで最大64GBまで拡張できる。

一方、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は 1TB HDDで、SSDではなかった(※モデルによってはSSDを搭載するものもある)。

通信の性能

Jumper EZbox i3」はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0をサポート。Wi-Fiデュアルバンドに対応し、高速かつ途切れにくい通信が利用できる。また、Bluetooth4.0に対応しているため、キーボードやマウスをワイヤレスで利用できる。また、ギガビット有線LAN通信にも対応している。

インターフェースの性能

Jumper EZbox i3」のインターフェースは 1 x USB Type-C 、2 x USB 3.0(前面)、2 x USB 2.0(背面)、1 x Giga LAN (有線LAN / RJ45)、1 x HDMI、1 x SDカードスロット、1 x オーディオジャック。1×電源ボタン、1×リセットボタンも搭載する。

一方、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は前面インターフェースがUSB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Gen 1 Type-A×1、USB 2.0×2、オーディオ端子×1で、背面インターフェースがUSB 3.1 Gen 1 Type-A×2、シリアル(COM)×1、HDMI出力×1、DVI×1、DisplayPort×1、LAN(RJ45)×1、ケンジントンセキュリティースロット×1、4 – in – 1カードリーダー×1、電源入力×1だった。DVDスーパーマルチドライブ(2層ディスク対応)も搭載する。

ボディ・筐体の性能

Jumper EZbox i3」のボディには高級感のあるアルミ素材を採用。アルミ製ラジエーターも搭載し、優れた放熱性能を発揮する。また、低電力消費で駆動し、静音で動作。本体の動作音がほとんどないため、静かな環境で使用できる。

サイズは12.40 x 11.16 x 4.25 cmで、重量は320g。カラーはブラックをラインナップする。

一方、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」のサイズは幅 177.4 mm × 奥行き 153 mm × 高さ74.1 mmで、重量は約1.5 kgだった。

「Jumper EZbox i3」と 「ASUS VivoMini VC66」の違い

Jumper EZbox i3」は、7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。

Celeronより3倍速い第5 Core-i3プロセッサ

Jumper EZbox i3」は第 5 世代 (Broadwell) のIntel Core-i3-5005Uプロセッサを搭載し、ベンチマークスコアは「2906」( CPU )。一方、低価格な小型PCに多いApollo Lake世代のインテル Celeron N3350プロセッサのPassmarkによるベンチマークスコアは「1106」で第5 Core-i3プロセッサの方が約3倍高速に動作することが分かる。

ただし、7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は第 7 世代 ( Kaby Lake ) のインテル Core i5-7400で、Passmarkによるベンチマークスコアは「7331」( CPU )。「Jumper EZbox i3」よりも約2倍以上高速に動作することが分かる。

8GBの大容量メモリ

Jumper EZbox i3」は大容量 8 GB DDR3Lメモリを搭載し、動画編集もラクラクとこなせる。一般的な小型PCには4GBが最も多く、「Jumper EZbox i3」の場合は2倍多いメモリ量となる。メモリ量が多ければそれだけ作業領域が広くなり、複数の処理でも遅延なくスムーズに動作する。

特に負荷のかかりやすい動画編集、3Dゲームなどで大きな差が出る傾向があり、メモリ量の少ない小型PCの場合は遅延が生じやすい。ただし、7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は4 GB(DDR4-2400)を搭載しており、DDR3Lメモリよりも高速かつ低電力で駆動するというメリットがある。

高速な128GB SSD

Jumper EZbox i3」は高速な128GB SSDを搭載し、本体の起動やアプリの起動も高速に行える。7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は大容量の 1TB HDDを搭載しているものの、SSDではないため起動時の動作スピードは落ちる。また、SSDは衝撃に強く、発熱、消費電力が少ないというメリットもある。

読み書きの速度が非常に速いうえに作動音がないため、静音な環境で使用したい場合は必須。HDDからSSDに交換することもできるが、別途手間とコストがかかってしまう(Amazonなら安いもので3千円程度)。

