「Sony Xperia XZ3」レビューでは見えない真の実力に迫る


AmazonでAndroid 9.0を搭載した6.0型のスマートフォン「Sony Xperia XZ3」が販売されている。シリーズ初となる有機EL液晶を採用したスマホとして注目の製品。シャッターを押す前にフォーカスできるAIカメラも備えている。

「Sony Xperia XZ3」 の概要

有機EL&3Dクリエイター機能を備えたスマホ

Sony Xperia XZ3」はAndroid 9.0を搭載した6.0型のスマートフォン。IP65 / 68の防水に対応したボディにQualcomm Snapdragon 845 オクタコアCPUと最大6GB RAMを搭載。予測フォーカスが可能なAIカメラ、X-Realityエンジンを搭載した有機EL液晶を備えるほか、指紋認証、節電機能、ワイヤレス充電、4KでのHDR動画撮影、LDAC、3Dクリエイター機能、バイブレーションシステム、PlayStation4 Remote Playにも対応している。

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非公式レビュー動画 ディスプレイの見え方やボディの質感・操作・アプリ・ゲームプレイの様子が分かる

「Sony Xperia XZ3」 スペック  一覧

  • ディスプレイは6.0インチ、解像度1440 x 2880ドットOLEDの液晶
    ※有機EL / 18:9 / 537 ppi / Corning Gorilla Glass 5 / Triluminos display / X-Reality Engine / Dynamic Contrast Enhancer
  • プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.7 GHz & 4×1.7 GHz
  • GPUはAdreno 630
  • RAMは4/6GB
  • ストレージ容量は64GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設可能
  • バッテリー容量は3300 mAh
  • カメラは背面1900万画素、前面1300万画素
    ※Motion Eye / AI / Exmor RS™ / Gレンズ / BIONZ®
  • OSはAndroid 9.0

「Sony Xperia XZ3」 スペック  詳細

以下、「Sony Xperia XZ3」 の詳細なスペック情報を掲載していきます。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは6.0インチ解像度1440 x 2880 ピクセルのOLED(有機EL)液晶を搭載。X-Realityエンジンにより、コンテンツを高ダイナミックレンジ(HDR)に近い状態までアップコンバートすることが可能。OLEDディスプレイの高いコントラストと組み合わせることで、純粋な黒と豊かな色彩を表現する。また、待受時でも時刻や通知を表示できる「Always on display」もサポート。「Sticker」表示や音楽再生時のアルバムジャケット表示にも対応する。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.7 GHz & 4×1.7 GHz 、RAMは4/6GBを搭載。動作処理は従来より比べて30%高速化。負荷のかかるゲームでもスムーズに動作する。

グラフィック(GPU)はAdreno 630 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

ベンチマークのスコアは?

AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「252452」、CPUで「67600」、GPUで「116317」、UXで「58269」、MEMで「10266」。

ゲームは快適にプレイできるの?

ゲームを快適にプレイできる程度のベンチマークスコアはクリアしている。3Dゲームを含めてほとんどのゲームはスムーズに動作する。詳しいゲームプレイの様子は以下の動画レビューから分かるようになっている。

バッテリー容量はどれくらい?

バッテリー容量は3300 mAh。インテリジェントな節電機能「Smart Stamina」により、余分な電力を使わないように最適化し、長時間使用できるように自動設定する。また、バッテリの過負荷状態を確実に防止する「Qnovo™適応型充電」(Qnovo™Adaptive Charging)や90%まで充電し、待機してから、起床時間の直前に100%充電する「バッテリー・ケア」も利用できる。なお、充電はワイヤレス充電に対応し、ワイヤレス充電ドック「WCH20」に置くだけで充電できる。

ストレージ容量はどれくらい?

ストレージ容量は64GBで、micro SDカードで最大512GBまで増設できる。また、1.5 GB /秒でアクセスする「ユニバーサルフラッシュストレージ」に対応。通常メモリの3倍の速度で映画や画像を読み込める。

カメラはどうなってる?

カメラは背面1900万画素、前面1300万画素

<背面カメラの詳細>

AIを利用した「Predictive Capture」機能により、撮影する前に自動的に動きや笑顔を検出し、シャッターボタンを押す前でも画像のバッファリングを開始。画像を4枚までスナップしたり、すべて保存したりできる。

背面カメラは 1/2.3センサーとf/2.0広角25mmレンズを搭載。予測 PDAF、レーザーAF、背景ぼかし、夜間撮影用 LEDフラッシュ、タッチフォーカス、顔認識、HDR、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。

以下の動画は、iPhone Xs Max と Sony Xperia XZ3 で撮った写真を比べたもの。両者の映り方の違いがよく分かる。

<前面カメラの詳細>

前面カメラには1/3センサーとf/1.9の広角23mmレンズを搭載。「Bokeh(ボケ)」や「beauty effect」機能で美しい写真が撮影できる。

<動画撮影の詳細>

動画撮影では「4K HDR」機能により、夜間照明やバックライトシーンでも正確な色で表現することが可能。フル HDで960fpsのスローモーション、120fpsの標準スローモーションも利用できる。

通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth はどうなってる?

