「Google Pixel 3」レビューで伏せられた魅力を明かす


AmazonでAndroid 9.0を搭載した5.5型のスマートフォン「Google Pixel 3」が販売されている。Googleの最新技術を凝縮したスマホとして注目の製品。電話を使用して人間のように会話して応対する音声AI技術・機能も盛り込まれている。

「Google Pixel 3」の特徴

2018現在までのGoogle最新技術を詰め込んだハイスペックなスマホ。前モデル「Google Pixel 2」にはなかった機能をふんだんに採用し、より使いやすく改善されている。

動作面ではQualcomm Snapdragon 845 オクタコアCPUと4GB RAMを搭載に、非常に高速に動作。ディスプレイ解像度は1080 x 2160 ドットで、アスペクト比18:9のワイドな有機EL液晶を備えている。また、背面に1220万画素カメラを搭載し、高速オートフォーカス「デュアルピクセルPDAF」や「超解像ズーム」などさまざまな機能が利用可能。前面には800万画素+800万画素のデュアルカメラを搭載し、笑顔をAIが検知して自動撮影する「フォトブースモード」などが利用できる。

そのほか、IP68の防水防塵に対応。AR技術「Playground」、カメラで撮影した被写体を識別する「Google Lens」、AI音声アシスタント機能「Google Assistant」(にぎるだけで起動が可)、人間のように会話できる音声AI技術「Google Duplex」をベースとした「Call Screen」機能も利用できる。

「Google Pixel 3」 スペック  詳細

AIで対話するハイスペックなスマホ

Google Pixel 3」はAndroid 9.0を搭載した5.5型のスマートフォン。IP68の防水防塵に対応したボディにQualcomm Snapdragon 845 オクタコアCPUと4GB RAMを搭載。18:9の有機EL液晶、AI機能とデュアルピクセルセンサーを搭載したカメラを備えるほか、AR技術「Playground」、「Google Lens」、AI音声アシスタント機能「Google Assistant」、指紋センサー、4K動画撮影、急速充電、ワイヤレス充電、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth5.0、USB Type-C接続にも対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは5.5インチ解像度1080 x 2160 ピクセルの有機EL液晶を搭載。アスペクト比18:9のノッチ付きのフルHD+ 液晶で、ワイドで迫力ある映像が楽しめる。また、ピクセル密度 443 ppi 、コントラスト比10万:1 を実現。液晶表面はGorilla Glass 5で保護し、傷や破損を防ぐことができる。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.5 GHz & 4×1.6 GHz 、RAMは4GB を搭載。10 nmプロセスで製造し、「Kryo 385」を8基搭載した64bit対応のプロセッセで、Snapdragon 835の処理性能より最大25%パフォーマンスを向上。グラフィック(GPU)はAdreno 630を採用し、Snapdragon 835 より、GPU性能を最大30%向上させている。

ベンチマークのスコアは?

Google Pixel 3」のAnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「240584」、CPUで「68702」、GPUで「113865」、UXで「45353」、MEMで「12664」。

Google Pixel 3 XL」のAnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「261674」、CPUで「72612」、UXで「123844」、UXで「51542」、MEMで「13676」。

バッテリー容量はどれくらい?

バッテリー容量は2915 mAh18Wの急速充電が利用できる。また、別売のQi対応無接点充電器「Pixel Stand」を利用することで、ワイヤレスで高速充電が可能。「Pixel Stand」の充電時はGoogle Homeの端末として利用可能で、音声でのやりとり、ほかのスマート家電との連動機能が利用できる。

ストレージ容量はどれくらい?

ストレージ容量は64 GB or 128 GB。カメラで撮影した写真や動画は、元解像度のまま2022年1月いっぱいまで、Google Photo上に容量無制限で保存できる。

カメラはどうなってる?

