「Lenovo Smart Tab P10」レビューを超える近未来タブレット

Amazon Alexa搭載の10.1型Androidタブレット「Lenovo Smart Tab P10」のスペック、性能、価格、Amazon「Echo Show」（第2世代）との違いを紹介します。

※2020年10月19日「Lenovo Smart Tab M10」(2020)も発売されました。

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Amazon Alexa搭載のスマートディスプレイ＆タブレット「Lenovo Smart Tab P10」

音声認識「Amazon Alexa」を搭載し、スマートディスプレイとしても使える10.1型のAndroidタブレット。通常のスマートディスプレイと違い、専用ドックから切り離してタブレット単体で使用できる。

動作面ではQualcomm Snapdragon 450 オクタコアCPUと最大4GB RAMを搭載し、軽快に動作。ディスプレイ解像度は1,920×1,200ドットで、どの角度からも見やすいIPS液晶になっている。また、本体側に4つ、「Lenovo Smart Dock」側にスピーカーを2基搭載。ドルビーによってチューニングされたピュアでパワフルなサウンドが楽しめる。

そのほか、指紋認証に対応。10時間駆動するバッテリーや800万画素カメラ（背面）も備えている。

タブレット単体でも使える10.1型のスマートディスプレイ「Lenovo Smart Tab P10」

「Lenovo Smart Tab P10」はAndroid 8.1とAmazon Alexaを搭載した10.1型のAndroidタブレット（スマートディスプレイ）。「Lenovo Smart Dock」（スマートドック）にドッキングしてAlexaに話しかけたり、カレンダーを見たり、動画を見たり、音楽を聴いたりできるほか、ニュースを聞いたり、スポーツを見たり、家電をコントロールすることもできる。

スマートドックから切り離してタブレット単体で持ち出すことが可能。
指紋認証、Miracast、ドルビーアトモス、キッズモード、Wi-Fiデュアルバンドにも対応している。

公式製品紹介ページ: https://www.lenovo.com/jp/ja/smart-tab

ディスプレイはどうなってる？

ディスプレイは10.1インチ、解像度1,920×1,200ドットのIPS液晶を搭載。IPSパネルを用いたフルHD液晶で、どの角度からも見やすくなっている。また、タッチ操作に対応。通常のタブレットと同じように操作できる。

プロセッサやメモリはどうなってる？

プロセッサはQualcomm Snapdragon 450 オクタコア最大1.8 GHz 、RAM（メモリ）は4GB を搭載。Snapdragon 435の後継となるプロセッサで、CPU の動作クロックが向上している。また、グラフィック(GPU)はAdreno 506 を搭載し、処理性能やグラフィック性能が向上している。

ベンチマークのスコアは？

AnTuTu v7.1.5 アプリによるベンチマークスコアは総合で「71784」、CPUで「34057」、GPUで「12058」、UXで「20799」、MEMで「4870」。

Geekbench 4.3.2 によるベンチマークのスコアはシングルコアで「775」、マルチコアで「3928」、Computeで「3349」。

バッテリーはどうなってる？

バッテリーはリチウムイオンポリマーバッテリーで、容量は7000mAh。駆動時間は 約10時間となっている。充電時間はSmart Dock使用時で約 5時間。

カメラやはどうなってる？

カメラは背面800万画素、前面500万画素。オートフォーカスやLEDフラッシュライトが利用できる。

インターフェースはどうなってる？

インターフェースは USB 2.0 Type-C（OTG機能付き）、micorSDカードスロット、スマートコネクター(充電機能付き)、指紋認証センサー、音声入出力（マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック/スピーカーx 4）など。
搭載センサーは指紋センサー、加速度センサー、光センサー、GPS、GLONASS。

サウンドはどうなってる？

本体に4つのスピーカーを搭載するほか、「Lenovo Smart Dock」側に3Wのスピーカーを2基搭載。ドルビーによってチューニングされたクリアでパワフルなサウンドが楽しめる。

「Lenovo Smart Tab P10」スペック一覧

ディスプレイ 10.1インチ解像度1,920×1,200ドットのIPS液晶
プロセッサはQualcomm Snapdragon 450 オクタコア最大1.8 GHz
RAM 4GB LPDDR3
ストレージ容量 64GB
（microSDメディアカードリーダーで最大256GBまで対応可能）
バッテリー 7000mAh
カメラ背面800万画素、前面500万画素
通信通信 WiFi 802.11 a/b/g/n/ac（2.4GHz/5GHz）、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 2.0 Type-C（OTG機能付き）、micorSDカードスロット、スマートコネクター(充電機能付き)、指紋認証センサー、音声入出力
スピーカークアッドスピーカー
OS Android 8.1
サイズ約242×167×7mm(幅×奥行き×高さ)
重量約440g
カラーオーロラブラック

