2018年5月1日に発売されたスタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Go」をレビュー。スペックや使い方、性能、機能、魅力、価格などを丁寧に紹介していきます。
※2023年10月10日、「Meta Quest 3」が発売されました。
※2020年10月13日、「Oculus Quest 2」が発売されました。
※2019年5月21日から「Oculus Quest」も発売されています。
3DOF&スタンドアロン対応のHMD「Oculus Go」
「Oculus Go」はPCやスマホなどを使わずにスタンドアロン(単体)で動作するVRヘッドマウントディスプレイ。QualcommのSnapdragon 821プロセッサ、解像度 2560×1440(WQHD)のLCDディスプレイ、3軸方向の回転を検出するトラッキングセンサー「3DoF(3 Degrees of Freedom)」で本格的な仮想空間が楽しめる。
「Oculus Store」の配信プラットフォームに対応し、1000種類以上のVRアプリ(ゲーム)を楽しむことが可能。「Hulu」「Netflix」のOculus Go向けのVRアプリ(動画)も楽しめる。
そのほか、ジャイロセンサーを搭載した専用コントローラーが付属。立体音響システムに対応したスピーカーも内蔵し、迫力あるサウンドも楽しめる。
公式ページ
https://www.oculus.com/go/
公式レビュー動画 デザインやボディの質感・特徴が分かる
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「Oculus Go」のスペック・仕様
- ディスプレイ 5.5インチ、解像度 2560×1440(WQHD)のLCD画面 / 538ppi
- 最大リフレッシュレート 72Hz
- トラッキング 3DoF(3 Degrees of Freedom)対応
- IPD(瞳孔間距離) 固定
- 眼鏡 メガネの上から着用可
- プロセッサ Qualcomm Snapdragon 821
- GPU Adreno 530
- RAM(メモリ) 3GB
- ストレージ 32GB、64GB
- インターフェース マイクロUSB端子 3.5mmのオーディオ端子 /スピーカー マイク内蔵
- ボディの素材 通気性に優れた素材 / フェイスパッド部分は取り外しが可
- 対応アプリ 起動時に1000アプリ / ヘッドセット用にアップデートされたアプリ100
- アプリストア Oculus Goストア
- コントローラー 3DoF対応(製品に付属・1つ・電源:単3電池×2)
- バッテリー駆動時間 ゲームの使用で2時間程度 / 動画再生で約2時間30分
- ACアダプター 最大出力10W(5V2A)※別売
- サイズ 190×105×115mm
- 重量 467g
- カラー グレイ(シルバー)
「Oculus Go」の使い方
「Oculus Go」はどのように使うのでしょうか? まずは製品に含まれるものをチェックしましょう。全部で7種類あります。
・VRヘッドセット本体
・コントローラー
・コントローラー用ストラップ
・USBケーブル
・眼鏡スペーサー
・単3乾電池1本
・レンズクリーナー
眼鏡スペーサーを取り付ける
製品の中にある眼鏡スペーサーを取り付けます。これはヘッドセットのレンズと眼鏡のレンズが当たらないようにするためのパーツです。必ずしも必要ではありませんが、レンズと眼球の位置が遠ざかるため、わずかに視野角が狭くなる傾向があります。スペーサーをつけるときには、顔に当たるフェイスクッションをはずし、レンズの周りに固定しているプラスチックパーツを取り外すだけでOKです。
充電用ACアダプターを用意する
本体を充電するためのACアダプター(別売)を用意しましょう。米国以外はACアダプターが付属しないため、USBメスのポートを備えたACアダプターを別途用意する必要があります。適合するアダプターは「10W(5V 2A)のACアダプター」です。
なお、充電は本体の左側面にあるmicroUSBポートにUSBケーブルを接続して行います。フル充電には3時間ほどかかります。充電中は天頂部のLEDランプがオレンジに、充電完了時はグリーンに光ります。
セットアップを開始する