カメラは背面1220万画素(デュアルピクセル)、前面800万画素+800万画素。シャッターを切った前後のフレームのなかからAIのおすすめのショットを提案してくれる「トップショット」機能、シャッター自体をPixel 3に任せ、笑顔や変顔などを検知して自動的に撮影する機能、デジタルズームでも劣化の少ない拡大が可能な「超解像ズーム」機能が利用できる。

また、背面カメラには f/1.8、広角28mmレンズと1.4µmの1/2.55センサーを搭載し、フラッシュなしで明るい写真が撮ることが可能。機械学習を採用した「Night Sight」機能により、iPhone XSよりも明るく夜景を撮影できる。また、タイムラグなく一度に7枚の写真を撮影するだけで、高品位な撮影を実現する「HDR+」機能を搭載。

デュアルピクセル PDAF、背景ぼかし(撮影後のピント変更が可能)、光学式・電子式手ぶれ補正機能、顔認識、LEDフラッシュ、タッチフォーカス、オートHDR、パノラマ、ジオタグなどの機能も利用できる

前面カメラにはf/1.8,、広角28mmレンズ+f/2.2、超広角 19mmのレンズを搭載。視野97度の広角撮影が可能なため、自撮り棒などを使わずにグループ写真を無理なく撮影できる。また、オートHDR撮影機能で明暗差の少ない美しいセルフィー写真が撮影することが可能。PDAF、笑顔をAIが検知して自動撮影する「フォトブースモード」も利用できる。

動画撮影は4K/30p(2160p@30fps)のほか、ハイスピード(1080p/120fps、720p/240fps)での動画撮影にも対応。撮影した写真・動画をオリジナル画質でのGoogleフォトへアップロードがすることもできる。

通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信は4G、3G、2Gに対応。

対応バンド・ネットワーク(周波数)は4G: LTE band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/29/32/66/71/38/39/40/41/42/46、 3G: 850/900/1700/1900/2100 MHz 、2G GSM: 850/900/1800/1900 MHz

SIMカードnano-SIM(シングル仕様)。

WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS(A-GPS/GLONASS/BDS/GALILEO)もサポートする。

なお、Googleストアの直販モデルはSIMロックフリー仕様となる。

格安SIMは使えるの?

ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、 au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースはUSB Type-C。デュアル前方放射型ステレオスピーカーも内蔵。搭載センサーは加速度センサー、アクティブエッジ、高度なx軸ハプティックス、周囲光センサー、Androidセンサーハブ、気圧計、フィンガープリント(ピクセルインプリント)、ジャイロメーター、磁力計、近接センサー。

ボディはどうなってる?

ボディはIP68の防水防塵に対応。アルミ製フレーム(ハイブリットコーディング加工)とGorilla Glass5 ソフトタッチガラス(背面)を採用し、光沢感のある美しい外観になっている。

どんな機能があるの?

機能面では高精度なAR技術「Playground」でカメラが映す画面内に3Dキャラクターなどをリアルタイムで合成することが可能。カメラで撮影した被写体を識別する「Google Lens」で、外国語のメニューを翻訳したり、撮影したアイテムに似た商品を検索したりすることができる。

また、ボディを握るだけでAI音声アシスタント機能「Google Assistant」を起動させることが可能。人間のように会話できる音声AI技術「Google Duplex」をベースとした「Call Screen」機能を利用して、AIで電話の返答をしたり、リアルタイムでテキスト化された相手の返答を見てから電話に出るかどうかを決めたりすることができる。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは145.6 x 68.2 x 7.9 mm で、重量は148 g。カラーはクリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンクをラインナップする。

「Google Pixel 3」 スペック  一覧

  • ディスプレイは5.5インチ、解像度1080 x 2160 ドットの有機EL液晶
    ※フルHD+ / P-OLED / 18:9 / 443 ppi / Corning Gorilla Glass 5 / コントラスト比10万:1 / HDR対応
  • プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.5 GHz & 4×1.6 GHz
  • GPUはAdreno 630
  • RAMは4GB
  • ストレージ容量は64 GB or 128 GB
  • バッテリー容量は2915 mAh
  • カメラは背面1220万画素、前面800万画素+800万画素
  • インターフェースはUSB Type-C
  • 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS、SIMフリー
  • OSはAndroid 9.0Pie + Google Assistant
    ※Google Daydream View ヘッドセットと連動したVRに対応
  • 付属品はクイックスイッチアダプター、USB-C-USB-Cケーブル、Pixel USB-C イヤフォン、USB-C-3.5mmヘッドフォンアダプター、SIMツール、クイックスタートガイド
    ※日本国内では、NTTドコモとソフトバンクが取り扱いを発表。おサイフケータイにも対応する。また、Pixel専用のワイヤレス充電スタンド「Pixel Stand」(9504円)も発売予定。スタンドに載せるだけでスマートスピーカのように使用できる。

「Google Pixel 3」の価格は?

