Android 8.0を搭載した5.7型のスマートフォン「Sony Xperia L3」を紹介! 2万円台で購入できるソニー製のスマホとして注目の製品。ワイドな大画面で基本性能もしっかりと備えている。
「Sony Xperia L3」は買いなのか?
「Sony Xperia L3」はソニー製にしては珍しく2万円台で価格で販売されている。これまでAndroid 7.0を搭載した5.5型のスマートフォン「Sony Xperia L1」が1万円台で販売されていたが、スペックが低めでややパワー不足な感があった。
しかし、「Sony Xperia L3」はMediatek MT6762 Helio P22 オクタコアCPUと3GB RAM、18:9のフルスクリーンHD + 液晶を搭載するなど実用的なスペックを兼ね備えている。
カメラも背面1300万画素+200万画素(デュアルカメラ)、前面800万画素と実用的なレベル。3300 mAhバッテリーで長時間使えるほか指紋認証(側面サイドキー)やNFCが使えるなど便利なところもある。これほどの性能を持ちながら2万円台と聞くと、思わず購入したくなってしまうのが人情だ。
ただし、「Sony Xperia L3」だけが絶対的にコスパが高いとは言い切れない。同じ2万円台で販売されているスマホには5.84型の「Huawei P20 lite」があり、両者を厳密に比較しなければ、「Sony Xperia L3」が本当に高コスパなスマホなのか分からないだろう。
そこで今回は「Sony Xperia L3」のスペックや機能を確認しながら、「Huawei P20 lite」と比較し、「Sony Xperia L3」が本当に高コスパなスマホかどうかを検証してみる。
18:9フルスクリーン液晶を搭載した5.7型スマホ「Sony Xperia L3」
「Sony Xperia L3」はAndroid 8.0を搭載した5.7型のスマートフォン。厚さ8.9 mmのボディにMediatek MT6762 Helio P22 オクタコアCPUと3GB RAMを搭載。18:9のフルスクリーンHD + 液晶、3300 mAhバッテリー、32GBストレージ、背面1300万画素+200万画素のデュアルカメラ、前面800万画素のフロントカメラを備えるほか、指紋認証(側面サイドキー)、NFC、Cat6の高速LET通信、USBパワーデリバリー(USB PD)急速充電、FMラジオ、ステレオ録音、Googleキャスト、Bluetooth5.0にも対応している。
公式ページ
https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-l3/
非公式レビュー動画 ディスプレイやゲームプレイの様子が分かる
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「Sony Xperia L3」 スペック 一覧
- ディスプレイは5.7インチ、解像度720 x 1440の液晶
※HD + /18:9/Corning Gorilla Glass 5 - プロセッサはMediatek MT6762 Helio P22 Octa-core 2.0 GHz
- GPUはPowerVR GE8320
- RAMは3 GB
- ストレージ容量は32GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設可能
- バッテリー容量は 3300 mAh
※Xperia Adaptive Charging / USB Power Delivery (USB PD)急速充電 - カメラは背面1300万画素+200万画素、前面800万画素
- インターフェースは USB Type-C
- 通信はWi-Fi 802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS、SIMフリー
- OSはAndroid 8.0
- サイズは154 x 72 x 8.9 mm
- 重量 156 g
- カラー ブラック、ゴールド、シルバー
- SIMカードはNano SIM
- 対応バンド
4G LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B28 / B38 / B39 / B40 / B41、
3G UMTS B1 / B2 / B5 / B8 、
2G GSM 850/900/1800/1900
「Sony Xperia L3」 のベンチマーク
「Sony Xperia L3」 のAnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「78074」、CPUで「36101」、GPUで「12182」、UXで「22771」、MEMで「7020」。
「Sony Xperia L3」 スペック 詳細
以下、「Sony Xperia L3」 の詳細なスペック情報を掲載していきます。
ディスプレイはどうなってる?
「Sony Xperia L3」 のディスプレイは5.7インチ、解像度720 x 1440 ピクセルの液晶を搭載。アスペクト比 18:9のフルスクリーンHD + 液晶で、高い没入感を実現。クリアでリアルな色彩も表現する。また、液晶表面は堅牢なGorilla Glass 5で保護し、傷や破損を防ぐようになっている。
プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?
