サムスン「Galaxy Watch Active」は「Galaxy Watch」より革新的?


2019年5月にAmazonで発売された「Galaxy Watch Active」(国内版)をレビュー。スペック、計測できること、機能、魅力、価格、「Galaxy Watch」との比較・違いも紹介します。

※2020年10月「Galaxy Watch3」が発売されました。

※2019年11月22日から「Galaxy Watch Active2」も発売中です。

※2020年10月23日、「Galaxy Fit2」が発売されました。

「Galaxy Watch Active」は革新的?

サムスン「Galaxy Watch Active」はスポーツなどのアクディビティを計測するフィットネストラッカーのようなスマートウォッチだと報道されていた。たしかに5気圧防水で心拍モニターやGPS機能を搭載しており、スポーツ用のスマートウォッチとして活用できそうだ。

しかし、サムスンの公式製品紹介ページを見てみると、「次世代」の「革新的」なスマートウォッチとして大大的にアピールされているのだ。

フィットネストラッカーとして使えるスポーツ用スマートウォッチはこれまでに数多く販売されており、はっきり言って全然「革新的」ではない。サムスン「Galaxy Watch Active」のいったいどこが「次世代」的で「革新的」なのだろうか?

いろいろ調べた挙句に判明したのは、新たに心拍センサーとモーション検出センサーを統合した「心拍モニター」と「異常を知らせるアラート機能」が搭載されていることだった。

この機能があるおかげで、サムスン「Galaxy Watch Active」は明らかに前モデルの「Samsung Galaxy Watch」と異なり、前モデルにはない大きな魅力を備えた「健康志向」性の高いスマートウォッチに仕上がっているといえる。

その魅力はランニングGPSウォッチのガーミン「ForeAthlete 245」、Google Wear OS搭載のMobvoi「TicWatch S2」などの他のスマートウォッチと比較することでよりはっきりとしたものになるだろう。

公式製品紹介ページ
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-watch-active/

「Galaxy Watch Active」の特徴 まとめ

サムスン「Galaxy Watch Active」(SM-R500NZKAXJP)はTizenベースのウェアラブルOS 4.0を搭載したスマートウォッチ。25gの軽量ボディに1.1インチの円形 有機ELディスプレイを搭載。心拍センサーとモーション検出センサーを統合した心拍モニターや強化されたGPS機能、4GBストレージ、ワイヤレス充電に対応した230mAhバッテリーを搭載するほか、

NFC、Bluetooth 4.2、Wi-Fi、5気圧防水( 5ATM + )、MIL規格(MIL-STD-810G)、スマホとの連携機能、高品質なフルオロエラストマー素材を採用したストラップ、ウォッチフェイスのカスタマイズ、音声アシスタント「Bixby」、ワイヤレス充電にも対応している。

「Galaxy Watch Active」で計測できること

Galaxy Watch Active」は、以下を計測することができます。

日々の活動量、消費カロリー、移動距離、心拍数、睡眠(4段階の睡眠ステージ)、ストレスレベルなど。また、GPS機能を搭載し、現在位置、歩行した経路、活動した距離などを正確に計測できる。そのほか、、ウォーキング、ランニング、サイクリングなど6種類のエクササイズを自動検出し、パーソナルトレーナーのようなガイドを提供してくれる(39種類以上のエクササイズメニューもあり)。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」が計測できるものはサムスン「Galaxy Watch Active」と全く同じだった。ただし、GPS機能は強化されているため、より正確な位置や距離を計測できるようになっています。

「Galaxy Watch Active」の機能

Galaxy Watch Active」は強化したGPS機能により、 ワークアウト距離をより正確に追跡し、保存することが可能。ストレストラッカーで、プレッシャーを感じている時を検出し、ストレスを和らげる呼吸ガイドを提供します。

また、心拍センサーとモーション検出センサーを搭載し、24時間365日 ユーザーの健康状態をモニタリング。ユーザーが10分以上活動していないにも関わらず、心拍数が設定値を超えて急上昇すると、アラートを発信します。

スマホと連携できるの?