通信は4G、3G、2Gに対応。

対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G FDD-LTE 2600(B7)/2100(B1)/1900(B2)/ 1800(B3)/1700(B4/B66)/1500(B32)/ 900(B8)/850(B5)/800(B19/B20/B26)/ 700(B12/B13/B17/B28/B29) MHz, TD-LTE U-NII(B46)/2600(B38)/2500(B41)/ 2300(B40)/1900(B39) MHz、3G W-CDMA 2100(I)/1900(II)/1700(IV)/ 900(VIII)/850(V)/800(VI/XIX) MHz、2G GSM 1900/1800/900/850 MHz(※上記はすべて香港版の周波数。モデルによって異なるため、注意が必要)。

SIMカードnano-SIM+nano-SIM

WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0(A2DP/ aptX HD/ LE)、GPS(A-GPS/GLONASS/BDS/GALILEO)もサポートする。

格安SIMは使えるの?

ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースはUSB Type-C。搭載センサーは指紋(リアマウント)、加速度計、ジャイロ、近接、気圧計、コンパス、カラースペクトル。

ボディはどうなってる?

ボディはIP65 / 68の耐久性と耐水性に対応し、飛沫や流水にも耐えられる。また、スリムなボディで手にもなじみやすい「3Dカーブデザイン」を採用。背面には指紋センサーを搭載し、手を動かさずにロック解除できる。

サウンドはどうなってる?

本体に強力なステレオスピーカーを搭載。高音質で音量の高い「S-Force Front Surround」で快適に音楽が楽しめる。また、Bluetoothのオーディオコーデック「LDAC」に対応し、ワイヤレススピーカーやヘッドホンでも高音質に再生できる。そのほか、「DSEE HX」により、圧縮された音楽ファイルを元の録音に近づけて再生することが可能。音を微調整する「ClearAudio +」、イコライザーの調整、歪みのない強力な低音を再生する「Clear BASS」も利用できる。

どんな機能があるの?

「3Dクリエイター機能」により、オブジェクトを3Dアバターにしてソーシャルメディア上で共有したり、印刷したりすることが可能。ダイナミックな振動(バイブレーション)システムで、映画や音楽ビデオを手で感じ取ることもできる。そのほか、AIによる画面のカスタマイズ機能を利用した「Side sense(サイドセンス)」を搭載し、側面ダブルタップでよく使用するアプリをすぐに表示することが可能。PlayStation4 Remote Playにも対応する。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは158 x 73 x 9.9 mmで、重量は193 g。カラーはブラック、シルバーホワイト、フォレストグリーン、ボルドーレッドを用意する。

「Sony Xperia XZ3」の特徴

Sony Xperia XZ3」はSony Xperia XZシリーズの第3弾となるハイスペックなスマホだ。シリーズ初となる有機EL液晶を採用し、画面がより美しく見やすく改善されている。動作面ではQualcomm Snapdragon 845 オクタコアCPUと最大6GB RAMを搭載。液晶解像度1440 x 2880ドットで、X-Realityエンジンにより、コンテンツを高ダイナミックレンジ(HDR)に近い状態までアップコンバートできる。

また、AIを利用した「Predictive Capture」(予測キャプチャ)機能が使える1900万画素カメラを搭載。前面には「Bokeh(ボケ)」や「beauty effect」機能が使える1300カメラも備えている。そのほか、IP65 / 68の防水に対応。高音質で音量の高い「S-Force Front Surround」やLDACに対応するなど音質面でもこだわり抜いている。

「Sony Xperia XZ3」の魅力

Sony Xperia XZ3」の魅力はいったいどこにあるのだろうか? スペックや機能、前モデル「Xperia XZ2」の比較を通して、その魅力と実力について明らかにしていきたい。

3Dクリエイター機能がさらに使いやすく進化

「Sony Xperia XZ」シリーズは「3Dクリエイター」という独特な機能を柱にして発展してきた。現実そっくりの仮想オブジェを作って遊ぶという全く新しいエンターテイメント性を秘めた機能で、自分の顔をアバター化することができた。

前モデル「Xperia XZ2」ではその機能をより手軽に楽しめるように前面カメラでもスキャンできるように改善。第三弾となる「Sony Xperia XZ3」では500万画素から1300万画素へと画質をアップさせ、より高画質な写真を利用して「3Dクリエイター」機能を利用できるようになっている。