「Lenovo Smart Dock」のスペック

オーディオ　スピーカー（3W）x 2、マイクロフォン x 3
通信　Bluetooth 4.2
ボタン類 Bluetoothボタン、ボリュームボタン、マイクオン/オフボタン
インターフェース(ポート) 電源コネクター、スマートコネクター(充電機能付き)
電源　AC 100-240V(50/60Hz)
サイズ約 283.6×65.5x50mm
重量約 520g

「Lenovo Smart Tab P10」とAmazon「Echo Show」（第2世代）との違い

「Lenovo Smart Tab P10」はスマートディスプレイとして販売されているAmazon「Echo Show」（第2世代）とどのように違っているだろうか？

スペックを比較してみると、「Lenovo Smart Tab P10」の方が性能が高いことが分かる。具体的には、以下の3点が大きく異なっている。

「Lenovo Smart Tab P10」のプロセッサがQualcomm Snapdragon 450 オクタコア (8 core )CPUを搭載しているのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）がIntel Atom x5-Z8350 クアッドコア (4 core)であること
「Lenovo Smart Tab P10」のメモリが4GB RAMであるのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）が2GB RAMであること
「Lenovo Smart Tab P10」のディスプレイ解像度がフルHD（1,920×1,200）であるのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）がHD（1024 x 600）であること

この他にも、

「Lenovo Smart Tab P10」がバッテリー搭載であるのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）がバッテリー搭載でない点
「Lenovo Smart Tab P10」のストレージ容量が64GBであるのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）が不明である点

で、両者には大きな違いがあることが分かる。

「Echo Show」の決定的な弱点とは？

さらに付け加えると、両者には「OSと機能」の違いもある。

「Lenovo Smart Tab P10」は通常タブレットと同様のAndroid 8.1を搭載しているのに対し、Amazon「Echo Show」（第2世代）はスマートディスプレイ用の Fire OS（独自Android OSベース）が搭載されている。

Amazon「Echo Show」（第2世代）はもともとスマートディスプレイとして開発されたものであり、あくまで「音声操作」が主な使用方法となる。そのため、Amazonプライムビデオを視聴しようとするとき、うまく音声で検索できない場合も生じる。

レビューにようると、このとき、Amazon「Echo Show」（第2世代）はコンテンツの一覧すら表示されず、ディスプレイにタッチして動画コンテンツを選択するということができないらしい。つまり、現状のAmazon「Echo Show」（第2世代）は通常のタブレットのように使用できないという決定的な弱点がある。

参考資料「Echo Show」（第2世代）のスペック

ディスプレイ　10.1インチ、解像度1024 x 600のタッチ対応液晶
プロセッサ　Intel Atom x5-Z8350 クアッドコア
RAM 2 GB
バッテリーは非搭載
ストレージ容量は不明
カメラ　500万画素
オーディオ　2.0インチネオジム x 2 パッシブバスラジエーター付き
通信　Wi-Fi 802.11a/b/g/n/c、Bluetooth（A2DPプロファイルサポート）デュアルアンテナ (MIMO) 、802.15.4（スマートホーム接続）
OS Fire OS（独自Android OSベース）
サイズ＆重量　246 mm x 174 mm x 107 mm・1,755 g

「Lenovo Smart Tab P10」が圧倒的に有利な理由

「Lenovo Smart Tab P10」は専用ドックから切り離してしまえば通常のタブレットと全く同じように使えるというメリットがある。

Amazon「Echo Show」（第2世代）はバッテリーを搭載しておらず、タブレットとして持ち運びできないという点で「Lenovo Smart Tab P10」よりも使い勝手が劣るといっていいだろう。「Lenovo Smart Tab P10」は通常のタブレットとして使えるという点で、Amazon「Echo Show」（第2世代）よりも優位に立っている。

価格に注目しても、「Lenovo Smart Tab P10」が32,270円（税込）で、Amazon「Echo Show」（第2世代）が27,980円であり、両者の間には約4千円ほどしかない。Amazon「Echo Show」（第2世代）がアップデートされてより使いやすく改善されていなければ、迷うことなく「Lenovo Smart Tab P10」を選択するべきだろう。

ただし、Amazon「Echo Show」（第2世代）のサウンド面はよくできているようで、レビューにも高い評価が寄せられている。プライム動画ではなく、音声操作で音楽（プライムミュージック）を楽しみたいという人はAmazon「Echo Show」（第2世代）を選択してもいいだろう。