「Sony Xperia L3」 のプロセッサは Mediatek MT6762 Helio P22 Octa-core 2.0 GHz 、RAM(メモリ)は 3 GB を搭載。16 nmプロセスで製造された64ビット対応の8コアプロセッサで、最大2.0GHzの周波数で動作。AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは「76500(CPU)」。グラフィック(GPU)はPowerVR GE8320を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。
なお、Mediatek MT6762を採用している他のスマホには「Xiaomi Redmi 6」、「Nokia 3.1 Plus」などがあり、ミッドレンジモデルに多いプロセッサであることが分かる。
ゲームは快適にプレイできるの?
「Sony Xperia L3」 はゲームを快適にプレイできる程度のベンチマークスコアはクリアしている。3Dゲームを含めてほとんどのゲームはスムーズに動作する。詳しいゲームプレイの様子は以下の動画レビューから分かるようになっている。
バッテリー容量はどれくらい?
「Sony Xperia L3」 のバッテリー容量は 3300 mAh。「Xperia Adaptive Charging」機能によりバッテリーの状態を監視し、電流レベルを適切なものに調整。USB Power Delivery (USB PD)を利用した急速充電にも対応している。
ストレージ容量はどれくらい?
「Sony Xperia L3」 のストレージ容量は32GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設できる。
カメラはどうなってる?
「Sony Xperia L3」 のカメラは背面1300万画素+200万画素、前面800万画素。
<背面カメラの詳細>
背面カメラには1.12μmサイズの1/3.0センサー&F2.2 広角80°レンズと 1.75μmサイズの1/5.0 センサー&F2.4 広角82.4° レンズを搭載。
背景ぼかし、ハイブリッドオートフォーカス、ローライト(ISO 3200)、 4倍デジタルズーム、フラッシュ、タッチフォーカス、HDR、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。
以下の動画では、自然のある場所や建物、植物、瓶などの物体、暗い場所での撮影写真が紹介されており、「Sony Xperia L3」で撮影した画像を詳細に確認できる。
<前面カメラの詳細>
前面カメラには1.12μmサイズの1/4.0センサーとF2.0 広角84°レンズを搭載。ポートレートモード、ディスプレイフラッシュなどが利用できる。
通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth は?
「Sony Xperia L3」 の通信は4G、3G、2Gに対応。
対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B28 / B38 / B39 / B40 / B41、3G UMTS B1 / B2 / B5 / B8 、2G GSM 850/900/1800/1900 。
SIMカードサイズはNano SIM+Nano SIM(シングルSIMモデルとデュアルSIMモデルの2種類あり)。
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS(A-GPS/GLONASS)もサポートする。
格安SIMは使えるの?
「Sony Xperia L3」 はドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、 au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。
インターフェースはどうなってる?
「Sony Xperia L3」 のインターフェースは USB Type-C。搭載センサーは加速度計 環境光センサー eCompass™ 指紋センサー 磁力計 ステップカウンター ステップ検出器 重要なモーション検知器 近接センサー。
「Xperia L3」と「Xperia 10」の違い
「Sony Xperia L3」は上位モデルの「Sony Xperia 10」とどのように違っているのだろうか? 価格はもちろん「Sony Xperia 10」の方が高く、性能も「Sony Xperia 10」の方が高い。しかし、どのくらいの違いがあるのかは気になる。ここでは両者のスペックを比較し、際立った違いを明らかにしてみよう。
特に大きな違いは、以下の4点。
ディスプレイサイズ、解像度の違い
「Sony Xperia 10」は6.0インチ、解像度1080 x 2520ピクセルの液晶で、「Sony Xperia L3」は5.7インチ、解像度720 x 1440の液晶を採用。「Sony Xperia 10」は「Sony Xperia L3」よりも0.3インチ大きく、解像度も高い。また、「Sony Xperia 10」のアスペクト比が21:9であるのに対し、「Sony Xperia L3」は18:9となっており、画面のワイドさにも差があることが分かる。
プロセッサ・動作スピードの違い
「Sony Xperia 10」はQualcomm SDM630 Snapdragon 630 オクタコアCPUと3 or 4 GB RAMを搭載し、「Sony Xperia L3」はMediatek MT6762 Helio P22オクタコアCPUと3GB RAMを搭載する。劇的な差はないものの、「Sony Xperia 10」の方が処理スピードが速い。
ストレージ容量の違い
「Sony Xperia 10」は64GBで、「Sony Xperia L3」は32GB。ストレージ容量は「Sony Xperia 10」が2倍多いことが分かる。