Galaxy Watch Active」は、Bluetoothや無線LANなどの通信機能を内蔵し、スマートフォン(Android / iPhone)とも連携できます。スマートフォン経由でメッセージ返信(※音声入力や絵文字、キーボードで返信可能)などが行えます。専用アプリは「S Healthアプリ」を使用。対応OSは、Android 5.0以降、iOS 9.0以降。公式サイトからアプリをダウンロードすることもできます。

「Galaxy Watch Active」のスペック  一覧

型番  SM-R500NZKAXJP

  • 計測可能なもの 日々の活動量、消費カロリー、移動距離、心拍数、睡眠、ストレスレベル
  • 機能 強化したGPS(ワークアウト正確追跡)、ストレストラッカー(呼吸ガイド)、24時間365日の心拍モニタリング(アラート発信)
  • ディスプレイ 1.1インチ、解像度は360×360ドットの円形 有機ELディスプレイ(AMOLED)
    ※コーニングのGorilla Glass
  • プロセッサ Exynos 9110 デュアルコア 1.15GHz
  • RAM(メモリ) 0.75GB
  • ストレージ容量 4GB
  • バッテリー容量 230mAh(ワイヤレス充電に対応)
    ※1回の充電で45時間以上の活動を記録
  • 通信 Bluetooth 4.2、Wi-Fi 802.11b/g/n、GPS(Glonass / Galileo) 、NFC
  • 対応OS Android 5.0以降、iOS 9.0以降
  • 搭載センサー GPS、GLONASS、Galileo、加速度、ジャイロ、気圧、心拍、光を装備する。
  • ボディ 5気圧防水( 5ATM + )、MIL規格(MIL-STD-810G)
  • OS TizenベースのウェアラブルOS 4.0
  • サイズは39.5(幅)×39.5(高さ)×10.5(奥行)mm
    ※ベルト幅20mm 交換可能
  • 重量は25g
  • カラー シルバー、ブラック、ローズゴールド、グリーン

「Galaxy Watch Active」の性能

Galaxy Watch Active」の性能について紹介します。

ディスプレイの性能

Galaxy Watch Active」は1.1インチ、解像度は360×360ドットの円形 有機ELディスプレイ(AMOLED)を搭載。液晶表面はコーニングのGorilla Glassで保護し、傷や破損から守るようになっている。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」はモデルによって液晶が異なっており、46mmモデルが円形の1.3型有機ELディスプレイ(360×360ドット)を、42mmモデルが円形の1.2型有機ELディスプレイ(360×360ドット)を搭載していた。

プロセッサ・メモリ、ストレージの性能

Galaxy Watch Active」はExynos 9110 デュアルコア 1.15GHz、RAM(メモリ)は0.75GBを搭載。ストレージ容量は4GBとなっている。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」のプロセッサはExynos 9110 デュアルコア 1.15GHzで全く同じもの。メモリとストレージはモデルによって異なっており、LTEモデルが1.5GB RAM/4GB ストレージ、Bluetoothモデルが768MB RAM/4GB ストレージを搭載していた。

バッテリーの性能

Galaxy Watch Active」は230mAhバッテリーを搭載。1回の充電で45時間以上の活動を記録できる。ワイヤレス充電に対応する(※サムスンの専用機器が必要な可能性大)。また、スマートフォンの「Galaxy S10」、「Galaxy S10+」のワイヤレスパワーシェア機能が利用可能。スマホの背面にGalaxy Watch Activeを置くだけで充電できる。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」のバッテリーはモデルによって異なっており、46mmモデルのバッテリー容量が472mAh(駆動時間は80時間以上)で、42mmモデルのバッテリー容量が270mAh(駆動時間は45時間以上)。どちらのモデルもワイヤレス充電に対応していた。

通信の性能

Galaxy Watch Active」はBluetooth 4.2、Wi-Fi 802.11b/g/n、GPS(Glonass / Galileo) 、NFCをサポートする。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は、上記以外に4G LET、3G通信に対応し、単体で通信することができた。

センサーの性能

Galaxy Watch Active」は、GPS( GLONASS、Galileo)、加速度、ジャイロ、気圧、心拍、光センサーを装備する。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」の搭載センサーは加速度、ジャイロ、気圧、心拍センサー、GPS ( A-GPS, GLONASS) だった。

防水・耐久性の性能

Galaxy Watch Active」は5気圧防水( 5ATM + )に対応。アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストもクリアする。