充電の準備が整ったら、スマートフォンを使いOculus Goのセットアップを始めます。スマートフォンとはBluetoothで接続します。セットアップ方法は以下の5ステップがあります。所要時間は5分ほど。なお、アプリの購入やアカウント変更などは「Oculus」アプリ上で行います。
1.Google PlayストアもしくはAppストアから「Oculus」アプリ(iOS、Android)をダウンロード
2.アカウント登録を済ます ※FacebookアカウントもしくはOculusのアカウント作成
3.本体の電源ボタンを長押しして電源を入れる ※スマートフォンがOculus Goを検出
4.Wi-Fiのネットワーク設定を済ませる ※スマートフォンで行います
5.コントローラーのボタンを押して接続を完了させる ※事前に電池を入れておく必要があります。
「Oculus Go」の性能・機能
「Oculus Go」の性能・機能についてまとめてみました。
ディスプレイの性能
ディスプレイは5.5インチ、解像度 2560×1440(WQHD)のLCD画面を採用。リフレッシュレートは最大72Hzで、鮮やかな色と豊かなディテール、幅広い視野角でリアルな仮想現実が楽しめる。
トラッキングの性能
頭の3軸方向の回転だけを検出するトラッキング「3DoF(3 Degrees of Freedom)」に対応。頭の回転の動きに反応し、リアルな仮想現実を体験できる(※ポジショントラッキングは非搭載で上下左右前後の動きには反応しない)。
バッテリーの性能
バッテリー駆動時間はゲームの使用で2時間程度、動画再生で約2時間30分。最大出力10W(5V2A)のACアダプターによる充電のほか、同出力のモバイルバッテリーなどで充電しながら使用できる(※日本版はACアダプターを別途用意する必要がある)。
コントローラーの性能・機能
製品には3DoF対応の専用のコントローラーが付属。コントローラーは片手用でタッチパッド、トリガーボタン、戻る・ホームボタンを備え、3軸方向の回転をVRコンテンツが楽しめる。なお、コントローラーの位置トラッキングには非対応。電源には単三電池を採用する。
ボディ・スピーカーの性能
ヘッドセット部分にスピーカーを搭載。ヘッドホンのように耳をふさぐことなく使用できる。また、通気性に優れた素材を採用。射出発泡成形などのウェアラブル素材の進化、柔らかく調整可能なストラップにより、長時間使用しても軽さと快適さを実感できる。そのほか、フェイスパッド部分は取り外しが可能。眼鏡をかけたままでも装着できる。
インターフェースの性能
インターフェースにはマイクロUSB端子と3.5mmのオーディオ端子を搭載。スピーカーとマイクを内蔵し、ヘッドホンがなくても立体的なサウンド(※立体音響システム)が楽しめる。スピーカーは音が左右のストラップ部分から放出される設計になっており、ヘッドセットを装着するだけでクオリティの高いサウンドが楽しめる。
「Oculus Go」の対応コンテンツ・アプリ
「Oculus Store」の配信プラットフォームに対応。サムスンのGear VR向けに配信されているアプリケーションの多くがOculus Goにも対応する。対応VRアプリの数は現時点で1000種類以上。動画配信サービスの「Hulu」や「Netflix」でもOculus Go向けのVRアプリケーションが提供済み。オキュラスVRのアプリケーション「Oculus TV」を使用してVR空間で3Dアバターになった友人と一緒に動画を見ることもできるようになっている。
専用アプリ「Oculusアプリ」はスマートフォン(iOS、Android)でも利用可能。本体設定のカスタマイズもアプリ上から行える。
「Oculus Go」の対応ゲーム
Oculus Goに対応している主なゲームには、カタンの開拓者たちのVR版「Catan VR」、ソロ・Co-op(協力)・PvP(対人戦)があるフライトシューティングゲーム「Anshar Online」、ロボット社会に溶け込むためにロボのフリをするコミカルなゲーム「They Suspect Nothing」などがある。
ゲームはOculus のGoストアからダウンロードできる。基本的には有料だが、無料のゲームアプリも多数用意されている。
Goストア: VRゲーム、アプリなど | Oculus https://www.oculus.com/experiences/go/?locale=ja_JP
「Oculus Go」の疑問点
「Oculus Go」の気になる疑問点に答えてみました。
メガネをつけたまま使用できるの?