Amazonでの「Google Pixel 3」の価格は 126,700円。AIで対話するハイスペックなスマホを探している人におすすめだ。

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6.3インチの「Google Pixel 3 XL」も発売!

楽天では6.3インチの「Google Pixel 3 XL」も販売されている。こちらは5.5インチの「Google Pixel 3」とは違い、アスペクト比 18.5:9の有機EL液晶を搭載。大型ながらもピクセル密度 523 ppiを実現しており、スリープ時に時刻や通知などをつねに表示するAlways on Display機能も利用できる。他の「Google Pixel 3」との違いはバッテリー容量が 3430 mAhであること。

また、画面上のノッチに切り欠き部分が存在し、ノッチそのものが非常に目立つという特徴もある。外観は「Google Pixel 3」の方がスマートですっきりした印象。だが、大画面の方が絶対いいと感じる人は6.3インチの「Google Pixel 3 XL」を選ぶべき。画面が広い方が動画視聴やゲーム、電子書籍などが快適に感じる。

「Google Pixel 3 XL」のスペック

  • ディスプレイは6.3インチ、解像度1440 x 2960の有機EL液晶
    ※ QHD+ OLED / 18.5:9 / 523 ppi / Corning Gorilla Glass 5
  • プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.5 GHz & 4×1.6 GHz
  • GPUはAdreno 630
  • RAMは4GB
  • ストレージ容量は64 GB or 128 GB
  • バッテリー容量は 3430 mAh
  • カメラは背面1220万画素、前面800万画素+800万画素
  • OSはAndroid 9.0Pie + Google Assistant

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前モデルの「Google Pixel 2」との違いは?

「Google Pixel 3」は前モデルの「Google Pixel 2」とどのように違っているのだろうか? スペックを比較してみると、ディスプレイサイズ、解像度、GPU、プロセッサ、バッテリー容量、カメラ性能、OSにおいて違いがあることが分かる。特に「Google Pixel 3」からはディスプレイサイズが5.0から5.5へと大型化し、解像度が解像度1080 x 2160 ドットと高精細化したことが大きい。有機EL(Samsung製)を採用したことで、色の深みも増し、より色鮮やかな映像が楽しめるようになっている。

動作面については「Qualcomm Snapdragon 835」から、「Snapdragon 845」へと引き上げられ、GPUもAdreno 540からAdreno 630へとアップグレードされている。ただし、この変更によって上がった処理性能は最大25%ほど、GPU性能は最大30%の向上にとどまっている。Android 9.0との組み合わせで確かにより高速になったに違いないが、「劇的」とまではいえない違いである。

カメラについては「Google Pixel 3」からデュアルピクセルセンサーを搭載し、高速かつ「広範囲」にピントを合わせることが可能になっている。前面カメラにおいてはデュアルカメラ仕様になり、立体的な写真や背景をぼかした写真が撮影できるようになっている。また、カメラ機能については「Google Pixel 2」にはなかった機能が豊富に搭載され、使い勝手が大幅に向上している。「Google Pixel 3」のカメラはAI機能、そして「Google Assistant」を活かした先進的な機能を持っている点で、「Google Pixel 2」とは全く別のカメラとなっていると考えていい。

「Google Pixel 2」のスペック

  • ディスプレイは5.0インチ、解像度1920×1080の有機EL液晶
  • GPUはAdreno 540
  • プロセッサはQualcomm Snapdragon 835 Octa-core 2.35 GHz
  • RAMは4GB
  • ストレージ容量は64/128GBで、micro SDカードで最大256GBまで増設可能
  • バッテリー容量は2,700 mAh
    ※バッテリー駆動時間は9時間程度
  • カメラは背面1220万画素、前面800万画素
  • OSはAndroid 8.0.0 Oreo