なお、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」も5気圧防水( 5ATM + )とMIL規格(MIL-STD-810G)に対応していた。

OSについて

Galaxy Watch Active」のOSはTizenベースのウェアラブルOS 4.0を採用。

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」もTizenベースのウェアラブルOS 4.0を採用していた。

ボディ・筐体の性能

Galaxy Watch Active」のサイズは39.5(幅)×39.5(高さ)×10.5(奥行)mm。重量は25g。カラーは、シルバー、ブラック、ローズゴールド、グリーンの4色を用意する。ベルトにはスポーツ用のシリコン素材を採用。幅は20mmで市販のベルトと交換できる。

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」のサイズと重さはモデルによって異なっており、46mmモデルのサイズは46(幅)×49(高さ)×13(奥行)mmで、重量は63g(シルバー)。
42mmモデルのサイズは41.9(幅)×45.7(高さ)×12.7(奥行)mmで、重量は49g(ミッドナイトブラック / ローズゴールド)だった。

「Galaxy Watch Active」と「 Galaxy Watch」の違い・比較

サムスン「Galaxy Watch Active」は前モデルの「Samsung Galaxy Watch」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能に注目して、その違いを明らかにしてみよう。

液晶ディスプレイが小型化

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は1.2〜1.3インチの有機ELディスプレイ(360×360ドット)を搭載していたが、サムスン「Galaxy Watch Active」のディスプレイは1.1インチ、解像度は360×360ドットの円形 有機ELディスプレイ(AMOLED)に変更されている。0.1〜0.2インチほど小さくなり、回転ベゼルもなくなったことで、デザイン的にはスッキリしたものになった。

また、両者とも堅牢なゴリラガラスを採用しているが、前モデル「Samsung Galaxy Watch」で利用できた「Always On Display」(画面オフでも日時、通知などを表示できる)が「Galaxy Watch Active」では廃止されている。

回転ベゼルは廃止 タッチ操作のみに

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は側面の回転ベゼルで操作することが可能だったが、サムスン「Galaxy Watch Active」ではタッチ操作のみに変更されている。回転ベゼルは画面をタッチせずにスクロールさせることが可能で非常に便利だったが、サムスン「Galaxy Watch Active」ではあえて回転ベゼルを省くことでデザインをすっきりとしたシンプルなものにしている。

LET通信は非対応に

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は4G LET、3G通信に対応し、単体で通信することができたが、サムスン「Galaxy Watch Active」では4G LETや3G通信は利用できない。ただし、Bluetooth 4.2、Wi-Fi 802.11b/g/n、GPS(Glonass / Galileo) 、NFCはサポートされているので、通常のスマートウォッチよりも不便なわけではない。

GPS機能を強化

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」はA-GPSと GLONASSによるGPS通信が利用できたが、サムスン「Galaxy Watch Active」ではそれらに加えてEUが構築した全地球航法衛星システム「Galileo」(ガレリオ)にも対応している。これにより、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」よりもワークアウト時の距離をより正確に追跡することが可能になった。

アラートで知らせてくれる

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は心拍数やストレスレベルを計測・記録するだけだったが、サムスン「Galaxy Watch Active」はその記録したデータをもとに健康に役立つ情報をアラートで知らせてくれる。例えばユーザーが10分以上活動していないにも関わらず、心拍数が設定値を超えて急上昇したときは、瞬時にアラートで知らせてリスクを回避できるようになっている。

重さ25gに グリーンも追加

前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は、46mmモデルで63g、42mmモデルで49gだったが、サムスン「Galaxy Watch Active」からは重量25gになっている。約24〜38gほど軽くなり、重さを意識することなく使用できるようになっている。なお、サムスン「Galaxy Watch Active」からは前モデルの「Samsung Galaxy Watch」にはなかった「グリーン」カラーが追加されている。

サムスン「Galaxy Watch Active」の魅力

サムスン「Galaxy Watch Active」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデルの「Samsung Galaxy Watch」、ランニングGPSウォッチのガーミン「ForeAthlete 245」、Google Wear OS搭載のMobvoi「TicWatch S2」と比較しながらその実力と魅力を明らかにしていきたい。

