「ココドリ」から考える新たなモバイルプリンターの姿

「ココドリ」は、パソコン画面の切り取りたい部分だけを印刷できるというちょっと一風変わったプリンター。その「ココドリ」が、先月9月24日に、なんとシャープの「電子ノート」＜WG-S20/N20/N10＞と連携できるようになった。

この連携により、シャープの「電子ノート」に書き込んだスケジュールや絵などをキングジムの「ココドリ」で印刷することが可能になった。また、「ココドリ」専用ソフトで切り取ったパソコン表示画面の一部を「電子ノート」に取り込むことも可能だ。

「ココドリ」進化プリンターはポメラと相性が抜群にいい

正直言って、シャープの「電子ノート」＜WG-S20/N20/N10＞は全く興味がなかった。電子液晶への書き味がイマイチという評価が多く、わざわざ購入するほどではないと思っていた。しかし、「ココドリ」で印刷出来るなら話は別だ。手書きでさっと書いたメモをココドリで印刷して手渡すことができれば、いちいちパソコンを立ち上げる必要もない。

「ココドリ」は、約110×72×72mmと小さく、デスクスペースがそれほどとられないことも便利だ。しかも、「ココドリ」の用紙は、ふせんタイプのものがあり、ノートにぺたぺた貼ることができる。いつも必要というわけではないが、仕事で資料をまとめるときには、やはり一冊のノートに情報をまとめて一覧できるようにしたい。そんなとき、「ココドリ」の機能はとても役立つのではないだろうか。

ところで、このニュースを聞いた人は、なぜ「シャープの電子ノートなの？」と思ったに違いない。「ココドリ」はもともとキングジムの製品であり、キングジムには自社製品の「pomera」（ポメラ）があるのだ。わざわざシャープの電子ノートと連携させるよりも、ポメラと連携させてほしいとユーザーたちは思ったはずだ。もちろん、私もその一人だ。

ポメラDM100には表計算シートも用意され、これでCSVも印刷できればかなり便利なはず。しかし、確かに「ココドリ」では小さ過ぎるのかもしれない。文書サイズとしてはB５やA4が一般的なことを考えると、「ココドリ」では間に合わないサイズなのだろう。

それにしても、ポメラ専用のプリンターがあればどんなに楽だろう。現状ではポメラで印刷するためには、パソコンにデータを写す必要がある。その作業が最近、とても面倒な感じてしまう。できれば、キングジムにB5サイズの「ココドリ」を開発してもらいたいところだ。ない製品に注文をつけてもしょうがないのだが、できればその製品は薄型にしてもらいたい。

「そんなことは絶対無理！」と言われそうだが、例えば「Socialmatic」と「Polaroid」がコラボして開発中のインスタグラムなポラロイドカメラはそれを実現している。

文書の印刷のみ対応で、写真のように高画質にする必要はないわけだから、作ろうと思えば作れるのではないだろうかと思う。もしもそんな商品が開発されたら、これはビジネスや教育の分野で多いに活用されることだろう。最近、教育界ではタブレットを導入することが多いそうだが、ノートなどの既存のアナログ文具とは連携できていないのが現状だ。その点で、従来のアナログ文具と最新デジタル機器の橋渡しになるのが、モバイル文書専用プリンターだと思う。

もちろん、各メーカーからモバイルプリンターなるものが数多く発売されていることは知っている。だが、それらは紙を挟む混手間がかかるものばかり。「ココドリ」やインスタグラムなポラロイドカメラのようにボタン一発で印刷することはできない。そして簡単に付箋として利用することもできない。おまけに重いし、バックの中でかさばるのだ。これなら一般の人は決してほしいとは思わないだろう。

現代の消費者が求めるモバイルプリンターは、よりスタイリッシュになった薄型軽量のモバイルプリンターだ。そこにカラー印刷だの、ワイヤレス通信だの、高精細な印字だのといった余計な機能はいらない。モノクロで、ボタン一発で、さっとB5やA4サイズが印刷できる。しかも持ち運びしやすい。それだけで一般の人たちは十分満足するはずだ。機能をそぎ落とした製品を作るのは、現在ではキングジムが最も適している。「ココドリ」や「ポメラ」をより進化させた製品をぜひ開発してもらいたいものである。

Amazonで「ココドリ」をチェックする

楽天で「ココドリ」をチェックする

ヤフーショッピングで「ココドリ」をチェックする

キングジムクリップ専用プリンターココドリ CC10 オフホワイト

キングジムココドリ専用ロール紙メモタイプ CCM40

KKmoon POS-5890K 58mm サーマルプリンタ USBサーマルプリンタ領収書ビルチケット POSキャッシュドロワーレストラン小売印刷