眼鏡をかけたままでも使用できる。
ヘッドフォンは接続できるの?
3.5mmのオーディオ端子を搭載しているため、手持ちのヘッドフォンも使用できる。なお、スピーカーも内蔵しているため、イヤホンなどを装着する必要はない。
「Oculus Go」の魅力
「Oculus Go」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、サムスンの「Galaxy Gear VR」との違いを参考にしながら、その実力と魅力を明らかにしてみよう。
単体で動作する
「Oculus Go」は単体で動作するが、「Galaxy Gear VR」は必ずSamsung製のスマートフォンを別途必要とする。
総合的に安い
「Galaxy Gear VR」に対応しているスマートフォンはGalaxy Note8, S8/S8+, S7, S7 edge, Note5, S6 edge+, S6, S6 edge。これらのスマートフォンのいずれかを購入した場合の価格と「Galaxy Gear VR」の価格を合わせるとかなり高くなる。したがって、総合的に「Oculus Go」の方が安く手に入れられる。
熱対策が万全
「Oculus Go」は適所にヒートシンクを設けており、熱暴走しにくい設計になっている。それに対し、「Galaxy Gear VR」は熱がこもってスマートフォンが熱暴走しやすい。そのため、長時間使用した場合の安定さに欠ける。
画質がいい
「Oculus Go」は内蔵ディスプレーに専用にレンズを搭載。そのため、高解像度のクオリティの高い映像が楽しめるようになっている。
一方、「Galaxy Gear VR」はさまざまな大きさのディスプレーに対応できるようにレンズなどを設計。そのために最高の画質で出力できないというデメリットが生じている。
なお、「Oculus Go」は周縁部の描画解像度を下げてマシーンパワーを節約する「Fixed Foveated Rendering」やバッテリー駆動時間にも関係する動作クロックの調整機能などに対応。72ヘルツモードでの表示にも対応し、「Galaxy Gear VR」(60ヘルツ動作)以上の高速な描画が可能になっている。
「Oculus Go」と「Galaxy Gear VR」の違い
「Oculus Go」とサムスン「Galaxy Gear VR」にはどのような違いがあるのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。
「Oculus Go」はスタンドアロン型
「Oculus Go」はスタンドアロン型でスマホを必要としないのに対し、サムスン「Galaxy Gear VR」は必ずスマホを必要とし、本体にセットしなければ使うことはできない。
「Oculus Go」はスピーカー内蔵
「Oculus Go」はスピーカーを内蔵しているため、イヤホンなどを装着する必要はなく、迫力のあるステレオサウンドが聴けるようになっている。サムスン「Galaxy Gear VR」は本体にスピーカーを搭載せず、スマホから音が流れる方式になっている。
「Oculus Go」はピント調整できない
サムスン「Galaxy Gear VR」はピント調整が可能で、ぼやけた映像をくっきりはっきりと表示させることができる。「Oculus Go」はピント調整できないため、近くのものに焦点が合いづらく、至近距離が見えづらいという弱点がある。
「Oculus Go」は本体から操作できない
サムスン「Galaxy Gear VR」の本体には本体の右側面にもタッチパッドと戻る、ホームボタンがあり、コントローラーがなくても操作ができる。「Oculus Go」は本体に操作するボタンなどは搭載されておらず、戻るなどの操作をする場合は必ず専用コントローラーを必要とする。
なお、両者のコントーローラーにはいずれもトリガーボタン、スクロール操作ができるTouchサーフェス、ホームボタン、戻るボタンを搭載しているが、「Oculus Go」の方には音量調節機能は搭載されていない。
「Oculus Go」の価格は?
「Oculus Go」は、
Amazonで16,800円(中古Aランク)、
楽天市場で35,463円 (税込)、
ヤフーショッピングで32,000 円(税込)、
で販売されています。
なお、ヨドバシカメラ、ビックカメラではすでに売り切れており、もう販売されていません。
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他のVRヘッドセットと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「Meta Quest 3」(MR機能・カラーパススルー・Wi-Fi 6E)
★「PlayStation VR2」(PS5接続用)
「Pico G2 4K」
「Oculus Rift S」
「VIVE Pro」
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