アラート機能が便利

サムスン「Galaxy Watch Active」は心拍数やストレスレベルを計測・記録するだけではなく、その情報をもとに心拍数の異常をアラートで知らせてくれる。この機能は前モデルの「Samsung Galaxy Watch」にはなく、ランニングGPSウォッチのガーミン「ForeAthlete 245」やGoogle Wear OS搭載のMobvoi「TicWatch S2」にも搭載されていない。

サムスン「Galaxy Watch Active」はストレストラッカーで、プレッシャーを感じている時を検出し、ストレスを和らげる呼吸ガイドを提供する機能も搭載されており、他のスマートウォッチよりも「健康志向」が高い製品であるといえる。たんに活動量を測るだけでなく、その情報をもとにアドバイスしてくれるところにサムスン「Galaxy Watch Active」の強みがある。

強力GPSで距離が正確

サムスン「Galaxy Watch Active」は衛星システム「GLONASS」と「Galileo」(ガレリオ)の両方に対応し、正確な移動距離を計測できる。前モデルの「Samsung Galaxy Watch」は「Galileo」(ガレリオ)に対応しておらず、たまに距離が正確に計測できないことがあった。

なお、ガーミン「ForeAthlete 245」はGLONASS、みちびき(補完信号)、Galileoの3つに対応。Google Wear OS搭載のMobvoi「TicWatch S2」はGLONASSとBeidou(中国の北斗衛星測位システム)に対応し、正確な移動距離を計測できるようになっている。

5気圧防水&MIL対応でアウトドアでも使える

サムスン「Galaxy Watch Active」は前モデルの「Samsung Galaxy Watch」と同じく5気圧の防水性とアメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストもクリアするタフネス性を持ち、過酷な自然環境下でも使えるというメリットがある。

Mobvoi「TicWatch S2」は50m防水とMIL規格(MIL-STD-810G)の両方に対応しているが、ランニングGPSウォッチのガーミン「ForeAthlete 245」にはMIL規格(MIL-STD-810G)に対応していない。「Galaxy Watch Active」は液晶ディスプレイにゴリラガラスも採用しており、少々乱暴に扱っても壊れることはないほど頑丈である。

コンパクトサイズで使える

サムスン「Galaxy Watch Active」は前モデルの「Samsung Galaxy Watch」と違って回転ベゼルがないため、その分コンパクトなサイズになっている。また、液晶ディスプレイのサイズも0.1〜0.2インチほど小さくなっているため、従来のスマートウォッチが「大きすぎる」と感じていた人も違和感なく使用できる。

細身・小柄な人や女性でも使えるコンパクトでエレガントなデザインは非常に魅力的。Google Wear OS搭載のMobvoi「TicWatch S2」は男性的なデザインになっており、女性には向かない。ガーミン「ForeAthlete 245」はサムスン「Galaxy Watch Active」と同様にコンパクトで女性でも使えるシンプルなデザインになっている。

Galaxy Watchよりも安い

サムスン「Galaxy Watch Active」はAmazon.co.jpで24,300円で販売されており、前モデル「Samsung Galaxy Watch」(国内版・楽天)は39,982円で販売されている。価格差は1万5千円ほどあるが、プロセッサやボディの耐久性、OS、バッテリー容量(42mmモデル)はほぼ同じで、共通している。

また、新たにアラート機能や強力なGPS機能を備えるなど、前モデル「Samsung Galaxy Watch」にはないメリットも多く、お買い得であるといえる。特に4G LET通信は使用しないで、より健康の向上に役立つスマートウォッチが欲しいと思っている人に最適。シンプルでコンパクトなデザインのために運動以外の日常生活でも違和感なく使用できるのが大きな魅力だ。

「Galaxy Watch Active」の価格は?

Galaxy Watch Active」は、

Amazonで23,036 円、

楽天市場で26,938円 (税込)、

ヤフーショッピングで24,750 円、

で販売されています。

Amazonでサムスン「Galaxy Watch Active」をチェックする

楽天市場で「Galaxy Watch Active」(SM-R500NZKAXJP)をチェックする

ヤフーショッピングで「Galaxy Watch Active」(SM-R500NZKAXJP)をチェックする

米国 Amazon.comで「Galaxy Watch Active」をチェックする

 

 

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