OSの違い
「Sony Xperia 10」はAndroid9.0。「Sony Xperia L3」はAndroid 8.0を採用している。
価格の違い
「Sony Xperia 10」はAmazonで39,050円。「Sony Xperia L3」はAmazonで25,040円。両者には約1万4千円ほどの差がある。
参考資料「Sony Xperia 10」 スペック 一覧
- ディスプレイは6.0インチ、解像度1080 x 2520ピクセルの液晶
※21:9 / Full HD+ / Image Enhance Technology / Corning Gorilla Glass 5 - プロセッサはQualcomm SDM630 Snapdragon 630 Octa-core 2.2 GHz
- GPUはAdreno 508
- RAMは3 or 4 GB
- ストレージ容量は64GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設可能
- バッテリー容量は 2870mAh
※battery Care / Smart Stamina / Stamina Mode/ USB Power Delivery (USB PD) - カメラは背面1300+500万画素、前面800万画素
- インターフェースは USB Type-C
- 通信はWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0(A2DP, LE, aptX HD)、GPS(A-GPS、GLONASS)、NFC、SIMフリー
- OSはAndroid 9.0
「Sony Xperia L3」VS「Huawei P20 lite」
「Sony Xperia L3」は本当にコスパの高いスマホなのだろうか? 同じ2万円台半ばで販売されている「Huawei P20 lite」と比較してみよう。価格は「Sony Xperia L3」が 25,040円で、「HUAWEI P20 lite」が 21,930円。「HUAWEI P20 lite」の方が安いので、やはりこちらの方がコスパが高いのだろうか? まずは「Huawei P20 lite」のメリットから確認してみよう。
「Huawei P20 lite」のメリット
① 液晶ディスプレイが見やすい
「Huawei P20 lite」は5.84インチ、解像度1080 x 2280ドットの液晶を搭載。「Sony Xperia L3」は5.7インチ、解像度720 x 1440の液晶と、サイズ・解像度で劣る。また、「Huawei P20 lite」のアスペクト比は19:9で、「Sony Xperia L3」の18:9を上回っている。
② 動作スピードが速い
「Huawei P20 lite」はHUAWEI HiSilicon Kirin 659 オクタコアCPUと4GB RAMを搭載で高速で動作。「Sony Xperia L3」はMediatek MT6762 Helio P22オクタコアCPUと3GB RAMを搭載とやや処理能力で劣る。動画を観る程度なら問題ないが、3Dゲームを頻繁にするなら「Huawei P20 lite」の方がいいだろう。
③ 前面カメラの性能が高い
「Huawei P20 lite」の前面カメラは1600万画素。「Sony Xperia L3」は800万画素で、約2倍の差がある。美しいセルフィー写真を撮りたいのなら「Huawei P20 lite」を選択した方がいいだろう。なお、「Huawei P20 lite」には顔認証が使える、ジャイロセンサーが搭載されているといったメリットもある。
「Sony Xperia L3」のメリット
① デザインがいい
「Sony Xperia L3」はスペックは高くないが、やはりSonyらしい洗練されたデザインが魅力的である。5.7インチながらも片手で持てるコンパクトさがあり、重さも156 gと非常に軽い。デザイン的には少々角ばっている感があるが、それが逆にSonyらしくて良い。「Huawei P20 lite」とは全く違ったデザインなので、好みが大きく別れる点でもある。
② ソニー製カメラが使える
「Sony Xperia L3」の魅力はカメラにもある。背面1300万画素+200万画素、前面800万画素とハイスペックさはないものの、F2.2 広角80°レンズを採用しており、明るくワイドに撮影できるというメリットがある。ハイブリッドオートフォーカス、ローライト(ISO 3200)、 4倍デジタルズームなど他のスマホには見られない機能が使えるのも大きなメリットだ。
③ 液晶が大きくて頑丈
「Sony Xperia L3」の液晶ディスプレイは「Huawei P20 lite」よりも0.14インチ小さく解像度も低いが、やはり5.7インチのフルスクリーン液晶は見やすい。Webサイトの閲覧やYouTubeなどの動画鑑賞、LINEやTwitter、FacebookなどのSNSであればかなり快適に感じることだろう。また、ただ大きいだけでなく、作りも頑丈。Gorilla Glass 5を採用したガラスは非常に強固で、傷もつきづらい。故障しづらく、長期間使える点も「Sony Xperia L3」の大きなメリットだ。
総合 評価
スペックや機能を重視すると、明らかに「Huawei P20 lite」の方が高コスパなスマホであるといえる。液晶ディスプレイの見やすさや動作スピードはやはり「Huawei P20 lite」が一つ格上であるといえる。
しかし、だからといって「Sony Xperia L3」の魅力が薄れるわけでは決してない。ソニー製のスマホを購入すると決めている人からすると、「Xperia L1」よりも性能が高く、「Xperia 10 / Plus」よりも安いというのは大きな魅力でもある。ソニーらしいデザインのスマホが欲しいなら、やはり「Sony Xperia L3」がベストな選択なのではないだろうか?