USB Type-Cに対応

Jumper EZbox i3」は小型PCとしては珍しくUSB Type-Cに対応している。USB Type-Cは従来のUSB 3.0と比べて転送速度が約2倍となっており、より高速にデータのやり取りができるようになっている。また、電源供給から映像出力までケーブル1本で対応することが可能で、HDMIやThunderbolt、DisplayPort端子として利用できるというメリットもある。なお、7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」もUSB Type-Cポートを搭載している。

ボディが小さくて軽い

Jumper EZbox i3」は手のひらサイズのコンパクト設計(12.40 x 11.16 x 4.25 cm)を採用し、片手でもラクラクと持つことができる。また、重量320gと非常に軽いため、外出先に持ち運ぶこともできる。一方、「ASUS VivoMini VC66-B222Z」のサイズは幅 177.4 mm × 奥行き 153 mm × 高さ74.1 mmと大きめで、重量も約1.5 kgと重い。これは本体にDVDスーパーマルチドライブ(2層ディスク対応)を搭載しているためだが、持ち運びの際には苦労する。

「Jumper EZbox i3」の魅力

Jumper EZbox i3」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」、2万円台の「skynew M2S」、7万円台の「Intel NUC Core i3 7100U」(BLKNUC7I3DNKTC・完成品)と比較しながら、その実力と魅力を明らかにしてみよう。

動画編集もできるパワー

Jumper EZbox i3」は第 5 世代のIntel Core-i3-5005U(ベンチマークスコア「2906」)と大容量8GB メモリを搭載し、動画編集もスムーズに行うことができる。2万円台の「skynew M2S」はAMD A6-1450 APUを搭載し、ベンチマークスコア「1532」(CPU)と動画編集は厳しい処理スピードとなる。

7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」(ベンチマークスコアは「7331」)、「Intel NUC Core i3 7100U」(ベンチマークスコアは「3773」)は「Jumper EZbox i3」よりも高速に動作するが、価格が3万円以上高くなる。

静音&冷却で動作

Jumper EZbox i3」は静音で動作し、作動音がほとんど聞こえないほど静かに動作する。2万円台の「skynew M2S」なども静音で動作するが「Jumper EZbox i3」と比べてパワー不足な面がある。「Jumper EZbox i3」は第 5 世代のIntel Core-i3-5005Uを搭載しながらも静音で低消費な電力で駆動する。また、オーバーヒートしないように放熱性を考慮した設計も採用されており、長時間でも安定して駆動するというメリットもある。

ストレージを拡張しやすい

Jumper EZbox i3」はメモリのような形状をしているM.2 SSDストレージに対応しており、本体に挿し込むだけで。最大1TBまでストレージを増設できる。また、2.5 インチ HDDにも対応しており、最大で500GBまで拡張できる。7万円台の「ASUS VivoMini VC66-B222Z」は 1TB HDDで、M.2 SSDストレージには対応していない。また、ストレージを拡張するには「Jumper EZbox i3」よりも手間がかかる。

インターフェースが豊富 SDカードスロットも

Jumper EZbox i3」はUSB Type-CやUSB 3.0、USB 2.0、ギガビット有線LAN端子など豊富なインターフェースを備えている。特にSDカードスロットがあるのが非常に便利。アダプターを使えば、スマホやタブレットで使っているmicroSDカードともやり取りが可能になり、データを共有しやすい。2万円台の「skynew M2S」、7万円台の「Intel NUC Core i3 7100U」にはカードスロット(カードリーダー)が搭載されていない。

本体を移動させやすい

Jumper EZbox i3」は本体が小さく軽いため、移動させて使いやすい。自分の部屋で使っているものをリビングルームに移動させて使ったり、一時的に会社に運んで使うこともできる。もちろん、VESAマウントに対応しているため、液晶モニターの背面に設置することもできる。電源と液晶ディスプレイさえあれば、車の中でも使用できる。

「Jumper EZbox i3」の価格は?

Jumper EZbox i3」は、

日本のAmazonで34,850円(タイムセール中)、

楽天市場で41,000円 (税込)、

ヤフーショッピングで43,050円 (税込)、

Banggoodで33,743円、

AliExpressでUS $261.97 – 263.17、

GeekbuyingでUS$ 287.99、

米国 Amazon.comで$235.00(※日本発送料+手数料は + $44.58 )、

で販売されています。

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「Jumper EZbox i3」のセール情報

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