「Google Pixel 3」の魅力

Google Pixel 3」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや性能、前モデルの「Google Pixel 2」との比較を通して、レビューでは語られていない「Google Pixel 3」の魅力と実力を明かしていこうと思う。

誰も語らない「Google Pixel 3」の際立った特徴

「Google Pixel 」シリーズはGoogle技術を総結集したスマートフォンであり、他社のAndroidスマホの方向性を決定付ける要素をもつ。初代「Google Pixel 」では音声アシスタント機能を、そして2世代目の「Google Pixel 2」ではAR機能を全面的に打ち出し、現に他のAndroidスマホはそれにならったような形で進化してきた。しかし、「Google Pixel 3」というのはこれまでのような「目玉」的な要素が見当たらず、レビュー記事を読んでも何がすごいのか今いちピンとくるものがない。「Google Pixel 3」はたんにスペックやカメラ性能をあげた製品なのだろうか? もう一度、「Google Pixel 3」の新たな機能に注目してみよう。

「Google Pixel 3」のカメラ機能 一覧

  • 「トップショット」機能・・・AIがおすすめのショットを提案してくれる
  • シャッター自体をPixel 3に任せる機能
  • 笑顔や変顔などを検知して自動的に撮影する機能
  • デジタルズームでも劣化の少ない拡大が可能な「超解像ズーム」機能
  • 「Night Sight」機能・・・機械学習を採用し、iPhone XSよりも明るく夜景を撮影できる
  • 「HDR+」機能・・・タイムラグなく一度に7枚の写真を撮影し、高品位な写真が撮影できる
  • 「フォトブースモード」・・・笑顔をAIが検知して自動撮影する

「Google Pixel 3」のカメラは他に例がないほど個性的

これらの機能を全体的に見てみると、Googleが「AI」「機械学習」を利用して、よりカメラが使いやすくなるような機能をふんだんに作り込んでいることが分かる。それにより「スペック重視のカメラ」とは違い、他のスマホにはない独特な個性を打ち出しているといえるだろう。

これは裏を返せば、Googleは本気でスマホ市場で躍進しようとしている証拠でもあり、そのために一般ユーザーにフレンドリー感をもたせようとする狙いがあるとも読み取れる。いずれにせよ、「Google Pixel 3」のカメラは「使いやすさ」という点で、他のスマホとは別次元のものであり、現時点で他のスマホとは比べようもないほど進化している。Androidスマホを開発する他社は今後、より「AI」「機械学習」といった先進的な技術を使ったソフトウェアの開発に迫られることだろう。

Google Pixel 3の真価は「AI対話」と「拡張性」にあり

Google Pixel 3」の最も注目すべき新たな機能とは何だろうか? 上記で示したカメラ機能もその一つであるに違いないが、個人的には「Google Duplex」をベースとした「Call Screen」機能にあるのではないかと考えている。

「Google Duplex」は人間のように超リアルに会話できる音声AI技術で、「Call Screen」機能はそれを利用した電話機能の一つである。この機能を使えば、例えば、かかってきた電話にAIで対応させ、話したい人には通話し、話したくない人とはテキストで「もう電話するな!」とメッセージを送ることができる。また、レストランやホテル、ヘアサロンなどにAIを使って予約することもできる。AIが使う言語はもちろん非常に流暢で人間との判別が難しいレベル。面倒なことはAIを使って対処できる点が非常に魅力的だ。

「Google Pixel 3」には別売のQi対応無接点充電器「Pixel Stand」を利用することで、Google Homeデバイスとして利用できるというメリットもある。これを使えば、セキュリティカメラなどのスマート家電と組み合わせてAIで怪しい訪問者を撃退することもできるだろう。「Google Duplex」は2018年11月に提供される予定だが、この機能を搭載した上で初めて「Google Pixel 3」の真価が明らかになる。それ以前のレビューはGoogle Pixel 3がもつ「拡張性」に気づいていないものとしてとらえておいた方がよい。

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