日本ではまだ「仮想オブジェで遊ぶ」という発想が普及していないが、SNSや新たなアプリの登場により、今後はこの新しいエンターテイメント性がよりいっそう求められていくことが予想される。たんに「きれいな写真を撮る」という行為はすでに飽きられつつある。その点で、写真から仮想オブジェを作って楽める「Sony Xperia XZ3」は他のスマホにはない大きな魅力を備えているといえるだろう。

有機EL採用でより美しい液晶に進化

「Sony Xperia XZ3」は、前モデル「Xperia XZ2」とは違い有機EL液晶を搭載し、OLEDディスプレイと組み合わせにより、より純粋な黒と豊かな色彩を表現することができるようになった。また、X-Realityエンジンによる高ダイナミックレンジ(HDR)化で明暗差のバランスがとれた映像を再現できるようになった点も大きい。これにより、動画やゲーム、音楽ビデオなどでもより美しい映像で楽しめるようになった。

液晶サイズは5.7インチから6インチに大型化し、解像度も1080 x 2160ドットから1440 x 2880ドットへ高精細化。「Sony Xperia XZ3」は、前モデル「Xperia XZ2」よりも大幅に見やすくなっていることは間違いなさそうだ。

前面カメラ・操作性も進化 ・音質も最高レベル

「Sony Xperia XZ3」には前面に1300万画素カメラを搭載。f/1.9の広角23mmレンズや「Bokeh(ボケ)」、「beauty effect」機能によって美しいセルフィー写真を撮影することができる。前モデル「Xperia XZ2」では500万画素だったので、この点は大きく進化したといえるだろう。

また、操作面でも改善が図られており、新たに「Side sense(サイドセンス)」機能を搭載。側面ダブルタップでよく使用するアプリをすばやく表示し、スクロールせずにアクセスできるようになっている。

音響面では高音質で音量の高い「S-Force Front Surround」、Bluetoothのオーディオコーデック「LDAC」、圧縮された音楽ファイルを元の録音に近づけて再生する「DSEE HX」などに対応し、妥協のない完成度。動画やカメラ撮影、ゲームだけでなく、音楽も最高のクオリティで楽しめるようになっている。

「Sony Xperia XZ3」の価格は?

Amazonでの「Sony Xperia XZ3」の価格は88,240 円。有機EL液晶を備えたハイスペックなXperiaスマホを探している人におすすめだ。

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前モデル「Xperia XZ2」との違いについて

Sony Xperia XZ3」は前モデル「Xperia XZ2」とどのように違っているのだろうか?

スペックを比較してみると、液晶サイズ、解像度、バッテリー容量、カメラ性能、OSで異なっていることが分かる。大きな違いは、

  • 液晶サイズは大型化、高解像度化し、バッテリー容量は若干増加している
  • 前面カメラが大幅に性能を強化され、OSはAndroid8.0から9.0に引き上げられている
  • micro SDカードは400GBから最大512GBまで対応する

の3点。

全体的にみて劇的な変化はないものの、有機ELやAI機能などで性能が強化されており、両者にはスペック以上の差があるように思われる。

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参考資料 前モデル「Xperia XZ2」  スペック

  • ディスプレイは5.7 インチ、解像度1080 x 2160 の液晶
  • プロセッサはQualcomm SDM845 Snapdragon 845 Octa-core 4×2.7 GHz & 4×1.7 GHz
  • GPUはAdreno 630
  • RAMは 4/6 GB
    ストレージ容量は64 GBで、micro SDカードで最大400GBまで増設可能
  • バッテリー容量は3180 mAh
  • カメラは背面1900万画素、前面500万画素
  • OSはAndroid 8.0 (Oreo)

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6インチの「Xperia XA2 Plus」も発売中!

Amazonでは6インチの「Xperia XA2 Plus」も発売されている。こちらは「Xperia XA2」のディスプレイを大型化したモデルで、6インチのフルHD+液晶を搭載。Qualcomm Snapdragon 630、4GB / 6GBのRAM、32GB / 64GB ストレージ、3580mAhバッテリーを備えている。ボディは幅75mmのメタルボディで大画面ながらスリムで持ちやすい。

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「Xperia XA2 Plus」  スペック  一覧

  • ディスプレイは6インチ、解像度 2160 x 1080の液晶
  • プロセッサはQualcomm Snapdragon 630 Octa Core 2.2 GHz
  • RAMは4/6GB
  • ストレージは64GB
  • バッテリーは3580 mAh
  • カメラは背面2300万画素、前面800万画素
  • OSはAndroid 8.0 Oreo

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