「Sony Xperia L3」の価格は?
「Sony Xperia L3」は現在Amazonで 25,040円で販売されています。
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「Sony Xperia L3」のセール・クーポン情報は?
「Sony Xperia L3」のセール・クーポン情報はまだありませんが、大規模なセール期間中にクーポンが配布され、さらに安くなることがあります。頻繁にサイトをチェックすることをおすすめします。
Banggoodで「Xperia L1 / L2」が激安販売中!
2020年2月現在、Banggoodで「Xperia L1 / L2」が激安で販売されています。「Xperia L1」は8,943円、「 Xperia L2」は11,179円、で販売中です。
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AliExpressで「Xperia L1 / L2」が激安販売中!
2020年2月現在、AliExpressで「Xperia L1 / L2」が激安で販売されています。「Xperia L1」はUS $86.14 – 110.06、「 Xperia L2」はUS $96.56 – 129.06で販売されています。
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「Sony Xperia L3」の対応バンドを詳細にチェック!
SIMフリースマホを購入するときは必ず「対応バンド」を確認してください。お使いのSIMカードによってはうまく通信できないこともあります。 pic.twitter.com/bLC3lhjQGD
— BURARI (@akiba_burari) November 15, 2019
「Sony Xperia L3」の対応バンドは以下の通りです。
4G LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B28 / B38 / B39 / B40 / B41、
3G UMTS B1 / B2 / B5 / B8 、
2G GSM 850/900/1800/1900
SIMカードはNano SIMを採用しています。
以下、「Sony Xperia L3」の対応バンドを詳細に紹介していきます。
「Sony Xperia L3」のドコモ回線対応状況
「Sony Xperia L3」の4G LTE通信は日本全国で利用できるバンド1、 東京・名古屋・大阪の高速通信バンド3に対応。地下や郊外でも繋がりやすいプラチナバンドの19には対応していません。3G通信は日本全国で使えるバンド1に対応していますが、極一部の山岳地帯や農村地区をサポートするFOMAプラスエリア(バンド6の800MHz帯と、バンド19の800MHz帯)には非対応なので該当地域へ行くときは注意が必要です。
「Sony Xperia L3」はドコモLTE通信バンドのほとんどに対応し、3Gも主なバンドに対応しているので大部分のエリアで快適な通信が可能です。
主なドコモ回線SIM:楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなど
「Sony Xperia L3」のソフトバンク回線、ワイモバイル回線の対応状況
※ソフトバンクとワイモバイルは同じ回線を利用しています。
「Sony Xperia L3」の4G LTEは、メインとなる バンド1、エリアが広い元Emobile回線のバンドの3、通信エリアを広くカバーするプラチナバンドの8に対応。また、モバイルWiFiやSoftbank Airなどに使われる、通信方式の異なるTDD-LTEのバンド41にも対応。3Gも通信に必要なバンド1および8に対応しています。
「Sony Xperia L3」はソフトバンクやワイモバイルのスマホと同じように通信できる対応バンドを持っています。
「Sony Xperia L3」のau回線対応状況
「Sony Xperia L3」はau VoLTE SIMのバンドに対応し、通話もデータ通信も行えることになっています。しかし、au回線は対応バンドが合致していても、うまく通信できない場合があります。実機レビューなどでau VoLTE SIMが利用できるのを確かめた上で、購入した方がいいでしょう。